優秀な人材の特徴15選。会社に求められるキーパーソンの働き方とは

長谷川大輔 2018.04.20
仕事をしている方にとって最大のモチベーションは優秀な人材として認められることです。働き方が会社に認められ、評価されることによって働き甲斐が生まれます。会社が求める優秀な人材、キーパーソンの働き方についてご紹介します。

優秀な人材の特徴を知って少しでも近づきませんか。

会社で重宝される優秀な人材

自分は会社にとってのキーパーソンだと思っても、単なる自己満足に過ぎません。周りの同僚たち、上司たち、ひいては会社が優秀な人材と認めた人だけがキーパーソンなのです。できる人とそうでない人には歴然とした違いがあります。

その違いに気づいている人とそうでない人がいます。気づいている人は会社にとって優秀な人材になる可能性があります。気づいてない人は優秀な人材とはどういう人か、その特徴を知る必要があります。それがキーパーソンになる第一歩です。


優秀な人材の特徴15個

誰もが認める優秀な人材には特徴があります。優秀な人材だからといって、一般のサラリーマンと比較して特別能力が高いというわけではありません。

では、何が違うのでしょうか。優秀といわれる人材にはどのような特徴があるのか、それを知ることによって、今までの自分に足らなかったポイントが見えてきます。働き方改革に役立つ優秀な人材の特徴について解説します。


優秀な人材の特徴① 成長のための努力を惜しまない

入社して3年ぐらい経過すると、優秀な人材かどうかが上司や会社には見えてきます。何が見えてくるのかというと、本人の努力です。仕事を達成するための努力、自分を成長させようとする努力です。

例えば完成した企画書を提出する前に、誤字脱字がないようにチェックするのも努力です。会議が終わったあと、率先して椅子やテーブルを元に戻すのも努力です。本来の業務ではないからと他人任せにすれば済むことですが、それをあえて実践するのが努力です。

仕事のための努力をするのは当然ですが、みんなのために行う努力は自分を成長させます。このような地道な努力をする人が、会社から優秀な人材と認められます。


優秀な人材の特徴② 困難に直面してもポジティブに捉えられる

失敗は成功の元という言葉があります。これは失敗を教訓として次に生かすことができれば成功につながるという意味です。

失敗を教訓とするためにはポジティブな考え方ができるかどうかが鍵となります。失敗して落ち込んでばかりいるとマイナス思考に落ち込んで、とても成功につなげることはできません。

どんな困難に直面しても、常にポジティブな考え方で乗り越えられる人が最後に勝利を掴むのです。物事を常にポジティブに捉えるというのも優秀な人材の特徴です。

ポジティブ思考の人は場の雰囲気を盛り上げることができるので、リーダー的素質もあるといえます。


優秀な人材の特徴③ 常に謙虚である

仕事というのはうまく行くこともあれば失敗することもあります。そのたびに一喜一憂していると、感情に流されて正確な判断ができなくなります。成功しても謙虚に受け止め、失敗したらしっかり反省することが事業を成功させるコツです。

金持ちほど質素な生活をするといわれますが、同じように優秀な人ほど謙虚です。チームワークで仕事に成果を出しても自己主張はしません。自分よりもチームの和を第一に考えます。

謙虚にしていても見る人が見れば、成功の功労者は誰なのかわかるもの。謙虚さが人望を生み、それがまた仕事に活かされるのです。謙虚さも優秀な人材の特徴です。


優秀な人材の特徴④ 相手の立場に立って物事を考えられる

謙虚さにもつながりますが、相手の立場に立って物事を考えられるのも優秀な人材の特徴です。自己主張が強い人は相手の立場に立てないのです。

謙虚になると客観的に状況を掴むことができるため、相手が何を考えているか、何を悩んでいるかなどが理解できるのです。理解できれば的確にアドバイスできますし、必要なサポートもできます。

それによって相互の信頼関係が生まれますし、信頼関係があれば仕事も順調になります。会社のキーパーソンといわれる人の周りには常に人が集まってきます。そのような求心力は相手の立場を思いやることから生まれてくるのです。


