「金よりも大事なものに評判というものがある。」坂本龍馬が実践した“人を動かす”10のコツ
世の中を大きく動かした「坂本龍馬」
坂本龍馬は下級武士の位を持つ裕福な商家に生まれました。脱藩した後は志士として国のために力を尽くし、今でいう株式会社のような亀山社中を設立。これが後の海援隊となります。『社中』は仲間・結社を意味する言葉です。
薩長同盟や大政奉還の成立に大きく関わり、明治維新に影響を与えたことで知られています。大政奉還成立の1ヶ月後に近江屋で暗殺されました。暗殺から二十余年後の1891年(明治24年)4月8日に正四位を追贈されています。
龍馬は“人を動かす”天才だった。
今や誰もが知っている坂本龍馬。彼は生前よりむしろ亡くなった後に有名になった人物です。司馬遼太郎による小説「竜馬がゆく」で取り上げられてから、特に絶大な人気を誇っています。
龍馬と言えば、
- 脱藩
- 亀山社中の設立
- 薩長同盟の締結
- 海援隊の結成
- 大政奉還の成立
といった数々の偉業が思い起こされます。
そんな龍馬が長けていることは、ずばり“人を動かす能力”です。坂本龍馬は多くの人を魅了し、巻き込む、まさにカリスマ。
貴方も、人を動かせる男に。
人を動かすことができると、大きなものが動きます。自分一人では達成できない大きな台風が動き出すからです。
では、現代でどのように生きれば、龍馬のようなカリスマ性を持つことが出来るのでしょう。心でしょうか?魅力?お金?権力?坂本龍馬が実践した「人を動かす10のコツ」をご覧ください。
1. 大志を抱く
「人おのおのが志を遂げられる世の中に、したいものだなぁ。」
龍馬と言えば、志です。龍馬がここのように大きくなったのは、野心を越える志があったからでしょう。
「何の志も無きところに、ぐずぐずして日を送るは、実に大馬鹿者なり。」
野心とは、自分自身のため。志とは、世の中のため、人のためです。志は共鳴し、多くの人を巻き込み動かす力があります。
「人として生まれたからには、太平洋のように、でっかい夢を持つべきだ。」
龍馬は土佐藩を脱藩した一介の浪人ですが、ぶれない志と強い心があったからこそ、人々が共鳴し、動き、日本が動き、歴史が動いていったのでしょう!
あなたの志は何ですか?自分の志が分からない方は、心の奥底から湧き上がってくる想いに気付くことから始めてみてはいかがでしょうか。
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2. 現実を見る
「俺は着実に物事を一つずつ築きあげてゆく。現実に合わぬことはやらぬ。」
志が高い人は夢見がちだとも思われますが、龍馬は現実的な人でした。
「財政の独立なくては、思想の独立もなく、行動の自由もない。」
龍馬の提案が現実的で実現性のある「案」であったからからこそ、自分より強い人を動かし、多くのことを成していったのでしょう。
「人よりも一尺高いところから物事を見れば、道は常に幾通りもある。」
現代は、目に見える表面的なものばかりが取り上げられやすく思います。志を語っても相手にされないことも多々あるでしょう。だからこそ、現実的で具体的な案を提案し行動する人は“他の人とは違う魅力”を持ち合わせることができるはずです。
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3. お金より誠実さに重きを置く
「金よりも大事なものに評判というものがある。世間で大仕事をなすのにこれほど大事なものはない。」
人を動かすということのプロである龍馬は、自然体で許されキャラであったと言われます。
「人間、不人気ではなにも出来ませんな。いかに正義を行なおうと、ことごとく悪意にとられ、ついにはみずから事を捨てざるをえなくなります。」
龍馬は
“人として好き”
“人として信頼できる”
の2つを満たしていたのでしょう。龍馬は誠実であるることや周りからの評判の重要性を知っていたはずです。
「金なんぞは、評判のあるところに自然と集まってくるさ。」
「○○さんが言うことだったら間違いないね。」「○○さんは好きだから応援したい」と思われることは、魅力的な人だという太鼓判です。
不安定で不正確な現代こそ、その人自身の魅力や評判の効力が増しているのではないでしょうか。コツコツと信頼を積み重ね、自分を高め続けたいものですね。
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4. 恥を捨てる
「恥といふことを打ち捨てて、世のことは成るべし。」
恥や外聞を気にしている場合ではないという事ですね。同様に見栄、プライドなども気にすることではないでしょう。
人からどう見られているかを気にして、本当の自分を隠しがちな人が多いからこそ、恥を捨てて堂々と自分のしたいことをしている人には憧れを覚えます。
もし「周りからどう思われるかな」「恥をかいたらどうしよう」という不安が邪魔をしていたら、それを1度手放してあるがままの自分を出してみてはいかがでしょうか?突破口が見つかるかもしれません。
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5. 勝つ勝負をする
勝てる戦争ならおやりになったほうがよい。負けるとわかった戦争ははじめからおやりにならぬほうがよい。これは古来、名将の道です。
出典:司馬遼太郎『竜馬がゆく』
カリスマ性のある人は勝ち続けるというイメージがありませんか?
