バイブスの意味/使い方とは|どんな語源から生まれた言葉なの?
バイブスの意味とは?
バイブスとは、ラップでも多く使われる若者言葉やギャル語の一つで、ノリや雰囲気など人の気持ちやその場の空気感を意味する言葉です。広い意味で使われるため、自分個人の気分が上がる状態からライブ会場などのテンションが上がっている状態まで様々な状態をあらわせます。
例えば、音楽イベントなどで、自分の気持ちも高揚しているとともに、会場全体の空気感も高揚しているなと感じた場合に、「バイブスやばい」などの言い回しを用いられることも。活用の幅が広いことから、ギャルを中心によく使われている言葉です。
バイブス(vibes)の英語的な意味とは?
バイブスとは、英語の「バイブレーション(vibration)」が語源の略語。
「バイブレーション」とは、スマホなどの「振動」だけでなく、「心の動揺」「雰囲気などから起きる感情・気持ち」なども意味しています。「個人の心の衝撃・気分」「人や場所から沸き起こる気持ち」など広い意味で使われていて、いい気分の時もよくない気分の時も使用可能です。
これらの中で、「振動」の意味を除いた人の感情に関わる意味で用いる場合に、省略してバイブスが使われます。
バイブスの語源|どんな言葉から生まれた表現なの?
「バイブス」は、英語の「バイブレーション(vibration)」が語源の言葉で、もともとは英語圏のレゲエやヒップホップの業界でよく使われていました。略語としてのバイブスは、ラップでもよく登場する言葉で、ラップや若者言葉としても使われています。
音楽のジャンルによって多少使われる意味が異なることもあり、例えばレゲエでは「全体のノリやフィーリング」などの意味で、ヒップホップでは「ラップの言葉の持つ勢いや気合い」などの意味合いで使われがちです。
ミュージシャンがバイブスを使っていたことで、影響された人たちが使うようになったことが由来で広がっています。
バイブスの使い方|実際に使われる例文から使われ方を学ぼう!
ギャル語・若者言葉の一つとして使われるバイブスですが、使い方を心得ておらずよくわからない人も多いでしょう。基本的には自分・または全体の気分の高揚をあらわしている名詞で、後に気持ちがどう変化するのかをあらわす言葉をつなげることで、うまく使えます。
バイブスはいい意味・悪い意味両方で使われることがある表現です。ここでは、バイブスの使い方がわからない人のために、バイブスを使った例文を紹介していきます。
バイブスを用いた例文一覧
- 夏フェス行くとバイブスが上がるよね
- あのクラブ行くと楽しすぎてバイブスやばい
- 今日なんかバイブス高いから楽しい
- 〇〇さんからはポジティブなバイブスを感じる
- あまり話したことなかったけどバイブスが合うみたいで楽しいね
- 〇〇さんの言葉にはバイブス詰まってる
- 今日のイベントバイブスアゲアゲすぎてやばい
- ××くんかっこよすぎてバイブス高まる
バイブスの類語|同義語として使われる言い換え表現とは?
ギャルや若者が「気分が上がる」などの意味としてよく使う言葉であるバイブスですが、使い方がよくわからない人や、使うのに抵抗のある人もいるでしょう。ここでは、バイブスの類語として使える言い換え表現を紹介していきます。
バイブスの類語① 「ノリ」
バイブスは、雰囲気を意味する言葉としても使え、「ノリ」に言い換えても不自然さを感じさせません。
しかし、テンションなどに言い換えられる「その時の気持ちの状態」の意味で使う場合、「ノリ」とそのまま言い換えると少し不自然な使い方になってしまうこともありますので、後に続く言葉を変化させるなどの工夫が必要です。
例えば、「バイブス高い」を「ノリ高い」と言い換えると少し不自然なので、「ノリが良い」などに言い換えましょう。ギャルっぽい印象を与えがちな「バイブス」を「ノリ」に言い換えることで、抵抗なく使えるようになる人は多いでしょう。
バイブスの類語② 「フィーリング」
相手に対する気分・気持ちを意味する言葉である「バイブス」。「友達と気が合う」という意味の「バイブス合う」などの言い回しであれば、「フィーリングが合う」として言い換え可能。若者言葉としての色が強いバイブスも、このような使い方であれば「フィーリング」に言い換えることで、誰でも理解しやすい言葉になります。
ただ、ライブ会場などの「全体の雰囲気」の意味で用いる場合には、「フィーリング」と言い換えるのは正しい使い方ではありません。フィーリングに言い換える場合には、相手に対する気持ちをあらわしているかどうかを目安にするといいでしょう。
バイブスの類語③ 「ムード」
バイブスは、音楽イベントなどの会場での「全体の雰囲気」「全体のテンション」として使われます。この場合、「バイブスやばい」などの言い回しを、「ムードが良いね」などといった使い方に言い換えできますが、「個人のフィーリング」の意味で使う場合には、全体の雰囲気を表す「ムード」は適していません。
例えば、「バイブス上がる」などの個人の感情をあらわす言い回しは、全体的な空気感をあらわす語である「ムード」への言い換えは少し不自然です。自分が言い換えたい「バイブス」が、何を意味している状態なのかを把握した上で、全体の雰囲気をあらわしているなと判断したら、「ムード」へ言い換えるといいでしょう。
バイブスの類語④ 「テンション」
「ノリ」と似たような意味で使われているバイブスの類語に、「テンション」があります。個人の気分の状態や、音楽イベント会場などの雰囲気などを意味する言い回しなので、ほぼ「ノリ」と変わらないシーンで使えます。
例えば、「バイブス高い」は「テンション高い」、「バイブス上がる」は「テンション上がる」など、後ろに続く言葉も買えずに使えるでしょう。しかし、「フィーリング」の意味としては使わないため、「友達と気が合う」の意味の「バイブス合う」で「テンション」を使うのは間違った使い方です。
「テンション」に言い換えるなら、個人の気分や全体の雰囲気をあらわしているかどうかを考えてから使いましょう。
バイブスの類語⑤ 「気分」
「ノリ」や「テンション」などは若者言葉と感じ、使いづらいなと感じる人であっても、「気分」に言い換えることで似た意味を表現できます。
しかし、「気分」で表現できるのは個人の感情だけであって、「全体の雰囲気」や「フィーリング」を意味する言葉としては使えません。
例えば、「〇〇さんに会えてバイブス上がる」を「〇〇さんに会えて気分よくなる」との言い換えはできますが、「今日のイベントバイブス高い」は「気分」に言い換えると少し不自然です。
言い換えたい「バイブス」が、個人の感情や感じ方をあらわしているかどうかを判断した上で、「気分」に言い換えるといいでしょう。
バイブス以外にも、言葉の意味を間違えやすい表現はある。
バイブスとは、テンションが上がる時などに使える言い回し。
ギャル語から広がっていった言葉ですが、個人の感情だけでなく全体の雰囲気やフィーリングなど、幅広い使い方ができます。若者言葉なので使い方がよくわからないなと思う人でも、似た意味の言葉や言い回しを覚えておくと会話がスムーズになります。
様々な世代の人の言葉遣いを覚えて、たくさんの人とコミュニケーションをとっていきましょう。
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