行動心理学とは?仕事や恋愛で使える17の心理学&学習に役立つ本を紹介!
行動心理学を仕事と恋愛に活かしませんか?

ビジネスシーンでも「行動心理学」という言葉が使われるようになった昨今。行動心理学は仕事だけでなく恋愛でも応用できる心理学の一つです。
しかし、「行動心理学って、心理学や心理テストとどう違うの?」と疑問を感じている方もいることでしょう。
そこでこの記事では、「そもそも行動心理学とは?」といった疑問への答えに加え、仕事やマーケティング、恋愛で使える行動心理学について解説。行動心理学を学ぶための本も紹介していますので、ぜひチェックしてくださいね。
そもそも行動心理学とは?意味を分かりやすく解説!

行動心理学とは、アメリカの心理学者ジョン・ワトソンが提唱した心理の一つです。
心理学とは、人間や動物の心理にまつわる様々なことを研究する学問ですが、中でも行動心理学は「人間の行動から感情が読み取れる」と行動や仕草のパターンから心理を研究する点で、他の心理学と異なります。
「行動心理学さえあれば人間の心が全て分かる」というわけではありませんが、行動心理学を知れば、ある程度相手の気持ちを推し量ることはできるでしょう。
仕事や恋愛に使える行動心理学17選

人の行動から気持ちを理解する行動心理学は、研究者以外の人にも役立ちます。
ここからは仕事やマーケティング、や恋愛で実践できる行動心理学について、効果などを解説していきますので、ぜひ自分に合ったシーンで活かしてくださいね。
ビジネスやマーケティングに使える行動心理学9つ
まずはビジネスやマーケティングで活用できる行動心理学です。もちろん行動心理学で全て上手く行くわけではありませんが、特に顧客の心理を理解するため、行動心理学は役立ちます。
ここからはビジネス向けの行動心理学について解説していくので、ぜひ今後の仕事に活かしてみてくださいね。
仕事で使える行動心理学1. 「バンドワゴン効果」
バンドワゴンとは、パレードの先頭を進む楽隊者のこと。「バンドワゴン効果」とは大勢の人が支持しているものの人気は、さらに高まるといった効果を表しています。
この効果をマーケティングで使うには、売りたいものを「みんなが買っている」と宣伝すること。人は、「みんなが買っているものを買いたい」と考えるので、流行りもの好きな日本人には特に効果的な心理学といえるでしょう。
仕事で使える行動心理学2. 「同調行動」
同調行動とは、周りの言動などに合わせて、自分も同じような言動を取ってしまうことを指した心理学用語。
行動経済学の分野では、『ハーディング現象』とも呼ばれます。
例えば、
- ネットショッピングで高評価がついたアイテムがあると、それは良いものとして捉えて買ってしまう
- 観光地に行って道が分からないと、周りの人が向かっている方向に行ってしまう
など。
購買に促す時など、幅広くビジネスに使えるテクニックでしょう。
仕事で使える行動心理学3. 「返報性の原理」

「返報性の原理」とは、人から自分のために何かしてもらった時、つい「お返しに自分も何かしなきゃ」と思ってしまう心理のこと。
ビジネスでは、商品を買わないお客さんにも丁寧に接し「何か買わないと申し訳ない」という気持ちにしたり、食品であれば試食をしてもらい「食べさせてもらったから何か買ってあげないと」と思わせる、といった風に使えます。
仕事で使える行動心理学4. 「ザイオンス効果」
「ザイオンス効果」は「単純接触効果」とも呼ばれ、繰り返し接するとその人や物に対する好感が高まるといった心理を指します。
取引先に何度も顔を見せに行き、好感を持ってもらうことでビジネスを進めたり、商品の宣伝を何度も行い、消費者に好感を持ってもらったりと、様々な応用ができるでしょう。
しかし、会った瞬間にマイナスの感情を持たれている場合、何度接触しても好感度は上がらないので、注意が必要です。
仕事で使える行動心理学5. 「スノッブ効果」
「スノッブ効果」は先ほど紹介した「バンドワゴン効果」の逆。「人が持っているものは欲しくない」と感じてしまう心理のことです。
めったに手に入らない宝石に人気が集中したり、限定品をたくさんの人が買い求めたりするのも、この「スノッブ効果」があってこそ。人間は「みんなが持っているものが欲しい」けど「他の人が持っている物は欲しくない」という矛盾した感情を持っていると言えます。
仕事で使える行動心理学6. 「プロスペクト理論」

目の前にある10万円。同じ10万円ですが、手に入れた時の喜びより持っていた10万円を失う悲しみの方が、大きいとされています。
人間の「得するより、損を避けたい」という感情の動きが、プロスペクト理論。「損失回避の法則」とも言われます。
通常価格を提示した上で値引きをして、損する額が少なくなっていると消費者に思わせる、などのマーケティングでプロスペクト理論を生かす方法もあります。
仕事で使える行動心理学7. 「ウィンザー効果」
第三者から「この前、○○さんがあなたのこと褒めてたよ」と言われると、本人に直接褒められるより嬉しくなりますよね。
ウィンザー効果とは、直接本人から伝わるより、第三者を通して伝えてもらった方が、嬉しく感じるという効果。
ビジネスでは褒めたい相手がいる時、直接褒めるのではなくその人のいないシーンで褒め、第三者からそ本人に伝わるようにすると人間関係がより良好になるでしょう。
仕事で使える行動心理学8. 「フット・イン・ザ・ドア」
「フット・イン・ザ・ドア」は「段階的要請法」とも呼ばれており、交渉のシーンで使える行動心理学です。
交渉や依頼をする時、本命の大きな要求をいきなり言っても相手に受け入れてもらえません。そこで、小さな要求を認めてもらうところから始め、そこから少しずつ大きな願いをして、最終的に本命のお願いにOKしてもらうのが、フット・イン・ザ・ドア・テクニック。
小さなお願いにOKした人は、その後の要求を断りづらくなりますので、ビジネスシーンで非常に効果的です。
仕事で使える行動心理学9. 「ドア・イン・ザ・フェイス」

