"ご確認ください"は目上に使える?例文&言い換え類語|ビジネス敬語ガイド
「ご確認ください」と言い換えできる類語とは?
「ご確認ください」の類語には、よりビジネスに適した表現も多数存在します。
ここからは、「ご確認ください」と言い換えできる類語を5つピックアップ。
- ご査収ください
- ご参照ください
- ご検収ください
- ご一読ください
- ご高覧ください
類語の使い方、意味まで把握してビジネス敬語のレベルを高めていきましょう。
ご確認くださいの類語① ご査収ください
「ご査収(ごさしゅう)ください」の「査収」とは、金品や書類など確認の必要な物をよく調べて受け取ることを意味する敬語になります。
「ご確認ください」は特に範囲を定めず、「見る」「確認する」という意味なのに対し、「ご査収ください」がよく使われるのは契約関係や代金支払い、物品などのやり取りなど、ビジネス上誤りが許されない場面においてです。
一般的な書類ではなく、契約書や見積書、納品書、請求書、領収書など、日時や明細、金額等の内容をしっかりチェックして間違いがないか確認してほしいときに使いましょう。
「ご査収ください」の例文
- 今月分のご請求書をお送りしますので、ご査収くださいますようお願いいたします。
- 先日お支払いいただきました商品代金の領収書を添付しましたのでご査収くださいませ。
- 先だってお問い合わせいただきました件につき、お見積書をお送りしますのでご査収ください。
【「例文」で使われている敬語】
・「ご査収」の使い方ガイド。例文から類語まで分かりやすく解説します
・「ご査収ください」は目上には使えない?より丁寧な言い換えまで解説!
・「ご査収くださいませ」の意味とは?使い方から類語まで詳しく説明します
ご確認くださいの類語② ご参照ください
「ご参照ください」は会議やミーティング、プレゼンなどで、理解の助けになる詳細事項やデータ、図表などを見るよう依頼するときに使います。
口頭では説明しにくかったり、時間の関係上全て説明できないとき、資料や添付ファイル、スライドなどの各種資料を別途用意し、参照してほしい箇所を伝えて「ご参照ください」とするのが正しいです。
「ご参照ください」の代わりに「ご確認ください」としてもよいのですが、参照の場合は必要性や興味があれば確認してほしいという意味が出てきます。
「ご参照ください」の例文
- ただいまご説明した内容のデータ詳細につきましては、資料の〇ページをご参照くださいますようお願いいたします。
- 先日の報告会の内容をまとめましたので、こちらのスライドをご参照くださいませ。
- 詳細な場所については資料にある地図をご参照ください。
ご確認くださいの類語③ ご検収ください
「検収」とは納入品が発注した通りの数量や品質かどうか、点検して受け取ることを意味した言葉になります。
「検収」に敬語表現の「ご~ください」をつけて丁寧な表現にしたのが「ご検収ください」という語です。
「ご確認ください」は一般的な事物を見て確認するようお願いするときに使うのに対し、「ご検収ください」は取引する製品や商品に間違いがないか、しかと確認してもらうよう依頼するときに使います。
なお、「検収」は物品以外のほか、データやソフトウェアなどの無機物にも使えることに留意しましょう。
「ご検収ください」の例文
- ご注文の商品をお届けいたしましたので、ご検収くださいませ。
- 本日〇時に製品を御社に納品いたしますので、ご検収くださいますようお願いいたします。
- 発注いただいた製品ですが、本日をもって全て納品しております。どうぞご検収ください。
【「例文」で使われている敬語】
・「弊社」と「当社」の使い分け方とは?シーン別に使う表現を解説します
ご確認くださいの類語④ ご一読ください
「一読」とは、「ひと通り読むこと」「一度読むこと」「ざっと目を通すこと」です。
「一読」といっても意味に濃淡があり、ひと通り読んでちゃんと内容を頭に入れる意味から、ちらっと内容の存在を確認することまで含みます。
「ご確認ください」のほうが物事をきちんと把握する意味合いが強く、「ご一読ください」は「確認」の意味としては軽めの印象で、相手がその分野や内容に知見があったり、自社製品のキャンペーン資料などを配布する際など、「参考までに確認を」といった意味合いもあります。
「ご一読ください」の例文
- 今月の定例会は来週の予定ですが、ご出席の前に添付資料を必ずご一読ください。
- 弊社商品に関する小冊子を差し上げておりますので、よろしければご一読くださいませ。
- お忙しいところ恐縮ですが、ご一読くださいますようお願いいたします。
ご確認くださいの類語⑤ ご高覧ください
「ご高覧ください」は、「ご覧ください」という語に相手への敬意を表す「高」をつけ、さらに丁寧な言い方にした敬語です。
「ご高覧ください」は文書で使われることがほとんどで、会話では「ご覧ください」がよく使われます。
「ご確認ください」は、目で見るだけではなく五感で確認する意味も内包しているのに対し、「ご高覧ください」は「目で見る」意味が強いうえ、「確認」までは必ずしも含まないことがあるのに注意しましょう。
「ご高覧ください」の例文
- メール添付にて資料をお送りしましたのでご高覧ください。
- 当社にて展示会を開催しております。ぜひご高覧くださいませ。
- お問い合わせいただきました弊社製品のカタログをお送りしますので、ご高覧くださいますようお願いいたします。