思慮が浅い人の9つの特徴。物事を深く考えない性格を改善する方法とは?
そもそも『思慮が浅い』とは?どんな意味?
『思慮が浅い』とは、物事に対して短絡的な考え方しかできないという意味。
思慮が浅い人は基本的に慎重さがないため、
- 結果がどうなるか深く考えずにいきあたりばったりで行動する
- 他人がどう感じるか気にしないで思ったままを発言する
など、軽率でいい加減な振る舞いばかりが目立ちます。
「結果オーライなら問題ないでしょ」と言う人もいますが、そうならないことのほうがほとんどなので、周囲にとって迷惑な人でしかないのです。
思慮が浅い人の9つの特徴|性格や行動で分かる共通点とは?
「他の人から思慮が浅いと思われてるみたい」
「なんで思慮が足りないと言われちゃうんだろう?」
自分では普通に振る舞っているつもりなのに、周りからの指摘されて疑問に思っている人も多いはず。
どんな言動がいけないのか?ここでは思慮が浅い人に目立つ特徴を解説していきます。
普段からやっている言動はないかチェックしてみてください。
- 物事を深く考える癖が付いていない
- 考えることが面倒だと思ってる
- 自分の言動に責任感がない
- 失敗を振り返ることがない
- 未来についての計画性がない
- 自分を客観視できていない
- 注意力が散漫している
- 物事を偏った見方しかできない
- 身の回りの整理整頓ができない
特徴1. 物事を深く考える癖が付いていない
計画性がないから行き当たりばったりの行動が癖になり、物事に対して深く考えようとしません。
- 給料日まで生活費が足りないけど誰かが助けてくれるだろう
- 予約なしで旅行に出たけど宿の空きくらいすぐ見つかるだろう
といった「なんとかなるだろう」の精神が身についてしまい、周囲の人に対しても思慮の浅い行動を取るようになっていくのです。
特徴2. 考えることが面倒だと思ってる
考えて行動したつもりなのに思わぬ失敗や面倒な事態を招いてしまうので、もう細かいことをいちいち考えたくないのです。
- デートの約束をしたのに行き先を決めておらず、会ってからどこにするか考えようとする
- 友人の結婚式二次会の幹事を任された時、仲良しグループの一人だと思って元カレ(元カノ)を招待してしまった
など、自分では気を利かせたつもりなのに裏目に出ることばかり。考えたって時間の無駄という心境になってしまうでしょう。
特徴3. 自分の言動に責任感がない
問題が発生しても他人のせいにすれば収まるという感覚になってしまっているので、自分の言動に責任を持とうとしません。
- 仕事が失敗した理由を同僚の準備が悪かったせいにする
- デートの約束を忘れたことを急な仕事のせいにする
などの経験を繰り返すうち、無責任に行動しても物事が上手くいくと思うようになるのです。
特徴4. 失敗を振り返ることがない
失敗を振り返らない人は、ミスしたことを自分のせいだと思わないので、同じことを何度でも繰り返します。
- 取引先が怒ったのは自分の対応が悪かったのではなく、たまたま機嫌が悪かったからだ
- 受験に失敗したのは自分の努力が足りなかったのではなく、問題が良くなかったからだ
のように都合よく物事を考えてばかりで、いつまで経っても反省することはないでしょう。
特徴5. 未来についての計画性がない
計画性がない人は、元々楽観的な性格をしているので、先のことなんて心配しなくてもなんとかなると考えています。
”今さえなんとかなれば”で行動することが多く、
- あてはないけれど「来月返すから」と言って友達からお金を借りる
- 再就職先の目処はついていないけれど辞めたくなったから退職する
のように、周囲の人から見て無計画さが目立つのです。
特徴6. 自分を客観視できていない
自分を客観視できない人は自分さえ良ければいいという考えが強いので、周りにいる人の気持ちに配慮しながら行動できません。
- 同じ部署の人たちが忙しく働いているのに、自分の仕事は済んだからと手伝わずに帰ってしまう
- 混雑した電車の中で具合が悪くなった人がいるのに、立ちたくないから席を譲らない
など、自分勝手な行動ばかりしてしまうでしょう。
特徴7. 注意力が散漫している
思慮が浅いと実際に行動へ移す時に何をすべきか迷ってしまい、1つのことに集中できなくなってしまいます。
- この案件は簡単にできると言ったものの、どれから手をつければいいか分からず投げ出してしまう
- 友達に旅行計画を任せてくれと言ったけれど、上手く仕切れなくて結局友達にお願いした
など中途半端に終わることが多く、周りからは「軽々しく引き受けるな!」と言われてしまうでしょう。
