説得力のある話し方&文章の書き方。説得力を磨くおすすめの本も紹介
説得力を磨きたい方へ。
様々な場で求められる説得力。説得力さえあれば、会議でのプレゼンテーションも上手くいくし、家庭でのお小遣い交渉も上手くいく、そんな風に考える人も少なくないはず。
今回は、説得力のある人の特徴から、身に着けるための方法、そして説得力を用いたコミュニケーションを深く学べる書籍などをご紹介します。
私たちの生活とは切っても切り離せない説得力、ぜひこの機会に学んでみて下さいね。
説得力とは?説得力の意味を解説!
説得力は自分の示す考えを相手に受け入れさせ、納得させる力のことです。
説得の際は、主に会話や文章といった伝達手段が使われますが、その他にもアイコンタクトやボディランゲージなども併用されることがあります。
説得力がある人とない人の違いは何?説得力がある話し方/伝え方とは
説得力がある人は、聞き手に話をする際にさりげない形で様々なテクニックを駆使しています。さも当たり前のようにテクニックを使用しているので自然と受け入れられてしまいますが、それらは計算の上での行為です。
ここでは、説得力のある人が使っているテクニックをご紹介します。
話し方1. 話すスピードを相手によって調整する
テレビの通販番組では早口の営業マンが多いですよね。あれは癖やキャラ作りというわけでなく、相手によって話すスピードを変える事で説得力が高まるという効果を利用するためです。
聞き手が自分の話に無関心であったり賛同を得られそうにない場合は、早口で話すことで思考する暇を与えないようにします。
逆に話に関心がありそうな場合は、ゆっくり話しましょう。ゆっくり聞いてもらい理解を深めてもらうことで納得してもらえる可能性が高まります。
話し方2. メリットとデメリットの両面を伝える
物事にはメリットしか無いということはありません。ほとんどの人はそれを理解しているので、メリットしか伝えられなかった場合は不信感を抱いてしまうものです。
逆にデメリットをしっかりと伝えられると、誠実さを感じ説得力がアップすることも。話術で説得するのも大事ですが、コミュニケーションの基本として信頼される態度をとることも重要です。
話し方3. 根拠や理由を明確に伝える
説得力を増すために最も重要なのは根拠を明確に提示することです。当たり前の話ではありますが、最も重要な要素でしょう。信用するかどうか迷っている時、裏付けとなるデータや情報があるのと無いのとでは信頼度が大きくことなりますよね。
根拠や理由を持っているだけでは意味がありません。それらを相手に理解してもらえる伝え方をすることが重要です。
話し方4. 声を張り、自信あふれる態度を取る
説得力のある根拠を持ち合わせていても、話す際の態度が堂々としていなければ説得力は半減してしまいます。
自信なさげにプレゼンされても、信用するのは難しいですよね。「この人を信用して大丈夫かな」と感じることでしょう。
十分な根拠を持ち合わせているのであれば、その価値を引き出すためにも自信をもって話すことで説得力を増すことができます。
話し方5. 結論を明確に伝える
説得力がある文章や話は、どれも結論が明確に示されています。どれだけ素晴らしい提案であったり、信頼性の高い根拠があったとしても、結論が定まっていないと聞き手は混乱してしまいます。
話を組み立てる上で、まずは着地点となる結論を決めて、その結論に行き着くために理由を考え、その理由に基づく根拠を準備するようにしましょう。
話し方6. 語尾を「だろう」「思う」ではなく「だ」「である」と言い切りに変える
根拠やデータも大事ですが、まずは自信をもって言い切ることから始めてみましょう。聞き手は自信満々の態度で言い切られると「これだけ自信を持っているのだから正しいはず」と信じてしまい、説得されてしまいます。
もちろん嘘を言ってはダメですが、自分が自信を持って言える事であれば、明確な根拠がなかったとしても言い切るようにしましょう。
話し方7. 具体例を出し、相手にイメージさせる
人は自分の頭の中で具体的に想像できる話しであれば納得しやすくなる傾向にあります。全く想像がつかない話を聞かされても、納得以前に疑問だけが残ってしまうので当然のことでしょう。
その心理を利用して、聞き手がイメージしやすいように、工夫した具体例を話の中に取り入れることで、説得力がある話にすることができます。
話し方8. ジェスチャーを活用する
説得力のある話が得意な人は、表情やジェスチャーなどの非言語コミュニケーションの表現力にも長けています。わかりやすいところで言えば落語などが良い例ですね。表情やジェスチャーで話がグッと伝わりやすくなっているのがわかるはずです。
