仮面浪人のメリット&デメリット。成功させる5つのやり方を解説
仮面浪人を考えている人へ。
希望大学に合格することができず、仮面浪人を検討している人もいるのではないでしょうか。
仮面浪人はメリットもありますが、中途半端になってしまいそうで迷うこともありますよね。
今記事では、仮面浪人とはどんな意味かということや、メリットとデメリット、仮面浪人を成功させる秘訣まで、詳しくご紹介します。
誘惑に負けない強い意思を持って、第一志望の大学の合格を掴み取りましょう。
大前提として「仮面浪人」とはどういう意味?
仮面浪人とは、「希望していた大学に落ちてしまった学生が、他の大学に通いながら、来年以降の合格を目指して受験勉強を続ける状態」のこと。
つまり、大学に入学しながら浪人生としても活動するという学生のことを指します。大学生と浪人生のハイブリッドのようなイメージを考えていただけると、わかりやすいでしょう。
「仮面浪人」と一言でいっても、大きく2パターンに分けられる
仮面浪人とは、実際に日々をどう過ごすかによって、大きく分かれるのが一般的です。
以下に、仮面浪人の代表的な2パターンをご紹介します。仮面浪人を検討している人は、どちらに当てはまるかを確認してみてくださいね。
パターン1. 入学後は授業に出席して単位を取る
1つ目は、合格した大学に入学する手続きをとり、そしてそのまま実際に普通の新入生としての活動をするというパターンです。
授業にも出席を続け、単位も周りの同級生と同じように取得することを目指すやり方です。
後述する通りメリットも多いパターンですが、受験生としての側面がおろそかになってしまいがちな傾向があります。
パターン2. 入学後に休学するなど、授業には出席しない
こちらは、ひとまず受かった大学をキープするため、入学手続きを取るけれど、すぐに休学を申請して授業には出席しないというケース。
その他に、親や友達などには、大学へ通っていることにして、勉強に集中しようとするケースの2つのパターンがあります。
受験生としての活動がメインになりますが、余計な学費の負担が必要になってしまいます。
どういう理由なの?仮面浪人の道を選ぶ人の理由とは
仮面浪人という単語があるくらいですから、このやり方を取る人は一定数いるものです。
過去に仮面浪人になることを選んだ人たちが、なぜそうしたのか気になる人も多いでしょう。仮面浪人の道を選ぶ人の理由を3つご紹介します。
理由1. 第一志望は受からなかったけど、ただの浪人をする勇気がなかった
たとえ滑り止めの大学であったとしても、来年の時点で合格を保証されていることはもちろんありません。
そのため仮面浪人として、一応入学の手続きをしておくことで、一年後の成績が低下していても大丈夫だという安心感は得られます。
ただの浪人をする勇気がなかったことを理由に、仮面浪人になるという人はたくさんいます。
理由2. 入学してみて、やっぱり第一志望の大学へ行きたいと思ったから
一旦は妥協して、第一志望以外の大学に普通の新入生として通い始める人ももちろんいます。
しかし、自分が求めていたものがなかったり、もう少し高いレベルの学習をしたいという気持ちが芽生え、再び受験する決意を固めるケースも。
入学してみて、自分の夢や希望が逆にはっきりしたということもよくある理由の一つ。
理由3. もう一度チャレンジしないと一生後悔しそうだから
高校を卒業するくらいの年齢では、滑り止めでも合格したところに入学して、楽しみたい気持ちが強い傾向にあるはず。
しかし、成功目標や夢を高いところに設定している志が高い完璧主義者の人は、そんな妥協をすることを恐れます。
「ここで諦めると一生後悔する」という考えてしまうことが理由となり、仮面浪人を選ぶということです。
仮面浪人ならではのメリット・デメリットとは
仮面浪人は魅力的な側面もありますが、非常にリスクが高いやり方だともいえます。
ここでは、仮面浪人ならではのメリットとデメリットについて詳しく解説。検討している人は、ぜひとも判断するためのヒントにしてください。
仮面浪人ならではのメリット
仮面浪人というやり方を選ぶ人が一定数いるということは、そこに大きなメリットがあるからだといえるでしょう。
まずは、仮面浪人ならではのメリットを5つご紹介します。
頑張れるきっかけになりそうなものがあるかどうかを、確認してみてくださいね。
メリット1. 万が一、受験に落ちても行ける大学がある
浪人を決断する上において、最も恐れるべきポイントは、成績が下がってしまうことです。
