自我が強いとはどういう意味?自己主張が強い人の特徴や原因&自我を抑える方法を解説

HaRuKa 2024.05.06

自分を大切にするのは良いことですが、どんな場面でも自分を中心に考えてしまう自我が強い人っていますよね。

そんな人は、自分の意見が最優先なので、周りに「付き合いづらい」と思われている可能性も。

そこで今回は、自我が強い人の心理や特徴から改善方法までを解説します。

「自我の強さが自分の短所だ」と思っている人は、ぜひ参考にして協調性のある人になれるよう克服してみてくださいね。

そもそも「自我が強い」とはどんな意味?

自我が強い人

自我が強いとは、自分の信念やアイデンティティが強く前に出る様子のことを言います。自己主張が激しいため、「わがまま」や「自己中心的」というマイナスイメージを持たれることが多いです。

ただ、自分が信じたことを貫き通す意志の強さや決断力があるなどの長所もあり、一概に短所とは言えません。自己表現をする芸術家には必要な長所と言っても過言ではないでしょう。


何を考えてるの?自我が強い人の心理とは

自我が強い人は、「自分らしく生きようとするポジティブな人」という印象があるかもしれません。しかし、実際は誰もが前向きな心理にあるわけではないのです。

では、具体的に自我が強い人はどんな心理状況にあるのか紹介します。


自我が強い人の心理1. 自分が常に正しいと感じている

自己中心的な考えが強いため、常に「自分が正義」と考えて何事も自分を基準に答えを出してしまいます。

「人間の数だけいろんな意見があっていいのだ」と思える柔軟な心を持ち合わせておらず、自分の意見を理解してもらおうと必死になることも。

世界が自分を中心に回っていると勘違いしているので、自分でも自我の強さに気づけていない可能性があります。


自我が強い人の心理2. 他人から否定されるのが嫌い

自我が強い人は、「自分が正しい」という前提で物事を進めてしまい、人からの意見を素直に受け入れられない傾向があります。自分が信じてきた正義が、他人の意見によって「間違いだ」と気づかされるのが怖いのです。

他人からの否定を嫌うので、「自己中心的でわがまま」と言われても仕方がないと本人も分かっています。それでも、自分を曲げたくない意思の方が強いため、自己防衛のために自我が出るようです。


自我が強い人の心理3. 常に輪の中心人物でいたい

自我が強い人は、非常に目立ちたがり屋です。

「自分の存在を認めてほしい」

「自分の意見に共感してほしい」

こういった承認欲求が見られます。特に、群れの中で「常に輪の中心人物でいたい」という心理から、自己主張が激しくなってしまうのでしょう。

リーダー的な立ち位置になり、周りからの共感を得ることで自分を正当化したい気持ちの表れとも言えます。


自我が強い人の心理4. ミスやを認めたくない

自己主張の強さは、プライドの高さと同じです。自分の意見を最優先させる自我が強い人は、プライドも高く自分の非を認めるのが大嫌い

そのため、たとえ矛盾があろうと自分の意見を通そうとします。いわゆる「わがまま」というものですね。

自分勝手な言い分が多く、プライドを守るために是が非でも自分の短所を認めようとしません。

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どんな人が多い?自我が強い人の特徴11個

自我が強い人と付き合っていくには、適度に受け入れてあげるなどコツが必要です。それを知るためにも、まずは自我が強い人の特徴を理解しておきましょう。

ここからは、自我が強い人の性格、行動、話し方の3つに分けて特徴を紹介します。


自我が強い人の「性格」の特徴とは

自我が出るのは、もとからの性格が大きく影響している可能性も。自分の中では当たり前になっているので、「自我が強い」と自分で認めるのはなかなか難しいかもしれませんね。

では、具体的にどんな性格だと自我が強いと言えるのか見ていきましょう。


自我が強い人の性格1. 自己中心的で常に自分を優先している

甘やかされて育ってきた人や、自分が大好きな人は、他人より自分の意見を最優先させます。そのため、自己中心的な発言が多く、それを周りが受け入れて当たり前と思ってしまうのです。

他人の立場に立って考えることが苦手で、まるで自分勝手が許される王子様・お姫様のよう。短所が目立ちますが、自分の要望を隠さずしっかり自己主張できる長所とも捉えられますね。


自我が強い人の性格2. 自分の考えに対するこだわりが強い

自分の考えに絶対的な自信を持っているため、人からのアドバイスにも耳を傾けません。「こうした方が絶対に良い」と勝手に決めつけ、自分流のやり方に強いこだわりを持つのです。

