主体性の意味とは?自主性との違い&主体性を高める5つの方法を解説
主体性がない人っていますよね。
自分でやるべきことを考え行動することは、毎日の生活の中でも無意識に行われる意思決定の1つです。
日常生活やビジネスシーンでも、自ら考え行動することの重要性が問われていますが、「主体性を持ってくれ」と言われても、ぼんやりしたイメージしか持てない方もいるでしょう。
そこで今回は、自ら考え行動する主体性について詳しく解説していきます。明日からの行動がきっと変わってくるかもしれませんよ。
前提として「主体性」の意味とは?
「主体性」の意味とは、行動内容が決められていない状態にあった場合でも、自分で何をすべきかを判断し、最優先事項を考えながら行動していく性質を指しています。
先々の予定や納期などのスケジュールを把握したり、自分の仕事に関わってくる人達の仕事の状況などとも歩調を合わせたりすることのあるビジネスでは、特に重要とされている性質です。
「主体性」と「自主性」の違いについて
「主体性」は、することが決定していない、目的が分からないといった状況にあっても、自分で状況やすべきことの洗い出しをし、実行していくものです。
「自主性」は、既に決められた目標や現状があり、それに向かって手順を考えながら実行していくものになります。
「自主性」は「主体性」の中にすべきことを掲げた状態であり、主体性の中の性質といってもいいでしょう。意味の違いは「すべきことが見えているかどうか」の違いになります。
周囲から「主体性がある」と言われる人の特徴
日頃の仕事や日常生活の中でも、主体性がある人は「飲み込みが早い」「頭の回転が良い」といった良い評価をされることが多いです。どんな特徴から、そういった判断に繋がるのでしょう。
ここでは、主体性があるといわれる人の特徴についてご紹介します。
特徴1. 能動的で自分からアクションを起こせる
主体性を持つ人の特徴は、何にでも知識と経験の数が豊富なこと。やるべきことのメリットやデメリットも知っており、失敗も多く経験しているため、どうすれば良い方向に向いていくかを常に考える人が多いです。
できる・できないに関わらず、能動的に自分から考え行動する人は、どんな内容でも主体性をもってチャレンジする特徴をもっています。
特徴2. 自己肯定感が高く、しっかりと自己主張が出来る
主体性のある人は、自分の意見がハッキリしていて他人に自分の意志決定権を渡しません。なぜなら、同じように見える意見や行動にもそれぞれ違いがあることを知っていて、責任感があるためです。
自分と他の人を比べないため自己肯定感も高く、何に対しても臆することなくチャレンジしていく特徴があります。悩むよりも行動の方が早いのも特徴の一つでしょう。
特徴3. 物事に興味や関心が強く、自分から理解しようと努力する
自主性のある人は、考えるより先に行動することが多いです。しかし、主体性のある人は目的が見えているので、達成するために自分に必要なものが何なのかを明確にして、自ら進んで理解しようと努力します。
物事に興味や関心が強い人には起業する人などが多く、ビジネスでも成功に向かっていける人材といえるでしょう。
特徴4. 人に指示される前に行動へ移せる
主体性がある人は、幼少のころから自由奔放に育ってきている人が多いです。そのため強制される経験が少なく、どんなシーンでも自ら進んで学び、最善の選択ができる道を探す能力が身についているのでしょう。
学歴などが低くても出世するタイプの人にも、行動力のある人はたくさんいます。主体性は人に指示される前に自分で考え、行動に移せるかどうかで養われるのです。
特徴5. 責任感が人よりも強く、リーダーシップがある
主体性を持つ人は、仕事に対する言い訳をしません。なぜなら全て自分の意志で「やる」と決め、自分自身との約束を果たそうとするから。
責任感がない人は、不意にいつもと違うトラブルが発生したり、失敗が起きた際にも謝罪ができず、言い訳したりするようになります。主体性があれば、必然的に責任を負う覚悟が生まれ、リーダーシップに必要な責任感も育っていくのです。
反対に周りから「主体性がない」と言われてしまう人の特徴
会社に入社したばかりの人にも、主体性の大切さを教える企業は多くなっています。それだけ動かない人材が多いという事実が反映されているのでしょう。
ここからは、「主体性がない」と言われてしまう人の特徴をご紹介します。自分に当てはまるものがないか確認してみてくださいね。
特徴1. 受け身な性格で、人から指示されるまで動き出せない
