泣きたいのに泣けない理由とは?泣きたい時に泣く方法&涙の止め方も解説
誰でも泣きたい時ってありますよね。
人生には涙を流したくなる場面が幾度となく現れます。でも、泣きたくても泣けない時は、心の中の吐き出したい感情を出せなくて辛いですよね。思いっきり泣けたらいいのに、と思うことはありませんか?
今回は、泣きたいのに泣けない理由や、泣きたい時は泣けばいいとなぜ言われるのか、を解説します。他にも、泣きたい時に涙を流す対処法や泣ける曲と映画、泣いてはいけない時の涙の止め方も紹介しますので、ぜひ最後までお読みくださいね。
泣きたいけど泣けないのは何故?心理的な理由を解説
失恋や人生の失敗などで、悲しい気持ちや辛い気持ちを抱えているのに、どうしても泣けない時があります。泣きたいけど泣けないのは、ほとんどの場合、意識的または無意識的な心のブレーキがかかっているから。
ここでは、泣きたいけど泣けない時の心理的な理由について解説します。
心理的な理由1. 大人だからこそ涙を流してはいけないという思い込みがあるから
成人して社会的責任を持った大人なら、安易に涙を流すのはみっともないと思ってしまいます。また、大人が泣いてしまうと、子供や自分より若い人たちが不安になったり、頼りないと感じたりするだろうという懸念もあるでしょう。
信頼と責任ある大人だからこそ涙を流せないし、流してはいけないんだと思い込むことが、泣きたいけど泣けない心理的な理由となっています。
心理的な理由2. 泣き虫と思われたくないから
自分の中で泣くのを一度許してしまうと、泣くのに抵抗がなくなります。これでは何かある度に泣くようになり、周りの人に泣き虫と思われるでしょう。泣き虫は、辛いことや悲しいことに耐えられずにすぐ泣く心の弱い人だと捉えられてしまいます。
ですから、自尊心を持っていて強い人間でありたい人は、泣き虫と思われたくなくて泣けないという心理的理由を持つのです。
心理的な理由3. 泣いてしまったら周囲に迷惑をかけてしまうから
大抵の場合、自分が泣くと周りの人が心配してくれるでしょう。慰められたり励まされたりして、周囲の優しい心遣いを受けたら、ますます涙が止まらなくなることも。
自分が泣いてしまったら、家族や恋人、友人や知人、同僚に至るまで、みんなが優しくサポートしてくれます。泣くことで心配させたり時間を取らせたりしてしまうので、迷惑をかけてはいけないと思い、泣きたくても泣けなくなるのです。
心理的な理由4. 泣いても何も変わらないと考えてしまうから
「泣き疲れる」という言葉があるように、泣くことには少なからずエネルギーを使います。しかし、どんなにエネルギーを使っても、泣くこと自体は問題解決の方法として役に立ちません。
「いくら泣いても現状は何も変わらないんだ」と考えると、泣くのはエネルギーの無駄遣いとしか思えなくなるでしょう。これが、泣きたいけど泣けない心理的な理由の一つとなります。
泣きたいくらい辛い気持ちな人に知ってほしいこと
誰かに叱られたり失恋したりして、「もう嫌だ、泣きたい!」と言いたくなるくらい、辛い時もあります。そんな、泣きたいくらい辛い気持ちになっている人に知ってほしいことが3つありますので、ぜひ参考にしてくださいね。
知ってほしいこと1. 何歳になっても泣いても良い
「大人になったら泣いてはいけない」とか「いい歳して泣くなんてみっともない」のような考え方が世の中にはあります。しかし、我慢すればもっと辛くなりますし、精神の健全性の観点から言えば、自分の感情を素直に表すのは悪いことではないはずです。
涙を流すのに年齢制限はありませんから、泣きたければ泣きましょう。泣きたくて辛い人には、何歳になっても泣いても良いということを知ってほしいものです。
知ってほしいこと2. 辛い感情を表に出すことで、気分が軽くなる
辛いと感じる時には、苦しみや悲しみなどの精神的ストレスが自分の中に溜まっていきます。辛い感情を抱えれば抱えるほど気分が重くなるし、心も沈みますよね。
思いっきり泣いて、涙とともに辛い感情を表に出せば、気分を重たくしている原因が取り除かれて、心も楽になります。泣きたいくらい辛い気持ちの人に知ってほしいことの一つは、辛い感情を吐き出せば気分が軽くなるということです。
知ってほしいこと3. 泣くほど辛い状況なら逃げてしまってもいい
泣けない人が泣くほど辛い状況なら、精神的にかなり参っているはずです。このまま耐え続けようとしたら、身も心もボロボロになっていくでしょう。気力をなくして引きこもりがちになります。
仕事や人間関係で泣くほど辛い状況にあるなら、自分を守るためにも逃げてしまっていいと知ってください。涙となって内から溢れてくるほど、辛い感情を溜め込むような状態は良くないですよ。
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「泣きたい時は泣けばいい」と言われる理由って?