そうなってしまうと、一年前よりもさらにランクの下の大学に通うか、もう一年浪人するかという最悪の判断をしなければなりません。
その点、仮面浪人であれば受験に失敗しても行ける大学をキープしておけるのは大きなメリットとなります。
メリット2. 大学へ通えば、同年代の友達ができる
浪人のやり方は色々とありますが、やはり大学でできる友人から刺激を受けることができるのは、強みだと言えます。
予備校に通っても、自分一人で黙々と努力しても、どうしても視野が狭くなり、やる気が低下してしまうこともあるでしょう。
同年代の全く違う立場の友達ができることで、モチベーションの維持をしやすくなるメリットがあります。
メリット3. 現役で受かった大学を気に入れば、仮面浪人しなくてもいい
はじめは嫌々半分で通っていても、魅力的な教授と出会えたり、気が合う友達ができたりという可能性は大いにあります。
そのため、成績が思うように上がっていない状況に陥っても、割り切ってしまえば、入学した大学生として生活することも可能な状況です。
その時々に合わせた選択肢が用意されているのは大きなメリットでしょう。
メリット4. 単位を取っていれば、編入した後に単位を引き継げる可能性がある
しっかりとスケジュール管理して単位取得と受験勉強を両立し、無事志望校への合格を掴めれば、そちらへ編入するというやり方も可能。
大学間や学部間の都合もありますが、編入先に、保有している単位を引き継げる場合も。
そういったことに成功すれば、仮面浪人の大きなデメリットである学費が無駄になることも解消することができます。
メリット5. 勉強だけでなく、キャンパスライフをしっかりと味わえる
浪人になると毎日学校に行かなくてもよくなりますが、どうしても変化が少なく同じような日々を過ごしてしまいがち。
その点仮面浪人であれば、講義を受けたり、サークル活動をしたりして、キャンパスライフを味わうことも可能です。
勉強だけに偏らず、リフレッシュできる機会がたくさんあるので、バランスが良い生活を送れます。
仮面浪人ならではのデメリット
仮面浪人を選択した人たちも、やはり全員が望み通りの成功を得られるわけではないのです。
次に、陥ってしまいがちな、仮面浪人ならではのデメリットを5つご紹介します。あらかじめしっかりとリスクを把握しておきましょう。
デメリット1. 友達ができた場合、時間を取られやすい
たとえ仮のものであっても大学生活を始めると、新たな出会いは当然あります。
友達は普通の大学生であることがほとんどなので、友人付き合いとしての遊びやサークル活動の時間が必要となるでしょう。
食事や飲み会といった夜に集まるようなイベントも多くなるので、自制心を持って気をつけておかないとどんどん時間が取られてしまうでしょう。
デメリット2. 勉強時間が削られる
大学の講義は学部や学科によって様々ありますが、そのほぼ全てが大学受験の内容とはリンクしていません。
そのため、毎日講義にでて、単位認定のための試験の準備が必要だったりと、受験勉強をする時間は相対的に減ってしまいます。
また、親元を離れる場合は、食事や洗濯など家事の時間も考慮に入れておく必要があるでしょう。
デメリット3. 誘惑が多いため、勉強をサボりやすい
大学生活は中高の6年間と比較して、圧倒的に自由度が高まるという人も多いでしょう。
そのため周りの同級生たちは、存分に楽しく充実した毎日を送っているため、ついついその楽しさに自分も引っ張られることも。
徹底してスケジュール管理をしておかないと、サボりやすくなってしまう傾向にあることはデメリットの一つです。
デメリット4. どっちつかずで中途半端に終わるリスクがある
仮面浪人をしながら受験勉強を続けて、成績を上げていくためには相当な自己管理が必要。
半端な覚悟では、大学生活は楽しみきれない、受験勉強にはあまり身が入らないというどっちつかずになってしまうことも。
そうなると、その先の大学生活も充実せず、受験も失敗に終わるといった最悪の結果になることもあります。
デメリット5. 大学で孤立しやすく、ぼっちになる恐れがある
大学の人間関係は、入学後すぐのいわゆる新歓時期にどれだけ友人ができるかで決まる傾向にあります。
受験勉強のための時間のために、そういったイベントに参加できず、ぼっちになってしまう可能性もあるでしょう。
時が経つにつれて周りの友人関係は固まっていくので、一旦ぼっちになると挽回が難しくなるケースもあります。
基本的に仮面浪人はやめた方が無難?おすすめできない理由
