胃に優しい食べ物13選。身体が弱っている時に食べたい消化に良いもの一覧を大公開!

織田琢也 2024.05.07
胃に優しい食べ物を知りたい人へ。本記事では、消化が良い食べ物の特徴から、胃に優しい食べ物まで大公開!食べすぎや飲みすぎ、ストレスなどで食欲がないときにもおすすめの食材を解説していますので、気になった方はぜひ活用してみてください!

胃に優しい食べ物の見分け方|どんな特徴があるの?

胃に優しい食べ物の見分け方_どんな特徴があるの?

胃に負担をかけないためには、良い食べ物と悪い食べ物を見分けられるようになっておきたいもの。

そこでここでは、胃に優しい食べ物の特徴として代表的なものを3つご紹介。日常的に食べることができているか、チェックしてみましょう。


胃に優しい食べ物の特徴1. 消化が早い食べ物

消化が早い食べ物

人間の主要な消化器官である胃にとって、すぐに消化できる食べ物というのは、非常にありがたい存在。消化が早いと、少ないエネルギーで消化した食べ物を腸へと送り込むことができるので、胃への負担が少なくなるのです。

しかし、消化に悪いものを食べてしまうと、長い時間胃に食べ物がとどまることにより、胃が疲れてしまいます。

消化の良い悪いを見分けるためには、「固さ」が便利な判断基準。すぐに噛み切れて半液体の状態にできるような、柔らかい食感のものを選べば間違いありません。


胃に優しい食べ物の特徴2. タンパク質やビタミンが豊富な食べ物

胃が弱っているなと感じたときこそ、栄養をしっかりと摂って体調を回復させることが重要。タンパク質やビタミンには体の組織を作る働きがあり、これらの栄養素をしっかり摂れば、自然と胃の調子を整えることができます

なので、栄養価の低い消化の良いだけのものを食べ続けていると、胃の不調は悪化こそしないものの、回復には時間がかかるので注意しましょう。

栄養を偏らせないためには、肉や魚・野菜など、何でもバランスよく食べるのがおすすめですよ。


胃に優しい食べ物の特徴3. 食物繊維や脂質が少ない食べ物

食物繊維や脂質が少ない食べ物

食物繊維はお腹の調子を整えるなど健康に良いイメージがあるため、胃が弱っている時も摂った方が良いと思われがちですが、実はそうではありません。

人間の体では、食物繊維を完全に消化することはできないので、胃に負担がかかります。また、脂質も消化に時間がかかるため胃にストレスを与えやすく、食べすぎると胃もたれや不快感の原因に。

胃に負担をかけないよう、食物繊維や脂質が少ない食べ物を選びましょう。


胃に優しい食べ物13選|消化に良い食べ物一覧を大公開!

胃に優しい食べ物13選_消化に良い食べ物一覧を大公開!

胃に優しい食べ物の特徴や見分け方がわかっても、実際にどんな食材を選んだらいいか、いざとなると迷ってしまいますよね。

ここからは、13種類の胃に優しい食べ物を一覧で大公開。おすすめの食べ方や献立も一緒に解説していくので、外食や自炊の参考にしてくださいね。


胃に優しい食べ物1. 大根

大根

「ジアスターゼ」という消化酵素が含まれている大根は、弱って働きが悪くなった胃の消化機能をサポートできる食材。

胃の本来の働きを取り戻してくれるため、胸焼けや胃もたれにも効果的です。生のままだと固くて消化に悪いので、片栗粉でとろみをつけて煮るなど、なるべく加熱して食べるようにしましょう。

どうしても生で食べたい場合は、消化の良い常温の大根おろしにするといいですよ。


胃に優しい食べ物2. にんじん

にんじんには、「ベータカロテン」という栄養素が豊富に含まれています。ベータカロテンは、体の中に入るとビタミンAに変換され、継続して食べることで胃の粘膜を保護して回復を早める働きがあります。

おすすめの食べ方は、他の野菜と一緒煮込んで作る野菜スープ。やわらかく煮ることで消化も良くなり、弱った胃腸にとって大敵である「冷え」から体を守ってくれます。味付けはコンソメなどであっさりめにすると、より良いですよ。


胃に優しい食べ物3. 白菜

ダイエットにおすすめの野菜の白菜

冬に大活躍する白菜は、ビタミンCが豊富で、胃をはじめとする体の不調を和らげてくれます。

また、リンや鉄といったミネラルも豊富で、免疫力を高めて調子を崩しにくい丈夫な体を作るという働きも。

白菜は、脂肪分の少ないお肉や魚と一緒に煮て、スープやお鍋などにして食べるのが最適。簡単な調理で豊富な栄養素をたくさん摂取できますよ。刺激の強いキムチ鍋や坦々鍋は避けて、寄せ鍋や水炊きといったマイルドな味のものを選びましょう。


