辞めて欲しくない人が辞める原因とは?優秀な人材を定着させる方法を解説
辞めてほしくない人が辞めると困りますよね。
「辞めて欲しくない人に限って会社を辞める」、そんな悩みを持つ企業は少なくありません。特に部下を抱える上司であれば、できれば優秀な人を引き止めたいと考える人も多いはずです。
しかし、どうして辞めて欲しくない人ほど会社を辞めてしまうのでしょうか。
この記事では、そもそも辞めて欲しくない人とはどんな人なのか、そしてなぜ優秀な人に限って会社を辞めてしまうのか、その理由やきっかけについて解説していきます。
会社で優秀な人材を会社に定着させる方法についても紹介していくので、人事に悩んでいる人は、ぜひ参考にしてくださいね。
そもそも、辞めて欲しくないと周囲に思われる人の特徴とは?
優秀な人ばかり会社を辞める、と悩んでいる方は少なくありません。では、そもそも辞めて欲しくない人材とはどのような人のことを言うのでしょうか。
周囲の人に「辞めて欲しくない!」と思われる人の特徴について解説していくので、特に人事に関する仕事をしている方はぜひチェックしてくださいね。
辞めてほしくない人の特徴1. 仕事ができて優秀な人
業務を効率化するのが得意だったり、仕事のスピードや理解の早い人は非常に優秀なため、周りの人から重宝されます。チームの中に一人こうした優秀な人がいると、チーム全体の仕事が早くなるため、売り上げにも良い影響が出るでしょう。
また、仕事に関する特別なスキルを持っており、自分の業務をきちんとこなせる人も仕事を進める上で非常に役立つため、周りから「この人がいなきゃ困る」と思われます。
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辞めてほしくない人の特徴2. 真面目で誠実な人
仕事の出来不出来にかかわらず、まじめな人が一人職場にいると、社員全員のモチベーションが上がります。
誠実でまじめな人は、「あの人があれだけ頑張っているんだから自分も頑張らないと」と周囲の人に思わせるため、特にチームでの仕事が必要な職場では欠かせない存在。
また、真面目な人は自分の仕事をきちんと終わらせることができるため、確かな戦力の一つとして上司からも信頼されることが多いです。
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辞めてほしくない人の特徴3. 明るくムードメーカー
男性、女性問わずいつも笑顔で周りの人と仲良くできる人は、職場でも重宝されます。特に常に場を和ませるムードメーカー的な存在の人は貴重なので、ぜひ職場に一人は欲しい人材だといえるでしょう。
また、明るい人は取引先など外部の人からの評判も良いので、仕事で高い成果を出す優秀な人材であることも少なくありません。
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辞めてほしくない人の特徴4. 気配り上手で優しい人
仕事の出来にかかわらず、周りの人に気配りができる人が一人いると職場全体の雰囲気が良くなります。そのため、きちんと気配りの出来る優しい人は、周囲から欠かせない存在だと思われやすいです。
また、気配り上手な人は上司など立場が上の人の機嫌を取るのも上手いため、飲み会などでも重宝されることが多いでしょう。
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優秀な社員が会社を辞めそうな時に見られる兆候
会社を退職しそうな人がいれば、できる限り早く原因やきっかけを突き止め、引き止めたいと考えている人は多いはず。
ここからは、辞めて欲しくない社員が会社を辞めそうな時、よく見られる兆候や特徴について解説していきます。
辞める兆候1. 会議や打ち合わせでの発言が減る
会議や打ち合わせは、今後の仕事の方針について話し合う大切な場。以前は積極的に発言していたのに、発言が減ってきたという人は、会社やチームの今後に興味が持てなくなくなっていると言えます。
「これから別の会社に移るから、このプロジェクトのことはどうでもいい」と意見を何も言わないまま、会議の終了を待っているだけの人も辞めることが多いです。
辞める兆候2. 早退や休みなど、有給を消化し始める
会社を辞めるなら、それまでにできる限り有休を消化して休みをしっかりとりたいと思うもの。今までに比べ、明らかに有休をとる頻度が増えたという場合、その人は退職前になるべく休みを取りたいと考えていると言えるでしょう。
また、転職活動の面接のため、半休をいつもより頻繁に取る人も転職の可能性が高いと言えます。
