飼い殺しの意味とは?飼い殺しする人や会社の特徴&抜け出す方法を解説!
飼い殺し(かいごろし)の意味とは?どんな場面で使われる?
飼い殺しには大きく2つの意味があります。
- 役に立たなくなった家畜などを死ぬまで飼う
乳が出なくなった牛などを殺したりせず、そのまま飼い続けるという意味。
会社だと何らかの原因で働くのが困難になっても、本当に駄目になるまで仕事を与えて働かせるといった感じですね。
- その人の能力を発揮できない状況のまま、ずっと雇い続ける
会社だと優秀な人なのに、窓際社員のような内容が一例です。
すごくデキる人でも大した仕事を与えないくせに、会社に依存させるような動きを飼い殺しと言ったりします。
今回はこの2つの意味を踏まえながら、飼い殺しについて詳しく解説していきます。
飼い殺ししてくる人の特徴|都合よく利用する会社や人の共通点とは?
「職場にいるあの人って飼い殺ししてくる人かな…?」
「飼い殺ししてくる人の特徴を知りたい!」
自分が飼い殺しされているのではと考えているなら、飼い殺ししてくる会社、人の特徴を知っておくべきです。
ここでは、飼い殺しをしてくる会社や人の特徴を分かりやすく解説していきます。
飼い殺しについて知りたい人は参考にしてくださいね。
- 相手が離れてしまうことに恐怖心がある
- 良くできる部下を嫉妬深く思う
- 束縛や独占欲が強い
- 自分の思い通りにさせたい
- 自分の仕事に対して自信がない
- 過去の恋愛でトラウマがある
- 家族や恋人に対して過保護である
- 年功序列の会社で働いている
- 会社に長時間拘束する
- パワハラをして威圧感を与えてくる
特徴1. 相手が離れてしまうことに恐怖心がある
飼い殺しをしてしまう人は、とても独占欲が強く、相手を束縛したいという思いが強いのが特徴。
例えば、会社にいる人なら最低限の業務しか割り振らないくせに、
「あなたをここまで必要としているのは私(俺)だけ」
「他の会社ではやっていけない」
ということを強くアピールしてきて、他を選ぶという選択肢を与えません。
特徴2. 良くできる部下を嫉妬深く思う
嫉妬深い上司によくある特徴。
部下が自分自分が誰よりも目立っていたり、評価されたりするのが許せません。
そのため、そもそも評価されないよう実力を発揮できる機会を与えないのです。
- 資格があったり、実力があったりすることが明白でも、誰でもできる雑用しかやらせてもらえない
- 部下の手柄なのに、平気で横取りして自分の手柄にしてしまう
など。
周囲の能力を嫉妬するがゆえに、大した仕事は与えないのです。
特徴3. 恋愛において、束縛や独占欲が強い
飼い殺しをする人の恋愛は、振られるのが怖くて嫉妬深くなる傾向に。
すると、相手が自分以外の誰かと仲良くしているのが許せなくなります。
- 外出先で電話に出られないと、何度もしつこくかけてくる
- 他の異性と仲良くしていると、何もなくても必要以上に怒り出す
など、独占欲も束縛も激しいです。
恋人らしいことは何もしないくせに、相手を誰にも渡そうとしないのも、飼い殺しの一つです。
特徴4. 支配欲が強く、自分の思い通りにさせたい
飼い殺しする人は、そもそも支配欲が強め。
他人を自分の意のままにコントロールすることに喜びを感じるという点が特徴です。
- 職場で、無理難題を押し付けてきて、わざと困らせようとする
- 家族や恋人に「あれが欲しい」「これを買ってきて」などと、用事をいいつける
など、自己中心的な性格で、自分の思うように人を動かしたがります。
