ゆとり世代の仕事&恋愛の特徴。やる気があっても仕事ができない原因とは
巷で話題の「ゆとり世代」の全貌に迫る
「ゆとり世代」若い年齢層を対象として使われることの多い言葉。実際、どんな人がゆとり世代に当たるか、またその特徴を正しく把握できているでしょうか。
職場にゆとり世代の人がいるけど、付き合い方がわからない。あるいは、ゆとり世代の方が、なぜ“ゆとり”と揶揄されるように言われるのかわからない、なんて方もいるのではないでしょうか。
この記事では、ゆとり世代の定義や特徴などを長所、短所を交えつつ細かく解説していきます。
ゆとり世代特徴を理解し、付き合い方や仕事の取り組み方を改めて考えてみると良いでしょう。
「ゆとり世代」とは、いつ生まれた人のこと?
ゆとり世代とは、2002年に小学生、中学生でこの年から開始された、戦後初となる、新たな学習指導要綱による授業を受けた世代のことを指します。
年齢的には1987年から2004年生まれまでの方達です。
よく20代の代名詞としても使われる、ゆとり世代という言葉。ですが、実際は30代の方も含まれています。
ではなぜゆとりかというと、2002年以前まで長らく続いていた教育方針が暗記重視で詰め込み型。
それとは逆に新たな指導要綱では、より「ゆとり」を持たせて創造性や自主性を育てる教育にする、という名目で変更をくわえました。
そうして生まれた新たな教育カリキュラム上で育った世代なので、ゆとり世代と言われているんですね。
「ゆとり世代」の人に見受けられる特徴とは?
何かと話題のゆとり世代。もちろん、単に世代的な問題だけでなく、その特徴も、メディアやネットでもあるあるネタのように、センセーショナルに取り上げられています。
以下では、単なるあるあるネタではなく、より細かく、ゆとり世代の特徴といわれる要素を掘り下げて、説明していきます。
ゆとり世代がどんな世代であるか、理解していきましょう。
特徴1. 基本的に仕事に本気で打ち込んだりせず、プライベートに重きを置く
一つ目の特徴は新しい価値観に起因するものです。
ゆとり世代の人たちは仕事ではなく、プライベートに重きを置くこと人が多い、という特徴があります。
ゆとり世代は年功序列賃金や、終身雇用制が崩壊していく様を目の当たりにした世代とも言えます。
そうした理由もあってか、仕事に打ち込んで、豊かな生活を実現していくよりは、仕事をほどほどにし、趣味や家族との時間を大切にすることで、充実した人生を送ろう、という価値観を持っている人が多いのです。
これは安定した職場、という価値観が崩壊している現代では、良いところでもありますが、場合によっては、愛社精神がないなど、悪くとらえられることもあります。ゆとり世代の方は注意が必要です。
特徴2. ストレス耐性が弱く、嫌なことや困難からすぐに逃げ出す
また、教育制度上、「競争をあおる」よりも「みんな違ってみんな良い」、といった言葉に代表されるように個々の個性や主義が尊重されるようにもなりました。
そのこと自体は一見良いことではあったのですが、逆に困難から理由をつけて逃げることを許容してしまった側面もあります。
そのため、ゆとり世代の方は性格的な特徴として、嫌なことから逃げる、困難に立ち向かわない、総じてストレス耐性が弱いという指摘されてもいます。
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特徴3. どこか斜に構えている部分が多く、クールに振る舞う人が多い
ゆとり教育はゆとりを持たせたことによって、結果として挫折をしらずとも成長できる、という仕組みを生み出してしまいました。
困難な状況に追い込まれると、時には人に恥ずかしい部分を見せることも必要になってくるでしょう。
ですが、そうじてゆとり世代ではこうした経験を経た人が少ない傾向にあります。
そのため、必死になって頑張ることを恥ずかしいことだと考え、どこか斜に構え、冷静さを装う人が多いのもゆとり世代の特徴であるといえます。
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特徴4. 自己愛が強く、基本的に他者への興味や関心が薄い
また先ほど説明したような特徴から、ゆとり世代では、社会に出るまで、挫折を知らずに生きてきた人も少なくありません。
総じて自己愛が強く、ナルシスト気味であったり、根拠のない自信を持っている方もいる傾向があるようです。
中には、自分の興味や趣味に没頭し、他の人への興味や関心が薄くなっている人も。他人がどうであろうと、自分がしっかりと生きていれば大丈夫といった一面があります。
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特徴5. 夢や目標がなく、「とりあえず飯を食っていければ良い」と考えている
ゆとり世代は、就職氷河期世代や終身雇用制の崩壊、リーマンショックという問題を若くして目の当たりにした世代です。
このことから、夢を追うよりは安定した生活を目指す人が多いようです。