優秀な人材の特徴⑤ メリハリをつけて仕事に取り組んでいる

高度経済成長期にはモーレツ社員という言葉が一世を風靡しました。しかし経済が成熟期を迎えている今、会社が求めるのはメリハリ社員といわれています。

盛んに働き方改革が叫ばれていますが、生産効率を高めるためにもメリハリのある働き方ができる人材が必要とされているのです。働く時は一生懸命に働き、休む時はしっかり休むことができるのが今の優秀な人材の特徴です。

メリハリをつけることによって仕事への集中力が増し、よりよい成果につながります。メリハリをつけて仕事に取り組んでいる人は、計画的にスケジュールをこなすことができます。


優秀な人材の特徴⑥ 休日を全力で楽しむ

仕事をしていると色々なストレスがあります。優秀な人材はストレスの解消の仕方がとても上手です。ストレスをうまくコントロールできるからいい仕事ができると言っても言い過ぎではありません。

なぜ上手にストレスをコントロールできるかというと、休日の楽しみ方を知っているからです。平日はしっかり働き、週末は仕事を忘れて全力で楽しむ。メリハリをつけて仕事に取り組むことにも関連しますが、仕事と余暇の切り替えが上手なのです。

休日を全力で楽しめると、仕事へのエネルギーが補給できます。優秀といわれる人材は人生の楽しみ方を知ってます。


優秀な人材の特徴⑦ 明確な目標を持って仕事をしている

プロジェクトには計画が必要です。何日までに完成させるという締切を設定します。このためには明確な目標を持つことが基本となります。目標があるからこそ計画を立て、締切を設定できるのです。

優秀な人材といわれる人は明確な目標を持っています。プロジェクト上の目標はもちろんですが、チームワークとしての目標も持っています。一般な人はプロジェクトの目標を達成することだけを考えます。

しかし、優秀で会社のキーパーソンと言われる人は、プロジェクトを達成したチームの絆の構築まで目標にしています。目先の目標だけでなく、大きな目標を持てるかどうかで優秀な人材かどうかが決まります。


優秀な人材の特徴⑧ タスクの優先順位がしっかりと判断できている

会社という組織に属していると、やるべき仕事はたくさんあります。与えられた仕事を順番にこなしていくのは一般的な人です。重要度によってタスクの優先順位をつけて仕事をする人がいわゆる仕事のできる人です。

タスクを重要度によって分けるというのは、売上や業績への貢献度を判断できるということです。上司や会社はこのような判断ができて仕事をする人を優秀な人材とみます。

またタスクの優先順位をつけるというのは、やらなくてもいいことを省くということ。ただ与えられた仕事をこなすのではなく、自分で重要度を判断して仕事を進めるというのも優秀な人材の特徴です。


優秀な人材の特徴⑨ 時間を無駄にしない

優秀な人材といわれる人に共通しているのは、時間は無限にあるとは考えないこと。残業をすれば何とかなるという考え方を否定します。限られた時間の中で仕事を完成させるからこそ、出来る人間と周囲は評価するのです。

時間を無駄にしないということは、費用対効果を常に考えて計画的に仕事をするということです。それによって最短経路で結果を出すことができます。時間をだらだらと使って結果を出しても会社は評価しません。

時間を無駄にせず、最も費用対効果の高い結果を出す人を優秀な人材と会社はみなすのです。時間の使い方はタスクの優先順位とも関係してきますが、これができるのが会社のキーパーソンです。


優秀な人材の特徴⑩ 感謝をきちんと伝える

プロジェクトを推進する時に指導したりアドバイスを与えるのはリーダーとして当然やるべき事柄ですが、それだけでは優秀な人材とはいえません。

プロジェクト推進に努力した人に対して感謝の言葉をきちんと伝えられるのが優秀なリーダーであり、会社のキーパーソンになれる人です。

感謝の言葉を伝えるというのは、相手の仕事ぶりをきちんと見て評価するということです。プロジェクトには色々な仕事があります。目立つ仕事も目立たない地味な仕事もあります。

優秀な人材といわれる人は隈無く目を配っており、きちんと努力している人を見逃しません。だから感謝をきちんと伝えることができるのです。


優秀な人材の特徴⑪ 素直になれる

プライドの高すぎる人は他人に気軽に相談することが不得手です。そのため独善的に物事を進めて、結果的にうまくいかないというケースが多いのです。これに対して素直な人は自分のプライドに捉われることなく皆に相談できます。

