自己承認欲求とは?自分を認めたい人の特徴とメリット/デメリットを解説

あやな 2022.05.31
自己承認欲求とはどういう意味かよくわからない人もいるのではないでしょうか。本記事では、自己承認欲求の意味から他者承認欲求との違い、自己承認欲求が強い人と弱い人の特徴、強くなってしまう原因を徹底解説!さらに、承認欲求の満たし方も紹介していきます。

あなたは自己承認欲求が強い人?上手な付き合い方を解説

自分を認めたい人の特徴&メリット・デメリット

みなさんは自己承認欲求という言葉を知っていますか?

最近はSNSでも話題になってきているので、どこかで目にしたことがある人も多いかも知れません。そこで今回は、自己承認欲求の意味や自己承認欲求が強い人と弱い人の特徴を大公開!

自分は自己承認欲求が強いのか弱いのか知りたい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。


自己承認欲求とはどういう意味?

自己承認欲求とは、自分で自分を認めたい欲求のことを指します。

人には誰かに認めてもらいたいという気持ちが誰にでもあると思いますが、その認めてもらいたい相手というのが他人ではなく自分なのです。

他人とは違い、自分自身のことは自分が一番よく分かっているだけに、本当の意味で自己承認欲求を満たすのは難しいとされています。


自己承認欲求は、「他者承認欲求」とは違う

一般的に「承認欲求」と呼ばれる欲求のうち、よりポピュラーなのが「他者承認欲求」です。

「他者承認欲求」とは、他人に自分のことを認められたいという欲求のことなので、自己承認欲求とは違う欲求と言われています。

SNSでキラキラした自分をアピールするという行動は、他者承認欲求を満たすための代表的な例ですね。


自己承認欲求が強い人の特徴から自己診断!

さて、ここからは自己承認欲求が強い人にはどういった特徴があるかを紹介します。

もし、ここで紹介している特徴のいくつかに当てはまるという人は、自己承認欲求が強い人と自己診断できるでしょう。


自己承認欲求が強い人の「行動」の特徴

自己承認欲求が強い人の特徴のうち、ここでは「行動」に着目してみたいと思います。ここで紹介する4つの「行動」に当てはまる人は、実は自己承認欲求が強い人なのかもしれません。

意外と誰でもやってしまう行動も含まれていますので、要チェックです。


行動1. 人の話を聞こうとしない

自己承認欲求の強い人というのは、自分自身への関心が強いために人の話には興味がありません

むしろ、自分の話を聞いて欲しいという欲求を満たしたいがために人の話をさえぎって話に割り込もうとします。

言い換えれば、他人に話を聞いてもらえる=自分は大切な存在なんだと自覚して自己承認欲求を満足させようとするということです。

人の話を聞こうとしない人は自己承認欲求が強い人と診断できるでしょう。

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行動2. 多くの人と関わろうとする

自己承認欲求の強い人は多くの人と関わることで友達作りや恋愛のチャンスを増やそうとします。

しかし、これは他人に興味があるからではなく、むしろ自分で自分を認めたいから起こす行動なのです。

友達が多いことや恋愛経験が多いことは確かに人生が豊かな証拠かもしれません。一見すると周りにいつも人が居て充実した人生を送っているように見える人でも、実は強すぎる自己承認欲求に振り回されているだけとも考えられます。


行動3. 仕事などはとにかく頑張ろうとする

自己承認欲求の強い人は、自分で自分を認められなくなるような行動はしません。例えば、仕事や恋愛を途中で投げ出すようなことです。

つまり、自己承認欲求の強い人は一見すると頑張り屋の人のように見えても、実は自己承認欲求に振り回されて頑張っているだけということがあります。

仕事などを決して途中で投げ出さず、何がなんでも頑張ろうとするのも自己承認欲求が強い人の行動だと診断できるでしょう。


行動4. 他人から同意ばかり求めようとする

話をしていて「〇〇さんもそう思うよね?」と聞いてくる人って意外と多いですよね。このように、いつも他人から同意を得ようとするというのも自己承認欲求が強い人の診断例です。

