スペックの意味/使い方とは|分かりやすい例文&言い換えできる類語まで徹底解説
スペックとは|よく使われる意味をわかりやすく解説
スペックとは、その"物"や"人"が持つ特徴を表しています。 それぞれは、下記のようの意味を持ちます。
─"物"の場合─
- 商品などの仕様
- 速度などの性能
- さびないなどの性質
- 形などのデザインや模様
─”人”の場合─
- 運動や学習などの能力
- 過去の経歴や学歴
- 顔つきなどの容姿
これらのような意味を持つことから選択肢が多くある場合、それぞれのスペックを比較することで、目的に合わせた選び方が可能です。
スペックの語源とは|どんな言葉がきっかけで生まれたの?
スペックの語源は2説。1つ目は、仕様や仕様書などの意味を持った英単語の「specification:スペシフィケーション」の省略形からスペックと呼ばれるようになったと言われています。
頭の4文字を取って、spec(スペック)ですね。製品の特徴をまとめあげた仕様、仕様書から転じて、対象となる物や人を比較する際に挙げる特徴のことをスペックと呼ぶようになりました。
2つ目は、そもそもspecが持つ「よく見る」という意味から転じて、特徴を表したとも考えられます。(special:特別な spectator:観客など、「よく見る」ことに関連する単語に「spec」が使われています。)
スペックの正しい使い方|よく使われる例文から使い方を学ぼう!
ここまでは、スペックの意味について説明をしてきました。次に"物"と"人"それぞれの場合におけるスペックの使い方を説明します。
また、生活の主なシーンで活用されやすい場面をイメージし、例文をご紹介します。
”物”に対するスペックの使い方
”物”に対してスペックを使う時は、買い物などの生活シーンが多くなります。パソコン、スマホや機械などの商品を購入を検討する時には、必ず商品のスペックを確認しなくてはなりません。
例えば、パソコンであれば、メモリ数や、本体のサイズなどが、「スペック」の要素として挙げられます。自分が購入するのに最も望ましいものを選ぶにあたって、こういったスペックを並べて比較することが大きな助けになってくれます。
”物”に対してのスペックの例文集
- パソコンのスペックを確認してから購入した。
- ほしいスペックの商品が無かったので購入を見送った。
- このスマホは処理能力がとてもハイスペックだ。しかし、価格が高い。
- 他社よりスペックを上げないと絶対に売れない。
- 品質のスペックが高いと顧客満足度があがります。
”人”に対するスペックの使い方
”人”に対してスペックを使う時はその人の性質や、能力といった特徴を表す際に用いられます。例えば、顔、身長、学歴、ITスキル、IQ、歌の上手さ、運動能力など、スペックで表せるものは多岐にわたります。
「仕事上の」スペックと言えば、業務のスキルや、経験のことを言いますし、ハイスペック「な彼氏」というと、ルックスが良い、学歴が良い、大手企業に勤めているなどといった要素が求められていることが多いです。
”人”に対してのスペックの例文集
- 彼のスペックはとても高いから新しいビジネスは彼に任せようと思う。
- 人の扱いことを得意とするスペックが求められる。
- 彼氏に求めるスペックとして「高学歴」の要素は絶対に外せない。
- 友人は、「高身長」「イケメン」など見た目のスペックを重視していたことが分かった。
- PCの操作ができないなど、低いスペックしか持たない人は企業から求められない。
スペックの類語|同義語として使われる言い換え表現とは?
スペックとは、仕様や能力といった意味を持つことからもいくつか類語があります。
伝えたい内容が同じであれば、表現方法が異なっても問題は無く、伝えたい人や状況に合わせて類語の使い分けが可能です。それでは見ていきましょう。
スペックの類語① 「グレード」
グレードとは、一般的には、階級や等級などの意味を持ちます。スペックと似ている部分は、対象が第三者が見てもあいまいでは無く、明確にその位置づけが理解ができるところです。
異なる部分は、スペックは時には横並びにして比較するのに対し、グレードには明確な優劣関係があります。例えばPCを選ぶにあたって、サイズという「スペック」においては「小さくて軽い」ことが好ましいか「大画面で見やすい」のが好ましいかは人によりますよね。
しかし、メモリ、CPUなどの「グレード」は明確に上下での比較ポイントがあり、好みではなく予算や用途に応じて適切なものを選ぶ基準になります。
スペックの類語② 「スキル」
スキルとは、一般的には、技能や技術などの意味を持ちます。「目的を達成するための性質」という意味ではそれぞれ近い意味合いを持っているともいえるでしょう。
違いとしてはスキルはあることが「できる」といった、技能的な要素が強いのに対して、スペックはある「状態である」といった性能的要素が強いです。例えば、課題を解決する能力を持っていることを「課題解決スキル」とは言いますが「課題解決スペック」とは言いません。
スペックをあえて使うのであれば「課題を解決できるだけのスペック」と表し、その課題解決に必要な性質を持ち合わせていることを指す形でしょうか。
スペックの類語③ 「パフォーマンス」
パフォーマンスとは、一般的には、動作などの実績や成果の意味を持ちます。
高いパフォーマンスを発揮するには、前提条件として高いスペックが求められていることが多く、高いスペックを持つことと、高いパフォーマンスが出ることは相関性があります。例えば、「仕事ができる人」を形容する際、「スペックが高い人」という言い方をしても「パフォーマンスが高い人」という言い方をしても意味は通じます。
ただし、パフォーマンスはあくまで結果。その結果を出すために必要な(である可能性が高い)のがスペックです。因果関係のような位置づけとも言えます。
スペックの類語④ 「キャパシティ」
キャパシティとは、一般的には、「容量」となり、能力や才能といった意味も持ちます。スペックと似ている部分は、ある一定条件下では、どちらも処理する能力を持っている意味があるところです。
違いとしては、キャパシティは受け取ることのできる能力、許容量といった文脈でのみ使うことが出来るのに対し、スペックはそういった「キャパシティがある」ことも含めた状態全般を指します。
例えば、「ある仕事を1日で終わらせられるだけの能力」であれば、キャパシティもスペックも用いれますが、「100mを10秒で走る能力」はキャパシティは使えず、スペックのみが用いれます。キャパシティはスペックの中の一部と言えるでしょう。
「スペック」だけじゃなく、言葉は正しく使えるようになろう。
スペックの意味について類語も交えてご紹介させて頂きました。スペックについて耳にしたことはあったけど、意味については詳しく分からなかった部分もあったことでしょう。
ほしい"物"や"人"を選ぶ時には、スペックに注目することが有効な方法であることが理解できたと思います。今回の説明を参考にしていただき、ぜひこれからの生活に役立てていきましょう。
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