会社のルールを守らない人の7つの理由。心理や困った時の対処法とは?
会社のルールを守らない人の7つの心理|職場の規則を守らない理由とは?
「部下が職場の規則を守らないのはなぜ?」
「いつもルールを守らず和を乱す人がいてイライラするし、ストレスが溜まる...。」
職場を良くするためにルールを決めているのに、守らない人がいるとイライラやストレスを感じる人も多いでしょう。
なぜ、彼らは決められたルールを守らないのでしょうか。
ここからは、会社の規則を守らない人の心理や理由を紹介していきます。
理由1. ルールを認知していないから
人によっては、そもそもルールが設けられていることを知らない場合があります。
- 規則ができた連絡があったのに、内容を確認するのを忘れている
- 新入社員で、まだ職場のルールについてきちんと教育を受けていない
など、自覚なしにルールを破っているかもしれません。
このような場合は、悪気があってやっていることではないので、堂々とルール違反をしてしまう人も多いでしょう。
理由2. 協調性がないから
「自分がやりたくないことはやらない」という、自分中心の心理からルールが守れないこともあります。
- 普段から上司や同僚のアドバイスは聞かない
- グループでの仕事でも、他のスタッフの話は聞かず自分の考えでどんどん進めてしまう
など、独りよがりなところがあるのが特徴です。
このようなタイプの人は、規則を破ることで周りに迷惑がかかることをイメージできずルール違反をしてしまいます。
理由3. 守る意味を理解していないから
ルールを守らなければいけない根本的な理由をきちんと理解していないために、ルールを守れない人もいます。
このような人は、「ルールを守る目的は何ですか?」と聞かれた時に答えられらない特徴があるでしょう。
ルールがあることはわかっていても特に意識していないので、
「何のためにあるのか分からないルールなんてどうでもいい」
という心理で規則を破ります。
理由4. ルールを軽んじているから
緊張感の無い職場になっているせいで、ルールが軽視されていることも考えられます。
- ルール違反をしても特にペナルティがない
- 社内に少しくらいの遅刻などが容認されるような雰囲気が出来てしまっている
など、ルールを守らなくてもいい空気が蔓延していることが原因かも。
このような職場では、「他にも守っていない人が居るから自分も良いだろう」と考える人が出てきてしまいます。
理由5. 上司や会社を信頼していないから
ルールを作った人に反発したいという心理から、決まりごとを守らない人もいます。
- 上司と部下の関係が良くない
- 会社の待遇に対しての不満をよく口にしている
など、会社生活への不満が見えることは無いでしょうか。
このような人は、ルールに従うことは自分の嫌いな上司や会社に従うことだと考えているのが特徴で、素直にルールを受け入れられないのです。
理由6. 自分は特別だと思っているから
これは、偉い立場の人に多く見られる心理。
自分は上の立場だから自分の好きなようにやっても許されると思っています。
- 課長や部長と言った役職者なので、自分はルールから外れても許されると思い上がっている
- 仕事で成果を挙げるためには、細かいルールは守っていられないと思ってる
などのように、「自分は他の人とは違う」と言わんばかりの振る舞いを見せます。
理由7. ルールを見下しているから
「子どもじゃないんだから、いちいち決まりごとなんて守ってられない」という考え方の人もいます。
- 自由なやり方の方が、良い成果やより良い成長に繋がると主張する
- 「そんな決まり守って意味あるの?」とルールを軽視した発言をする
など、ルールを守っている人をバカにしてくる傾向があるでしょう。
周りから見ればルールを守らない方が幼稚なのですが、本人は気が付いていません。
会社のルールを守らない人への5つの対処法|立場によって対応はどう変えるべき?
