反省しない人の10の特徴。職場の懲りない部下を改善させる対処法とは?
なぜか反省しない人の10の特徴|その裏にある心理とは?
「部下に注意しても毎回ミスを繰り返してばかりでイライラさせられる」
「全く反省しない後輩がいるけど、なぜ反省できないのか理解できない」
注意されても反省しないで同じ失敗を繰り返す人っていますよね。反省しない人の言動の裏には、どんな心理が隠されているのでしょうか。
ここからは、反省しない人に共通する9つの特徴を解説。どんな人が反省できない人なのかを把握していきましょう。
- 「申し訳ございません。」を口癖のように使う
- 同じ指摘ばかりされる
- 「いや」「でも」が口癖
- 上司がいないと生き生きしている
- 指摘された瞬間だけ真剣な表情になる
- 普段からヘラヘラしている
- すぐに誰かのせいにしようとする
- 人の話を素直に聞かない
- 注意されても笑って誤魔化す
- 上司の前だけ「いい子ちゃん」になる
特徴1. 「申し訳ございません。」を口癖のように使う
何か注意された時にその場しのぎで謝ってしまうタイプの人は、なぜ注意されたのかを深く考えることがありません。
例えば、上司や先輩から書類の不備を指摘された時に「申し訳ございません」と言うけれど、どの部分がどう悪いのかは質問しないのです。
その結果、根本的に何が悪かったのかが分からないので、次回も同じ過ちを繰り返す可能性が高くなります。
特徴2. 同じ指摘ばかりされる
注意されたことをすぐに忘れてしまう人は、反省するまでに至らないため、失敗から学ばないのが特徴。ミスしても懲りずにまた同じミスを繰り返します。
例えば、
- 毎回似たような過ちをおかして、上司から「何度同じことを言わせるんだ」と怒られる
- 人が仕事のやり方を説明をしている時にメモを取らず、ただ聞いているだけ
など、注意されたことを覚えていられないので成長できないのです。そして、ミスして学んだことを書き留めておく努力もしないので、毎回ミスを繰り返してしまいます。
特徴3. 「いや」「でも」が口癖
注意を受けるのは悪い部分があるからなのに、「自分が正しい」と本気で思っているのも反省できない人に共通する特徴。
そのため、間違いをどう正すのかよりも言い訳や自分の考えを述べてしまいます。
注意を受けた時に、
- 「いや、その部分はそういう意味ではなくて」と、すぐに言い訳をする
- 「でも、ここはこうした方がいいと思うんですけどね」と、自分の考えをつらつら並べる
などは、自分は決して間違っていないという心理が見え隠れします。
このような人に対しては、なぜ間違っていて、どう直すべきなのかをはっきり提示する必要があります。
特徴4. 上司がいないと生き生きしている
ちゃんとした理由があって注意してくれる人を「ウザイな」と感じている場合、自分のミスを正すのではなく、ただ注意する人の目から逃れようとします。
- 上司や先輩の目の届かないところではいい加減な態度で仕事をする
- 「今日部長って、出張だっけ?」と上司がいない時は嬉しそうにする
などが、注意されなければそれで良いという考えの表れです。
こんな部下や後輩に対しては、「自分がいなくても同僚の目はごまかせない」ということを伝えないとずっと反省しないままになってしまうかも…。
特徴5. 指摘された瞬間だけ真剣な表情になる
このタイプの人は、その場さえしのげれば良いという心理で動いているため、注意された時だけはちゃんと話を聞くようにしています。
しかし、話が終われば注意されたことを忘れるのも早く、次の仕事に活かせません。
例えば、ミスを指摘した時は神妙な面持ちなのに、次の瞬間には同僚と雑談しているような部下や後輩は、注意されたことをすぐに忘れてまた同じ失敗を繰り返しがち。
注意するだけでなくミスに対する改善案を作らせるなど、次に失敗しないような対策を練らせてみると良いでしょう。
特徴6. 普段からヘラヘラしている
「多少サボっても平気だろう」、「ミスがあっても何とかなるだろう」という心理から、自分に甘いのも反省できない人に共通する特徴がこちら。
- 周りが真剣に仕事をしている時もマイペースで、席を立ったり雑談したりする
- 注意をされても懲りないで、「分かりました~」などの気のない返事をする
などがその典型。
仕事に対する意識の低さから注意されても懲りないため、周りからはヘラヘラしているように見えるのです。
特徴7. すぐに誰かのせいにしようとする