夢や将来的な目標というよりはまずはご飯がしっかり食べれるよう、等身大で、とりあえず、まずはご飯が食べれるように、と安定した道を目指す人が多い傾向にあります。
悟り世代という別名がつけられるのも、こうした特徴によるところが大きいでしょう。
特徴6. 座学はできても、実践的な場面には弱い
実践の経験についても、ゆとり世代の場合、人によっては、ある特徴が出てきます。
それは座学ができても実践に弱いということ。
もちろんゆとり世代と言えども、私立中学や高校では大きくカリキュラムは変わりませんでした。
加えて、実際のところ、学力の面で、それ以前の世代と、大きく変わっているわけでもありません。
では何が違うのか、それは、座学以外の面。
実践的な場面で通り一遍のことしかできなかったり、あるいはしようとしない、なんて方が少なくないという特徴があるのも事実なのです。
特徴7. 自主性がなく受動的で指示待ち人間が多いことも
これも多いでしょう。ゆとり教育を受けた人の中には、自主的に行動せず、与えられた仕事のみに応えている、という性格の方も少なくはないのです。
これは先ほど説明したように、安定志向からくる部分もあります。
何か良いことがあるわけでもない、なのに積極的、主体的にやることに意義が見いだせない、ということですね。
総じて指示待ち人間になってしまう方がゆとり世代の場合、少なくないないのです。
与えられた仕事には全力で取り組むという良いところもあります。
ですが、環境によっては仕事ができない人間と判断されてしまうこともあるようです。
ゆとり世代の人の職場や仕事で見受けられる特徴
さて、ここまでは大まかにゆとり世代の大まかな特徴を見てきました。当然ここでご紹介したものはあくまでも世間的に言われているもの。
実際にゆとり世代にも多くの人がいます。
ですが、あるある、とうなずかれた方も少なくないのではないでしょうか。
次に、職場や仕事での対応など実際の場面でどういった特徴がゆとり世代の人々で見られるのかを見ていきましょう。
特徴1. 仕事に対してやる気がなく、惰性で日々の業務をこなしている
やはりプライベート優先、趣味優先というところがあるためか、何かプラスアルファで仕事をやってみる、新たなことに挑戦してみる、ということをする人は仕事の場面では少ないようです。
きつい言い方をすると、惰性で仕事を、という感じの方も少なくはありません。場合によってはやる気のない奴だ、と思われることも。
ただ、単純にゆとり世代だからというよりも、背景にはブラック企業問題や、雇用制度の崩壊という部分も少なからずあります。
必ずしも、ゆとり世代だから、と言い切ることは難しいでしょう。
特徴2. 打たれ弱く、上司に怒られたりするとすぐに仕事を辞める人も
もう一つは他の世代と比較し、打たれ弱いところがあるところ。怒ることもできず、付き合い方がわからないと、悩んでしまう方も少なくはないようです。
以前は「石の上にも三年」ということばもあったように、どんなに苦しくてもとりあえずは3年続けてみるという考え方がありました。
ですが、昨今ではたびたび話題になりますが、少し怒られただけでやめたり、些細なことで入社して日が浅くてもやめてしまう方もいるんですね。
ただ、長く勤めていればよかったという世代でもありませんので、一概に責めるのもまた違う問題。
職場にこういう方がいたら、単に、ゆとり世代だと切り捨てる前に、しっかりと主義主張を聞いてみるのも良いかもしれませんね。
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特徴3. 一昔とは違い、上司の誘いや飲み会も平然と断る
仕事場面でのゆとり世代の特徴としてよく挙げられがちなものの一つが、上司から誘われた飲み会を断るというもの。
付き合いで行う、というのが慣例とされていました。
ですが、昨今は「そもそもお酒を飲めない」というゆとり世代の方も増えています。
無理をして参加するよりは、断ってしまうことを選ぶ人が多いようです。
ただ、働き方改革が叫ばれている昨今。
仕事とプライベートをしっかりと分けて考えている人たちも少なくはありません。
形骸化してしまったイベントを無理をして続ける必要はない、と合理的に考えている人も多いのです。
ある意味で頭が良い世代と言っても良いかもしれませんね。
特徴4. 最初から転職を視野に入れており、愛社精神がない
ゆとり世代の人々の職場での特徴として最後に上げたいのが、最初から転職を視野に入れている、ということ。
中には新卒採用で、望んだ職場につくことができたため、一生をささげようという考えの方もいるようです。
ただ、ゆとり世代の方々は終身雇用制度の崩壊、採用労働制の導入など、様々な変化を目の当たりにしてきました。
中には簡単に言えば、愛社精神を持たず、次の職場への足掛かりと考えている方も少なくはないのです。
ただ、同じ会社で働いていれば、一生安泰という仕組みが崩壊しているのも事実で、こういった切り替えの早さは現代社会を生きていくうえでの大きな長所ともなるでしょう。
