エレベーターのビジネスマナー。席次(上座・下座)や乗り降りの順番とは
エレベーターのビジネスマナーを徹底公開
お客様や上司と普段何気なくのっているエレベーター。何も気にせず乗っていませんか?実はエレベーターににも上座・下座やマナーといったルールがあるのはご存知でしょうか。
そこで今回はエレベーターのビジネスマナーを徹底レクチャーします。頻繁に使用するものだからこそ、しっかりと基礎知識をつけていきましょう。
エレベーターの上座・下座とは
ここからは図を使ってエレベーターの上座・下座を公開。意外と知られていないエレベーターの席次について徹底レクチャーします。
1. エレベーターの基本席次は左奥が「上座」
一般的にエレベーターの上座については、操作パネルの位置に関係なく、左奥が「上座」となります。2番目に偉い人は右奥となります。
逆に操作パネルの前が「下座」となります。自分が新人で身分が一番下の場合は、操作パネルの前に行くのが基本になります。
操作パネルが逆の場合は「下座」が変わる
操作パネルが左側(こちら側から見て右側)の場合は、「下座」が変わります。操作パネルの場所が変わっても上座は変わらず、左奥になることを覚えておきましょう。
ルーツは西洋の伝統作法「右上位」からきている
西洋では右側の人が偉い「右上位」とされており、奥の右側の人(こちらから見て左側)が、最上位の「上座」になります。
エレベーターは西洋から導入されたもののため、そのまま西洋のマナーがルーツになっています。
操作パネルが2つある場合は「下座」が変わる
エレベーターによっては操作パネルが2つあることがあります。この場合は「下座」が手前の左(こちらからみて右手前)になります。
先程紹介した「右上位」にのっとると、手前の左側(こちらから見て右側)が「末席」になるからです。
2. エレベーターで5人乗った場合の「上座」
エレベーターに5人乗った時も基本体制は変わりません。左奥が「上座」となり、操作パネル前が「下座」になります。
上図の場合、ドアに近い手前の右側(こちらから見て左側)が上座になるため、3番目が一番左側(こちらから見て右側)、4番目の人が出入り口の前となります。
この時ドア前では右上位ではなく、左上位に逆転しています。
操作パネルが2つある場合は「下座」が変わる
操作パネルが2つある場合は、右上位にのっとり手前の左側(こちらから見て右側)が「上座」となります。続いて3番目の人が一番左側、4番目の人が出入り口の前となります。
エレベーターのビジネスマナー7選
エレベーターの乗る位置を理解しても、乗る時のエスコートが上手でないと、一流とは言えません。ここからはエレベーターを乗る時・降りる時のビジネスマナーを公開します。
1. エレベーターホールで待つ時はドアの端で待つ
エレベーターの乗り降りをする人で一番の優先は、エレベーターから降りる人が最優先です。そのため、どんなに大切なお客様が一緒に居たとしても、エレベーターの扉の端で待ちましょう。
2. 自分とお客様の2人で乗る時は外で扉を押さえる
2人でエレベーターに乗る場合は、まず自分は外でエレベーターの扉を押さえ、お客様に先に乗っていただきましょう。その後は自分も入り、操作パネルの前に行きましょう。
3. お客様が2人以上いる時は自分が先に入る
お客様や上司が2人以上いる場合は、「お先に失礼致します」と声をかけ、自分が先に入ります。そして、操作パネルの「開」のボタンを押し、目上の人に安全に入ってもらいます。
4. エレベーターの中に既に人がいる場合は自分が最後に入る
既にエレベーターの中に人がいる場合は「開」ボタンを押してもらっているため、お客様や上司に先に入ってもらい、自分は最後に入りましょう。
5. エレベーターの中は私語厳禁
エレベーターに乗った時は基本私語厳禁です。後からエレベーターに乗ってきた人に対して「何階ですか?」など、最低限の会話だけにしましょう。
もちろん、この時に携帯電話をいじるのはNGです。
6. 操作パネルの前にいる時は斜め前を向く
お客様に後ろ姿を見せるのは失礼に当たります。操作パネルの前に立つ時はやや斜め前を向いて操作をしましょう。
7. エレベーターを降りる時は自分が最後に降りる
自分が操作パネルを操作する場合は「開」のボタンを押し、お客様が先に出るのを待ちます。自分は最後に降りるのがマナーです。
操作パネルを他の人が操作している場合
お客様と自分以外にも人が乗っている場合は、自分のポジションは一番入り口に近い場合が多いため、自分が先に降ります。この時、外からドアの扉を手で押さえるとより丁寧になります。
エレベーターで正しいエスコートを
今回はエレベーターのビジネスマナーから上座・下座などの席次についてご紹介しました。普段何気なく乗っていますが、様々な注意点がありましたね。いつ目上の人と乗るかわからないため、マナーを身につけるようにしましょう。
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