主体性がない人は、過保護な環境や厳しい教育やしつけの中で育てられた人が多いです。いつも自分の意志を伝えることができないまま、敷かれたレールの上を歩いてきたため、学力や知敷は優れていても、いつも受け身になってしまいます。
人から支持されるまで動かないのではなく、動けない人も多くいて、会社やバイト先などでも上司から「主体性がない」といわれてしまうのでしょう。
特徴2. 責任感が弱く、すぐに責任逃れしようとする
主体性がない人は、自主的に動いて失敗した人を知っていることも少なくありません。そのため「普通が一番」「あんな風に笑われたくない」と逃げることがクセになっていて、新しいことにチャレンジすることもできません。
そのため責任感は育たず、言い訳ばかりを口にするようになります。誰かが始めた計画にもケチをつけることがあり、意見をいわないのにクレームだけはいっちょ前なのです。
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特徴3. 分からない事を自分から理解しようとしない
主体性がない人は、過去に大きな失敗や、自信に繋がらない仕事を長く経験していることが多いです。トラウマなったり楽な道を覚えてそれが習慣化したりすると、新しいことに挑戦する意欲が湧いてこないでしょう。
どこか諦めてしまっている立ち止まった状態ですから、気持ちの中では「やりたい人に任せてしまおう」と、最初から理解しようともしないことがあります。
特徴4. 人の意見に便乗するなど、自己主張が苦手
主体性がない人ほど臆病な性格で、自分が選んだことを非難されたりすることをとても嫌がります。また、「ウザいと思われたくない」「敵を作りたくない」と考えることも多く、コミュニケーションを怖がることも少なくありません。
人の意見に便乗しておけば、精神的な被害もなくいられると考えるのでしょう。そのため、臆病なままでいいと考えることがあります。
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比べると必要性が分かる!主体性がある人の長所や主体性がない人の短所とは?
主体性について知ろうと考えるなら、主体性がある人とない人を比較してみるのがおすすめです。主体性の重要さがとても分かりやすくなります。
ここでは、主体性がある人の長所や主体性がない人の短所をご紹介します。
主体性がある人の長所やメリット
誰よりもチャレンジ精神旺盛で、リーダーとしての素質も備える主体性のある人は、仕事でも出世や昇給などの対象になります。
ここでは、主体性がある人の長所やメリットをご紹介しますので、理解を深め主体性を高められるようにしましょう。
長所1. 仕事や恋愛など、自分で考えて行動に移せる
主体性のある人は、プランやスケジュールを組むのが上手です。すべきことに自主性をもって取り組み、時間管理をしながら計画的に行動にうつそうとするでしょう。
恋愛ではデートをリードしてくれるので、充実した時間が楽しめるようになります。あまり波長が合わない仲間からは自己中という評価もでるかもしれませんが、心の中ではみんなが当てにしている重要な存在になります。
長所2. 何事に対しても努力ができるため、周囲から信用されやすい
とにかくやる気と行動力が優れている主体性のある人は、コミュニケーション能力も優れています。勝手な判断で進めるわけではないので、上司には分からないことを聞く前に予測をしたり、調べたりして確認をもらいます。
また、チームのスケジュールを把握して声をかけ、全体で努力をしていけるので部下からも信頼されやすくなるのです。
長所3. 会社において上司などに気に入られやすく、出世や昇格がしやすい
きちんと自分の意見を伝えられる人は、相手の意見にも耳を傾けて、改善すべきところも素直に受け入れます。そのため、上司や取引先の目上の人にも一目置かれる存在になり、出世や昇格もしやすい環境を作っていくのです。
思ったことを丁寧に分かりやすく伝えられないと、様々なところで誤解が生じやすく、トラブルになることもあります。そのため、話術が磨かれている人も多いのが特徴です。
主体性がない人の短所やデメリット
「仕事ができない」と指摘されてしまうことにも繋がってしまう主体性のなさ。日頃から注意していないと、評価も悪くなり、人間関係にも支障がでてしまうこともあります。
ここでは、主体性がない人の短所やデメリットについてご紹介しますので、主体性が持てるように手がかりを探してみましょう。
短所1. 指示待ち人間に陥りやすいため、自分一人で行動ができない
