【9月/長月】時候の挨拶と結びの言葉。例文フレーズまとめ
9月は長月。季節を感じる時候の挨拶は?
9月に用いる時候の挨拶を、季語を添えて「初旬・上旬・中旬・下旬」ごとにご覧頂きます。
まず、時候の挨拶を書く上でのルールを簡単にご紹介
9月に限らず、季節を一文から読み取れる表現が美しい文章として受け取られます。
またそれに加えて、いくつかルールがありますのでポイントをまとめます。
最初と最後(前文と末文)で内容をかぶらないようにする
頭語から続く前文での時候の挨拶以外にも、結語の前にある結びの言葉がありますが、本文を締めくくるために季節に触れる一文を添えてから締めます。
ただし結びの言葉は、時候の挨拶以外によく使われる慣用句があるので、それほど難しいものではありません。
その後に続く安否を知らせる挨拶へスムーズに移る
時候の挨拶にこだわりすぎて、その後に続く安否を尋ねる(知らせる)挨拶とのつなげ方が無理矢理では美しくありません。全体を見て文章が読みやすいかを何度も確認しましょう。
【参考記事】前文で大切なパート、安否を知らせる挨拶について解説します▽
時候の挨拶【9月】の例文をご紹介
9月の季語・季節のワードとしては以下のような言葉が挙げられます。
- 自然現象:新涼/秋涼/清涼/新秋/初秋/爽秋/孟秋/秋色/涼風/野分/秋分 etc.
- 食べ物:秋刀魚/茄子/梨/柿 etc.
- 草木:彼岸花/金木犀/秋桜(コスモス)/萩 etc.
- イベント系:敬老の日/秋の長雨/夜長/秋の雲 etc.
自然現象の後には「〜の候、〜のみぎり、〜の折」のいずれかをつなげ、安否の挨拶を続けましょう。
その他食べ物やイベント系は文章で書き、必要なら句点(。)で区切って安否の挨拶に移ります。
ビジネス文書や学校PTAで使える時候の挨拶例
では実際に挨拶例をみていきます。今回は違和感が無いよう、安否を知らせる挨拶まで含んだ文例も載せますのでご参考に。
ビジネスで用いる場合は、自然現象+「〜の候、〜のみぎり、〜の折」が堅実で無難です。
9月初旬
- 新秋の折、皆々様には一層ご活躍の由、お喜び申し上げます。
- 初秋の候、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
- 新涼の秋が気持ち良い季節になりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
- 今年は格別に残暑が厳しいようですが、皆様お変わりありませんでしょうか。
- 白露のみぎり、貴社いっそうご清祥のことと慶賀の至りに存じます。
【例文で使われている敬語】
・「ご健勝」の意味とは?正しい正しい使い方を例文付きで解説!
・「御社」と「貴社」の使い分けをビジネスシーン別にご紹介します
・「存じます」の正しい使い方|例文付きで分かりやすく徹底解説
9月上旬
季語の中でも白露/新涼/秋涼/初秋/新秋/早秋は上旬もしくは初旬に使います。
- 朝夕日毎に涼しくなり、秋の訪れを感じる毎日でございます。
- 秋涼のみぎり、お元気でご活躍のことと存じます。
- 涼風の候、〇〇様にはますますご壮健のこととお慶び申し上げます。
- 新秋快適の候、皆様にはますますご活躍のことと拝察いたしております。
- 初秋の折、貴社一段とご繁盛の段大慶に存じます。
9月中旬
季語の中でも秋晴/爽秋/清涼/孟秋/秋冷は中旬に使います。
- ようやくしのぎやすい季節となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
- 秋の気配が次第に濃くなってまいりました。
- 暑さ寒さも彼岸までと言いますが、皆様お変わりございませんでしょうか。
- 風の快い季節となりましたが、いががお過ごしでしょうか。
- 秋晴の候、貴社ますますご発展のこととお慶び申し上げます。
9月下旬
季語の中でも秋晴/爽秋/清涼/孟秋/秋冷は同じく下旬にも使えます。
- コスモスが秋風に揺れる頃となりましたが、皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。
- 秋冷の折、貴社ますますご発展のこととお慶び申し上げます。
- 秋晴が心地よい今日この頃、皆様ますますご清栄のことと存じます。
- 秋冷の候、ご一同様におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。
- 暦の上では秋分も過ぎましたが、皆様お変わりございませんでしょうか。
【例文で使われている敬語】
・「ご清栄」の意味とは?"ご健勝"との違いから例文まで解説します
時候の挨拶【9月】の結びの言葉の例文
結びの言葉で気をつけたいのは、冒頭の時候の挨拶で触れたことや使った言葉を再度繰り返さないこと。最後のまとめのご挨拶なので、
プライベートや学校PTA等なら健康や幸せを願う文を。
ビジネスなら活躍や繁栄を祈る文を書きましょう。
時期関係なく使える結びの挨拶と季節ごとに使える結びの挨拶がある
時期を問わない結びの挨拶例
- 貴社の更なるご発展を心よりお祈り申し上げます。
- 引き続きご支援ご厚情を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
- 今後ともこれまでと変わらぬご支援ご鞭撻のほどお願い申し上げます。
- ご多用の折、誠に恐れ入りますが、ご都合をお聞かせ願えれば幸いです。
- 皆様の御多幸を心よりお祈り申し上げます。
【例文で使われている敬語】
・「ご厚情」の意味とは?目上に使える丁寧な例文から言い換えできる類語まで解説
・「お願い申し上げます」を使った例文一覧。正しい使い方を学ぼう!
・「恐れ入りますが」の正しい使い方とは?例文付きで簡単に解説します
9月特有の結びの挨拶例
- 残暑なお厳しき折、くれぐれもご自愛ください。
- 新秋の折、貴社の更なるご発展を心よりお祈り申し上げます。
- 皆様お元気で、爽やかな秋を満喫されますことをお祈り申し上げます。
- 朝夕は冷え込む季節となりました。健康にはくれぐれもご留意ください。
- 夏の疲れはこの時分に出やすいとのこと。どうぞお体大切に。
【例文で使われている敬語】
・「ご留意ください」の意味&使い方|目上にそのまま使える例文まで解説
秋が始まる9月らしさを。
9月に関する時候の挨拶を例題とともにご紹介しました。貴方が感じる季節の移り変わりを文章で表現してみてくださいね。
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