責任を全て負いたくないという心理から、自分が引き起こしたミスも誰かのせいにしようとします。
- 「課長から言われた通りにやったんですが〜」のように、責任転嫁しようとする
- 「時間が足りなかったから」「データが不十分だったので」などの言い訳が多い
などは、反省しない人に共通する行動パターン。
このような人が部下や後輩にいる場合は言い訳は聞かず、自分の仕事に対する責任を感じさせることが大切です。
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特徴8. 人の話を素直に聞かない
実力が伴わないのにプライドだけが高い人も、学習しないことが多いです。
自分の考えは間違っていないという心理から、経験豊かな上司や先輩の意見でも素直に聞きいれることができません。
例えば、上司に注意された箇所について、上司の意見に耳を傾ける前に「でも、これって〇〇ですよね?」と自分が正しいことを証明しようとします。
特徴9. 注意されても笑って誤魔化す
真剣に注意されているのに軽く受け流すのも、反省できない人の典型的な特徴。
笑って対応すれば大抵のことは許されると思っているため、上司や先輩がせっかく注意してくれているのに、口先ばかりの謝罪のみで笑って誤魔化してばかり。
注意をしても、
「あはは、すみません間違えちゃってましたね」
「ごめんなさ~い、気を付けます」
など、軽いノリで対応してきます。
男ばかりの職場の紅一点の女性社員や、職場のムードメーカー的な若い男性に多いタイプです。
特徴10. 上司の前だけ「いい子ちゃん」になる
注意する立場の人との関係を良好にしておけば、怒られることも少ないだろうと思っている人もいます。
例えば、
- 会議で「課長のおっしゃる通りで~」など、直属の上司をヨイショするような発言が多い
- 先輩とプライベートの付き合いがあり、業務中も「〇〇さんとご飯行ったんだよね」など親しいことを周りにアピールする
- 上司や先輩の前では真面目に仕事をしているけれど、陰では手を抜いている
こういう部下や後輩に対しては、感情に流されず必要な時はしっかりと注意することが重要です。
反省しない人への9つの対処法|部下や後輩に改善させる方法とは?
「注意しても全く反省の色が伺えない部下への接し方に迷う」
「同じミスを何回も繰り返す部下への効果的な対処法ってあるのかな?」
注意してもどこ吹く風で学習しない後輩や部下をどう取り扱うか、悩んでいる方も多いでしょう。
何度も同じ失敗を繰り返されたら仕事に支障をきたすし、頻繁に注意するのもストレスになりますよね。
そこで、ここからは反省しない人への効果的な対処法をご紹介します。
- チームを組ませる
- 「3点フィードバック」をさせる
- できる仕事しか任せない
- 注意する時は、「シンプル」に伝える
- メモを取って見返す習慣をつけさせる
- 監視役をつける
- 反省文など形に残るペナルティを与える
- 根気強く叱り続ける
- 責任のある立場に置く
対処法1. チームを組ませる
反省しない人の多くは、人が見ていない場所で手を抜く傾向があります。
チームワークではさぼったり言い逃れしたりするのは難しく、自分の失敗がチーム全体の成果にも影響するので、自分の行動に責任感を抱きやすくなるでしょう。
そのためには、
- 仕事を1人に任せるのではなく、3人以上のチームで行わせる
- 小規模の職場でもなるべくペアを組ませるようにして1人で行う業務を減らす
- 1人の言動がチーム全体の責任となることを共通認識させる
などの対処法がおすすめ。
チームを決める時には、反省しない人にきちんと意見が言える先輩や責任感の強い人と組ませるのがベストです。
対処法2. 「3点フィードバック」をさせる
注意されても学習しない人の特徴の一つに、自分のミスに対する言い訳が多いことがあります。
そのため、責任転嫁するような言い訳が通用しない状況を作るのも効果的です。
例えば、
- 「誰が」「何を」「どのような考えで行ったのか?」という3ポイントを報告させる
- 注意する時には事実関係をはっきり把握し、論理的に注意できるようにする
などで対応してみましょう。言い逃れしにくい状況を普段から作ることで、責任感を抱かせることができるでしょう。
対処法3. できる仕事しか任せない
注意しても懲りないで過ちを繰り返したり、勤務態度が改善しなかったりする場合は、思い切って業務を制限してしまうのも良いでしょう。