そのくせして、
「いつも助かってる。本当にあなたがいて良かった。」
なんて言葉を出して、自分に依存させようとするのです。
特徴5. 自分の仕事に対して自信がない
飼い殺しをする人は、
心のどこかで「自分には実力がない」ということが分かっていて、恐怖心を抱いているところがあります。
例えば、
- 職場で部下にキャリアを積まれ、いつか自分が追い越されてしまうことが怖くて、仕事を与えず実力を発揮させないようにする
といった感じですね。
できる人には強く嫉妬し、どうにかして陥れようとしてくるでしょう。
特徴6. 過去の恋愛でトラウマがある
飼い殺しする人は、過去の恋愛で酷い目にあった経験があることも。
もう傷つきたくないという心理で、恋人や好きな人を思い通りにする傾向があります。
- 信用していた恋人に浮気をされた
- 自分自身が本命だと思っていたのに、実は本命は別の人だった
など、相手によって傷をつけられたことがトラウマとなっていることもあるのです。
そうして、相手をコントロールして都合よく付き合うくせに、傷つかないよう別れないようにするのがあるあるです。
特徴7. 家族や恋人に対して過保護である
恋人や家族の行動を制限するだけでは嫌がられる心配も。
だからこそ、嫌われないために過保護となるケースもあります。
- 欲しいものはなんでも買ってあげる
- やりたくないことは代わりにやってあげて、何もさせない
など。
お子さんや恋人からしたら、自由を奪われた状態になり、何もできない飼い殺し状態になってしまうのです。
特徴8. 年功序列の会社で働いている
特に、黙っていても出世が約束されている大企業では、優秀でなくても出世が可能。
すると、新しいことをする意欲がない人もいます。
そんな人は、何か新しいことを始めるのも面倒な傾向に。
例えば、
- 部下の発案があっても許可を出さず、今以上の仕事をしたがらない
といった人など。
本来なら優れたキャリアを積める人材でも、末端の仕事しか与えないなどで、飼い殺しするのです。
特徴9. 残業が多く、会社に長時間拘束する
どんなに優秀な人でも、疲れすぎてしまうと頭は働かなくなります。
そんなこと考えればすぐ分かるのに、体調不良になるまで働かせる企業もあります。
- 朝は7時には出社、帰宅は毎日0時をまわるくらいのタスク量を割り振る
といった激務にいたら、他のことは何もできなくなってしまいます。
社員を飼い殺しする会社では、「残業は当たり前」と考えられている場合が多いです。
特徴10. パワハラをして威圧感を与えてくる
人は誰かに罵倒され続けていると、「自分は価値のない人間なんだ」と思い込んでしまいます。
サラリーマンなら職場の上司が
「お前のように仕事ができない奴は初めてみた」
「他の会社だったらお前はクビになっているだろう」
などと、毎日のようにパワハラをしてくると、次第に自分に自信がなくなってしまい、力を発揮することもなくなってしまうでしょう。
しかし、転職など相談しても許されません。
パワハラしてくるくせに、辞めさせずに仕事を与え続けるという飼い殺しをするのです。
飼い殺しされる人の特徴|共通点からセルフチェックしてみよう!
「もしかしたら自分に当てはまってるかも…。どんな人が、飼い殺しされやすい?」
「飼い殺しされる人の特徴が知りたい!」
自分はもしかしたら飼い殺しされているのかも?
と考えると、ゾッとしますよね。
では、どんな人が都合良く使われてしまうのか?