辞める兆候3. 食事や飲み会の誘いを断るようになる
「会社を辞めよう」と考えている人にとって、今の職場での人間関係はそれほど重要なものではありません。そのため、退職間近の人は、同僚同士親睦を深めるための飲み会や、歓迎会に参加しなくなることも多いです。
特に絶対参加ではない飲み会に関しては「行きません」ときっぱり断ることも多く、会社の人に興味がないことを隠さない人も少なくありません。
辞める兆候4. デスク周りやロッカーの荷物を整理している
一度「退職します」と宣言した後は、なるべく会社に残りたくないと思うもの。退職を考えている人は退職届を出したのち、なるべくスムーズに会社から去るためデスク周りやロッカーの整理などをし始めることが多いです。
また、制服など会社の備品を徐々にクリーニングに出したりして綺麗にしているという場合、「なるべく退職に手間取りたくない」という気持ちを持っているといえるでしょう。
辞める兆候5. 後輩や同僚へ仕事の引き継ぎ準備を始める
会社をスムーズに辞めるため、必ずしなければならないのが仕事の引継ぎです。優秀な人であればあるほど、引継ぎの大切さを理解しているため退職を決めた段階で自分がいなくなっても何とかなるよう、後輩などに指導をし始めます。
また取引先に対しても担当者が変わることをほのめかし、なるべくスムーズに次の人が仕事を行えるよう、準備を整える人も多いです。
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理由は何?辞めて欲しくない人が会社を辞める主な原因
辞めて欲しくない人を引き留め、会社にいてもらうためには、優秀な人がなぜ会社を噛めたがっているのかを知ることが大切です。
ここからは優秀な人が会社を辞めようと考える理由やきっかけ、優秀だからこそ抱えている不満について解説していきます。
会社を辞める原因1. キャリアアップを狙いたいから
優秀な社員ほど、今の職場や仕事に満足せず「もっと努力して自分の力を高めていきたい」と感じるもの。今の職場での仕事がある程度こなせるようになってくると、キャリアップを狙った転職について考えるようになります。
特に「先輩の姿を見る限り現在の職場で頑張り続けても、スキルアップが期待できない」という場合、今後のキャリアのことを考え、転職を決意する優秀な人は多いといえるでしょう。
会社を辞める原因2. 仕事が集中しすぎて疲れたから
優秀な人は周りの人より早く仕事をこなすことができるため、その分たくさんの仕事を任されることになります。仕事を任された分、正当に評価してもらえれば良いのですが、「仕事をたくさんしたのに、同僚と待遇が同じ」という状況が続けば不満もたまるでしょう。
また、優秀な人は仕事へのモチベーションが高いため、大量の仕事をこなし続け、いつのまにか心身ともに疲れ果ててしまうケースも少なくありません。
会社を辞める原因3. いくら業務をこなしても昇進や昇格が見込めないから
会社全体の業績が伸び悩んでるという場合、いくら優秀な人でも昇進や昇格ができるとは限りません。
「昇格がなくてもこの会社で頑張りたい」と考える社員もいますが、賢い人ほど今後のキャリアについてしっかりとしたビジョンを持っているため、「昇進のチャンスがある別の会社に転職したい」と考えるようになるでしょう。
会社を辞める原因4. 上司や職場の人と反りが合わないから
自分の好きな仕事をして、十分な給料がもらえていても、人間関係の悩みを変えていれば職場自体が大きなストレスになってしまいます。
特に仕事のできる、優秀な人ほど周りの人からの嫉妬などで人間関係がうまくいかなくなることも多く、上司や職場の人とそりが合わないことが退職の原因になることも多いでしょう。
また、優秀すぎて職場の人との会話・仕事のレベルが合わず、転職を考える人も少なくありません。
会社を辞める原因5. 給料が低いから
どれだけ仕事が好きで、人間関係の良い職場であっても、満足のいく給料がもらえなければ不満が出てくるのは当然です。
特に残業が多いのに給料が上がらなかったり、昇進したにも関わらずほとんど昇給がない、といった場合、優秀な人ほど給与面での不満は大きくなっていくでしょう。
生活するのに必要な分の給与はもちろん、優秀な人の仕事ぶりを評価するような給与体制がなければ、優秀な人は高い給料がもらえる別会社に転職してしまいます。
辞めて欲しくない優秀な社員が辞めると起こるデメリット
辞めて欲しくない社員が辞めると、職場には優秀な人がいなくなる以上のデメリットが起こってしまいます。