特徴8. 物事を偏った見方しかできない
偏った見方しかできない人は、知識量が少ないせいであらゆる出来事や意見を自分の価値観のみで判断し、偏った見方しかできません。
- もっと品質が良くて安い仕入先があるのに、安いものはクオリティが悪いと決めつけてコスト改善できない
- 教え方の上手な予備校が家の近くにあるのに、マイナーだから当てにならないと言って遠くの予備校へ通う
のような行動が目立ち、結果として損することが多くなってしまうでしょう。
特徴9. 身の回りの整理整頓ができない
思慮が浅い人は細かいことを考えないので、部屋の片付けをする時も適当に済ませてしまいがちです。
- 部屋を綺麗にすることだけを考えて、大切なものをうっかり処分してしまう
- 使わないけれど邪魔にならないから良いだろうと、不要なものを溜め込んでしまう
のようになって上手な仕分けができず、いつまでたっても部屋が片付かないでしょう。
考え方が異なる?思慮が浅い人と思慮が深い人の決定的な6つの違い
「思慮が深さでどれだけ差が出るの?」
「浅い人と深い人の違いを知りたい!」
思慮が浅いと言われてしまうと、深い人はどれほどのものか気になってしまいますよね。
ここからは、思慮が浅い人と思慮が深い人の違いを見ていきましょう。
考え方が両者の間でどう異なるか把握して、自分がどちら寄りなのか考えてみてください。
違い1. 経験から学習する能力があるかどうか
思慮が深い人は失敗しても何がいけなかったのか反省するので、経験から改善策を見つけて次に活かすことができます。
仕事で良い結果を残せなかった時も、
- どこかで判断を間違えなかったか
- 無理なスケジュールにしていたのではないか
など、問題点をしっかり洗い出して改善を行い、次へ活かすでしょう。
しかし、思慮が浅い人は反省しなければ人の意見を聞くこともないので、再び軽率な行動をとって同じ失敗を繰り返してしまうのです。
違い2. 物事の深い部分まで見ているかどうか
思慮が深い人は一つの物事を掘り下げて見るので、そこから得られる情報を元にして先々の可能性を予測することができます。
クライアントからの発注数が減ってきた時も、
- 急に少なくなってきたのでそろそろ案件が終わるかもしれない
- 担当者が変わったので引き継ぎによる一時的な影響かもしれない
のように予測して、これからどう動くべきか判断するでしょう。
しかし、思慮が浅い人は知識量が少ないうえに表面的にしか物事を見ないので、先のことを考えずに行動してしまうのです。
違い3. 相手の立場になって物事を考えられるかどうか
思慮が深い人は相手の気持ちや都合を察しながら接することができるので、人望が集まって良い人間関係を築きます。
- 部下がミスしても家庭の事情で心労がたたっていたせいだろうと察して庇ってあげる
- 友人の機嫌が悪いのは恋人と喧嘩したせいだろうと察してそっとしておいてあげる
ところが思慮が浅い人だと自己中心的で相手の気持ちを無視する言動が目立つので、周囲から人が遠ざかっていくのです。
違い4. 感情をコントロールできるかどうか
思慮が深い人はすぐ感情的になることがないので、どのような場面でも冷静な判断をして最善の行動を選んでいきます。
- 恋人が浮気を疑って怒ってきても怒鳴り返さず、まずは落ち着かせてから誤解を解いていく
- 仕事でミスがあっても取り乱さず、どうやって解決していこうかすぐ対策を考える
逆に、思慮が浅い人は感情を抑えることが苦手なため、気持ちのままに行動して痛い目に遭うのです。
違い5. 集中力が途切れないかどうか
思慮が深い人は物事に優先度をつけて対処していけるので、集中力を持続しながら最後までやり遂げます。
- たくさん仕事を抱えた時、面倒なものを最初にするとムダに時間をとられるので、すぐできるものから手を付けていく
- トレーニングではウイークポイントをまず改善し、得意なことは現状維持して底上げに努める
しかし、思慮が浅い人はいろいろ手を出してしまって一つのことに集中できなくなるので、ミスばかりして途中で投げ出してしまうのです。
違い6. 広い知識があるかどうか
思慮が深い人は普段からジャンルを問わずに情報収集しているので、様々な知識を元にした客観的な判断能力に長けています。
- ◯◯に流行の兆しがあるので、それに合わせた商品展開を企画して売上をアップする
- 取引先の動向を先取りし、これから相手が必要とする商材をいち早くプレゼンする
ところが思慮が浅い人の場合、もの知りだと公言してはいますが実際は違うことが多いため、自分の価値観だけで決めつけるのです。
思慮が浅い性格を改善する6つの方法|短絡的な考えを直すコツとは?
