“人心掌握”の意味とは?人の心を掴むのが上手い人の特徴&身につけ方
心理学を活用した人心掌握術7選|仕事や恋愛で使えるテクニックとは?
「実生活に使える人心掌握術を教えてほしい」
「上司や部下の心を掴んで、プロジェクトを成功させたい」
周囲の人に好印象を抱かせるやり方があるなら、ぜひとも知っておきたいですよね。
そこでここからは、心理学を活用して人の心を掴むテクニックを紹介していきます。仕事や恋愛で使える実践的なものばかりなので、ぜひ参考にしてみてください。
人心掌握術1. 思考や判断を偏らせる「ハロー効果」
ハロー効果とは、対象相手の特徴的なイメージが、他のことに対する評価や印象を歪める心理現象を指します。
例えば、高級感のあるスーツを着ているだけで、「この人は仕事ができそうだ。」と思ってしまうのは、スーツ姿が好印象を抱かせ、直接繋がりのない仕事の有能さの判断にまで影響を及ぼしているからです。
具体的な活用方法としては、次のようなものが挙げられます。
- 身なりを清潔にしておくことで、「しっかりしている人」という印象を取引先に与える
- 複数の資格を取得していることを面接官にアピールするだけで、「仕事も有能に違いない」と評価させる
ただし、反対にマイナスポイントが他の印象を歪めてしまう「ネガティブハロー効果」もあるので、ご注意ください。
人心掌握術2. 相手に安心感を与える「ミラーリング」
相手の動作を真似することで親近感を与える効果が期待できるのが、ミラーリングです。
- 好きな女性と話す時、相手の口癖を自分も使ってみる
- 相手が腕を組んだので、自分も同じように腕を組んでみる
など、相手の動作や話す言葉を真似してみると効果的です。
相手に気づかれると怪しまれる可能性があるため、ミラーリングを行なう際はさり気なく相手の真似をしましょう。
人心掌握術3. 頻繁に会うほど好きになる「単純接触の原理」
何度も会っている相手に親近感を抱く心理現象を、「単純接触の原理」と呼びます。
- 気になっている異性が参加する飲み会には、必ず顔を出す
- 商談を成功させるために、取引先企業を何度も訪問する
といったように、相手と会う回数を増やしていくことが、相手の心を掴む近道です。
ただし、第一印象が悪かった場合は、会えば会うほど逆にマイナスイメージが強化されてしまうため、ご注意ください。
人心掌握術4. 第三者からの意見が大事な「ウィンザー効果」
ウィンザー効果とは、当事者ではない第三者から得た情報のほうが、信ぴょう性が高くなる心理現象です。
ウィンザー効果の活用法としては、
- 自社商品への口コミを集め、良い口コミを取り上げて紹介する
- 部下のいないところで部下を褒め、他人から部下に「○○さんが褒めてたよ。」と言ってもらう
などが一例として挙げられます。
第三者発信の情報を有効に利用すれば、評価をより効率的に高められますよ。
人心掌握術5. 要求を受け入れてもらいやすくなる「ランチョン・テクニック」
ランチョン・テクニックとは、食事を一緒にすることで相手に親近感を与え、交渉を有利に運ぶ方法です。
ビジネスとプライベート両方の場面で活用でき、
- 商談相手を夜ご飯に誘い、美味しい食事とお酒を楽しんでいる時に交渉を切り出す
- 気になっている異性とご飯に行き、相手が料理を堪能している時に次のデートを提案する
といったように、相手が食事で気分を良くしているタイミングで要求を切り出すと、承諾されやすくなりますよ。
人心掌握術6. 弱みを見せて惹きつける「アンダードッグ効果」
アンダードッグ効果とは、不利な状況に立たされている人をつい応援したくなる心理現象のことです。別名、負け犬効果とも言います。
具体的な活用例としては、
- 傷モノの農作物をSNSで「買い手がつかず困ってます!」とアピールしたところ、あっという間に売り切れた
- 営業先で「今日は1件も売れてなくて、このままだと帰れません…。」と苦しげに話したら、契約してもらえた
など、マーケティングや商談で使ってみると効果を発揮します。
人心掌握術7. Yesを自然と引き出す「フット・イン・ザ・ドア」
小さな頼みごとをした後に本命の要求を切り出すテクニックを、フット・イン・ザ・ドアと呼びます。
人は一貫性を重視する生き物なので、一度小さな要求を受け入れてしまうと、次の提案も断りにくい心理が働きます。
- アンケートに応じてくれた人に、「おすすめしたい商品があるので、お時間よろしいですか?」と切り出す
- 夫に「30分だけ子供の面倒をみて」とお願いした後に、「今度の休日、友達とお出かけしてくるね」と本命の要求を伝える
など、断れやすい内容のお願いや要求がある場合は、はじめに簡単なお願いを入れてから切り出してみると断られにくくなりますよ。