“打算的”の意味とは?打算的な男女の特徴/損得勘定のやめ方を解説
打算的な生き方をする人の特徴を教えます。
頭の中で、常にそろばんや電卓を使っていそうな「打算的」な人っていますよね。
仕事でもプライベートでも全て打算的に考える人って、なぜ損得勘定で動くのでしょうか?
今回は、打算的という言葉の意味から打算的な人に多く見られる特徴、打算的である事で発生するメリットとデメリットについて詳しくご紹介していきます。
打算的とは?意味をわかりやすく解説!
そもそも、打算的とは何かする時に「それが自分にとって得になるのか?損になるのか?」を考えてから、態度を決める事。
そのため、自分の得になりそうなことであれば積極的に動きますが、動いても損にしかならない場合は断ったり、最低限の動きしかしなかったりするという特徴があります。
打算的の類語
打算的には、類語となる言葉や言い方がたくさんあります。
「現金な人」、「お調子者」、「ちゃっかりしている」、「私利私欲で動く」、「損得勘定で動く」、「調子が良い」など、はっきりと打算的だと分かる言い方から、少しぼかした言い方まで、バリエーションは様々。
この中でも、「調子が良い」というのは、体調やいい意味を表す言い方としてよく使いますが、打算的な意味合いで使う事もよくあるのです。
「〇〇さんってば、あれだけ残業嫌がってたのに、新しい上司が独身のイケメンだからって、最近進んで残業するようになったよね。ホント調子いいんだから。」
などと、はっきりと打算的と言いたくない時などに使う事がよくあります。
打算的の対義語は「盲目的」
「盲目的」とは、「物事の分別を欠く様」を意味しています。もっと分かりやすく言うなら、「周囲の状況を全く分かっていない状態」になります。
打算的が、周囲の状況をしっかり把握し、自分の損得を考えて動くのに対して、盲目的だと、周囲の状況が何も分からない状態なので、闇雲に動いてしまったり、逆に全く動かなくなったりする場合に使われます。
どんな気持ちなの?打算的な人の心理とは
「自分にとって得になるのか?損になるのか?」
ということを考えて行動している打算的な人は、なぜそのように考えるのでしょうか?
ここでは、打算的な考え方をする人に共通する心理について、じっくり見ていきましょう。
打算的な人の心理1. 自分さえ良ければ何でもいい
いつでもどこでも、「自分が一番大事!」というのが打算的な人の考え方。
そのため、明らかに自分に非がある場合でも、その非を認めて損をするぐらいなら、「誰かに責任をなすり付けて逃げてしまおう。」と考えるのです。
そのために、責任を押し付けられた相手との関係がこじれようと気にしません。その人と仲が悪くなるより、自分が損をしてしまう方が非常事態だからです。
打算的な人の心理2. コスパを重視したい
打算的な人は、「自分で動く=損をする」と考えています。そのため、出来るだけ自分の労力を押さえて、最大限の恩恵を預かろうとするのです。
どう見ても、恩恵に見合わないぐらい最低限の労力しか使っていなくても、打算的な人は気にしません。
だって、「あわよくば」その恩恵を貰えると考えているから。
打算的な人にとって、周りがどう思おうと、「自分の最小限の労力で最大限の恩恵=コスパ最高!」と思っています。
打算的な人の心理3. 今さえ良ければ、後のことは気にしない
打算的な人は、将来的な見通しでの損得より、今現在の損得を重要視する傾向にあります。なぜなら、先の事など誰にも分からないから。
「後で、もっといい事があるよ。」などと言われても、そんな先の保証がどこにもないと確信しているのです。
保証のない未来の事のために、今、自分が損をするのが我慢ならないため、今の段階で出来るだけ得をしたいと考えています。
どんな人なの?打算的な人の10の特徴
打算的な人というのは、初対面ではなかなか見抜く事ができません。一体、どういうところで打算的な人かどうか見分ける事ができるのでしょうか?