他者承認欲求の表れのようにも見えますが、その内面は他人から賛同されることで自分が満足したいというものです。

言い換えれば、他人から同意を得ようとする=自分で自分を認めたいという自己承認欲求の強さゆえの行動ということになります。


自己承認欲求が強い人の「SNS」の特徴

TwitterやInstagramといった「SNS」はユーザーが自分の活動や写真などをアップできる場として幅広い年代層に普及しています。

実は、自己承認欲求が強い人は「SNS」にも特徴があるので2点ほどパターンを見てみましょう。


SNS1. 自慢投稿が多い

自己承認欲求が強い人はとにかく自分という存在を大きく見せようとします。

そのため、SNS上でブランド品を買ったとか旅行をしたという自慢投稿を頻繁に繰り返すのです。また、恋愛経験の多さをアピールするような投稿も多く見られますよ。

投稿した写真や動画を自分のフォロワーから褒めてもらったり、羨ましがられることで自分が認められたいという欲求を満足させています。


SNS2. 自撮り写真が多い

自撮りの写真を多くSNSに投稿するのも自己承認欲求の強さの表れといえます。

ネット上に自分の顔をアップするのをためらってしまう方も多いと思いますが、自己承認欲求が強い方は自撮り写真をむしろ多くアップするのです。

加工した自撮り写真をフォロワーに見てもらうことで「自分は他の人に見られてる」という意識を深め、自己承認欲求を満たしたいと思うようになります。


反対に自己承認欲求が弱い人の特徴って?

自己承認欲求が強い人がいる一方で、もともと自己承認欲求が弱い人もいます。

ここでは、自己承認欲求が弱い人の特徴を3つ紹介していくので、あなたの自己承認欲求の強さを診断する参考にしてみてくださいね。


特徴1. マイペースな性格である

自己承認欲求が強い人というのは、自分で自分を認めるためにハードなスケジュールで行動したりします。

一方、自己承認欲求が弱い人であれば無理をして行動する必要がありませんので、他の人から見ればマイペースな性格のように見えるのです。

あくまで自分のペースで行動し、自分自身に特に高いハードルを課すことのない性格は自己承認欲求が弱い証拠でもあります。

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特徴2. 他者と比較しない

これも自己承認欲求が強い人の裏返しになるのですが、自己承認欲求が弱い人はある意味で自信を持っている人のように見えます。

なぜなら、他者と比べて自分がどういう人間なのか、ということをあまり気にしないからです。

自己承認欲求が強い人は、他人と自分を比較することで、自分自身の存在を認めたいと思います。

反対に、他者と比較せずに自分らしく過ごしていればそれで良いと感じられるのも自己承認欲求が弱い人の特徴なのです。


特徴3. 向上心が低い

自己承認欲求が弱い人は自分自身に高いハードルを設定し、それを乗り越えることで自分を認めようといったことはしません。

なぜなら、自己承認欲求が低い人は、自分がなりたいと思う理想を特にイメージしないからです。

これは、向上心の低さの表れともいえる特徴で、あまりにも自己承認欲求が弱い人は成長しようとする気がないようにも見えます。

自己承認が弱い人の特徴でもあるマイペースさは、人によっては向上心の無さにも繋がってしまうということです。

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自己承認欲求が強いってメリット?デメリット?

自分で自分を認めたい、自己承認欲求を満たしたいと思ってしまうのはメリット、デメリットの両面があります。

自己承認欲求の強さを活かして自分自身で高い目標を設定し、仕事などで高い成果をあげる人が居るのも現実です。

一方、あまりにも無理をしてしまい心身ともに消耗してしまう、ということになれば自己承認欲求の強すぎる証拠ということになります。自己承認欲求が強すぎると、日常や恋愛にも悪影響を及ぼしてしまうかもしれませんね。

一概に自己承認欲求が強いのはメリットともデメリットとも言えないのが実際のところと言えそうです。


自己承認欲求が強くなる原因とは?