「ドア・イン・ザ・フェイス」は「課題要求法」とも言われ「フット・イン・ザ・ドア」とは逆の効果を指します。
「ドア・イン・ザ・フェイス」では交渉などの際、ものすごく高い要求を出し、それを断らせることから始めます。
人はお願いを断ると「申し訳ないな」という気持ちになってしまうため、それより簡単な要求にはつい頷いてしまうのです。
恋愛に使える行動心理学8つ
行動心理学が活用できる範囲は大きく、プライベート、特に恋愛でもその効果を活かすことが出来ます。
ここからは、恋愛で使える行動心理学を紹介していきますので、男性も女性もぜひチェックしてくださいね。
恋愛で使える行動心理学1. 「つりばし効果」
「つりばし効果」という言葉を聞いたことのある人は非常に多いはず。つりばし効果とは、強い不安や恐怖を感じている時に出会った人には、恋愛感情を持ちやすくなるという効果のこと。
「必ず恋愛感情を持つ」と言うわけではないですが、気になる人とドキドキするようなスポットに行けば、恐怖のドキドキを恋愛だと勘違いして、あなたに好意を持ってくれるかもしれません。
恋愛で使える行動心理学2. 「初頭効果」

「初頭効果」とは、最初に手に入れた情報が後々まで強く影響するという心理パターンを指す言葉です。
友人とある程度仲良くなった後でも「第一印象が頭に残っている」という人は多いでしょう。第一印象がいつまでも残ることは、初頭効果の一つだと言えます。
好きな人と会う時の第一印象を良くしておけば、それ以降も好印象が続き恋愛に発展しやすくなるでしょう。
恋愛で使える行動心理学3. 「ハロー効果」
ハロー効果とは、相手を認識する際、相手の最も特徴的な部分にばかり目が行き、他の特徴を正しく把握できない、という心理のこと。
ハロー効果の例として代表的なのは、警察官の服を着た人。警察官の服を着た人を見ると、他の特徴を見てもいないのに「信頼できる人だ」と勝手に思い込んでしまいますよね。
反対に、相手に自分の良いところを見せ「この人は良い人だ」と印象付ければ、他の欠点はハロー効果によってカバーできると言えます。
恋愛で使える行動心理学4. 「ハード・トゥー・ゲット」
「ハード・トゥー・ゲット」とは、入手困難なもののこと。「ハード・トゥー・ゲット」効果とは、相手を特別扱いすることで好感や信頼を得るテクニックです。
男性、女性問わず特別扱いされるとなんとなく気分が良くなってしまうもの。「会員様限定セール」のチラシを渡されると、嬉しくなってしまいますよね。
恋愛で応用するなら、意中の相手に「あなただけには特別」と言ってプレゼントをしたり、「あなたにしかな話せない」と悩み相談をするのが効果的です。
恋愛で使える行動心理学5. 「ピーク・エンドの法則」

「ピーク・エンドの法則」は過去の思い出は、最も良い時と、その終わりの時に大きく影響されるという法則です。
相手がピーク(最も楽しいと感じている時)は人それぞれ違うのでコントロールは難しいですが、例えばデートの時、最後に好印象を残すとデート全体の印象が良くなります。
デートプランの最後を豪華なディナーにしたりなど、大きなイベントは最後に持ってくるようにしてください。
恋愛で使える行動心理学6. 「イエス誘導法」
「イエス誘導法」とは、何度もイエス(はい)と答えていると、本心とは関係なくあらゆることに「はい」と答えてしまう、という心理パターンのこと。
相手が共感してくれそうな話をして、相手が「そうだね」「自分もそう思う」と答えてくれていれば、多少のわがままも聞いてくれるはず。
何度も「イエス」と言った相手の話は断りにくい気持ちになってしまうので、意中の人に何かお願いをする際に使える手法です。
恋愛で使える行動心理学7. 「スリーセット理論」
「スリーセット理論」とは、出会ってから3回目までの間にその人の印象がはっきり決まってしまうという心理傾向のこと。
そして、この3回で決まったイメージはその後も変わらないと言われるので、特に恋愛においては意中の人と会う3回が非常に大切。
相手に良いイメージを持ってもらえるよう、見た目や会話などにできる限り注意しておきましょう。
恋愛で使える行動心理学8. 「ゲイン・ロス効果」

ゲインとは、利益のこと。ロスとは、損失のことを指します。このゲインとロスはそれぞれプラスとマイナスのイメージを持つ言葉ですが、この二つを組み合わせた効果を「ゲイン・ロス効果」と言います。
分かりやすく言うと、いいところと悪いところのギャップが人に強い印象を与えるという効果です。相手に最初に会った時は悪いイメージの言葉を言い、その後相手を褒めて好意を持ってもらう、など恋愛面でもこの効果は応用できます。
【参考記事】はこちら▽
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