ある意味「職人気質」の素晴らしい長所ですが、ビジネスシーンではそれが通用しない場面も多々あります。

特に、仕事を教わる側で自分勝手なやり方で仕事をしようとしたり、先輩のやり方を真似て覚えようとしなかったりするため、可愛がってもらえません。

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自我が強い人の性格3. ストレスを感じやすい

強い芯を持っているのが、自我が強い人の長所。自分の信じた道を歩んでいる彼らを見ると、ストレスとは無縁な人生に見えますよね。

しかし、人生はそう簡単にはいかないもの。自分の思い通りにならないことも多く、柔軟な対応ができない自己中心的な人はその度にストレスを受けてしまいます。

他人と意見が衝突した時も然り。「とにかく理解してもらおう」と必死になるあまり、普段より自己主張が強くなることもあるでしょう。


自我が強い人の「行動」の特徴とは

自我が強い人には、行動の特徴にいくつかの共通点が見られます。口数が少ない人でも、これらの行動が見られたら「自我が強い」と判断しても良いでしょう。どんな行動の特徴があるのかをいくつか紹介します。


自我が強い人の行動1. 仕事など人に相談せずに始めてしまう

困ったことや分からないことがあっても、自分で答えを出してしまう自我が強い人。その上、自分が出した答えに自信を持っているため、人に相談せずにそのまま独断で仕事を進めてしまう場合があります。

また、「人を頼るような弱い自分を見せたくない」というプライドもあるのでしょう。いろんな人が関わるビジネスシーンにおいては大きな短所と言えますね。


自我が強い人の行動2. 場を仕切ろうとする

集団の中で、常に自分が中心でありたいという心理によって起こる行動と言えるでしょう。

場を仕切ることで、周りの意見を自分の意見へと合わせていきやすく、思い通りに事を進められるという思惑も垣間見えます。

そして、とにかく注目を集めたいので、学校やビジネスシーンなど多くの人が嫌がるような目立つポジションも積極的に務めます。人によっては「リーダーシップがある」という長所につながるので、決して悪いことばかりではないと言えます。


自我が強い人の行動3. 自分の非を隠そうとする

自我が強い人はプライドも高いため、自分の失敗を認められません。「だって」や「でも」などの言い訳が多く、素直に謝れない人がたくさんいます。

特に、独断で進めた仕事が失敗した場合、上司に怒られることを考えて失敗を隠そうとする人も。

失敗という結果から「自我が出ることをマイナスに捉えられたくない」「自分の意見を否定されたくない」という気持ちが強くなるようです。


自我が強い人の行動4. 他人が注目されていると、不機嫌になる

自分の意見を優先的に通したい自我が強い人にとっては、自分より目立つ人は邪魔な存在。自分が中心ではないことで自己主張が通りづらくなるため、「思い通りにいかない」とイライラしてしまいます。

中には、まるで「かまってもらえない」と拗ねる子どものように不機嫌になる人もいるので、態度の変化があればすぐに分かるでしょう。


自我が強い人の「話し方」の特徴とは

自我が強い人は、普段の話し方や言葉に自我の強さが出てくることがあります。どんな特徴があるのか、例として4つの話し方を挙げてみました。

癖になってしまって自分では気づいていない人も多いので、以下のポイントを見てどれだけ当てはまるかチェックしてみてください。


自我が強い人の話し方1. 価値観の合わない人と話すと、「いや」と否定することが多い

自分の意見が絶対だと思っているため、他人の意見を受け入れません。ひとまず自分とは違う意見を聞いてからお互いに歩み寄っていければ良いのですが、それができないのが自我が強い人の特徴。

話の途中でも「いや」「でも」など否定が多く見られるので、相手に意見する隙を与えません。価値観が合わない人が相手だと、最後まで自己主張で貫き通してしまうでしょう。


自我が強い人の話し方2. 自分の思っていることを、ハッキリと伝える

自己主張をしっかりした上で、それを周りの人に理解してもらいたいと思っています。そのため、自分の意見をハッキリ言えるのが特徴です。

本心を隠しておくことが苦手なので、裏表がないという意味では長所の1つかもしれませんね。ただ、後先考えず発言するケースもあるため、そこから人間関係がギクシャクしてしまうことも多々あります。