「ルールを守らないバイトスタッフには、どうするのが正解なの?」
「どうしたら規則を守らせることができるのだろう…」
規則を破る人がいて、どう対応するべきか頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。
そこで、ここからはルールを守らない人への対処法を紹介していきます。すぐに実践できることも多いので、ぜひ試してみてください。
対処法1. 再度全体を集めて伝えて周知させる
相手がルールの存在を認知していない可能性があるので、まずはルールについて再度周知しましょう。
周知する時のポイントは、
- ルールの内容を伝えるだけでなく、ルールができた背景や、ルールを守るメリットも併せて伝える
- 組織全体の前で伝える
- 1度伝えたら終わりでなく、朝礼やミーティングで繰り返し伝える
などです。組織全体にルールの存在を浸透させることで、ルールを破りにくい雰囲気を作ることが大切です。
対処法2. きちんと話し合う
ルールを守らない人が良くないと決めつけずに、コミュニケーションを取ることも有効な対処法です。
話し合うことで新たな事実が見えてくるかもしれません。
話し合いの際には、
- ルールを守らない人の言い分を否定せずに一旦聞く
- 「なぜルールを守らなければならないのか」、「守らないとどうなるのか」を論理的に伝える
の2つを意識しましょう。
誰かがいつの間にか決めたルールではなく、話合って納得したルールであれば「守らなければいけない」という意識が働くものです。
対処法3. ルールを見直す
そもそもルール自体に問題があって、守られていない可能性もあります。
特に違反が多いルールがある場合には、内容を精査しましょう。
ルールを見直す際のポイントは、
- 実際の作業を見て、規則が作業の妨げになっていないかチェックする
- 複数のルールを設ける場合には、それぞれのルールが矛盾していないか確認する
などです。
ルールを作ったら、作って終わりにせず、きちんと運用できているか定期的に見直すことが大切です。
対処法4. ペナルティを与える
あまりにもルールを守らない人がいる場合は、罰則を設けることも検討が必要です。
罰則を与えることで、
「ルールは守らなければいけないもの」
という認識を植え付けることができます。
- 違反者には都度、なぜ違反したのか報告書を出させる
など、ルールを守る動機づけを考えてみましょう。
ただし、行き過ぎたペナルティは社員が緊張してしまい、本来の力を発揮できなくなってしまうので要注意。
いたずらに厳しいペナルティを設けるのはやめましょう。
対処法5. 評価制度に組み込む
ペナルティを設けるのと同時に、ルールを守る人を評価するというのも良い対処法です。
評価に響くとなれば、自主的にルールを守る人が増えるからです。
- ルールを守る人にはより良い評価を与える
- ルールを守らない人には悪い評価を与える
などのように制度を変更しましょう。
この方法を使う場合、ルールを守ることが目的になってしまいがちです。
ルールができた背景や「なぜ守らなければならないか」を理解させることを忘れないようにしましょう。
社内ルールを作る時の注意点|守りやすい規則を作成する3つのコツとは?
社内ルールを作る際には、いくつかの注意点を守ることが大切です。
ここからは、社内の規則を作る際の注意点について解説します。
意識していないと、破る人が続出するルールになってしまう可能性があるので、しっかり押さえておきましょう。
注意点1. 現実的かどうか
たとえ生産性や利益が上がったとしても、実行が難しかったり、ルールに従うことで現場が苦しくなるようではいけません。
社員のことを考えて誰もが守れるようなルールであることが重要です。
社内ルールを設定する際には、現場の責任者などに参加してもらい、現場の声を反映させると現実的なルールになります。
さらに、実運用前には関係者全員から意見を収集し、問題があれば改善しましょう。
注意点2. 本当に必要かどうか
社内ルールは守ることで、生産性の向上やミスの防止など、何かしらのメリットをもたらすことが目的です。
メリットのない余計なルールは設けないようにしましょう。
例えば、
- 目標を達成できないと著しく評価を下げられる
のようないたずらに厳しく、社員の士気を下げるようなルールはストレスになるだけなので作ってはいけません。
また、時代が移り変わるにつれて現実的でなくなったルールがある場合も見直して改善しましょう。
注意点3. 分かりやすいかどうか
あまりにも内容が複雑だったり、目的が分からないようなルールは存在していても形骸化してしまいます。
社員に分かりやすい内容を心がけましょう。
特に、
- どうしてこのルールが必要なのか
- 守ることでどんな目的に繋がるのか
を明確にすることが重要です。
この2点が明確でないと、「何だかよくわからないルールだから」と守らない人が出てきます。
ルールを守らない人の心理を知って、上手く対応してみて。
社会に出るとルールを守らない人に出くわすこともあります。ルールを守らせるために、どうするべきかお困りの人も多いかもしれません。
1人そういう人がいると、後に続く人が出てきて、職場の秩序が崩壊するのではないかと不安になりますよね。
そんな時は、コミュニケーションを取ることが何よりも大切です。実は、その人なりにルールを守れない事情があるのかもしれません。
今回紹介した対処法を参考に、ルールを守らない人に上手に対応してくださいね。
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