「ゆとり世代」は仕事ができないと言われがちな理由
そんなゆとり世代、これまでの内容でも触れてきましたが、良いところではなく、何かとマイナス面が語られがち。
特に仕事の場面では、「仕事ができない」世代としてゆとり世代がたびたび矢面に上げられることも。
なぜゆとり世代の人たちが仕事ができないと語られるのか、その要因となっている彼ら、彼女らの短所、あるいは特徴は何なのかみていきましょう。
ゆとり世代の方もこういった内容を把握することで、しっかり仕事をやっている、仕事ができる人間であるにも関わらず、不当に仕事ができないやつだと思われないようにすることも大切ですよ。
理由1. 遅刻や休み等の業務連絡を電話ではなくLINEで送る
仕事ができる人間と判断される背景にあるのが、ホウレンソウの部分にかかわるもの。
ゆとり世代の人たちというと、様々な技術革新のさなかに生まれ、それを享受してきました。
例えば、LINE等のメッセンジャーアプリが良い例でしょう。
日常的に、友人とのやり取りで、使用している人も多いでしょうし、企業によっては、採用活動時の連絡や、業務連絡に採用している、というところもあります。
ただ、日本的な旧来の考え方では、社会人であれば、重要な業務連絡は基本電話で送るのが常識。
こうした社内の常識があるにも関わらず、つい、日ごろの習慣からメッセンジャーアプリで連絡を送ってしまう。
こうしたところが、ゆとり世代の方たちが、仕事ができないと評価を下される一因になっているようです。
ちょっとしたことでも、しっかり電話を使って、自分の声で届ければ、それだけでも仕事ができるやつ、という評価がもらえるかもしれません。ゆとり世代の方は少し気にかけてみても良いかもしれませんよ。
理由2. 主体的に動くのが苦手で指示待ち人間が多いから
もう一つゆとり世代の人たちが、仕事ができないと評価される原因としてあるのは、指示待ち人間になってしまう方が多いという特徴があります。
社会人として仕事に取り組むのであれば、待って覚えるのではなく、自分で聞き、判断し、そして決断を下すことが求められます。
こうした流れを身に着けていくことによって、仕事を覚え、そしてより上流の工程に加われるようになるわけです。
主体的に働くことが出来なければ、自然とこうした流れからは取り残されていきます。このようなことから、ゆとり世代は仕事ができないと判断する方が多いのです。
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理由3. オフィスに電話が来ても応対せず、平然とスルーする
ゆとり世代の特徴として挙げられるのが「マイペース」さ。
仕事の場面では、自分の決められた仕事に目が行きやすいという特徴になって表れます。
一点集中で集中力を発揮できる長所ともなります。
ですが、仕事では「マルチタスク」を処理することが求められることもありますよね。
場合によっては、気づかずに、電話が来てもスルーしてしまう、という方もいるようです。
さすがにここまで社会人として残念な行為は珍しいかもしれません。
ですが、ちょっとしたことが重なることで、ゆとり世代の方は仕事ができないやつ、と思われてしまう原因になることもあるのです。
視野を広く持ち、仕事ができるやつを目指してみましょう。
理由4. 失敗を指摘したり強めに注意すると仕事を辞めてしまうから
ゆとり世代の性格の特徴で説明したように、ストレス耐性がない、撃たれ弱い人が多いというのもゆとり世代の特徴の一つ。
場合によっては少し怒られただけで、会社に辞表を提出してしまう、なんて方もいるようです。
仕事の場合、失敗や満足のいくものが作れないことはよくあります。そうしたときに上司も部下に火をつけるために、時には叱ったりするもの。ですが、それでやめられてしまっては元も子もありませんよね。
付き合い方がわからず、腫れ物に触るような扱いをせざるを得ない場合もあり、そうしたことから、ゆとり世代は仕事ができないと評価する方も多いのです。
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理由5. 向上心がなく、仕事を覚えるスピードが遅いから
ゆとり世代は先ほども説明したように「仕事よりはプライベートを重視する」という価値観の方が多いです。
仕事は仕事、プライベートはプライベート、としっかり割り切って、仕事にもしっかり打ち込むことができれば、こうした価値観は長所にもなりえます。
ですが、ゆとり世代の方の中には、仕事はあくまでもお金を稼ぐ手段、と悪い方に割り切り、やる気がない方も多いそう。
仕事を覚えるスピードも遅く、向上心もない、怒られたらやめてしまう、こんな方がいれば、確かに、ゆとり世代は仕事ができないという評価が下されることにも妥当性があります。
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草食系が多め?ゆとり世代の恋愛における特徴
