一線を引く人の11の特徴。職場で距離をとる“メリット&デメリット”とは?
「一線を引く」とは?気になる意味を紹介
「一線を引く」とは、人と関わる時にこれ以上立ち入られたくないと思い、距離をとったりけん制することを意味します。
例えば、職場などで距離を詰めようとしても仲良くなりきれなかったり、プライベートで打ち明けたと感じても、どこかで心の距離を感じてしまうような人が当てはまります。
このように、見えない壁を作るような人のことを一線を引く人と言いますよ。
一線を引く人の3つの心理|どうして距離を置こうとするの?
「一線を引く人の心理を知りたい。」
「一線を引かれるのは嫌われてるから?」
普段意識していなくても、一線を引かれるとつい気になってしまうもの。
一線を引く人の心理を知ることでアプローチのヒントを得たり、距離を感じても気にならなくなるかもしれません。
そこでここからは、一線を引く人の心理や他人と距離を置く理由について解説していきますよ。
心理1. 仕事とプライベートを混同したくない
一線を引く人は警戒心が強いため、他人に対して簡単に心を開こうとしない傾向があります。
また、プライベート以外では友人を求めようとしないので、人間関係を広げることに対しては消極的です。
仕事は仕事、プライベートはプライベートとして割り切っているので、職場では一線を引いています。
心理2. だらしない自分を見せたくない
一線を引く人は、他人と仲良くなることで自分をさらけ出したくないという理由から距離を置きます。
例えば、「仕事ではしっかりしているけど、プライベートでは抜けている。」など、自分の弱みや負の部分を見らることで、嫌われたり幻滅されるのを恐れてあえて一線を引いているのです。
心理3. 人と関わるのがめんどくさい
一線を引く人は、そもそも人と関わることが嫌いなので、他人と距離を縮めようとは思いません。
特に職場の人間関係については「最低限の人付き合いでいい」と考えているため、仕事に関するコミュニケーションは取るものの、プライベートまで仲良くなる必要はないと思っています。
一線を引く人の11の特徴|周りと距離を置くタイプの見分け方とは?
「気になる人が一線を引くタイプかも…」
「一線を引く人の見分け方を知りたい。」
一線を引く人は無難なコミュニケーションは取れるため、特徴がわかりにくいのがネック。
そこでここからは、一線を引く人の特徴や見分け方を分かりやすく解説します。
どんな人が一線を引くタイプに当てはまるのか把握していきましょう。
- 敬語を使ってくる
- 愛想笑いが多い
- 二次会には来ない
- 本音で話している感じがしない
- 話しかけてくることが少ない
- 誰も聞いたことがない
- 感情を表に出さない
- LINEなどSNSを交換しない
- 愚痴や弱音を吐かない
- 口数が少ない
- メールの返信が遅い
特徴1. どれだけ一緒に過ごしても敬語を使ってくる
一線を引く人は、馴れ馴れしくされるのをあまり好まないため、敬語を使うことで一定の距離を保とうとする傾向があります。
例えば、ある程度仲良くなったと思ってタメ語や愛称で話しかけても、相手は敬語や「苗字+さん」呼びのまま会話をするといったケースです。
一線を引く人に敬語を崩して話してもらうには、プライベートで付き合えるほど仲良くなる必要があるかもしれません。
特徴2. 愛想笑いが多い
一線を引く人は、自分の本心を知られたくない、または相手の気分を害したくないと思っているために愛想笑いが多いです。
例えば、数人で会話に盛り上がっている最中、一人だけ大笑いせず、愛想笑いで済ませているような人です。
心の中では面白くないと感じていたり、興味がないのかもしれません。
心から笑う姿を見たいのであれば、「会話の途中で話を振る」などして、積極的に会話に参加させてみましょう。一線を引くタイプの人が共感しやすい話題に切り替えてみるのも効果的です。