人が産まれた時に最初にする行動は泣くことです。泣きたい時に泣くのは、人間としての本能とも思えますよね。言葉としても、泣きたい時は泣けばいいと言われますが、その理由は何なのか、以下で明らかにしていきましょう。
理由1. ストレスも一緒に流してくれるから
悲しくて辛くて、我慢できずに思いっきり泣いた後、気持ちがスッキリするように感じます。それは、重く沈んでいた気分が軽くなった気がして、心の中に一筋の陽光が射したかのよう。これは泣く時に分泌される、幸せホルモンのセロトニンのおかげと言われています。
涙はストレスを洗い流して幸せホルモンを供給してくれるため、雨上がりの晴れ間のように暗い気持ちを明るくしてくれます。泣きたい時に泣けばいいと言われるのは、ストレス解消にとても効果的だから。
理由2. 我慢すると、余計に辛い気持ちになるから
泣きたい時に泣かずに我慢すると、胸の苦しみが解き放たれないままです。これでは前向きな気持ちにもなれず、悲しみが積み重なるばかり。辛い気持ちを解放しないで我慢していたら、辛い気持ちの総量がどんどん増していきます。
泣きたいと思った時は、辛い気持ちが許容量をオーバーしていることを知らせる、内なる自分からのサインです。泣きたい時は泣けばいいという言葉に従わないと、辛い気持ちを解放するタイミングを逃すので、余計に辛くなってしまいますよ。
理由3. 気分を落ち着かせてくれるから
泣きたい時は、涙とともに辛い感情も流れ出ようとしている時です。泣かないようにと涙を堰き止めている心のダムが、今にも決壊してしまいそうな不安定な状態になっています。そのため、泣きたい気持ちの時は周囲にイライラして辛く当たるほど、精神的にも不安定です。
いっそのこと、涙とともに辛い感情を出してしまえば、不安定な心の状態が解消されて気分が落ち着きます。だから、泣きたい時に泣けばいいと言われるわけですね。
辛くて泣きたい時に涙を流す5つの対処法
泣かないことが長い間習慣になったために、辛くて泣きたい時にも泣けなくなってしまってはいませんか。涙を流すのは決して悪いことではないので、できることなら泣きたい時に泣けるようにしたいものです。
ここでは、辛くて泣きたい時に、心ゆくまで涙を流せる対処の仕方を紹介します。
泣く対処法1. まずは一人になれる場所に行く
泣いたほうがいいと思っていても、人前で泣くのはやはり恥ずかしいものです。それだけでなく、人前で突然泣き出したりすれば、周囲の人をビックリさせますし、余計な心配もさせてしまいます。
どうしても泣きたい時は、人がいないところで思いっきり泣くようにしてください。まずは一人になれる所に行き、誰にも見られない環境を作るのが、泣きたい時に泣くための対処法です。
泣く対処法2. 信頼できる人に話すのも良い
安心感が足りないと気を緩められず、泣きたい時に泣けませんよね。泣くための安心感を得るには、心から信頼できる人に話すことが重要です。話をして自分の気持ちを理解してもらえたら、ほっとして涙腺も緩みます。
また、信頼できる人に対してなら、自分の辛さを話す時に、言葉に乗って感情も一緒に出てきます。内側に抑えていた辛い感情を露わにすると同時に、涙も一緒に込み上がってくるので、自然に泣けるのです。
信頼できる人の前では、気持ちを緩めて感情を出せるため、泣きたい時に話すことで涙を流せます。
泣く対処法3. 「泣いてもいいんだ」と心の中で言い聞かせる
子供の頃から辛い時にも泣かないようにしつけをされる人もいるでしょうし、自ら我慢しようと感情を制御する人もいるでしょう。
そのため、泣きたい時には泣かないようにと強い意志が働きます。言わば、「泣いてはいけない」という自己暗示のロックがかかっている状態です。
このロックを外すには、「泣いてもいい」という逆向きの強い意識が必要となります。心の中で自分に「泣いてもいいんだよ」と言い聞かせることが、辛くて泣きたい時に泣くための対処法として有効です。
泣く対処法4. 音楽や動画を見て、感情移入する