ところで、自己承認欲求はどうして強くなってしまうのでしょうか。

ここでは、自己承認欲求が強くなる原因として3つのポイントを紹介しています。それぞれのポイントに注意して、自分が当てはまっていないか診断に役立ててくださいね。


原因1. 周囲からの評価が気になってしまう

「自分が周囲の人にどう思われているか」というのは誰でも気になるところです。

しかし、周囲の評価が気になってしまう状態が長く続いてしまうと自己承認欲求が強くなる原因になります。

なぜかと言うと、周囲の人が自分を見ている目線がいつの間にか「自分が自分をどう思うか」という自己承認欲求の強さにすり替わってしまうからです。

このように、周囲からの評価が気になりすぎるのも自己承認欲求が強い人のデメリットといえるでしょう。

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原因2. 褒められた経験が少ない

子どもなら誰でも、親や周囲の人に褒められると嬉しく感じるものです。

一方、子どもの頃に充分に褒めて育てられなかった人というのは、自己承認欲求が強くなる原因になってしまいます。保護者や周囲の人に褒められない以上は、自分で自分のことを褒めるしかありません

人は誰でも誰かに褒められたいという気持ちを持っていますが、褒めてくれるのが自分自身だけという状態はあまり健全とは言えませんよね。

自分が自分を褒める→自己承認欲求が強くなる→もっと自分で自分を褒めるというループにはまっている人は意外と少なくありません。


原因3. 他人と自分を比べがち

人は集団の中で生きる存在ですので、他人と自分を比べてしまうのは仕方ないことです。

しかし、何かにつけて他人と自分を比べてばかりいると自己承認欲求が強くなってしまう原因になります。なぜなら、他人と自分を比べることで劣等感を感じてしまうからです。

劣等感を持ってしまう自分を自分で認めたい、そういう思いから自己承認欲求が強くなってしまいます。

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自己承認欲求を満たしたい場合は、どうすれば良い?

程度の差はありますが、誰でも自己承認欲求を感じてしまう時があります。

ここでは、自己承認欲求を満たしたい場合に取るべき満たし方を3つ紹介します。

自己承認欲求が満たされないと欲求不満の状態になってしまいますので、適度に満たしてあげるのが大切ですよ。


満たし方1. 自分の事を褒める

自己承認欲求とは、言い換えれば自分で自分を認めたいという欲求です。つまり、認めることに繋がることなら基本的には何でも自己承認欲求の解消ができます。

例えば、良かった事を綴る日記などで自分の事を褒めることです。1日の中で少しでも頑張ったことがあれば自分を褒めてあげましょう。そうすることで、自己承認欲求もいくらか改善されるでしょう。


満たし方2. 理想の自分に近づけるための努力をする

自分で自分を認めてあげるためには、自分がなりたいと思っている自分に近づくことも重要です。

憧れの人や好きな芸能人のことを具体的に思い浮かべて、自分もそんな存在に近づけるよう努力をしてみましょう。

理想の自分に近づくことができれば、きっと自分で自分を認められるようになって自己承認欲求も満たされますよ。


満たし方3. 近くにいる人の愛を感じること

素敵な恋愛をすることも、満たされない自己承認欲求の満たし方の一つです。近くにいる人との愛を感じることで、自分を認めてあげることができます。

自分が愛する人というのは他者でありながら自己の一部なので、その人に認められることで自己承認欲求が解消できるという仕組み。

きっとモヤモヤした思いも改善されますよ。


自分の自己承認欲求と上手に付き合っていきましょう。

自己承認欲求と他者承認欲求の違いや、自己承認欲求の満たし方を紹介しました。自己承認欲求を満たしたいために、モヤモヤした思いをしている人もいますよね。

恋愛や自分磨きなどを通じて、自分で自分を認めてあげることで自己承認欲求も改善されますので、素敵な日々を過ごせるよう前向きに行動してみてくださいね。


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