特徴3. 飲み会には参加するけれど二次会には来ない
飲み会は、お酒が入ることで自分をさらけ出してしまうリスクがあります。
しかし、飲み会を断るのは空気が読めないと思われそうなので、「飲み会に参加はするけれど二次会には来ない」のが一線を引く人の特徴です。
飲み会で「二次会はどこに行く?」といった話が挙がったとたん、乗り気じゃない態度をしたり、帰る準備をする人は一線を引くタイプの人でしょう。
この場合、しつこく二次会に誘うのは嫌われる理由になるので、徐々に仲良くなって参加してもらうか、「お酒は飲まなくていいよ。」など参加しやすい条件を提示してみるのも一つです。
特徴4. 本音で話している感じがしない
「本音を言うと嫌われてしまう。」「傷つかない距離を保ちたい。」という理由から本音で話そうとしないのも、一線を引く人の特徴です。
例えば、こちらの話題や提案に対して、「そうですね!」と同調するばかりで自分の意見を述べようとしなかったり、建前ばかり話したりする人は一線を引くタイプと考えて良いでしょう。
仕事では自分の意見を述べることも大切なので、「意見が聞きたいので本音を言ってみて。」と前もって伝えると良いでしょう。友人として本音を知りたいのであれば、時間をかけて信頼関係を築く必要があります。
特徴5. 自分から話しかけてくることが少ない
一線を引く人は、人との距離感を一定に保ちたいと考えているため、自分から積極的に話しかけようとはしません。
例えば、職場の飲み会の席で、会話の返答やリアクションは取るけれど、自分からはあまり話題を振ろうとしないのは一線を置いているからです。
一線を引く人から話かけてもらうには、共通の話題や趣味で話しやすい雰囲気を作ってあげることが大切です。また、信頼関係が高まれば自然と話しかけてくれるでしょう。
特徴6. プライベートの話を誰も聞いたことがない
一線を引く人は、基本的に人を信用していないので、職場の人間に自分のことやプライベートのことを話そうとはしません。
職場で同僚や友人と話していると、「そういえば、あの人休みの日何してるんだろう?」と噂される人がいるのではないでしょうか。
一線を引く人のことを良く知りたいのであれば、まずはあなたのことをよく知ってもらうことが大切です。あなたの人となりを知ることで、「信頼できる人かも」と感じてもらい、相手も自分のことを知ってほしいと感じるようになるでしょう。
特徴7. 感情を表に出さない
一線を引く人は、本心を知られることで引かれたり、嫌われたりするのを恐れて感情をあまり表に出さないのが特徴です。
部下がミスをしたり、失礼な態度をしたりしてもあまり怒らなかったり、楽しい会話で盛り上がっている最中でもあまり笑わないのは、感情を表に出したくないからです。
感情を表に出さないからといって気にしすぎると、こちらのストレスが溜まってしまいます。気にしないようにするか、相手と同じく一定の距離感を保って接することが大切です。
特徴8. LINEなどSNSを交換しない
SNSでのやり取りはプライベートでも連絡されたり、情報が広まる可能性もあるため、一線を引く人はLINEなどSNSの交換には消極的です。
そのため、ある程度仲良くなったと思ってLINEなどSNSの交換をお願いしても、あまり乗り気じゃない態度をされることが多々あります。
LINEやSNSなどを交換をするには、「交換しないと〇〇が送れない。」と理由を説明するか、相手の趣味や好きなことをリサーチして情報交換したくなるような雰囲気を作ってあげるとより可能性が高まるのでおすすめですよ。
特徴9. 愚痴や弱音を吐かない
自分の弱い部分を見せたくない、弱みを握られたくないという理由から、個人的な悩みや愚痴を他人には絶対に口にしないのが一線を引く人の特徴です。