自我が強い人の話し方3. 自分の話に持っていこうとする

自己中心的な性格ゆえに、話の中心が自分でなければ気が済みません。自分とは関係ない話をしていても、そこからきっかけを見つけてすぐ自分の話に持って行こうとします。

「自分が中心でいたい」という欲求を抑えることができないので、空気を読まずに話を脱線させてしまう場合も。「そういえば私も〇〇で・・・」など、何でも自分につなげようとする方がこのタイプですね。

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自我が強い人の話し方4. 弱みである部分については話さない

自分の意見が正義だと思う自我が強い人でも、自分の欠点はきちんと自覚しています。そのため、いくら自分中心の会話にしたくても何でもかんでも自分をさらけ出すわけではないのです。

特に、自分の弱みに関しては触れることを嫌がります。それは、人から否定をされたり説教をされたりするのが嫌だから

自分が弱い立場に立ってしまうため、優位でいたい自我が強い人はあえて弱みを避けようとします。


自我が強くなる3つの原因は何?

自我の強さは人によって様々ですが、今まではそれほど自我が強くなかったのに、急に強い自我が出ることがあります。中には、自我が強いあまり人に合わせることができなくなってくる人も。

では、なぜ自我が強くなるのか、その原因について解説します。


自我が強くなる原因1. 自分に自信を持っていない

他人が共感してくれると、「自分の意見が間違っていなかったんだ」と自信になりますよね。その自信をつけるために、自我が強くなります。

つまり、自信のなさを隠そうとする一心で自分を正当化する言い方をしてしまうのです。特に、非を自覚している場合やコンプレックスなど、否定されたくない気持ちが強いとその様子が顕著に表れます。

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自我が強くなる原因2. 人との距離感がわかっていない

会話には「相手がどう思うか」を考えて言葉を選ぶことも大切。何でも思ったことを言えば良いわけではなく、時には言いたいことを抑える大人の対応が必要ですよね。

しかし、人との適切な距離感が分からない人は、客観的な見方が苦手な傾向にあります。それが原因で自分を強く押し通そうとしてしまい、結果的に自我が強くなるのです。


自我が強くなる原因3. 人から認められることが多かった

人から認められるのは、誰だって嬉しいですよね。共感されて心が満たされるだけでなく、「自分が正しい」と思えるようになることからより強い承認欲求に繋がります

そのため、どんどん自我が強くなってしまうようです。親が過保護で、褒められ慣れている人に多く見られるケースと言えるでしょう。


自我が強いっていいこと?長所と短所を解説します

「自我が強い」と一言に言っても、その中には長所と短所の両方があります。良いところを伸ばし、悪いところを直すよう心がければ、きっと周りに煙たがられない過ごし方ができるはず。

では、自我が強い人の長所と短所をそれぞれ見ていきましょう。


自我が強い人の長所とは

マイナスイメージを持たれやすいのは事実ですが、自我が強い人にはいくつかの長所があります。その中でも、特に魅力的な長所を2つ挙げます。

「自我が強い自分が嫌い」「自我の強さから長所を見つけたい」という方はぜひ参考にしてみましょう。


自我が強い人の長所1. 人の意見や考えに流されない

プライベートでもビジネスシーンでも、何かと人に合わせることが求められる現代。自分の意見を抑える生き方ばかりしている人も多いでしょう。

そんな中でも、自我が強い人は自分の意見や考えを信じて行動します。「周りの意見に流されやすく、自分らしく生きられない」という人にっては、うらやましく感じますよね。

自分の芯が強ければ強いほどブレにくいので、他人の影響を受けない生き方ができます


自我が強い人の長所2. 裏表がなくて素直である

自我が強い人は承認欲求も強いので、自分のことを隠さずよく話します。つまり、ほとんど表裏がないのです。

胸の内が分かりやすいため、感情に対して素直とも言えますよね。また、他人から「この人は何を考えているのか分からない」と不審に思われることがありません。

そのため、お互いの気持ちを探り合うような人間関係ではなく、正面から意見をぶつけ合えるような人間関係が築けるでしょう。


自我が強い人の短所とは

自我が強い人には自分を貫けるカッコよさがありますが、その反面短所に捉えられる部分もたくさん。そこで、具体的にどんなところが短所なのかを2つ紹介します。

改善のヒントにもなるので、ぜひ参考にしてください。


自我が強い人の短所1. わがままと思われやすい

自我が強い人は自己主張が激しく、自分の意見を押し通そうとします。「周りが共感してくれない」とイライラしたり、子どものように駄々をこねる人も。

そんな様子から、「自我が強い人はわがままだ」というイメージがつきやすいようです。実際に何でも自分の思い通りに事を進めようとするわがままな人も多いので、短所として目立つのも仕方ないでしょう。