対話の場合も同じで、身振り手振りなどのジェスチャーを交えながら話をすることで、聞き手の頭に話が入ってきやすくなり説得力を高めることに繋がります。
話し方9. 相手の目を見て話をする
コミュニケーションにおいて目は非常に重要な役割を担っています。相手と目を合わすのは自分に自信のある証拠。しっかりと目を見据えて話すことで、その視線は自信として聞き手に伝わり、聞き手は話し手のことを信用しやすくなります。
「こんなに自信満々に言うのだから間違いない」という感覚になってしまうわけです。
話し方10. 相手の意見をいきなり否定しない
例えこちらの意見が正しかったとしても、最初から相手の意見を否定するようなことはしてはいけません。説得力は信頼感と直結しています。
まずは、こちらを信頼してもらう必要があるので、相手の話を肯定し「この人は自分を受け入れてくれている」と自分への信頼につなげましょう。信頼を得ることができたら、徐々に自分のペースで話を進めていくといいですね。
話し方11. 具体的な数字やデータを提示する
人は、漠然と説明されるより、数字やデータが含まれる話の方がリアリティを感じるものです。リアリティは信憑性に繋がりますので話に説得力が増します。
例えば「この枕でよく眠れるようになった人がたくさんいます」と言うよりは「この枕を使った65歳以上の人の95%がよく眠れるようになりました」と数字を交えて話したほうが具体的に想像しやすいですね。
話し方12. その場にふさわしい清潔感のある服装をする
人は見た目じゃないという意見もありますが、見た目は説得力にも大きく影響します。どれだけ具体的なデータや根拠を提示されても、話し手が明らかにおかしい服装で清潔感の無い人だったら少し怪しんでしまいますよね。
逆にキチっとした服装で清潔感のある人が堂々と話をしていたら、なんとなく信用できるような気になってくるのではないでしょうか。
多くの人が、人を見た目で判断するのは事実ですので、説得力を持たせたい時は清潔さを意識しましょう。
話し方13. 比較をすることで、客観的な視点を入れる
どんなに自分が正しいと思っている話でも、他の人にとっては完璧に正しいと思えるものではありません。そんな時は、自分の考えと異なっていたり、対立するような話題を出して、自分の考えと比較しながら解説することで信憑性を高めましょう。
聞き手は、客観的な話を出すということは、それだけ自分の考えに自信をもっていると感じます。
説得力がある文章の7つの書き方
会話でも文章でも、説得力を持たせる要素は似ています。自信に満ち溢れた態度や明確な根拠などの「信頼性」に繋がる部分です。
しかし、文章には文章ならではのポイントがありますので、その点をご紹介します。説得力がある文章を書く際に参考にしてみて下さいね。
書き方1. 伝えたい相手を明確にする
文章を書く際はペルソナといって仮想のターゲットを意識しながら書くことが重要です。誰に何を伝えたいのか、その点がハッキリしていないと内容がおぼろげになってしまい読み手の心に刺さりません。
人の心を動かす文章は、読み手の心に寄り添う文章です。文章を書き始める前に、まずは伝えたい相手の人物像を想像するようにしましょう。
書き方2. 一貫したテーマを決め、内容をテーマから離さない
せっかく自分の求めていた内容の文章が見つかったと思って読み進めていたのに、途中で話が脱線してしまうとがっかりして読むのを辞めてしまいます。読み手は、一つの文章に多くの内容は求めていません。
自分の求めている答えや考えを読みたいのです。一度決めたテーマは、最後まで貫くことが読み手の心を離さないポイントです。
書き方3. 論理的な構成を意識する
話でも文章でも、きちんと筋道が立っていないと中々頭に入ってこないものです。文章の中で部分部分の内容は良くても、どこかで論理矛盾が起こっていると「さっきはこう書いてなかったっけ」と読み手は混乱し信頼性を失ってしまいます。
いきなり文章を書き始めるのではなく、まずは文章の骨組みとなる構成を決めてから書き始めるようにしましょう。
書き方4. 理由を裏付ける根拠を述べる
文書の中で、テーマとなる主題には理由がつきます。例えば「お金は大切だ」に理由をつけると「お金は大切だ。なぜならお金がないと何も買えないからだ」となります。
しかし、「何も買えないから」という理由だけでは根拠が不十分です。そこで「お金は大切だ。なぜなら食べ物を買うにも家に住むにもお金が必要だからだ」と根拠をつけると、より信憑性が増します。
書き方5. 誰でも分かる言葉選びをする