自分より相手の意見の方が正しいと思えば、その意見に従うことができます。優秀な人材というのはこのような素直さがあります。素直だからこそ自分に足りない部分を認め、相手の意見を取り入れて弱点を補えるのです。

そのおかげで結果的に自分も成長できるのです。素直さというのは一見ひ弱に見えますが、自分に自信がある証拠でもあります。


優秀な人材の特徴⑫ レスポンスが早い

レスポンスが早いということは優秀な人材には必ず備わっている特徴です。レスポンスが早いと信頼性が高くなります。例えば上司から質問された時にすぐに答えを出せます。わからないことはハッキリわからないと伝えられます。

メールのやり取りでも優秀な人材は素早くメールを返信します。会社のキーパーソンは大量のメールを受け取るはずですが、それでもきちんと返信を出します。それが部下や上司との信頼感につながるのです。

いくら仕事ができてもレスポンスが遅い人は信頼を得られず、会社のキーパーソンにはなれません。また、レスポンスが早い人には仕事が集まってきやすいです。


優秀な人材の特徴⑬ 自己管理が徹底している

仕事がスケジュール通りに進行しない時、色々な言い訳をする人がいます。昨日は遅くまで残業したからとか、ストレスでモチベーションが保てなかったなど弁解をして自己正当化しようとします。

優秀な人は決して言い訳や弁解をしません。それは自己管理が徹底しているからです。自己管理とは健康や体調に常に気を配り、最良の状態で仕事ができるようにすることです。自己管理ができる人は、自分の気持ちもコントロールできます。

その時の気分に左右されないのでいつも安定した仕事ができます。自己管理ができるのは自分に厳しい証拠で、それができるというのは充分に優秀な人材としての条件を備えています。


優秀な人材の特徴⑭ 失敗を認めて、そこから学ぶ

素直さにも関係してきますが、優秀な人材とは自分の失敗を失敗と認めることができる人です。失敗を認めることはとても辛く、プライドが傷つきます。それを避けるために多くの人は失敗を認めないで言い繕おうとしたり、他人のせいにしようとします。

しかし重要なのは失敗を失敗と認め、なぜ失敗したのかを突き止めて二度と同じ失敗をしないことです。二度と失敗しないように再発防止策を考えることです。これは簡単なようでなかなかできないことです。

素直であり、失敗を認めてそこから学ぶことができる心の広い人。これも優秀な人材の特徴です。


優秀な人材の特徴⑮ 結果を出している

ここまで14の特徴を説明してきましたが、そのひとつひとつは自己の成長に役立つものばかりです。優秀な人材かどうかを決める最後の特徴があるとすれば、それは結果を出しているかどうかです。

14の特徴の全てを備えている人はほとんどいません。半分の人、3分の1の人、中には3つぐらいしか備わっていない人もいるかもしれません。そのような人が優秀な人材と認められるのは、最終的に結果を出しているからなのです。

上司や会社の評価はつまるところ結果を出せる人材かどうかです。言い換えれば、紹介した14の特徴を備えていれば結果を出せるということです。


優秀な人材に近づくために心がけるべきこと

少しでも優秀な人材になりたいと思う人は、漫然と日々を過ごすのではなく意識して心がけることがあります。いくつかのポイントがありますが、基本的には自分を知ることが最も大切です。

優秀な人材になりたいと思う人は、自分が優秀だと思い込んでいる人より可能性があります。常に意識して心がけるポイントについて説明しますので、参考にしてみてください。


① 優秀な人の仕事ぶりや働き方を参考にする

他人の振り見て我が振り直せという言葉があります。自分で自分の欠点は見えにくいけれど、他人の欠点を見ると自分の欠点もわかるという意味です。これと同じで優秀な人の仕事ぶりをよく観察すると、自分に何が足りないのかがよくわかるのです。

もし自分も会社に認められる優秀な人材になりたいと思ったら、まずそのような人の働きぶりを観察し、参考にすることが大事です。そのためには謙虚な気持ちで優秀な人に接することです。

優秀な人に対して妬みや嫉妬心を抱くのではなく、お手本として素直な目で仕事ぶりを観察し、よいと思ったことを実行する勇気が必要です。


② 優秀な人の言動に込められれた“意味”を理解する

優秀な人の仕事ぶりを参考にすることに通じますが、優秀な人の言動に込められた意味を正しく理解することが大事です。漠然と聞いたり見たりするのではなく、なぜそのような言葉を使うのか、なぜあのような行動をとるのかを常に考えるのです。