人は誰でも「勝ちたい」と思うから、「この人といたら勝てる」と思う人についていくのでしょう。龍馬も勝てるか負けるかを事前に察知して、勝つように動いていたはずです。そのためには、徹底的な準備や、自分の得意分野を知ることが欠かせません。
これなら勝てるという確信を得るために、日々自分と向き合い、自分を磨き続けましょう。
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6. 未来を語る男になる
過去の行いに傲慢にならず、未来を語る姿はカッコイイですよね!過去は誰でも語れますが、未来を語れる人は多くありません。
「未来は明るいぞ!俺と共に未来をつくらないか?」と胸躍らせて語っていたのでしょう。その姿に、憧れや希望・カッコよさを覚えます。
未来は希望に満ちている!と確信している姿に、人を動かすカリスマの秘訣があります。過去の経験や実績、不平不満ばかりにとらわれることなく、「これから未来をどう良くしていくか」を語れるようになりたいですね。
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7. 徹底した現場主義
「現場を見たうえ、物事を考える。見もせぬことをつべこべ言っているのは、いかに理屈がおもしろくても空論にすぎぬ。」
現場主義とは「自分で行動して確かめる」ことだと私は考えています。龍馬も人からの噂や情報では左右されず自分の目で確かめてから考え、行動を起こしていたそう。
「万事、見にゃわからん。」
机上の空論だけで判断するのではなく、現場を見た上で判断していたからこそ信頼を勝ち取ったのでしょう。
百聞は一見にしかず
もし人からの噂話やインターネットなどの情報に左右されて行動ができずにいたなと感じた方は、一度自分の目で見て感じて、自分はどう思うのか?どう感じるのか?を確かめてみてはいかがでしょう。
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8. 手柄を譲る
「仕事というものは全部をやってはいけない。八分まででいい。八分までが困難の道である。あとの二分は誰でも出来る。その二分を人にやらせて完成の功を譲ってしまう。それでなければ大事業というものはできない。」
龍馬は、途中までほぼ自分がやったにもかかわらず、目上目下関係なく協力者に手柄を譲っていたそうです。
多くの人が自分の手柄は自分のものとして褒められたいと思うでしょう。しかし、龍馬は違いました。手柄を譲ることはなかなか出来ることではありません。だからこそ、龍馬には沢山の協力者が出来たのでしょう。
「事は十中八九まで自らこれを行い、残り一、二を他に譲りて功をなさむ(手柄を譲る)べし」
そればかりか周囲の人は「龍馬さんのおかげで今の自分がある。もっと成長せねば。」と一層努力するようになり、龍馬を慕う人が増え、さらに協力者が増えていきます。
人のために動く
現代にあてはめると「この人は勝たせたい」「この人の役に立ちたい」と思った方に見返りを求めずに力を貸すことでしょう。そうすれば、きっと必ず人がついてくるようになるはずです。
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9. 自分の志に惚れている
「惚れずに物事ができるか。」
龍馬は自分が抱いた志に惚れ込んでいたのでしょう。惚れていたからこそ、エネルギーがあり、人を惹きつけたのでしょう。
「人間というものは、いかなる場合でも、好きな道、得手の道を捨ててはならんものじゃ。」
「なぜあなたはその仕事をしているのですか?」と質問をされたら、何と答えますか?好きだからこそ、自分や他人を動かすパワーが生まれるのは確かです。
一度の人生、同じ時間を使うのであれば、自分の好きなことを追い求めてみてはいかがでしょうか?
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10. 毎日進化している
「俺は昨日の俺ならず。」
一歩一歩、少しづつではあるが進化している人。そんな人に人はついていきたくなるものです。
「男子は生あるかぎり、理想をもち、理想に一歩でも近づくべく坂をのぼるべきである。」
龍馬は口だけ達者なの男ではありませんでした。影ながら、地道に泥臭く、一歩ずつ理想に近づく努力をしていたのです。
昨日までの自分はもういません。今からどう生きるか?理想に近づくためにどうすればいいか?を考えることができるかが大切なのです。
まさに“カリスマは一日にして成らず”。
【参考記事】男性からも女性からもモテる男は、常に努力しています▽
自分を動かすことから始めるのも◎
「全員が人を動かせる各業界のカリスマになって欲しい。」これが私の想いです。物事には順序があります。すぐには志が見つからない人や、すぐには人を動かすことができない人もいるでしょう。
そんな方は、まずは“自分自身を動かせる人”になりませんか?
自分の純粋な気持ちで構いません。自分の心の奥底から湧き出る、熱い想いから目をそらさないでください。自分自身を動かす原動力になります。
最後に
あなたが想いを持ち続けて行動する限り、その想いは相手の心にも伝達するでしょう。さらに、想いを持ち続けているといつの間にか想いのレベルが「誰かの為に」と成長し、志となっていきます。
この記事を読んでくださった皆様に、龍馬の生き様が少しでも伝わると幸いです。あなたが思い描くカリスマはいつもあなたの中にいます。
さあ、あなたはどんなカリスマになりますか?
【参考記事】男としての高みへ。龍馬並の“一流のいい男”を目指して▽