ここでは、飼い殺しされる人に共通してみられる特徴をご紹介。
セルフチェックして、自分にあてはまるのか考えてみてください。
- 相談できる人がいない
- 人前で話すのが苦手
- 向上心がなく働いている
- 自分が悪いから仕方がないと思っている
- 他人の意見が絶対だと思っている
- 仕事で指示待ちの姿勢である
- そういう恋愛しかできないと決めつけている
- 仕事を断ることが苦手
- 介護をしている
特徴1. 相談できる人がいない
1人で悩みを抱えていると自分の状況を客観視できず、同じ状況で我慢することになってしまうことに。
誰にも相談できず自分1人で解決しようとする人は、飼い殺しされやすいでしょう。
サラリーマンなら、職場でどんなに酷い目にあっていたとしても、
- 単純作業ばかりだけど、それは自分の能力が低いせいと思われるのが嫌だ
- パワハラされてかわいそうという目で見られるのが嫌
などの理由で誰にも言えないことがあります。
かっこ悪い自分をさらけ出せる相手がいないので、自然といいように使われてしまうのです。
特徴2. 人前で話すのが苦手
自分の意見をはっきりと伝えるのが苦手だと、相手に考えが何も伝わりません。
そのため、
「意見がないってことは何でもやってくれそうだな。」と思われてしまいます。
そして都合良く使われるようになり、飼い殺しされてしまいます。
特徴3. 向上心がなく働いている
現状維持で満足しているような人は、上司からも向上心のない人だと思われてしまうtことも。
キャリアにつながるような仕事は任せてもらえなくなるでしょう。
- 会社では言われたことをこなせばいいと考えている
- 自ら仕事を探して動くことはなく、なんとなく毎日が終わればいいと思っている
など。
上を目指していない人は「こいつはどうせできないだろう」と思われてしまい、飼い殺し状態に陥るのです。
特徴4. 自分が悪いから仕方がないと思っている
何を言われても
「悪いのは自分」
と思っていると、相手の言いなりになるような現状から抜け出せません。
例えば、
- 相手が悪いことでも、怒られたくないから「ごめんね」とすぐに謝ってしまう
- 恋人が怒るのは「自分が嫌な思いをさせてしまうからだ」と思い込んでいる
など、怒られるのが怖い、恋人と揉めるのが嫌だから言い争いや喧嘩を避けていると、悪いのは常に自分だという心理に。
そうして、相手に都合よく使われて、ますます飼い殺し状態になる負のループに陥ります。
特徴5. 他人の意見が絶対だと思っている
自分に自信が持てない人は、自分の意見に確信を持つことができず、他人の意見に左右されがち。
- 恋愛関係では、恋人に「こうしよう」と言われると、やりたくなかったとしても相手の言うことに従ってしまう
- 自分で進めてきた案件でも、職場で上司に反対の意見を言われれば、全てやり直して上司の言う通りにする
など、自分より他人の意見が正しいと思って従ってしまうのです。
いつでも他人が正しいと考えるのでコントロールされ、飼い殺しにされやすくなります。
特徴6. 仕事で指示待ちの姿勢である
自分で考えて行動できる人は上司の指示を待たずに動けます。
しかし、いつも間違いを恐れている人は、誰かの言う通りに動くことしかできません。
- 自分の決断に自信が持てない人
- 自ら行動して失敗するのが怖い人
などは、自分で行動を決めることができません。
人の意見で動くことしかできないから、飼い殺しされやすくなります。
特徴7. 自分にはそういう恋愛しかできないと決めつけている
我慢する恋愛を続けているのに、その恋愛を正しいと思い込んでしまうと、間違っていることに気づけません。
例えば
「私は彼氏の言いなりになる恋愛しかできない」 「自分の意見を主張しすぎると幸せになれない」
など、固執した考えが原因。
我慢して相手に合わせる恋愛が当たり前となっているため、恋人も思い通りにコントロールできてしまうのです。
特徴8. 仕事を断ることが苦手
嫌なことをはっきり嫌といえないと、相手に都合良く使われやすくなり、飼い殺しされやすいでしょう。
- 断ったら「怒られるのではないか」「嫌われるのではないか」と考えてしまう
- 自分が引き受ければ、全て丸くおさまると思っている
など、意思をはっきりと言えずに言いなりになってしまうのです。
パワハラであっても受け入れてしまうので、いつしかいいように利用されるようになります。
特徴9. 介護をしている
家族の介護は、誰もがどこかで「やらなければいけないこと」と思い込んでいるでしょう。
しかし、やめようと思えず、飼い殺しされても抜け出せなくなることがあります。
例えば、介護している家族からどんなに罵倒されたとしても、介護が必要な家族を見捨てることはできません。
周囲からも
「介護しているなんて偉いね」
と褒められることもあるので、どんなに辛くても何とか頑張ろうとすることもあるでしょう。
そうして、精神的な苦痛を負っていても逃げられなくなるため、家族に飼い殺しされてしまうのです。
飼い殺しされている状態から抜け出す対処法とは?