胃に優しい食べ物4. キャベツ

「ファイトケミカル」というデトックス作用のある成分によって胃のむかつきを和らげるため、二日酔いや食べすぎたときに効果てきめんのキャベツ。

消化が難しい食物繊維を多く含んでいるので、食べる量にはくれぐれも注意が必要ですが、胃の不調を感じる前に予防として食べるのもおすすめ。

量はやや控えめにして、お味噌汁の具にするなど、やわらかく煮た状態で食べるのが最適ですよ。


胃に優しい食べ物5. じゃがいも

じゃがいも

腹持ちがよく、主食代わりにもなるじゃがいも。主な栄養素は糖質ですが、ご飯やパンに比べてビタミンやミネラルが豊富で、胃の調子を整える働きがあります。野菜の中でも食物繊維が少ないので消化が早く、胃に優しい食材の代表とも言えるでしょう。

柔らかく茹でてそのまま食べるのはもちろん、つぶして牛乳と混ぜ、ポタージュスープのようにして食べても、より胃に負担がかかりにくいですよ。


胃に優しい食べ物6. 豆腐

煮込む、細かく切るといった手を加えなくてもやわらかい食感の豆腐。消化に良く、植物性のタンパク質が豊富で、動物性タンパク質と同様に弱った胃の再生に役立ちます。より消化を良くするために、しっかりした食感の木綿豆腐よりも、なめらかな絹豆腐がおすすめ。

暑い時季は冷奴でさっぱりと、寒い時季は湯豆腐など、その時々で食欲が湧く調理法を選ぶといいでしょう。


胃に優しい食べ物7. 牛ヒレ肉

牛ヒレ肉

野菜や豆腐を中心とした質素な食事が続くと、ステーキなど、お肉をガッツリ食べたくなることもあるかもしれません。そんな時におすすめなのが、牛ヒレ肉です。

牛肉のなかでも特に脂肪が少ない部位なので、胃に負担をかけません。さらに、ビタミンなどの栄養も豊富で、胃腸の本来の働きを促してくれます。

薄めにスライスして、油を引かずに焼いてお塩で食べたり、やわらかく蒸すと食べやすいですよ。おかゆや豆腐と比べると消化が良いわけではないので、食べすぎには注意。


胃に優しい食べ物8. 鶏むね肉

脂質が少なくタンパク質が豊富な鶏肉は、お肉の中でも特に胃に優しい食材。特に胸肉は価格が安く高タンパクで、胃の調子を整えるのに必要な栄養素を効率良く摂取することができます。

ただし、加熱しすぎると固くなりやすく、しっかり噛まないと消化が悪くなってしまうので要注意。弱火でじっくり茹でるなど、しっとりとした食感を保てる調理を心がけましょう。やわらかく蒸して細かくほぐし、サラダの具に加えるのもおすすめです。


胃に優しい食べ物9. たまご

たまご

コンビニで手軽に購入できて、子供から大人まで人気な食材の卵は、栄養豊富で胃にも優しい万能食材。特に白身部分は低脂質・高タンパクで、胃をいたわりながら本来の消化機能を取り戻すよう修復してくれます。

おすすめの食べ方は、おかゆに入れて卵がゆにしたり、消化の良い野菜を卵とじにするなど。スクランブルやオムレツといった、バターを使った料理は脂質が多く消化に悪いため、なるべく控えましょう。


胃に優しい食べ物10. 鮭

良質なタンパク質とビタミンが豊富な鮭は、胃にダメージを与えず回復へと導いてくれる心強い食材。朝ごはんに一品加えるだけで、栄養バランスを整えることができます。

焼き鮭や、ほぐしておかゆやお茶漬けに乗せるなど、刺激の強い調味料は加えずシンプルな調理法で食べると良いでしょう。脂の乗ったサーモンや鮭ハラスは、消化に時間がかかって胃に負担がかかるため、避けた方が無難です。


胃に優しい食べ物11. たら

たら

あっさりした味で体調が悪い時でも食べやすい白身魚は、胃が弱った時に最適な食べ物です。

特にたらは、低脂質高タンパクであるのに加えてビタミンBが豊富であるため、積極的に食べることで胃の回復を早められます。また、身ほぐれがよく煮込んでもパサかず、消化の良い状態で食べられるのも嬉しいポイント。

