180度開脚するデメリットとは|ベターッと開脚するのは逆効果な理由をご紹介します!
そもそも股関節の正常な可動域はどのくらい?
開脚の角度が大きければ大きいほど柔軟性があるので、健康で体に良いと思っていませんか。実は股関節の正常な可動域は、みなさんの想像よりずっと狭いのです。
人間の正常可動域はなんと、角度90度前後。これにはきちんとした理由があります。
そもそも開脚とは、左右の股関節が動くことで足が広げられた状態のこと。この股関節の正常な可動域が45度なのです。そのため、左右の足が90度開くのであれば、正常な可動域と言えます。
ベターッと180度開脚するデメリット|逆効果になってしまう理由とは?
体が柔らかいことは一見メリットばかりのように思うかもしれませんが、何でも度を越えると逆効果になりえます。
そこでここからは、180度開脚するデメリットについて詳しくご紹介していくので、参考にしてみてください。
180度開脚のデメリット1. 関節が不安定になり、歩きづらくなる可能性がある
バレエやダンサーなどの柔軟性を求められる競技をしている人たちは、幼少期から定期的かつ継続的にストレッチを行っています。その過程で、靭帯を緩ませたり骨を変形させたりして180度開脚を実現させるのです。
しかし、靭帯が緩むと関節が不安定になってしまい、体に余計な負担がかかってしまいます。そして足に力が入れにくくなり、歩きづらくなる可能性があるのです。
加齢で筋肉量が落ちてくると、さらにそのリスクが高まるでしょう。
180度開脚のデメリット2. 関節が緩むと、歩行時に痛みが発生する場合がある
バレエや新体操などは、関節の可動域や筋肉の柔軟性が過度なスポーツ。日々の練習で180度の開脚ができるようになると、股関節も緩みます。
体はその緩んだ関節をカバーするために、違う場所でバランスを取るようになり、負担が大きくなって痛みが発生するのです。
このバランスを取る主な筋肉がお尻の中臀筋。中臀筋は歩行する時に骨盤を支えてくれる大切な筋肉です。そのため、歩行時に痛みが発生する場合があります。
180度開脚のデメリット3. 捻挫や脱臼などのケガのリスクを高める
正常な可動域をはるかに超えている180度開脚は、無理に関節を動かしている状態。そのためクッションの役割を担う軟骨や、骨と骨をつなぐ靭帯を傷つけてしまうのです。
具体的には、外部からの力によって関節の可動域を超えて骨が離れてしまうと脱臼になってしまいます。また、可動域を超えて関節が動けば靭帯を損傷し捻挫になるのです。
このように体を酷使する180度開脚は、怪我のリスクを高める行為と言えるでしょう。
股関節をストレッチする時のポイント3つ
股関節を柔らかくしたいからといって闇雲にストレッチをすると、ケガのリスクが高まり大変危険です。
それでは一体、どのようなストレッチ方法が良いのでしょうか。ここからは、股関節のストレッチをする時のポイントを詳しく解説していきますので、参考になさってください。
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ストレッチのポイント1. ストレッチは気持ち良い程度に
早く柔らかくしたいからといって、痛いと感じるほど強く伸ばしてしまうのはNG。理由は、筋肉が縮んでしまい逆効果だから。
強い痛みはないけれど適度な伸びを感じるような、いわゆる「イタ気持ちいい」ところまで伸ばすのがGOOD。
伸ばした時に筋肉がプルプル震える場合は、強すぎると思ってくださいね。
ストレッチのポイント2. 強い痛みが発生した場合は中止する
ストレッチをする時に頑張りすぎて、骨格を無視して足の角度を大きくしたり無理矢理前屈したりすると、強い痛みを感じることがあります。その方法は明らかにNGです。
足の裏側が伸ばされて感じる痛みは、神経が刺激を受けた証拠。そのまま無理して伸ばし続けると、神経組織が傷ついてしまいます。
そうならないためにも、強い痛みが発生した場合は、すぐにストレッチを中止するようにしましょう。
ストレッチのポイント3. ストレッチと並行して、股関節関わる筋トレも行う
ストレッチは柔軟性をアップさせるのに必要ですが、そこに運動をプラスすることで、股関節を動かすために必要な筋肉を育てることができます。
そして股関節周りの筋トレを行うと、骨格がズレないように整えてくれるので、安定性が高まりケガのリスクが軽減。また、痛みを和らげてくれる効果も期待できます。
特に年齢を重ねると筋肉が衰えてきますので、ストレッチだけではなく、ぜひ筋トレも並行して行うようにしてみましょう。
身体に負担がかからない程度の開脚を目指そう。
正常な開脚の可動域は意外と狭いです。それなのに骨格や可動域を無視して180度開脚を目指すと、健康になるどころか体にとってはデメリットになってしまいます。
しかし、体が硬すぎるのも良くないので、柔軟性を高めるためにいろいろな方法を試すのは良いでしょう。ですが、無理は禁物です。
ご紹介したストレッチのポイントを参考にして、健康的な開脚を目指しましょう。
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