泣きたい時に泣けないと、もどかしい気持ちになりますよね。そういう場合は泣ける音楽や動画を見て、感情を涙と一緒に発散するのがおすすめです。
音楽の歌詞や動画の登場人物に感情移入したら、泣けない時にも泣けます。泣くことで、自分の心の中の辛さもいくらか吐き出されるはずです。辛い時でも泣けない時に、泣ける対処法の一つとして覚えておいてください。
泣く対処法5. 自然を感じられる場所に行ってみる
堅苦しい都会の生活から離れて、自然の中に身を投じるのも良い対処法です。大きな自然の中で解放感を得られれば、心の中のモヤモヤがなくなって自分の感情に素直になれます。
澄み切った空や、せせらぐ小川、風にそよぐ木々に囲まれると、本当に心が洗われるような気分。自然と交わることは、自分の気持ちに素直になって、思う存分泣ける対処法です。
泣きたい時におすすめの曲4選
泣きたくなる歌詞の曲は、泣きたい時に聴くのにぴったりです。言葉にできないような自分の気持ちを代弁してくれるので、自分がなぜ泣きたいのかをはっきり意識させる力がありますよ。次に、泣きたい時に泣ける曲を4つ紹介しましょう。
おすすめの曲1. 『言葉にできない』小田和正
曲中に何度も繰り返される「ラララ」が言葉にできない悲しみを表し、哀愁を漂わせるメロディーと相まって泣ける曲となっています。J-POP屈指の恋愛の歌として有名なので、誰もが聴いたことがある歌ですよね。
最後のハーモニカ伴奏とともに、小田和正の美声で盛り上がっていくラストは一番の泣きどころです。
おすすめの曲2. 『奏』スキマスイッチ
歌われているのは、住んでいる街から離れていく大事な人を見送る者の気持ち。二人の関係は、おそらく恋愛相手なのでしょうけれど、幼馴染の友人とも取れますし、親子かもしれません。様々な別れのシチュエーションに解釈できる秀逸な歌詞です。
ストーリー性がある曲なので、心理描写の変化に共感できると自然と涙がこぼれてくるでしょう。別れてしまっても、抑えきれない思いを声に乗せて届けることで、二人の人生はハーモニーを奏で続けられるように。そんな願いが込められた曲です。
おすすめの曲3. 『ひまわりの約束』秦基博
映画『STAND BY ME ドラえもん』の主題歌です。曲のテーマは「かけがえのない二人に訪れる別れ」でしょう。親子や兄弟姉妹、恋人や夫婦、友人他、いつもいるのが当たり前だと思っている人と、いつか別れる時を想像しながらこの歌を聴いてみてください。
人生で泣きたくなるほど辛い瞬間はかけがえのない人との別れですよね。この曲を聴いて、大事な人にいつまでも一緒にいてほしいという気持ちを再確認した時、目から涙が流れるのを止められないでしょう。
おすすめの曲4. 『未来へ』Kiroro
現在も卒業ソングとして非常に人気のある曲です。未来の夢に向かう娘、それを見守り応援する母親の愛情。親子の絆を歌った曲としては至高の出来ではないでしょうか。
Kiroroの玉城千春が中学3年生の時に自分の母親のために書いた歌であり、母を想うリアルな子供心が反映されていて心に響きます。
メロディーも素朴で美しいのですが、海外でも日本語のまま愛唱されているのは、国籍に関わらず魂に直接に響く歌だからと言えるでしょう。親子の愛は万国共通ですからね。
泣きたい時におすすめの映画3選
泣きたい時に感情移入できる映画を見るのもおすすめです。登場人物の気持ちになって思いっきり泣きましょう。
どうしても泣きたいというあなたのために、感動必至、涙腺崩壊確定の映画を3つ厳選しました。まだ見ていなければ、ぜひ鑑賞してみてくださいね。
おすすめの映画1. 『いま、会いにゆきます』
死んだ妻と6週間だけ再会するという、恋愛、夫婦愛、親子愛を描いたファンタジー映画です。巧(中村獅童)は妻を幸せにしてやれなかったことを、息子の佑司(武井証)は自分が生まれたせいで母が死んだと悔やんでいました。そこへ巧の妻である澪(竹内結子)が記憶喪失の状態で現れるというストーリーです。