打算的な人によく見られる特徴について、詳しくチェックしていきましょう。
打算的な人の「性格」の特徴
打算的な人は、女性も男性も性格面で共通している部分がいくつかあります。まずは、打算的な人の性格によくある特徴について、詳しく見ていきましょう。
打算的な人の性格1. 損得勘定で行動を選択する
打算的な人は、どんなに些細な事でも全て損得勘定をしてから、自分の行動を決めていきます。これは、性格というよりも打算的な人の生き方そのものといっても良いでしょう。
何故なら、打算的な人は、意識的に損得勘定をしているわけではなく、ごく自然に当たり前のように全ての事に対して損得勘定をしているから。
そのため、仕事でもプライベートでも、自分にとって得になる物事に対してしか出来るだけ関わりたくありません。
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打算的な人の性格2. 裏表がある
打算的な人は、自分にとって得になると判断した相手に対しては、非常に積極的に関わろうとしていきます。
一方、自分の得にはならない相手や、関わっても損になりそうな相手に対しては、できるだけ自分の労力を使わないように最低限の対応しかしません。
清々しいぐらい性格に裏表があるのです。
周囲に陰口を叩かれても気にしませんが、自分の得になりそうな相手から自分の陰口について聞かれた場合は、光の速さで全力で否定します。
打算的な人の性格3. 何事も計算高く考える
打算的な人には、頭の回転が早い人が多く、常日頃から、「どうすれば自分が最大限の得ができるか?」という部分について考えています。
そのため、周囲の人間関係や言動を注意深く観察し、自分が得するための根回しや立ち居振る舞いの研究に余念がありません。
特に、仲良くなっていた方が明らかに得だと判断した相手の事はより注意深く観察し、どうすればさらに得出来るかを考えているのです。
打算的な人の性格4. 自分が得だと思った人に対して、過度に期待する
打算的な人は、自分の得になると判断した相手には、とことんついて周ります。それは、まるで一度くっついたらなかなか離れないコバンザメのよう。
一度、美味しい思いが出来た相手であれば、再度、得するチャンスがあるはずだと考えているのです。
そして、もし、その期待を裏切られ二度と美味しい思いが出来ないと判断した場合は、誰よりも早くあっという間に離れていってしまいます。
打算的な人の「行動や態度」の特徴
打算的な人の行動や態度は、面白いぐらいとっても分かりやすいもの。
合理的な行動や態度ですが、そんな打算的な振る舞いは周囲に不快感を与える事もしばしば。
ここでは、打算的な人がしがちな行動や態度の特徴についてチェックしていきましょう。
打算的な人の行動&態度1. 自分に利益があるかないかで人に対する態度が変わる
自分の出世に関わるような上司や先輩、人事部の社員などには、常にフレンドリーで意欲的な社員を演じる一方、人事権のない同僚や後輩には、自分の仕事を押し付けたり手柄を横取りしようとします。
そのため、上からの評判は常に良く、下からの評判は最悪です。
これは、恋愛でも同じで、自分が狙っている相手に対しては好印象を持ってもらうために常に優しく接しますが、恋愛対象外の相手の場合は、同じ人間とは思えないぐらい冷たいあしらい方をするのです。
打算的な人の行動&態度2. 得がない人との縁を切ることがある
打算的な人の交遊関係は、常にアップデートされます。なぜなら、これ以上自分に得にならないと判断した人間は、さくっと縁を切ってしまうから。
「自分の得にならない人間と一緒にいる意味はない。時間の無駄。」と考えているのです。
そして、一度縁を切った相手でも、また、自分の得になりそうだと判断した場合は、縁を切った事などまるでなかったかのようにフレンドリーに接してきます。
打算的な人の行動&態度3. 自分が損した時に、他人を責めてしまう
打算的な人にとって一番嫌いな事は「自分が損をする事」。例え、その損が自分自身の責任で発生した損であっても、それが自分のせいだと認めたくありません。
そのため、自分の損をなんの躊躇もなく他人のせいにしてしまうのです。
例えば、同じプロジェクトに関わっているチームメンバーのせいだったり、その仕事を頼んだ上司のせいだったり、とにかく「自分は悪くない」と主張します。
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打算的な人の「恋愛や結婚」の特徴
打算的な考え方をする人は、恋愛や結婚といった面でももちろん損得勘定をします。
愛や情といった損得勘定では答えが出せない感情について重要視していないのです。