さて、ここまでゆとり世代に関して、性格・価値観・そして職場でのあり方といった面からゆとり世代について説明してきました。
ここからは大事な恋愛観についても見ていきましょう。
恋愛の面でもゆとり世代は、特徴的な傾向を示しているのです。
恋愛傾向1. 刺激よりも一緒に居て居心地の良い安定した恋愛を好む
ひと昔前の世代では悪い男が一部にモテたり、例えばヒモ男という言葉があるように、女性に依存するダメな男が一部の人にモテたり、なんて言葉も聞きました。
ですが、ゆとり世代では大きく話は変わってきます。
安定志向が強いのは恋愛でも同じ。刺激的な相手よりは、男性女性に限らず、一緒にいてほっとする、楽しい、居心地が良い、言う慣れば友人の延長のような関係性を好む方が多いという特徴があるのです。
恋愛傾向2. デート代は男性が持つなどの認識がなく、割り勘を採用するカップルが多い
またゆとり世代が大人になってきてから、女性の働き方改革が叫ばれ、従来では女性が行っていたような家事労働や子供の送り迎えをする、男性の姿を見ることも多くなりました。
こうした、社会的な変化は、ゆとり世代の恋愛に対する価値観にも出てきています。
以前は積極的に男性がデートの際のお金を払う、なんなら、甲斐性なし、という言葉もあるように、金銭的に劣る男性は何やら、恋愛の落後者のような語られかたをすることもありました。
ですが。ゆとり世代では女性は男性に養われるよりも、お互いに自立した関係を望む傾向にあります。
デートでも、どちらかがお金を負担するのではなく、関係性を壊さないために、割り勘を採用するカップルも多くなっているのです。
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恋愛傾向3. ストレートに告白するのが苦手で、回りくどく好意を伝えがち
コミュニケーション能力の低下が叫ばれる昨今。ゆとり世代の恋愛模様も変化してきているようです。
以前であれば男性は男らしく、自分の好意を伝えるのが善、とされるようなことがありましたが、メッセンジャーアプリを利用してみたり、サプライズをしてみたりと直接好意を伝えるのではなく、少し回りくどいやり方をする男性も増えてきているようです。
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恋愛傾向4. 好きな人に恋人がいたら、すぐに諦めて他の恋にすすむ
仕事や性格的な特徴をご紹介する際、割り切って動いている人間がゆとり世代には多い、と説明していました。
それは恋愛においても同じ。
略奪、なんて話が以前からありますし、今でもワイドショーをにぎわせる熱い恋愛模様。時には理想的な恋愛のように語られることもありますよね。
ですが、ゆとり世代の男女にとっては、そうした恋愛観は、彼らの価値観から、かけ離れたものであるようです。
例えば、恋焦がれた人に恋人がいてもそこでアタックする、なんて人は少ないです。
ゆとり世代の人たちは、潔くあきらめ、次に進む傾向があるのです。
すぐに切り替えられるということは長所でもあります。ですが、逆に、あきらめが良すぎるととらえることもできるでしょう。
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恋愛傾向5. 失恋をした場合、引きずりやすく結婚や恋愛に臆病になる人が多い
上では切り替えが早い、というゆとり世代の恋愛観について説明してきましたが、実はそれは相反するような彼らの恋愛に対する向き合い方がもたらしているものかもしれません。
ゆとり世代はストレス耐性が低い傾向にあると、冒頭で説明しましたが、それは恋愛でも同じこと。
失恋した場合にその傷を引きづりやすいという傾向にあり、そのことがきっかけで、結婚や誰かを好きになることそのものに、憶病になる人も少なくはないのです。
ただ人によっては恋愛は傷つきながら学んでいくものでもあります。ゆとり世代の方は憶病にならずに飛び込んでみるのも良いかもしれません。
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傾向は傾向。ゆとり世代は実際に優秀な人も多い
ここでは、ゆとり世代の方々の特徴を様々な視点からご紹介してきました。ここで紹介したものはあくまでも傾向にあるという話。
実際にはゆとり世代といっても既存の価値観にとらわれない非常に優秀な方から、従来の企業戦士と呼べるような仕事人間まで実に多様な人がいます。
彼らを理解するためには心をオープンにし、あいつはゆとりだから、と決めつけるのではなく、まずは話を聞いてみるということが必要でしょう。
ゆとり世代の方、確かにマスメディア等では何か欠点ばかりが語られがち。それに反発したくなる心理もあるでしょう。
ですが、そこで通り一辺倒に反論するのではなく、ふと胸に手を当てて、自分は実際どうなのか、今一度考えてみるのも良いかもしれませんよ。
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