”人間の三大欲求”とは?欲求の種類や男女別の強さの順位&賢い付き合い方も解説
三大欲求以外にも様々な欲求の分類がある!欲求の分類方法6つ
世界の心理学者などによる欲求分類には、様々なものがあります。分類される数も違えば、欲望の内容も違い、考え方も違ってとても奥深いのです。
あなたが最も納得し、気になる理論はどれでしょうか。三大欲求以外の欲求の分類方法6つをご紹介します。
欲求の分類1. 「マレーの欲求リスト」生理的欲求と社会的欲求の二大欲求
心理学史において欲求のリスト化を初めて行った心理学者、アメリカのヘンリー・マレー氏の「マレーの欲求リスト」。人の個性が分かる性格診断テストの多くが、この「マレーの欲求リスト」がベースとなっています。
人間の欲求は「心理発生的欲求(生理的欲求)」が27種類、「臓器発生的欲求(社会的欲求)」が13種類。合わせて40種類の欲に分類しています。
その後もマレーの欲求リストは研究され、11の生理的欲求と、28の社会的欲求という研究結果が存在しています。
欲求の分類2. 「アルダーファのERG理論」違った視点でまとめられた三大欲求
- 物質的、生理的な欲求を「生存欲求」
- 自分に重要な人物との良好な人間関係を保ちたいという欲求を「関係欲求」
- 創造的、生産的な影響を与え充実感を得ようとする欲求を「成長欲求」
と、3つの欲求に分類しています。
人は存在欲求→関係欲求→成長欲求の順位で満たそうとしますが、順番が逆になったり、同時に存在することもあるといわれており、違った視点でまとめられた三大欲求説です。
欲求の分類3. 「マズローの欲求5段階説」自己実現論に登場する五大欲求
1943年、マズローが発表した「人間の動機づけに関する理論」では、「人間は自己実現に向かって絶えず成長する」という仮説を元に、「マズローの欲求5段解説」という理論がつくられています。
『①生理的欲求→②安全の欲求→③所属と愛の欲求→④承認の欲求→⑤自己実現の欲求』と5つの欲求に階層化されており、1つの欲求がある程度満たされると、次の欲求が現れるというのが、「マズローの欲求5段解説」です。
欲求の分類4. 「シックス・ヒューマン・ニーズ」アンソニー・ロビンズが提唱する六大欲求
人間の欲求を6つに分類したアンソニー・ロビンスの、「シックス・ヒューマン・ニーズ」は、人間には6つのニーズがあるとされている理論です。
確実感のニーズ、不確実感(自由)のニーズ、自己重要感のニーズ、愛・繋がりのニーズ、この4つのニーズを「基本的ニーズ」。
成長・進化のニーズ、貢献のニーズ、この2つのニーズを「高次ニーズ」として、全部で6つの欲求に分類されています。
欲求の分類5. 「ブッダの七つの欲求」ブッダが提唱する七大欲求
ブッダは人の欲求は7つあるとしています。
『ブッダの七つの欲求』は、「生存欲(生きたいという欲)」「睡眠欲(眠りたいという欲)」「食欲(食べたいという欲)」「性欲(交わりたいという欲)」「怠惰欲(楽をしたいという欲)」「感楽欲(感覚の快楽を味わいたいという欲)」「承認欲(認められたいという欲)」があります。
これらの7つの欲求に枝分かれするとされています。
欲求の分類6. 「生命の8つの力」ドルー・エリック・ホイットマンが提唱した八大欲求
ドルー・エリック・ホイットマンは、8つの欲求があるとしています。「クロージングの心理技術21」では「生命の8つの力」として紹介し、「現代広告の心理技術101」では、「生命の8つの躍動」として紹介しています。
定義としては、「①生存欲」「②食欲」「③障害回避欲」「④性欲」「⑤安全欲」「⑥優越欲」「⑦愛情欲」「⑧承認欲」の8つになります。