打算的な人にありがちな恋愛や結婚における特徴をじっくり見ていきましょう。
打算的な人の恋愛&結婚1. 付き合っても、相性が合わずに別れることが多い
女性でも男性も、付き合う相手への希望条件って大なり小なりありますよね。打算的な人は、この希望条件が全て自分にとって得になるポイントで固められています。
頭の中でリストアップされた条件に当てはまるかどうかだけで判断するので、性格やフィーリングの相性は考慮しません。
その結果、条件に合う人があらわれても、相手との相性ではなく自分の条件通りに動くかどうかだけを重要視するため、関係を長続きされる事が難しいのです。
打算的な人の恋愛&結婚2. 心から好きな人に出会うのが難しい
打算的な人が彼氏彼女や結婚相手に望む条件は、絶対的な条件です。少しでも自分の条件から外れてしまう相手はさっさと恋愛対象外にしてしまうのです。
そのため、自分が心から好きだと思える人に出会うのが非常に難しくなります。
しかし、好きな人がなかなか出来ないのが、自分の希望条件によるものだという自覚もありません。
打算的な人の恋愛&結婚3. 恋愛対象に見られにくい
打算的な性格の人は、「打算的=合理的」と信じているので、打算的な立ち居振る舞いや考え方のせいで恋愛対象から除外されている事に気がつきません。
もし、誰かが打算的な性格について忠告したとしても、その忠告の意味すら分かりません。
何故なら、「誰だって、損するより得したいでしょ?得出来るように自分が恋愛相手に望むのは普通でしょ。」と心底思っているから。もちろん、この考え方が完全に間違っているわけではありません。
しかし、自分が得する事ばかり考えているという事は、相手の損得に関しては全く考えていないという事。誰だって、他人の得のために利用されるだけの関係は嫌だと感じてしまします。
打算的に生きるメリット・デメリット
打算的に物事全てを判断する生き方はデメリットばかりありそうですが、状況によってはいくつかのメリットがあります。
ここでは、打算的な生き方をすることで発生しやすいメリットやデメリットについて、詳しくチェックしていきましょう。
打算的に生きる3つのメリット
ネガティブなイメージばかりがつきまとう打算的な生き方ですが、打算的である事がメリットになる場合もあります。
それは、一体どのような時なのでしょうか?
打算的であるために得られるメリットについて、チェックしていきましょう。
メリット1. 仕事では成果を挙げられる
打算的な人は、どんな状況でも情に流される事がありません。そのため、ビジネスシーンで必要な状況判断で、目の前の数字や状態のみを参考に的確で合理的な選択ができます。
「A社との付き合いは親父の代からだけど、最近、いい噂聞かないし、実際にここ数年は赤字続き。いつ倒産してもおかしくないから、早めに契約を打ち切っておこう。」
などと、一見非情ともいえる判断でも迷う事なくできるため、情に流されて判断を誤る事がありません。
メリット2. 自分にとって最善と思える選択ができる
「自分にとって一番得になるのは、どの選択か?」という計算を常に頭の中でしているので、どんな状況でも即座に自分にとって最善の選択を選べます。
常日頃から計算し慣れているため、自分の好みから希望する条件などをきっちり分かっているのです。
そのため、判断を迷って得するチャンスを失う事もありません。
また、打算的な人は常日頃からはっきりと意思表示をするため、周囲の人が強引に丸めこもうとしても無駄なのを理解しているのも特徴です。
メリット3. 周囲の意見に流されにくい
打算的な人は、何が自分にとって得になるのか分かりすぎるぐらいはっきりと理解しています。そのため、一時的な感情で流される事がほとんどありません。
特に人間関係において周囲の意見と自分の意見が全く違っても、「まぁ、今回はみんなにあわせた方が良いかな…。」などという判断はもっての他。
みんなに合わせる事で、自分が損をしてしまうのであれば、一人周囲の反対を押し切ってでも自分自身で最良だと思う選択が可能です。
打算的に生きる3つのデメリット
合理的に物事全てを判断する打算的な人は、その性格ゆえ、デメリットも発生しがちです。しかし、常に打算的な人は、そのデメリットに気づいていない事もしばしば。
なぜなら、常にそのデメリットがある状態なので、それが普通だと思っているのです。打算的に生きる事で発生しがちなデメリットについて詳しくチェックしていきましょう。
デメリット1. 人望を失いやすい
そもそも、打算的とは全てを損か得かという計算で判断する事。この計算には、感情は含まれていません。