優秀な人が退職するデメリットについて解説していくので、辞める兆候を見せている部下や同僚がいるという方は、ぜひチェックしてくださいね。
デメリット1. 業務のスピードが落ちやすい
優秀な人は時に社員数人分の仕事を一手に引き受け、効率的に仕事をこなしていることも多いです。そのため優秀な人が辞めてしまうと、職場全体でできる仕事の量は大きく減ってしまいます。
また、優秀な人がやっていた分、他の社員にしわ寄せが回ってくるので通常の業務に加え、辞めた人の分の仕事をしなければならなくなった社員の業務スピードは大きく落ちてしまうでしょう。
デメリット2. 会社の売上が減る恐れがある
営業など取引先との関係性が密な仕事の場合、優秀な人の退職が売り上げ減少に直結することもあり得るでしょう。優秀な人は社外の人とのコミュニケーションも上手く、大口の取引先を多数抱えて大きく会社の売り上げに貢献している場合も多数あります。
優秀な人が辞めてしまうと、その取引先との関係性も失ってしまうため、部署だけでなく会社の売り上げや評判が大きく下がることもあるでしょう。
デメリット3. 立て続けに退職希望者が出てくる恐れがある
「会社を辞める」という決断は、想像以上に大変なもの。職場の環境が悪い場合、「誰か他に辞める人がいれば自分も辞めやすいのな」と考えている社員は少なくないでしょう。
そのため、一人優秀な人が退職すると、退職しようか迷っていた人が立て続けに会社を辞め、仕事が回らなくなる恐れがあります。
また優秀な人が辞めることで社員全体の士気が下がり、退職を検討し始める人も出てくるでしょう。
辞めて欲しくない人材を会社に定着させる対処法は?
職場全体の士気を上げる優秀な人材には、できる限り長く勤めて欲しいもの。退職の兆候を見せている人であっても、何とか引き止めたいですよね。
ここからは辞めて欲しくない人材を会社に定着させるための方法について、解説していきますので、ぜひ実践してみてくださいね。
対処法1. 社員とは密にコミュニケーションを取るよう徹底する
社内の人間関係が原因で、会社を辞める人は非常に多いです。特に優秀な人材ほど周りに嫉妬され、トラブルに巻き込まれる可能性もあるので、特に部下に対しては常に密なコミュニケーションを取り、どんなに小さな悩みでも聞いてみましょう。
また、仲の悪い人同士が同じ部署にいるという場合、人事異動の提案を含め社員と積極的に話し合うことも大切です。
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対処法2. 成果を出している社員は昇給など、正当に評価する
優秀な社員であれば、一般的な社員数人分の成果を一人で出すこともあるでしょう。しかし社員の頑張りに対し成果がない状態では「頑張っている意味がない」と感じ、優秀な人が会社を辞めてしまいます。
能力で給与に大きな差をつけるのは難しいですが、ボーナスといった形で追加の報酬を渡したり、昇給を早めたりと分かりやすい評価をすれば、優秀な社員を引き止めることにもつながるでしょう。
対処法3. 部下の意見も前向きに採用してみる
優秀な人ほど現在の仕事に満足せず、より効率的な仕事方法、売り上げにつながるアイディアをどんどん実践しようとするもの。新しいものだからと言って否定してばかりでは、優秀な人材は別の会社に行ってしまいます。
「未熟な部下の意見だから」と否定から入るのではなく、どんな意見もまず採用し、きちんと部下の意見を聞き入れる柔軟な上司だとを積極的にアピールしましょう。
辞めて欲しくない社員に退職を切り出された時の対応は?
たとえどれだけ貴重な人材でも、退職を無理に引き止めることはできません。退職届を出されてしまえば、上司として退職を受け入れ、見送ることが必要になってきます。
どうしても優秀な人が職場を離れてしまうという場合、無理に引き留めるのではなく、今までの感謝と共に快く送り出すことが大切。退職日や引継ぎの手続きなども積極的に行い、新しいキャリアを応援する姿勢を見せましょう。
部下には常日頃から正当な評価をするようにしましょう。
辞めて欲しくない人ほど会社を辞めてしまう、という事例は案外多いもの。職場に欠かせない人が辞めそうな兆候を見せている時は、職場の評価方法や環境を改善し、なるべく会社に残ってもらえるよう努力しましょう。
また、優秀な人がどうしても退職するという場合、無理に引き留めず今までの感謝を伝えることが肝心。見送った後、改めて職場の何が悪かったのか考え、これ以上優秀な人材が流出しないよう対策を講じましょう。
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