ラストにたどり着くまでに涙腺崩壊ですが、最後の種明かしエピソードでまたまた号泣することでしょう。繰り返し見ると、最初の方から「ああ、これは」と伏線がわかってしまってまた泣けてしまうという、何度見ても泣ける映画です。
おすすめの映画2. 『湯を沸かすほどの熱い愛』
双葉(宮沢りえ)は、パートをしながら娘の安澄(杉咲花)を育てる日々。夫の一浩(オダギリジョー)は失踪し、家業の銭湯は休業中という時に、双葉は余命2ヶ月の宣告を受けます。それから怒涛の実行力で「絶対にやっておくべきこと」リストを遂行していきます。
劇中、衝撃的な事実のオンパレードで、逐一泣かされてしまいます。涙が枯れてしまわないようご注意。死んでいく母が、後に残る者たちのために奮闘する家族愛に溢れた映画です。
ラストシーンも双葉の熱い愛情で家族が幸せになったことを象徴しています。ひたすら泣きたい人におすすめの映画ですよ。
おすすめの映画3. 『最強の二人』
実話を元にしたフランス映画です。事故のために全身麻痺になった大富豪のフィリップ(フランソワ・クリュゼ)と、その介護をする黒人青年ドリス(オマール・シー)の友情に満ちたストーリーです。
身体障害者をテーマにした映画は重々しい内容になりがちですが、この作品は思いっきり笑える映画です。「本当に泣ける映画か」と途中で思うぐらい、見ていて笑いが止まらないでしょう。そして最後は涙が止まらないこと間違いなしですよ。
【番外編】泣いてはいけない状況で涙を止める方法
仕事中や街中など、人前なのに泣きたくなる状況になることもあります。さすがに他人の目の前で、涙を流して泣くわけにはいかないですよね。
涙と鼻水で顔がぐちゃぐちゃになりますし、声も上ずってしまって、いろいろと不都合が出てしまいます。
最後に、泣いてはいけない状況で涙を止める方法を4つ紹介しますので、もしもの時に役立ててください。
涙の止め方1. 顔を上に向ける
泣いていると周囲の人にバレるのは、頬を伝う涙のせいです。なので、涙を見せないように工夫しなければなりません。顔を上に向けて涙がこぼれないようにするのが、一番手軽で簡単な方法です。
屋外なら空を見るフリを、屋内なら天井を見て考えごとをしているフリをしてみましょう。首が痛いかのように、顔を上に向けて左右に少し動かすのもおすすめです。
上を向く方がまぶたもより大きく開くので、多くの涙を溜められるメリットがあります。
涙の止め方2. 別のことを考えて、気を紛らわせる
人間は同時に2つのことを考えられないので、泣きそうな状況で別なことを考えれば、泣きたいという意識をそらせられます。「今、この状況では泣けない」と思ったら、好きなアイドルの顔を思い出したり、今夜の晩御飯に何を食べたいかを考えたりしましょう。
頭の中で泣きたい気持ちにさせていることよりも、強くイメージできる別のことを考えてみてください。うまく気を紛らわせれば涙がぴたっと止まりますよ。
涙の止め方3. 深呼吸をして心を落ち着かせる
泣きたい時は、辛い気持ちや悲しい気持ちに支配されて、感情が高ぶっています。それゆえに、涙を止めるには、心を落ち着かせることが先決です。深呼吸すると脳に酸素が行き渡って思考がクリアになると同時に、気持ちの切り替えをしやすくなります。
また、身体に新鮮で体温より低い空気を取り込むと、クールダウン効果で高まっている心身の熱も下げてくれるでしょう。深呼吸で落ち着きを取り戻すのは、様々な点で涙を止めるのに効果的です。
泣きたい時は我慢しないで思いっきり泣いてみよう。
泣きたい時に泣けない場面は、人により、また、状況により多様です。泣こうとしても涙が出てこない時は、苦しくて辛いと感じます。一方で、泣くことが許されない状況では、涙を必死にこらえなければいけないので大変ですよね。
泣ける時に思いっきり泣く、泣いてはいけない時に我慢できる、という風に、泣くのを自由にコントロールできるようになりましょう。そうすれば、今よりもっと健全な人生が送れるようになれますよ。
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