自分に得になるように動く事で周囲の人達に与える悪影響や不快感については、全く配慮していないのです。
その結果、周囲の人は「ただ機械的に利用されているだけ」と不愉快に感じやすく、人望も失いやすくなります。
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デメリット2. 嫉妬心が生まれやすい
自分が得をするという事は、他の誰かが損をしている可能性があるという事。そして、打算的な人は自分が損をした時には、他の誰かがその分の得をしていると考えています。
そのため、常に自分と他人を比較して少しでも自分の方が損をしていると感じたら、即座にメラメラと強い嫉妬心を燃やすのです。
それはまるで、心の中に他人と自分との損得を表した棒グラフの一覧表でも掲げているかのよう。
嫉妬するか、得意になるかのどちらかしかないので、心が休まる時がありません。
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デメリット3. 他人への共感力が欠如する
自分がいかに得するかばかりを考えている打算的な人は、自分自身がいつ如何なる時でも最優先なので、他人がどう思うか、どう感じるかという部分を考慮しません。
そのため、他人が悲しんでいても怒っていても、自分とは関係ない事柄であれば「で?それがどうしたの?」と、共感しようとする素振りすらありません。
円滑な人間関係には、お互いの感情への共感も非常に大切ですが、打算的な人は目の前の損得ばかり考えているので、他人への共感力が欠如してしまうのです。
打算的な生き方は結局悪いことなの?
打算的な考え方も、冷静な判断が必要な状況などでは多いに役立ちます。
しかし、打算的な考え方ばかりしていると、周囲からの信用を失ってしまったり、まるでロボットのように人間味のない人になってしまいます。
特に、恋愛や結婚、職場の人間関係など、損得勘定だけでは円滑な関係が築きにくい状況では、女性であろうと男性であろうと打算的な性格がもとで、周囲から孤立してしまう可能性も高いのです。
そのため、時として打算的に判断できる性格はメリットになりますが、状況に応じて人間らしい振る舞いができるよう考え方や性格を改善するのがおすすめです。
打算的と言われた自分を直したい時の改善方法とは?
自分では普通に振る舞っているつもりでも、周囲から打算的だと言われていることってありますよね。
この場合、どこを改善したら打算的な自分ではなくなるのでしょうか?
最後に、打算的な自分を改善する具体的な方法をチェックしていきましょう。
打算的な性格の直し方1. 損得ではなく、好き嫌いで物事を考える
打算的な考え方をしてしまう人は、自分が好きな事であっても、それが損になる場合は迷いなく切り捨ててしまいます。
まずは、「損か得か?」ではなく、「好きか嫌いか?」で、物事を判断するようにしてみましょう。
自分の感情で行動することで、打算的な性格を改善することに繋がりますよ。
打算的な性格の直し方2. 直感で判断する
いくら打算的な考えに慣れているとはいえ、自分ができるだけ得をするためには、じっくり考える時間が必要ですよね。
打算的な考えをやめるためには、物事の判断をあえて直感でしてみましょう。直感は、純粋に自分がその話を聞いた時に好きか嫌いかという感情と、今までの経験から答えを引き出します。
直感と打算は全く正反対の判断の仕方をするので、打算的な考え方を改善したい人には、直感での判断をしてみるのがおすすめですよ。
打算的な性格の直し方3. 人の得のために行動してみる
打算的な人にとって一番嫌なのが、自分の得にならない事をする事ですよね。
打算的な考え方を変えたいのであれば、自分の得のためではなく、他人の得のために思い切って行動してみましょう。
他人の得になる行為は時として、自分の損に繋がる場合もありますが、損する代わりに、その人から感謝してもらえます。
損得勘定だけで動いていた時は欲しくてもして貰えなかった心からの感謝を、人のために動くだけで簡単にしてもらえるようになるのです。
打算的な性格はシーン別に上手に使い分けましょう。
常に損か得かで動いている人は、合理的な判断が必要な状況ではとても頼もしい存在ですが、人間らしい暖かみのあるお付き合いはできませんよね。
また、女性同士、男性同士など、同性の前でだけ本性を表し、異性の前ではとても良い人を演じるタイプの演技派でも、遅かれ早かれ本性が異性にもバレて、恋愛や結婚が長続きしません。
打算的な面と人間味のある面を上手に使い分けるようにするのがおすすめですよ。
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