文章の読み手には様々な人がいることを想定する必要があります。読み手は日本語に詳しい人ばかりとは限りません。例えば「杞憂する必要はない」という言葉が出てきて、ぱっと理解できる人はあまりいません。
しかし同じ意味でも「ありもしないことを心配する必要はない」と書けば理解できる人は増えるでしょう。これは表現に限らず感じでも一緒で、出来るだけ多くの人がわかる言葉選びをするようにしましょう。
書き方6. 言い切り口調の文体を意識する
参考にしたくて読んでいる文章に「かもしれません」「と思います」のような書き方が使われていると、読み手は「本当に信用できるの?」と不安になってしまいます。
信憑性が定かでない情報を書くようにすれば、このようなことになりませんので、出来るだけ裏付けをとって「です」「ます」のような言い切り口調の書き方を意識するようにしましょう。
書き方7. 誤字や脱字に注意する
せっかく良い内容であっても、誤字脱字があると「読み直してないのかな?」と思ってしまいます。誤字脱字は誰にでもありえることですが、修正しないまま公開していることに不安を感じてしまうでしょう。
説得力のある文章の大前提は信頼性があることです。誤字脱字は信頼を損なう要素なので、読み直して誤字脱字を無くしましょう。
説得力がある人になりたい!おすすめの本5選
説得力を身に着けるための手法をしっかりと学びたいと思っている方におすすめの本をご紹介します。
手軽に手に取って読めるフランクな内容の本から、しっかりの内容の詰まった分厚い本までありますので、ご自身にあった本をお選び下さい。
おすすめの本1. 「最強の説得力 相手からすんなりYESを引きだす74の法則」齋藤孝
ビートたけしやスティーブ・ジョブズなどの著名人から、東京ディズニーリゾートやジャパネットたかたのような企業まで、様々な人物や企業を実例に出し、説得テクニックをイメージしやすい形で紹介した本です。
具体的にイメージしやすい人やモノを参考例に出しているので、小難しい内容の本は苦手という方にもおすすめです。
Amazonで詳細を見るおすすめの本2. 「伝え方が9割」佐々木 圭一
自信がコピーライターとして働いている中でひらめいた「伝え方」を、誰にでもわかりやすい形でまとめた書籍。身近な部分で使える表現が多く実践例も掲載されているので、読んですぐに応用することができます。
内容はコンパクトにまとめられていて、早い人なら一時間前後で読破できるでしょう。読書が苦手な方にもおすすめの一冊です。
Amazonで詳細を見るおすすめの本3. 「「影響言語」で人を動かす」シェリー・ローズ・シャーベイ
ビジネスシーンで活かせる心理学講座NLPの創設者の書籍。コミュニケーションを理論的に分析した内容なので、感覚的にコミュニケーションをとることが多い人には非常に勉強になる本です。
また細かい分類わけがされており、深く理解できる内容となっているので洞察力や理解力を高めることが出来るでしょう。ビジネスシーンでのコミュニケーション能力を高めたい人には特におすすめです。
Amazonで詳細を見るおすすめの本4. 「影響力の武器[第三版]: なぜ、人は動かされるのか」ロバート・B・チャルディーニ
社会心理学の観点からマーケティング手法やビジネスシーンでのコミュニケーションを紐解いた書籍。心理学を利用して人の行動をコントロールする原理や、コントロールされる側がなぜそうなってしまうのか、非常に深いところまで解説されています。
ビジネス本要素も強いので、特に仕事の現場でマーケティング能力を高めたいという情熱のある方におすすめです。
Amazonで詳細を見るおすすめの本5. 「20歳の自分に受けさせたい文章講義」古賀史健
現役ライターの著者が執筆した、文章を書く手法に特化した書籍。「話し言葉から書き言葉へ」をテーマに、文章が書けないと悩んでいる人に「書く技術」を教える本で、読みやすい内容です。
頭の中に考えはあるのに、文章として書き起こすことが出来ない人や、文章を書く必要に迫られ教科書を探している人におすすめの内容となっています。
Amazonで詳細を見る説得力を身に着けて、仕事に活かしていきましょう。
説得力は、持って生まれた性格だけでなく、学び実践することで身に着けることができる技術ということがわかったかと思います。
自分の意見が中々通らないのは自信の性格のせいだと思っていた方も多いと思いますが、今からでも遅くはありません。
今回の記事でご紹介したような技術を応用すれば、誰でも説得力を身に着けることが出来ます。ぜひ、説得力を身に着けて生活に活かして下さいね。
【参考記事】はこちら▽
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