できる仕事だけをやらせることで職場への影響を減らせる上に、本人にも危機感を抱かせることができるからです。
そのためには、
- 完璧にこなせる仕事のみを任せて、他の業務からは手を引かせる
- 1か月ごとや3か月ごとなど、定期的に業績を見直す機会を設ける
などがおすすめ。
ただし、切り捨てられたと感じさせてはやる気を損ねてしまうため、自分の働き次第では徐々に仕事の幅を広げる可能性もあることを伝えるようにしましょう。
対処法4. 注意する時は、「シンプル」に伝える
注意をする時にダラダラと長く説教しても、重要なポイントが分かりにくくなってしまうもの。
また、いろいろな事例をあげて注意しても、「いや、あの時は~」などと言い訳するチャンスを与えてしまうだけです。
注意する時には、
- どこがどう悪かったのかを簡潔に伝える
- ミスを指摘するだけでなく、そのためにどう対応すべきかを伝える
- 今注意していること以外の、過去の失敗などには言及しない
- 注意をする時は5分以内にするなど、時間を決める
などを試してみて。
要点を押さえて手短に注意をすることで注意する側のストレスも減るし、言い訳をしたり反論をしたりする余地もなくなりますよ。
対処法5. メモを取って見返す習慣をつけさせる
反省できない人は、上司や先輩に言われたことをすぐに忘れてしまう傾向があります。
なので、注意した内容を忘れない習慣を身に着けさせるのがベスト。
例えば、
- 注意する時には指摘された内容をメモを取って見返す習慣をつけさせる
- 注意して終わらせるのではなく、1週間後に仕事を見直すなどフォローアップをする
などの対処法がおすすめ。
一度言われたことはメモを取り、何回も同じミスを繰り返さないことが大切だということを、しっかり伝えましょう。
対処法6. 監視役をつける
上司や先輩の目の届かないところで手を抜いてしまうタイプの人に対しては、手が抜けない状況を作ってしまうのがベスト。
例えば、
- 経験があり信頼できる社員にお目付け役として、問題のある部下の業務をチェックしてもらう
- チーム作業やペアでの業務を増やして、一人で仕事する機会を減らす
などを試してみましょう。
先輩の目や同僚の目が常に向けられていると意識させることで、勤務態度の改善を促せるはず。
対処法7. 反省文など形に残るペナルティを与える
「上司や先輩に注意されても大したことない」と思っている人に対しては、何度注意しても学習しないのは当たり前。
ミスを繰り返しても懲りない人には、ミスに対するペナルティを与えるのが効果的です。
例えば、
- 反省文や始末書などを書かせて形に残す
- 同じミスを繰り返さないためにするべきことをリストアップさせる
などがおすすめ。
注意されるだけならまだしも、反省文を書いたり改善策を出したりするのは面倒なこと。
ただ書かせて終わりにするのではなく、1か月後、2か月後にきちんとフォローアップして、改善されているかチェックすることも忘れずに。
対処法8. 根気強く叱り続ける
1度や2度言ったくらいでは、なかなか学習しない人もいるでしょう。そういう人に対しては、ひたすら根気強く叱り続けることが唯一の対処法なのかもしれません。
- 「これで4度目だぞ」と、何度も同じ間違いをくりかえしてることを指摘する
- ただ注意するのではなく、どの部分がどう悪いのかを分かりやすく説明する
など、注意する方も辛抱強さが肝心。
何回も同じ注意をしていると精神的にストレスが溜まりますが、くれぐれも感情的にならないよう気を付けてください。
対処法9. 責任のある立場に置く
自分のミスだと分かりにくかったり、何か問題があっても先輩や上司が迅速に対処してくれたりする環境では、どうしても責任感が芽生えないもの。
ミスをしても自分の責任ではないと考えるから、懲りないのです。
そんな態度を改善させるめには、
- 一つのプロジェクトを丸々任せるなど、責任のある立場につける
- 自分の仕事には自分で責任を持つことを意識させる
など、責任ある立場につけてみるのもおすすめ。
この時に「やればできると思っているから任せるんだよ」と伝えると、部下のプライドをくすぐり、やる気を引き出すことができるかもしれません。
【指摘しても改善されない場合】反省しない人の末路とは…?
上司や先輩にいくら注意されても一向に反省しない人や、懲りないで同じミスを繰り返す人は、職場でどういう存在になっていくのでしょうか?