鍋物との相性が良い魚なので、野菜や豆腐をたっぷり入れたちゃんこ鍋風にすれば、美味しく栄養を補えますよ。


胃に優しい食べ物12. おかゆ

胃に優しいメニューの定番であるおかゆ。ただでさえ消化に良いご飯を水分たっぷりで作ることにより、ほとんど噛まなくても胃に負担をかけずに食べられます。お米と水だけで作ることもできるので、味の強いものが食べられないほど体調が悪い時でも安心。とりあえずのエネルギー補給にも最適です。

体調が回復してきたら、梅干しを乗せたり卵を入れて、他の栄養素も徐々に摂っていきましょう。自分でおかゆを作る元気がない場合は、コンビニで購入できるレトルトのおかゆを活用すると便利ですよ。


胃に優しい食べ物13. うどん

うどん

胃の調子がすぐれなくても、どうしても外食をしなければならない時もありますよね。そんな時にセレクトしたいメニューが、うどんです。脂質や食物繊維といった胃の負担になるようなものが入っていないため、弱った胃にもスルッと入ります。

茹で加減を調整してくれるお店や自宅で作る場合は、やわらかめに茹でるとより消化に良いですよ。冷たいざるうどんよりも、胃を温めてくれるかけうどんや煮込みうどんがおすすめです。


胃に優しい食べ方のコツ|どんな調理法をするといいの?

胃に優しい食べ方のコツ_どんな調理法をするといいの?

せっかく胃に優しい食材を選んでも、調理法次第ではかえって胃に負担をかけてしまうこともあるため、注意が必要です。

ここからは、胃に優しい食べ方をするためのコツをご紹介。正しい食材を正しい調理法で食べられるよう、しっかりとチェックしておきましょう。


胃に優しい食べ方1. できるだけ小さく切って食べる

できるだけ小さく切って食べる

胃に負担をかけずに食べるためには、食べ物ができるだけやわらかくなった状態で口から胃へと運ぶことが重要です。

食べ応えを優先してお肉や野菜を大きめにカットしてしまうと、その分噛む回数を増やさなければならず、しっかり噛めていないと固形のまま胃に運ばれてしまう可能性も。

消化に時間がかかって胃が疲労してしまわないよう、できるだけ小さくカットして食べるよう心がけましょう。


胃に優しい食べ方2. 味付けは薄めで、辛い調味料は避ける

唐辛子やコショウなど、刺激の強い香辛料を使うと、胃の粘膜が荒れて胃痛を引き起こしやすくなります。また、強すぎる塩分も、胃の負担を増やす大きな原因。ただでさえ弱った胃に、これ以上のダメージを与えるのは避けた方が良いでしょう。

味付けは塩や醤油のみなど、できるだけシンプルで控えめにすることが重要です。牛乳や片栗粉など、胃を保護するまろやかな調味料を加えるのもおすすめ。


胃に優しい食べ方3. 生よりも、煮たり蒸して食べるのがおすすめ

生よりも、煮たり蒸して食べるのがおすすめ

キャベツ・大根・にんじんなどは、生で食べることもできる野菜ですが、これらの食材は食物繊維がとても豊富です。健康な状態で食べる分には問題なくても、胃の機能が弱っている状態で食べてしまうと、消化不良を起こす可能性があります。

胃の消化活動を助けてあげるイメージで、固い食材は煮る・蒸すなどの調理によって柔らかくしてから食べるよう意識しましょう。柔らかさの目安は、あまり力を入れなくても噛み切れる程度が理想的です。


胃に優しい食べ方4. 油はできるだけ使わないようにする

脂質は、胃での消化に時間がかかる栄養素なので、胃が弱っている時にはできるだけ取り除いておきたいところ。サラダ油やごま油といった、脂質をたっぷり含む油は、なるべく料理に使わないようにしましょう。

お肉や魚を焼きたい場合は、焦げ付かないテフロン加工のフライパンであれば、油を引かなくても調理できます。また。マヨネーズやドレッシングといった調味料にも、油がたっぷり含まれているので注意しましょう。


消化の良い胃に優しいもの食べて回復を早めよう。

胃の調子が悪いときは、なるべく胃に優しいものを食べて安静にすることが何より重要です。

質素な食事が続くと、つい外食先でこってりしたものを食べたくなるかもしれませんが、飽きがこないよう食べ方やレシピを工夫するなどして、胃の回復に努めてくださいね。

今回ご紹介したおすすめ食材一覧や食べ方のポイントを参考に献立を考えて、弱ってしまった胃を回復させましょう!

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