「思慮が浅いと思われるのは嫌だ!」
「慎重になるにはどうすればいいの?」
大きな失敗をいくつか経験すると、さすがに思慮が浅いことを自覚するのではないでしょうか。
短絡的な性格をそのままにしてしまうと、いつまでも失敗を繰り返してしまいますよ。
ここでは、どうすれば思慮が浅い性格を直すことができるのか、その改善方法をご紹介します。
改善方法1. どんなことも事前に計画を立てる
先を予測して行動できるようになりたいなら、計画をきちんと立ててから行動する癖を身に着けましょう。
計画を立てる時に必ず心がけたいのは、
- 自分のスキルで無理をしなくても最後までできるか
- 仲間のスキルでも無理をさせずに最後までできるか
- 仲間に確認してもらった時に納得してもらえる内容になっているか
など、失敗のリスクを減らすこと。
計画は必ずやり遂げられるように考えることが大切で、無謀な計画になってしまってはいけません。
改善方法2. 自分から積極的にアドバイスを求める
性格は自分一人で改善しようとしても失敗することが多いので、周囲に意見を求め、それを素直に受け入れながら改善していきましょう。
普段から周囲の人たちに、
- 思慮が足りない話し方をしたら指摘してもらう
- 軽率な行動をしていたら止めるように声をかけてもらう
などをお願いし、自分の何がいけなかったのか詳しくアドバイスしてもらいます。
最初のうちはカチンと頭にくるかもしれませんが、我慢して聞くことも改善への努力になりますよ。
改善方法3. 知識を増やすために努力する
多面的から物事を見て考えられるようになるには、新しい知識を積極的に吸収する努力が大切です。
知識の増やし方に細かい決まりはなく、
- 運動に興味が無くても本やネットで勉強して実際にやってみる
- 周りの人がやっている趣味について魅力を語ってもらう
- これまでやってこなかった仕事にチャレンジしてみる
のようにして知識量をとにかく増やすこと。
はじめのうちは「何の役に立つんだろう?」と思うこともありますが、知識が増えるにつれて役立つ場面も多くなっていきますよ。
改善方法4. 経験を積んで考える力を磨く
思考力が鍛えられると、新しいことをする時にも「こうすればいいのでは?」「これでは上手くいかない」と考えられるようになるのです。
考える力を養うには、たくさんのことにチャレンジし、失敗から多くのことを学ぶこと。
失敗してもただ反省するだけでは頭が使われないので、
- 異性に対して思慮が浅かったなら、出会いの場に行ってみる
- 仕事が上手くいかなかったなら、積極的に別の仕事へ挑戦してみる
など、同じ失敗を繰り返さないように徹底分析してみましょう。
改善方法5. 過去のトラブルを振り返ってみる
何が悪かったのか自覚できるようになるには、過去のトラブルを振り返ってみることです。
- どんな状況からトラブルになっていったか?
- 自分は問題発言をしていなかったか?
- 間違った態度で相手に接していなかったか?
といったことをできるだけ細かく思い出してみましょう。
「もしかして俺のせいだろうか?」と感じたなら、それが自覚したということ。
自覚できるようになれば、今後どうすればいいか対策を立てられるようになるでしょう。
改善方法6. 失敗をしたら反省をして同じ失敗を繰り返さない
自分の性格を直したいなら客観的に自分を見つめること。
できれば周りから指摘してもらえるとベストですが、難しいなら失敗した時の気持ちを日記に記録しておくと自分を客観視しやすくなります。
- 失敗してどんな気分になったか
- 周りの反応はどう見えたか
- また同じことがあったらどうしたいか
など、出来事の記録と一緒に感じたことを素直に書いてみます。
冷静になってから読み返すことで、自分の性格を他者視点で見ることができ、直すべきところがハッキリ分かるでしょう。
思慮が浅い人は早めに習慣や性格を改善しましょう!
思慮が足りないと上手くいくはずだった物事もダメにしてしまい、周りに迷惑をかけるばかりか自分も痛い目に遭うことが少なくありません。
短絡的なのは性格だからどうにもならないと諦めているもしれませんが、心がけ次第で慎重に行動できるようになります!
思慮が浅い自分を変えたいと思っている方は、今回の記事を参考にしながら改善できるように頑張ってみてくださいね。
大切な人にシェアしよう。Enjoy Men’s Life!