モダンの意味/使い方とは|言い換えできる類語&熟語の使われ方まで解説
そもそも「モダン」の意味とは?
モダン(modern)とは、「近代的な・現代的な」という意味を持ち、今の時代に合っている物や事を示す時に使う言葉。
例えばモダンアートと言うと、近代的な手法や考えを取り入れた芸術のことを指しますし、モダンな人と言うと、最新のファッションや価値観を持った人を指します。
他にも「モダンミュージック」「モダンヒストリー」「モダンバレエ」など、モダンを使った言葉は多く、おしゃれな物や事を指すニュアンスが強いです。
モダンの語源とは|どんな言葉から生まれた表現なの?
モダンは日本語のカタカナ表記で使われるのが一般的ですが、その語源はラテン語の「modernus」です。
「modernus」は「今の・近代の・現代の」という意味で、ここから英語の「modern」が生まれました。「modern」の正式な発音は「モダン」と「マダン」の中間で、日本語では「ダ」にアクセントが来るのに対して英語では「モ」「マ」にアクセントが置かれます。
「modern」の意味は「モダン」と同じく「近代的な・現代的な」ですから、「モダン」は語源の意味をほぼそのまま踏襲していると言えるでしょう。
モダンの正しい使い方|一般的に多用される例文とは?
モダンという言葉は、一般的によく使われていますが、正しい使い方をここで把握しておきましょう。
今までにない新しさを感じさせる物や事を指しますから、かつてモダンだと言われていても時間が経って古めかしくなってきた物や事には使いません。では、具体的な例文を見ていきましょう。
モダンを実際に活用した例文一覧
- あなたの部屋はモダンなインテリアでおしゃれですね。
- 私の姉は年を重ねてもモダンなファッションを好んでいた。
- 今回の新商品はモダンテイストを重視したデザインで進めたいと思います。
- このビルはかつてモダンスタイルとしてもてはやされていた。
- 彼が提案するコーディネートはモダンな雰囲気が魅力ですね。
モダンを活用した熟語|「モダン◯◯」ってどんなやつのことを指すの?
モダンという言葉は、単体で使われることも多いですが、しばしば名詞の前にくっつけて熟語として使うことも少なくありません。
モダンという言葉を活用した熟語にはどういったものがあるのか、よく耳にする熟語を3つ紹介します。
モダンの熟語①「モダンインテリア」
モダンインテリアとは、近代的・現代的な新しいテイストを感じさせるインテリアを意味する言葉です。
装飾を必要最低限まで削ったシンプルさと、直線的で鋭いデザインの家具や照明器具を組み合わせていて、おしゃれで洗練された雰囲気を感じさせます。ステンレスやコンクリート、ガラスといった無機質なアイテムを使うことが多く、色はモノトーンでまとめることが多いです。
最新の家具や内装材を使ったインテリアに対して「モダンインテリアの部屋だ」などと表現します。
モダンの熟語②「モダンスタイル」
「モダンスタイル」とは、主にファッションや建築、インテリアにおけるデザインの一つを示す用語として使われる言葉です。
できるだけ装飾を省いた直線的なデザインのアイテムを使い、シンプルで洗練された服や部屋のスタイルを指します。使われる色は白や黒、グレーといったモノトーンが中心で、アクセントとして青や赤、紫といった鮮やかな色を組み合わせることも。
すっきりとしたスタイリッシュな印象のファッションや建築物に対して「これが今のモダンスタイルだ」などと表現します。
モダンの熟語③「モダンファッション」
「モダンファッション」とは、その時代を象徴するようなイメージが反映されたファッションのことを指す時に使われます。
流行の変化が激しいファッション業界において、今まさに流行っている、おしゃれだと認識されているという意味合いを強く込めて使うことが多いです。モダンだとされる色やデザイン、フォルム、素材などは時代によって変化するため、常に最新のトレンドが取り入れられたファッションを指して「モダンファッションはこれだ」などと表現します。
モダンの類語|同義語として使われる言い換え表現とは?
