雨の日に履くべき紳士靴の条件とは。革靴が濡れた時のケア&お手入れ方法
雨で濡れた日こそ、しっかりと靴のメンテナンスを行いたい。
出張靴磨き屋として、今回は革靴の雨の日の対策とお手入れについてご紹介していきます。率直に言うと革靴は雨に弱いです。雨で濡れるとシミ・革の変形・ひび割れの原因となる乾燥など、様々なトラブルが起こります。お気に入りの靴を長持ちさせるためにも、雨の日対策と靴のトラブル対処法を身に付けておきましょう。
まずは雨の日対策からご説明します。
雨の日に適した靴の条件
雨の日に適した靴の条件の基本は、以下の2つの条件を満たしていることです。
雨の日に適した靴の条件①ゴム底の靴を選ぶ
靴底の多くは、革かゴムの素材からできています。雨の日に革底の靴を履いてしまうと、グングン水を吸ってしまい劣化の原因に。さらに、足元が滑ってしまい大変危険です。従って、雨の日は必ずゴム底の靴を選ぶようにしましょう。
雨の日に適した靴の条件② 濃い色の靴を選ぶ
靴の色は濃いものを選ぶのがおすすめです。ブラウンなど明るい色の場合、雨によるシミが目立ちやすく、隠したり落としたりするのにも一苦労。その点、濃い色の靴であれば比較的安心です。
では、雨の日には具体的にどんな靴を履けば良いのでしょうか?雨の強さや天候に応じた靴をお教えします。
どしゃ降りの日に履く靴
どしゃ降りの日に革靴で出かけるのは、かなりの可能性で靴に問題が生じます。理想は革靴を履かないことですが、履かないわけにはいかないケースも多いはず。そこでおすすめなのがレインシューズです。最近ではデザイン性も革靴のそれに近いものが増えてきました。
おすすめレインシューズ REGALのレインシューズ
天気の良い日でも履けるリーガルのレインシューズ。スーツにもマッチするため、雨の日でも頑張るビジネスマンを足元から支えてくれますよ。ブラックならシーンを選ばず着用できるので、持っておいて損のない一足と言えるでしょう。
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様々な対策がある中から3つご紹介いたします。
① 素材に耐水性のある革靴
出典:zozo.jp
ウォータープルーフ・ゴアテックス・オイルドレザーなどの加工素材のものは、雨の日に抜群の効果を発揮してくれるでしょう。1足持っておくと雨が降った日でも大変心強いですよ。
ZOZOTOWNで詳細を見る② スエード素材の靴
出典:zozo.jp
スエード靴は雨の日に履かない方が良い!スエードは雨でシミができやすい!などとよく言われるため、意外だと思われる方も多いはず。しかし、実はスエード靴の起毛した繊維が雨粒を弾きやすく、且つ日常のお手入れに防水スプレーを使うので、ちょっとした雨には適した靴なのです。雨の日の前後のケアも通常の革靴と比べて手間がかからにのもおすすめポイント。
ZOZOTOWNで詳細を見る③ 雨専用の靴を用意しておく
これは考え方なのですが、普段履いている革靴とは別に、雨用の革靴を用意する方法もあります。わざわざ新品を買うという意味ではありません。手持ちの靴の中で、傷んでしまった靴やあまり履かない靴を雨専用靴に決めてしまうのです。こうすれば、もし雨に濡れてしまってもストレスが少なくて済みます。ワックスや防水スプレーなどで雨仕様にしてしまいましょう。
防水スプレーは使用するタイミングが大事
雨の日の対策といえば防水スプレーです。撥水効果があるので、少しの雨であれば問題なく防いでくれるでしょう。ただし、気を付けなくてはならないのが、スプレーを使用するタイミング。出掛ける直前に使用するのがポイントです。使用してから時間が空いた場合、効果が充分に発揮されない可能性があります。また、防水スプレーの成分は革の表面に汚れとして残ります。履いた後は靴磨きでスプレーを落としてあげましょう。
Amazonで詳細を見る以上が雨の日の対策についてです。ここからは雨の日のトラブルとその対処法をご説明していきます。
靴が濡れてしまった場合の対処法
靴の外側も中側も乾いた布や新聞紙などでしっかり拭いて、水分を取り除きましょう。その後は日陰で風通しの良い場所に靴を立てかけて、乾くのを待ちます。9割ほど乾いたら靴磨きで潤いを与えます。革は雨によって油分を失うと強く乾燥します。早めに対処することを心がけましょう。
靴が潮を吹いてしまった場合の対処法
雨の後、靴が白くなってしまったことはないでしょうか?潮を吹く、と表現されますが、靴が吸収した汗や、革に含まれる薬品の塩分が雨によって循環し、表面に出てきている状態です。カビと間違えられる場合がありますが、対処方法が異なるので気をつけてください。ケアの方法は簡単です。濡らして固く絞った布で靴の表面を拭き取ってあげましょう。こういった状況は大体靴が乾燥していますので、靴磨きも忘れずに。
靴が部分的にひどく濡れてしまった場合の対処法
例えば深い水溜りや溝などに、靴の前半分だけ浸かってしまうことがあります。そんな靴をそのまま乾かすのは危険です。水を多く吸った部分と、無事な部分で色の違いが生まれる可能性があります。変に色違いになるのを防ぐために、家に帰ったら水道で思い切って靴全体を均一に濡らしてください。その後は水分をよく拭き取ってあげて乾かせば、乾き方も均一になります。ちなみに靴全体を濡らす際、お湯はNGです。理由は革の油分が抜けすぎてしまうから。必ず水で行うようにしてくださいね。
しっかり対処すれば、革靴は長く使用できる
雨がきっかけに革靴をダメにしてしまったというケースは多いです。雨に濡れて乾燥してしまうことが、靴の劣化を早める原因になっています。しかし、対策を事前に準備しておくこと、そしてトラブルの対処方法を知っていれば、雨の日も革靴と上手く付き合っていくことが可能です。ぜひ取り入れて、大切な靴を長く使用してくださいね。
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