例えば、仕事でミスをしたり、落ち込んでいる時に声をかけても、一線を引く人は「大丈夫」という建前ばかりで本音を語ろうとはしません。
この場合、もっとも無難な対処法は「そっとしてあげること」です。無理に励ましたりアドバイスをすると、相手にとっては「余計なお世話」と思われる可能性があるので注意が必要です。
特徴10. 口数が少ない
そもそも自分から話しかけられる性格ではなく、仲良くなるつもりもないので、口数が少ないのが一線を引くタイプの人です。
会話の際、話しかけられたら返事はするけれど、最低限の返事のみで会話を終わらせたがるような人がいるのではないでしょうか。
一線を引く人と会話を続けるコツは、「相手よりも下に出る」ことです。返答に対して「よく知っていますね」「さすがです」となるべく共感や称賛を送ることで相手は気持ちよくなり、冗舌に話してくれる可能性が高まります。
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特徴11. 仕事以外のLINEやメールの返信が遅い
一線を引く人は、仕事とプライベートをきっちり分けており、必要と感じないことには熱を注がない傾向にあります。
例えば、休日や仕事の時間外にLINEなどのSNSやメールを送っても返事が遅い、または返ってこないといったケースがあるのではないでしょうか。
2,3日経っても連絡がない場合、「大丈夫?何かあった?」など優しく聞いてみることをおすすめします。それでも返事がない場合は単にあなたに興味がないか、信頼関係が足りていないことを意味しています。
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【メリット】他人と一線を引いて良いことってあるの?
ここまで一線を引く人の心理や特徴を知って、少しめんどくさいと感じた人も多いのではないでしょうか。
しかし、他人と一線を引くことは、本人にとってメリットにつながるかもしれません。
ここからは、一線を引くことで得られるメリットについて解説していきます。
メリット1. 真面目な印象を持ってもらえる
コミュニケーションができる人ほど「仕事ができる人」と考える人は多いでしょう。しかし、一線を引く人は職場でのコミュニケーションは最低限に済ませます。
あまり多くの人と話をしていると、サボっているという印象を抱かれがちです。逆に口数が少ないのであれば、真面目に集中して仕事に取り組んでいると評価されやすいこともあります。
メリット2. 感情に流されにくくなる
一線を引く人は職場での人付き合いは程良い距離感を保っているため、相手を過度に思いやるということがありません。
もちろん、仕事では思いやりや助け合いは重要です。しかし職場の人と仲良くなりすぎると、「手伝ってあげなきゃ」「これを任せるのはかわいそう」と感情に流されてしまいがちになります。人間関係を一定に保っていると私情に流されず、的確な判断ができるというメリットに繋がります。
メリット3. 自分の弱さを知られずに済む
人間関係を良好にするために自分をさらけ出すことは大切です。しかし、一線を引く人はあまり自分のことを知ってもらおうとは思いません。
自分をさらけ出すということは、弱みを見せることを意味します。でも、弱みを知られることで得られるメリットは少ないです。
他人と一線を引くことは、自分の弱みやだらしない部分を見せるリスクを回避できるのです。
メリット4. 上司としての面目を保てる
上司として、部下と仲良くなるのは仕事を円滑に進めるための重要な要素。しかし、一線を引く人は部下に対しても一線を引こうとする傾向があります。
実際、下手に部下と仲良くなってしまうと、舐められたりしてストレスを感じてしまうことも多々あります。お互いに程良い距離感を保つことで上司と部下の関係が正しく成り立つこともあるのです。
【デメリット】他人と一線を引くと何か悪いことはあるの?