「近代的な・現代的な」という意味を示すモダンという言葉は、別の言葉で言い換えることも多いです。
モダンと同義語として使われる言葉にはどういったものがあるのか、モダンと似た意味で使われる言い換え表現を4つ紹介します。
モダンの類語①「近代的」
モダンの類語として言い換えることが多いのが、「近代的」という言葉です。現代より少し前の時代である近代で流行った物や事を意味し、「ここは近代的なビルが多い地域だ」といった使い方をします。
ただし、古めかしさを感じさせる意味合いはないため、近代より前の時代にはなかったというニュアンスも含んでいることを頭に入れておきましょう。
モダンと同じく、目新しいという意味ですが、モダンよりは前の時代に流行った、つまり最新ではないという点がモダンとは違うので、ファッションなど最新であることが評価となる分野で使う時は要注意です。
モダンの類語②「今風」
モダンから言い換える言葉の一つとして、「今風」という言葉もあります。「いまふう」と読み、「このジャケットは若者に人気が出そうな今風のデザインだ」といった使い方をします。
今風という言葉は、主にファッションや価値観について使うもので、最先端の少数派の人たちが展開する世界というよりは、広く一般に浸透した流行りの物や事を指すことが多いです。
モダンと同じく近代的な・現代的なというニュアンスはありますが、モダンに含まれる「シンプルで洗練されている」という意味合いは、今風という言葉の中にはありません。
モダンの類語③「現代的」
「現代的」という言葉も、モダンの類語として言い換える機会が多い言葉。
モダンに含まれる、今の時代に存在する物や事ならではの目新しさを示す言葉で、「現代的な生活にスマホは欠かせない」といった使い方をします。
モダンが「近代的な」というやや古い流行りの物や事も含んだ意味であるのに対して、日常でよく目や耳にするさまを示しているため、モダンよりも使いやすいと感じるでしょう。
その反面、あくまでも時代に合った物や事というニュアンスが強いので、モダンが持つシンプルで洗練されているというニュアンスは含みません。
モダンの類語④「トレンド」
モダンと似た意味合いで言い換える言葉の中にあるのが、「トレンド」という言葉です。
トレンドとは、その時代の流れを意味する言葉で、「このスタイルが現代ファッションのトレンドだ」といった使い方をします。ファッションをはじめ、株式市場などの経済動向、マーケティングといった分野で使われることが多いです。
モダンのように、ある物や事の斬新さや流行を指すニュアンスを含んではいますが、ある分野や業界の動きや、世間が求めている一方、集中的な流れを指す大局的な意味合いが強く、モダンよりも俯瞰した視点があると言えるでしょう。
モダンの対義語|反対の意味を持つ言葉とは?
日常的に使われるモダンという言葉に対して、反対の意味を示すために使われる言葉も存在します。
モダンの対義語として使われる言葉にはどういったものがあるのか、モダンとは反対の意味を持つ言葉を2つ紹介します。
モダンの対義語①「レトロ」
モダンの対義語として使われることが多いのが「レトロ」という言葉です。表記としては「Retro」ですが、正式には「Retrospective」という英語で、「懐古的である・古いものを好む」という意味があります。
ただし、単純に古いことを意味するというよりは、懐かしさを思い出させる物や事を指すのが特徴です。
例えば現代人からすれば大正や昭和の時代に流行っていた物や日常生活で使っていた物などはレトロの持つ意味にぴったりでしょう。
モダンの対義語②「クラシック」
「クラシック」という言葉も、モダンの対義語として挙げられることが多いです。クラシックとは、「後の時代まで受け継がれる古典の伝統や作風・古く落ち着いた感じ」という意味を持ちます。
現代的で今まさに流行っているおしゃれな物や事を指すモダンに対し、クラシックは古くから変わらず受け入れられている価値のある物や事を指す言葉です。
ただ古いのではなく、現在使われている物や考え方に影響を与えながら形を変えずに現代に存在しているというニュアンスがあります。
「モダン」だけではなく、正しい言葉の意味を理解しよう!
現代的でおしゃれな流行の物や事を示す「モダン」という言葉は、ファッションやインテリアをはじめ、日常の様々なシーンで多用されています。
最近では、商品開発や企画といったビジネスシーンでも使われる言葉です。
「モダン」の意味や正しい使い方をこの記事で学んで、仕事でもプライベートでもぜひ役立ててくださいね。
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