主体性を高めることができないと、いつまでたっても受け身で仕事をこなすだけになってしまうため、年齢を重ねても出世することが難しくなってきます。誰かの意見がないと一人で意思決定ができずに、頼りない印象がついてしまうことも。
またフットワークの重いので、一緒に仕事をする人も待たせることが多くなり、いつの間にか自己中心的な行動になっている人も多いのが特徴です。
短所2. すぐ人に頼ったり、甘えたりしてしまう
主体性がない人は自分では何も決められないため、1人で仕事ができません。何でも人任せになってしまい、甘えが出てくると、周囲からも「成長する気はないんだな」と評価され、仕事を預けてもらえなくなります。
仕事がないほど疲れるものはなく、会社に来る必要性さえ感じなくなって退職に追い込まれてしまう人も。主体性を少しでも意識していないと、自分の首を絞めることになってしまうのです。
短所3. 自分から理解しようとする努力が見られないので、やる気がない人と思われやすい
主体性がない人は、前のめりで学ぶ姿勢がありません。そのため目の前に大きなチャンスが飛び込んできても、掴み方が分からず逃してしまうことも多くなるでしょう。
また、社内だけでなく社外からも「業界の人とは思えない」「社員なの?」などと技量の浅さを指摘されることもあります。教えてくれる人もどんどん減っていくため、会社に居場所がなくなり、やる気のない人として思われやすくなっていきます。
主体性を高めるトレーニング方法や鍛え方は?
毎日、自分の中で主体性を鍛えることができれば、少なくとも自主性は磨かれ、学ぼうとする意識も前向きになっていくでしょう。
ここでは、主体性を高めるトレーニング方法や鍛え方をご紹介します。性格も主体性を養う気持ちも自分で変えられるのです。
鍛え方1. 自己肯定感を高めて、自分に自信を持つ
自分に自信がないと、新しいことに踏み出すこともやる気になれません。まずは自己肯定感を高めることが必要です。
例えば、筋トレを継続することや、部屋を自分の好きなものだけにするために断捨離するなど、「変わるための何か」を実行してください。髪型やファッションでもいいですね。自分で自分を認められるようにすると、自己肯定感がアップしますよ。
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鍛え方2. 何事も自分から先に動く習慣をつける
主体性を高めるには、「なぜ?」を追及する好奇心と、行動力が必要です。何かを深く追求しようとする気持ちに躊躇しないようにし、何でも自分から先に行動するようにしましょう。
まずは、毎朝トイレ掃除は自分の仕事にする、会議があったら必ず発言するといったマイルールを作って実践を継続することから始めてみてくださいね。
鍛え方3. 主体性や自主性がある人をロールモデルにして、真似してみる
なりたいものになる方法で一番早くヒントを得られるのは、目標とする人の行動や言動を真似をすることだといわれています。
もし身近に主体性を高める人がいるなら、その人をしっかり観察し、どんな風に行動して形にするのか注目してみましょう。そして、真似をしながら習慣化します。
主体性や自主性がある人は自分がどうありたいかを追及する人が多く、目指したいロールモデルに近づけるよう努力を重ねているのです。
鍛え方4. 「今何をするべきか」を常に考える癖をつける
主体性がある人は、先が見える仕事にワクワクしながら希望を抱き、そのために今何をすべきかが分かるため努力を重ねます。逆に主体性がない人は、どうしても見えない先の不安を大きくとらえすぎてしまう傾向があるのです。
常に「今何をするべきか」を考える癖をつけると、いつの間にか歩き出していて、思い描いていたゴールも見えてくるようになります。
鍛え方5. 主体性に関する本を読んでみる
主体性は、様々な本からも学ぶことができます。何事にも広い知見を求めていけば、しっくりこないことの答えが見つかることもあるのです。
主体性を磨くまでの間は、本を参考にして、何度も失敗してトライ&エラーを積み重ね、自分のものになるまで繰り返し鍛えていく方法もおすすめです。
主体性がある人になって信頼される人になりましょう。
「主体性がない」といわれてしまうと、頑張っている自分を壊されてしまったかのように悲しい気持ちになるでしょう。
しかし、あなたがそれを身につけることで、どこに行っても信頼され、安心して仕事を預けられるようになります。
特に若い間しか、「主体性を持て」といったアドバイスを受けられません。投げ出さず、焦らずに積み上げて、主体性のある人を目指していきましょう。
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