メリットを知ることで、自分も一線を引いてみようと思った方も多いのではないでしょうか。
ただ、一線を引くことは他人と距離を置く分、デメリットも存在することを覚えておきましょう。
ここからは、一線を引くことで生じるデメリットと知っておくべき欠点を解説していきます。
デメリット1. 本当に困った時に助けを求める相手がいない
普段から人間関係を築いている人は、困った時に頼れる人を確保しています。しかし、一線を引く人は基本一匹狼なので、自分のことは自分で解決しようとします。
そのため、いざという時に助けを求められる相手がいないのがネック。助けを求めても、「いつもは何もしてくれないのに」と思われて嫌な態度をされることもあるでしょう。
デメリット2. 相手も本心で話してくれなくなる
信頼関係を築くうえで、本音で語り合うことは重要です。しかし、一線を引くことは、本音を語ろうしないせいで人付き合いが発展しにくいことも意味します。
いつまでたっても建前だけで話をしていると、相手も本心を語らなくなり距離を置かれてしまいます。そうなると、いざ本心で語りたいと思っても言い出しにくい雰囲気になってしまいます。
デメリット3. 仕事でのコミュニケーションがスムーズにできない
普段からコミュニケーションをとっている人は、集団に溶け込んだり自分から話を切り出すことに慣れています。一方、一線を引く人は普段は孤立気味なので集団での会話が難しく感じる傾向にあります。
そのため、グループで仕事を進めるとなった時に、自分の意見を採用してもらえなかったり、話を切り出せない雰囲気になってしまうというデメリットがあります。
他人と一線を引く3つの方法|周りといい距離感を保つコツとは?
「一線を引くことでスマートな人付き合いをしたい。」
「人間関係のストレスを軽減するために、他人と一線を引く方法を知りたい。」
自分の時間を有効活用するためにも、程良い人間関係を築きたいと考える人も多いでしょう。
では、どのように実践すればいいのか?ここからは、他人と一線を引くための具体的な方法について解説していきます。
方法1. 仲が良いと思っても、自分からは崩さない
人間関係では、自分が仲良くなったと思っても、相手はまだそう感じていないことが多々あります。
なので、自分からフランクに接するのではなく、相手から歩み寄るのを待つようにしましょう。
例えば、以下のように振舞うのが効果的です。
- 相手がタメ語で話すまでは敬語で話す
- 食事や遊びは相手から誘われるまで待つ
- LINEなどSNSの交換は相手が切り出すまで待つ
相手からのアクションに対しては誠実に対応し、自分からの行動は控えることで程良い距離感を保つことができますよ。
方法2. 自分のことは話さず、聴く側に徹する
自分をさらけ出すと、弱みを見せることになったり、噂が広まるなどデメリットがあります。そのため、会話では自分のことは最低限話すのがポイント。
具体的には、
- プライベートな話はしない
- 愚痴や相談は控える
- 相手の話はしっかり聞き、リアクションをとる
といった行動をとるのがおすすめです。
相手に一線を引くことをアピールしたいのであれば、相手を傷つけない程度に話を切り上げるか、距離を置くことが大切です。
方法3. 「いい距離感を保っているな」という身近な人の真似をする
一線を引きたいと思っても、いざ行動に移すとなると難しいと感じる方も多いでしょう。
そんな時は、「実際に人付き合いが上手い人」「他人と程良い距離感を保っている人」などを観察してみるのも一つです。
見るべきポイントとしては以下を参考にするのがおすすめ。
- 誘いの断り方や話の切り上げ方
- どの程度コミュニケーションを図っているのか
完璧に真似をするのではなく、自分の話し方も交えてアレンジしてみるのがおすすめです。ある程度仲の良い人であれば、直接相談してみるのも良いでしょう。
人間関係に悩んだら、程よい距離感で一線を引いてみて。
他人と一線を引くことは、人間関係のストレスを減らせる反面、問題に直面する際は自分一人で解決しなければならないというデメリットもあります。
実際に一線を引く側としては、孤独を感じることが多々あるでしょうし、距離を置かれる側としては、気になったり傷つくこともあるでしょう。
でも、正しい知識を身に着けることで、程良い人付き合いができるようになりますよ。人間関係で悩んでいる方は、ぜひ本記事を参考にしてみてくださいね。
【参考記事】はこちら▽
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