タクシーや乗用車の座席の上座・下座。マナーと車の席次を徹底公開
車の席次やマナーを徹底公開
外回りが多いビジネスマンはタクシーや自家用車などの車に乗る機会が多いかと思います。乗車時に上司やお客様と一緒に乗る時に、上座や下座の把握・乗り降りのマナーは完璧にできているでしょうか。完璧にエスコートできて一流のビジネスマンと言えます。
今回は車の席次と乗り降りのマナーを徹底レクチャーします。既に頭に入っている方も確認してみましょう。
タクシー・自家用車の上座・下座を公開
ここからは図を使って、タクシーや自家用車に乗車した時の「上座」・「下座」を徹底レクチャーします。シーンによって変化するため、しっかりと頭に入れておきましょう。
1. タクシー乗車時の席次・席順
同僚や友人とタクシーに乗る時は順番などは気にしなくても良いですが、会社の上司と一緒に乗る場合は、最低限の配慮をしないといけません。ここではタクシーの上座・下座はもちろん、人数を変更し様々なシーンでお届けします。
ここからは便宜上「①」が一番偉い人として番号順に会社での序列をつけていきます。
① タクシーに乗車時は運転席の後ろが「上座」
タクシーに乗る時は一番えらい人が運転席の後ろの「上座」に座ります。車の構造上一番安全な場所が運転席の後ろのため、上座となります。
逆に運転手に行き先や支払いをする助手席が「下座」となります。後部座席は①→③→②の順番に乗車します。後部座席の真ん中の席は、両隣よりも狭いため、両隣が目上の人となります。
② 良く間違う席次・席順
上記の図のように後部座席の順番は①→②→③はマナーとしては正しくありません。但し、2番目の人が「1番目の人の隣に座りたい」場合は臨機応変に対応しましょう。
③ 3人でタクシーに乗る時の席次・席順
基本のケースは①と同様に運転席の後ろを「上座」とし、助手席を「下座」となります。2番目の方は助手席の後ろに座ります。
④ 2人でタクシーに乗る時の席次・席順
少し迷う上司と2人でタクシーに乗る時の席順。上司は自分よりも目上の方なので、運転手の後ろに座ってもらい、自分は助手席に座るのが無難です。
もし、上司が「〇〇くんも後ろに乗りなよ。」と言われたら、助手席の後ろに乗るようにしましょう。
2. 当事者の誰かの自家用車が運転する時の席次・席順
移動中にタクシーではなく、会社の車や自家用車など、当事者の誰かやお客様が運転する時は、どうすれば良いでしょうか。
図を用いて様々なパターンをレクチャーしていきます。
① 誰かが運転する時は助手席が「上座」
社内の誰かやお客様が運転をする場合は、運転手の隣である助手席が「上座」になります。運転する人に敬意を払うという意味で、1番偉い人が運転手の隣に座ります。
この時、2番目の人が運転手の後ろ、3番目の人が助手席の後ろ、4番目の人が真ん中となります。後部席の真ん中が「下座」になります。
② 上司が運転手、自分とお客様の合計2人の場合
自分の上司が運転手で、お客様と自分の2人が車に乗る時、お客様が上司に敬意を払う必要はないため、自分が助手席に座ります。
但し、お客様から「助手席に座りたい」という申し出が会った場合は素直に従いましょう。この時は①と同様に、お客様が運転手に敬意を払ってくれることになります。
③ 上司が運転手、自分とお客様2人の合計3人の場合
先程と同じ場面で、お客様が2人乗車した場合です。やはりお客様は運転手に敬意を払う必要がないため、運転手の後ろが「上座」となり、助手席が「下座」となります。
④ 7人乗りの車に乗車する場合
普段のシーンではなかなかありませんが、ゴルフのコンペなどでお客様や上司達と一緒に乗車する時は基本は一緒です。
運転手に敬意を払い、助手席が「上座」となります。乗り降りがしにくい、3列目の後部座席は「下座」となります。
場合によってはタクシー乗車時と同様に運転手の後ろが「上座」となる場合も。状況に合わせて臨機応変に対応しましょう。
3. 必ずしも席次にこだわらなくて良い場面も出てくる
車の運転中に左側に良い眺めが見える場合は、景色が良いという理由で左側の席に上司を案内するのも“アリ”です。必ずしも上座にこだわらなくても良い場面は出てくるため、臨機応変に対応しましょう。
車の乗り降りのマナーとは
車の席次を覚えた上でここからは、車に乗る時・降りる時のマナーについてご案内。車の乗り降りの対応で相手からの印象が変わってくるため、しっかりと把握しましょう。
マナー1. 会社の上司・お客様を車にご案内する時
自分より目上の人に対して乗車を促す時は、左手でドアを開け、そのまま左手で固定します。右手で「どうぞ」と案内します。
逆に降りる時は素早く降り、ドアの横に立ち左手でドアを固定します。周りの安全を確認したら、お客様や上司に降車を促します。
マナー2. 女性を案内する時
女性に対して乗車を促す時は、後部座席の真ん中の席にならないように配慮します。真ん中の席は一段高くなっているため足を開くか、左右のどちらかに足を寄せないといけません。
たとえ自分が目上としてもそういった配慮が必要です。
マナー3. 和服を着た方をご案内する時
特に女性の着物などは乗り降りするだけで一苦労です。そのため、たとえ運転席の後ろが「上座」としても、降車をしやすい助手席の後ろに案内した方が◎です。この時「奥まで行くのは大変でしょうから、私が先に失礼いたします。」と一声かけて、案内することが理想です。
マナー4. 会計&道案内は助手席の人が行う
タクシー乗車時に目的地を告げるのは原則、助手席に座った方が行います。タクシーの時は基本は助手席が「下座」のため、一番下の方が目的地を運転手に伝えます。
支払いの時もたとえ割り勘や会社の経費だとしても原則、助手席に座っている方が支払います。この時「上司が面倒くさいから私が払う」と言われた時は、上司の顔を立ててお願いしましょう。
支払いをする人が後部座席の真ん中にのっている場合
職場によっては支払いが決まっている場合があります。後部座席の真ん中の人が支払う時は一度自分が降り、右側の「上座」の方をタクシーから降車してから、支払いを行いましょう。
カードや現金を支払う時は、一度お金を出してから降車を促し、自分が再度乗車をするとスムーズに支払いが進みます。
車の乗り降りの小さな配慮が大事になる
今回はタクシーや自家用車の席次やマナーについてご紹介しました。いつ目上の人と車に乗る機会がくるかわからないため、様々なパターンが大事になってきますね。
一流のビジネスマンは自分の上司やお客様はもちろん、タクシーの運転手に気を使えます。小さな配慮を忘れないように日々行動していきましょう。
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