メリットとデメリットを冷静に見比べると、やはり辞めておいた方が無難だと思う人もいるはずです。
一般的な意見としても、かなりハードルが高いものであるといえるでしょう。どうしてやめたほうがいいのか、仮面浪人をおすすめできない理由を3つご紹介します。
理由1. 仮面浪人しても、第一志望へ合格する人はほとんどいないから
入学時に仮面浪人することをどれだけ強く決意をしても、やはり大学の自由で楽しい雰囲気にはそう勝てるものではありません。
周りの同級生たちが楽しんでいるなか、黙々と勉強する気にはなれないもの。
そのため時間をつくっても勉強に身が入りにくく、成績が上がらず、第一志望に合格できる人は少ない傾向にあります。
理由2. 大学生活と受験生活の両立が本当に難しいから
大学生活をよく知らない入学前の状態では、大学生活に割く時間をついつい短く見積もってしまいがち。
大学生活は講義や単位取得のための試験だけでなく、通学の時間や予習復習の時間、さらに一人暮らしを始めるのであれば、想定よりも多くの時間をとられます。
そんな中、しっかりと受験勉強に集中するというのは至難の業です。
理由3. お金がかかってしまうから
たとえ入学後すぐに休学して勉強に集中したとしても、入学金と授業料は必要になります。
仮面浪人が成功すれば後悔もないでしょうが、仮に失敗してしまうと、自分の負担も大きく、両親に迷惑がかかるでしょう。
学費をどう用意するかによりますが、しっかりと合意と納得を得ておかないと関係性が悪くなることもあります。
本気で行きたい大学があるなら仮面浪人もアリ!仮面浪人を成功させる秘訣とは
しかし、しっかりと検討した上でも行きたい大学があるなら、思い切ってトライするのもありです。
最後に、仮面浪人を成功させるための秘訣やおすすめのやり方を5つ紹介しますので、ぜひとも役立ててくださいね。
秘訣1. 誘惑に負けず、勉強をする覚悟を持つ
まずは何よりも、自分が勉強に集中できる環境を作ることが大切なのは言うまでもありません。
そのため、楽しそうな飲み会や友人との遊びなど、誘惑されそうなことを徹底的に排除してみるのもいいでしょう。
仮面浪人であることを伝え、なかなか遊びに参加できないことを理解してもられば、関係性が悪くならず、おすすめの方法です。
秘訣2. アルバイトやサークルは基本的にやらないようにする
周りの同級生たちは、当然自由で楽しい大学生活を送っています。
講義だけでなく、アルバイトやサークルに参加してメリハリをつけて楽しんでいますが、仮面浪人をする以上はそれらは止めておきましょう。
少しでもやってしまうと、人間関係上どうしても付き合いというものが必要になり、受験勉強に当てるべき時間が減る一方になります。
秘訣3. 基礎からみっちり勉強し直す
楽しみを遠ざけて勉強し続けることに悔しさを感じることもありますが、焦りは禁物です。
良くも悪くもおよそ一年間という時間があるので、短期間で詰め込もうとせずに、きっちりとスケジュールをたてて順序よく進めましょう。
基礎からやり直すことで、どんな問題が出ても対応でき、成績が安定するという効果も得られる可能性があります。
秘訣4. 模試は積極的に受けるようにする
仮面浪人は、忙しさのあまりついつい現実から目をそらしがちになることも。
そんな状態から抜け出して自分の今の実力がどの程度かをきちんと見定めるため、模試を積極的に受けることはとても有効。
自分の生活を振り返る意味でも、受けるだけで終わらずに、なぜ成績が下がったのか、上がったのかということを検証することも大切です。
秘訣5. 予備校や塾へ通い、学力を着実に向上させる
一人で自宅や図書館などにこもって勉強するのもいいですが、やはりきちんとプログラムを組んでもらうのが最も効率いいです。
予備校や塾に通うことで講師からサポートを得られたり、質問したりできるようになるため、積極的に利用しましょう。
強制的に机に向かう時間を作れるため、集中して受験勉強に取り組むことができます。
仮面浪人を成功させて第一志望の大学に行きましょう。
仮面浪人の意味や、メリットデメリットについて詳しく解説しました。受験後の選択はどんな一生を過ごすかを決める大切なものです。
不安や焦りもあると思いますが、自分の状況と希望するものを比較して、冷静に考えてみましょう。
たとえうまくいかなくても頑張ったことは無駄にはならないので、一歩踏み出して充実した生活を送ってくださいね。
【参考記事】はこちら▽
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