ここからは、反省せずに生きていく人が辿りがちな末路をご紹介します。
反省しない人を反面教師にして、自分も同じ末路を迎えないように注意しましょう。
パターン1. 周囲から笑われて生きていく
注意されても学習しないでミスを繰り返し、いつも上司や先輩に怒られてばかり。そのうち責任のある仕事を任されなくなり、出世はもちろん望めません。
失敗してもそれをバネに成長できる同僚はもちろん、気がつけば後輩にも抜かされてしまうことも。
「〇〇は仕事ができないやつ」というレッテルを貼られ、同じ役職でダラダラ過ごしている様子は嘲笑の対象に…。
「クビにならないだけマシ」「あいつみたいにはなりたくない」と、周りから笑われる末路を迎えるでしょう。
パターン2. 周りから人がいなくなって気づく
自分ではうまく立ち回っているつもりでも、他人に責任を押し付けたり言い訳を言ってばかりだったりすると、周りの人からは「自己中心的な人」や「ずるい人」と思われてしまいます。
一緒にいることで同類だと思われたり、責任を擦り付けられたりすることを敬遠され、「できることなら関わりたくない人」になってしまいます。
そのうち周りに誰もいなくなり孤立していることに気がつきますが、そうなってしまったら手遅れ。いくら努力しても挽回は難しいため、寂しい末路が待っているだけです。
パターン3. 恥をかいて立ち直れなくなる
上司や先輩に事あるごとに注意されたり、何を任せてもミスばかりだったりすると、そのうち「あいつは仕事ができないやつ」と同僚の間でも周知されてしまいます。
何度注意しても学習しないでいると、そのうち上司にこっぴどく叱られるなど職場で大恥をかくこともあるでしょう。
職場での面目がつぶれてしまい、精神的に立ち直れなくなってしまう末路を迎えます。
自分が反省できないタイプの人は注意!反省して改善していく方法とは?
「反省できない人の特徴に、自分も当てはまる部分がある」
「反省できない自分を変えて、反省できる人になりたい!」
反省できない人の特徴を読んで、「もしかしたら自分も?」と感じた人もいるかもしれません。
ここからは、自分が反省できない人であると自覚している人のために、反省できる人になる3つの方法を紹介します。
少しでも思い当たるふしがある人は、悲しい末路を迎えないように反省できる人になる方法を実践してみてください。
方法1. 自分が完璧ではないことを自覚する
仕事をするには完璧でなければダメだと思っている人もいるかもしれません。
しかし、そもそも常に完璧な人など存在しませんし、ましてや20代や30代で社会人経験が浅い人が全てを完璧にこなせるわけはありません。
なので、
- まずは自分の経験が未熟な部分や苦手な分野を客観的に把握する
- 何でも自分で解決しようとせず、分からなかったり判断に迷ったりした場合は上司や先輩に聞く
ということを心掛けてみましょう。
自分が完璧ではないということを自覚することで、たとえミスがあってもその事実を素直に認めて改善していくことができますよ。
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方法2. ミスをしてしまった原因を考える癖をつける
仕事上でミスをした時に、言い訳をしたり誤魔化したりするのはもうやめましょう。
ミスをしてしまったという事実は変えようがないため、ミスを再発させないことに努力をするべきです。
そのために、
- ミスをしてしまった原因は何かしっかり突き止める
- 同じミスを繰り返さない対処を考える
- 業務でミスが起こりやすい部分があるならマニュアルを見直すなど根本的な対策を練る
などを試してみましょう。
同じミスを繰り返さないためにはどうするかを常に考えるように心がけると成長できますよ。
方法3. 信頼できる人に意見を求める
直属の上司と意見がかみ合わないこともあるでしょう。上司に注意されても納得がいかない場合、そのまま意見をうのみにしても自分の気持ちがすっきりしません。
そんな時は、職場の人間以外で信頼できる人に相談してみては?
自分が信頼できる人も第三者としての立場から上司と共通の意見であれば、上司の意見が正しいと納得せざるを得ません。
人の意見を参考にすることで、感情的にならずに上司の意見を受け止められるようになるでしょう。
反省しない人に手こずっているなら、早速対処法を試してみて。
反省しない人に共通する特徴や、反省しない人に対する効果的な対処法、反省しない人にならないための方法などを掘り下げて解説しました。
ミスを繰り返して周りをイライラさせたりチームワークを見出したりと、反省しない人は職場の雰囲気も悪くしがち。そんな人を指導する立場の上司や先輩も大変ですよね。
部下や後輩に反省しない人がいて対処に困っている方も自分の言動で思い当たる節がある方も、今記事で学んだことを活かしてみてくださいね。
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