例えばチームの1人が失敗した時は怒るのが普通なのに、優秀な人がやさしい言葉をかけたとします。なぜ怒らないでやさしい言葉なのかを考えます。相手を見て言葉を選んでいたとしたら、優秀な人というのは一緒に仕事をする人のことをよく把握しているとわかります。

このように優秀な人の言動に込められた意味を読み解くと、自分の成長に役立ちます。


③ 自分の能力や得意なことを分析して強み・弱みを知る

優秀な人材になるには物事を客観的に見ることが必要です。特に自分の能力について客観的に分析できれば、強みや弱みを把握することができます。強みは仕事に生かすことができますし、弱点は補強することができます。

自分を客観的に見られるというのは、他人についても冷静に分析できるということです。他人の強みや弱みもわかってくるので、プロジェクトを組む時にも適材適所に配置することができます。

自分の能力を過信すると自縄自縛に陥りやすいですが、客観的に分析できれば困難にぶつかった時にも的確に対処が可能です。これも優秀な人材になるには必要な要素でしょう。


④ どんな仕事にも意欲を持って取り組む

優秀な人材を目指そうとする場合に勘違いしがちなのが、会社や上司に認められる大きな仕事を得ようとすることです。実力に見合った仕事なら良いですが、未熟な人に限って野望だけは大きいのです。

大切な心がけは、どんな仕事でも意欲を持って取り組むことです。例え目立たない小さな仕事でも、全力で取り組んでやり遂げることが大切。小さな仕事の積み重ねが、大きな仕事へとつながるのです。

小さな仕事を完璧にやり遂げられない人が、大きな仕事をできるはずがないのです。毎日コツコツと積み上げる努力が優秀な人材への第一歩となります。


⑤ 自分についての第三者の意見を聞いてみる

成功者に多いのが裸の王様になってしまうことです。成功に鼻高々となって本来の自分を見失ってしまいます。優秀な人材といわれる人は、常に他人の意見に耳を傾けます。傾けるだけでなく、相手に自分についての意見を求めます。

そうすることによって自己中心的になるのを防いでいるのです。意外と自分のことはわかっているようで、わからないものです。また人間は状況によって変化するものです。

自分を見失わないためにも第三者の目線で自分を見る必要があり、そのためには素直に相手の意見を聞いてみる姿勢が大切です。この姿勢を忘れなければ優秀な人材へ近づくことができます。


⑥ 他の仕事で能力を発揮できないかも検討する

何事も満足してしまうとそこで終わってしまいます。優秀な人材になろうと思ったら、自分の可能性を信じて何事にも挑戦していく意欲を持つこと。優秀な人材というのは自分の可能性を信じて困難に向かって進んでいく人です。

例え挫折に終わっても、それが教訓となって次のチャンスに生かせるのです。結果も大事ですがトライする意気込みや情熱はもっと重要です。優秀な人材や会社のキーパーソンといわれる人たちは、これまでに色々な可能性に挑戦してきたはずです。

その挫折と成功の繰り返しで能力を磨いてきたのです。これから優秀な人材を目指す人も、自分の可能性を試すためにも他のプロジェクトや仕事に意欲を燃やす必要があります。


一度プロに相談して自分の可能性を探ってみて

利用無料の転職エージェントなら、そもそも今の仕事にあっているのか、転職すべきかの相談もできます。

あなたを求めている会社に出会えるかもしれませんし、今の会社で頑張ることが、目指したい優秀な人材への近道かもしれません。

いずれにしても、一度客観的な意見をもらえる転職エージェントに相談して、思い描くキャリアのためのに取るべき手段を相談してみて。

リクルートエージェントに相談する

「貴方にとっての優秀な人材とは?」をはっきりさせる事が大切です

優秀な人材を目指すといっても、言葉だけでは抽象的で実態が見えてきません。やはり具体的な目標を持つこと、自分が目指すべき人を見つけることが大切です。目の前に目指すべき優秀な人がいれば、その人の一挙手一投足を見て吸収しましょう。

「自分にとっての優秀な人材とは、あの人である」と目標をはっきりさせることが大事です。

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