「自分は飼い殺しされているようだ…。」
「もうパワハラされ続ける状態は嫌だ!」
自分が飼い殺しされていると気付いたなら、今すぐにでも抜け出すことが必要です。
そのままでいたら、自分自身を追い込んでしまい、精神的にどんどん辛い状況に陥る危険があります。
ここでは、飼い殺し状態から抜け出すための対処法を詳しく解説していきます。
今の現状を打破したい人は参考にしてくださいね。
対処法1. 相談できる上司を作る
意外と上司に相談してみると、飼い殺し状態を解決してくれる可能性が高いです。
- 大企業なら同じ部署内で、信頼できる上司を見つける
- 直属の上司だと難しいなら、器の大きそうな上役を探す
など、親身になって相談に乗ってくれる人を探してみましょう。
趣味が同じ人や同郷の人、考え方が似ている人など、共通点があってプライベートで会える関係を築きやすい人だと相談しやすいですよ。
対処法2. 転職をして状況を変える
自分自身の力ではどうにもならず、どうしても改善が難しい会社にいる場合。
手っ取り早く現状から抜け出すなら、転職が1番です。
今の環境を思い切って変えてしまいましょう。
転職すれば飼い殺しをしてくるようなパワハラ上司や会社からは抜け出せて、新しい人生を一から歩められます。
会社の束縛からも解放され、のびのびと生きられるようになりますよ。
対処法3. 資格を取って自分のレベルアップに繋げる
自分の能力が上がると、自然と仕事が増える可能性があります。
転職しなくてもキャリアが積めますし、いつしか飼い殺し状態ではなくなってくるはずです。
- 今よりもキャリアアップできる資格を取得する
- 難関といわれる資格を頑張って取得する
など、今の自分をもっと成長させてみましょう。
対処法4. 介護なら外部のサービスを頼る
外部の介護サービスを利用すると、介護する人がやらなければいけないことが減らせるので、心に余裕ができます。
- 介護サービスを利用して、自分の自由時間を増やす
- 介護の相談ができ、トラブルを抱えても解消できる
など、うまく活用すれば介護を1人で抱える飼い殺し状態を改善しましょう。
介護を「自分だけで抱えなければいけない問題」と捉えるのはやめること。
辛い時は誰かを頼っても良いのです。
対処法5. はっきりと断る意思を持つ
どんな仕事でも「No」と言えず引き受けていると、いつしか会社の都合のいい社員になってしまいます。
飼い殺しから抜け出すなら、できないことを断る勇気を持つのは重要な対処法です。
「今はこちらの仕事で手一杯なので、引き受けることができません」
「その仕事は、〇〇さんの方が適任だと思います」
と、きっぱりと断る努力をしましょう。
ただし、無下に断ると角が立ってしまいますから、謝罪を先にしたり、代替案を提案したりしてから断るようにするといいですよ。
飼い殺しを防いで、ストレスのない生活を送りましょう。
恋愛においても、会社で仕事をしている場合でも、パワハラなどで飼い殺し状態に陥ることがあります。
飼い殺しは決して本人にプラスにはなりませんから、どうにか解決していきたいですね。
飼い殺しされたまま過ごしていると、精神的に追い詰められるかもしれません。
本記事を参考にして、飼い殺しからは抜け出してくださいね。
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