中にはわがままが通らず逆ギレをする人もいるため、自我が強い人と接する時は注意が必要です。


自我が強い人の短所2. 円満な人間関係が築きにくい

自分を中心にして世界が回っているので、周りの反感を買いやすい傾向があります。価値観が違うと、「あなたが言っていることは全て間違っている」と全面的に否定するのです。

それでは対等に歩み寄れないため、円満な人間関係が築きにくくなります。周りから人がどんどん離れていき、最終的に1人になってしまう恐れも。

「友達と疎遠になることが多い」という自覚がある人は要注意ですよ。


自我は強い方が良い?弱い方が良い?

経営者など、ビジネスの成功には自分の考えに沿って事を進められる自我の強さが必要です。ただ、それだけでは誰も共感してくれません。

自分の意見だけを通す姿に協調性のなさを感じ、周りの人が「理解できない」と離れていくこともあるでしょう。そのため、自我を抑えて周りの声に耳を傾けるのも大切です。

つまり、自我は強くても弱くてもダメ。社会で穏便に生き抜くためには、バランスを一番に意識すべきと言えますね。


”自我を抑える”とはどういうこと?自我が強すぎる場合の改善方法をレクチャー

自我が強すぎると、人間関係がギクシャクしたり、仕事を失敗したりなど様々なトラブルに発展する可能性があります。しかし、後から後悔しても後の祭り。

そこで、強すぎる自我をどうすれば抑えることができるのか、その方法をいくつか紹介します。


自我の抑え方1. 自分の意見を発する前に、一呼吸置く

自分の考えに真っ直ぐなあまり、後先考えず発言してしまう場合があります。本人が目の前にいるのに思わず悪口を言ってしまい、場の空気を悪くした経験がある人も多いはず。

そうしてすぐ思ったことを言ってしまうのは、自我が強い人の特徴です。自我を抑えるためにも、何か意見する時は必ず一呼吸を置いてください。

一呼吸置くことで頭が冷静になり、思ったことを口にするのを避けられるでしょう。


自我の抑え方2. 他人の意見を最後まで聞いて受け入れるようにする

他人に発言のチャンスを与えず、自己主張で言いくるめようとしてしまう人はたくさんいます。これでは誰も意見を言えなくなるため、あなたに対して独裁的な印象を持ってしまうでしょう。

それを防ぐためにも、ひとまず他人の意見を最後まで聞くようにしてください。自分の中で反対意見があっても、反論で遮るのはNG

そして、全部でなくても部分的に受け入れるようにすれば、自我を少し和らげることができるはず。周りが抱く印象も全然違うので、人間関係にも良い影響を与えますよ。


自我の抑え方3. 周りの人に頼るようにする

自我が強い人はプライドも高い傾向があるため、人を頼ろうとしません。しかし、自分の力で何とかしようとするだけでは、いざという時に他人を頼る術を忘れてしまいます。

だからこそ、普段から周りを頼ることは大切なのです。人の意見を聞き、できないことは素直にお願いすることで徐々に自我の強さを抑えるようになります。

また、周りの人に甘えられるようになれば、孤独を感じなくなることから自我を出す癖も直るはずですよ。


自我の抑え方4. 他人と積極的に話して、他の人にも考えがあることを知る

自分の世界に閉じこもっているようでは、視野が狭い生き方しかできません。それでは自身の成長がストップするだけでなく、人間関係も広がりません。

そこで、視野を広げるためにも積極的に他人と話してみましょう。いろんな意見があることを知れば、そこから尊敬できる部分や真似したくなる部分も見つけられるはず。

「他人の意見=反論」と考える癖を直すことにもつながるので、きっと徐々に他人の話を聞くのが好きになっていきますよ。

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自我が強すぎる性格は改善していきましょう。

自我が強い人は、自己主張が強く周りの意見を聞かない傾向にあります。しかし、実際は自分の芯をしっかり持っていたり、自分らしい生き方ができたりなどの長所もあるのです。

そのため、自我の強さを全否定する必要はありません。ただ、あまりに自我が強すぎると周りを寄せ付けない雰囲気となってしまうため、仕事や人間関係などに支障をきたしていると自覚する場合は改善も必要。

その際は、ぜひ上記で紹介した方法を実践してみてくださいね。自分で「改善させたい」と思うところを直すことで、短所を1つ減らせるはずですよ。


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