【ワーカホリック診断】仕事中毒な人の特徴とは?症状や治療法を解説!
ワーカホリックになっていませんか?
ワーカホリックとは帰宅してからも仕事のことが頭から離れない仕事中毒のことですが、なぜこのような状態になるのでしょうか。
仕事熱心といえば聞こえが良いですが、ワーカホリックにはいろいろ危険な兆候が潜んでいます。気づいてないだけで社会人なら誰でもワーカホリックの可能性があり、男性だけではなく女性も含まれます。
そこで今回は、近年増えてきているワーカホリックについて意味や特徴などを詳しくご紹介しましょう。
ワーカホリックの意味とは
ワーカホリックという言葉は、仕事を意味するワーク(work)とアルコール中毒(alcoholic)を組み合わせた造語です。
意味は『仕事中毒』ということで、アルコール中毒患者のように仕事に熱中しすぎて中毒のようになる状態を言い表しています。
近年、ワーカホリックが注目されているのは、ただ仕事をしすぎるからではなく、精神的肉体的に悪影響を及ぼすから。特に仕事熱心な男性や女性には潜在的にワーカホリックを抱えているケースが多いといわれます。
当てはまったら要注意!ワーカホリック診断
仕事熱心なことは良いことだと、多くの社会人は思い込んでいます。もちろん仕事をしないぐうたら人間より、はるかに立派なことです。
ただし、健康面で悪影響が出るほど働くのは問題です。仕事熱心とワーカホリックの境界線はどこにあるのでしょう。それがわかる診断方法について説明しますね。
診断1. 休みの日は何をしていいか分からない
ワーカホリックかどうか自分で判断できる特徴として、休日の日の過ごし方があります。休日とは文字どおり仕事を休んで休養を取るのが目的です。
ところがワーカホリックの場合、男性や女性にかかわらず休日でも仕事のことばかりを考えます。仕事に取り憑かれた状態で、休日の過ごし方がわからなくなるのがワーカホリックです。
家族のいる人なら、休日でも仕事のことを考えている状態はおかしいと気づいて忠告してくれるでしょう。このような状態になったらワーカホリックを疑いましょう。
診断2. 四六時中、仕事のことを考えている
「仕事が趣味だ」と公言する人がいますが、そのような人にワーカホリックは少ないです。他に何の趣味もなく仕事だけというのは一見ワーカホリックに見えますが、1つの生き方といえるでしょう。
趣味でもなく、仕事が好きでもないのに、24時間365日仕事のことばかり考えている人をワーカホリックといいます。そこには、何のために仕事をするのかという目的が抜け落ちています。本来、仕事は手段であって目的は別にあるのが一般的。
仕事そのものが目的化している人は、ワーカホリックの可能性が高いです。
診断3. 家に仕事を持って帰ることも珍しくない
会社の仕事は時期によっては忙しく、残業でも片付かなくて家に持ち帰る場合があります。しかし、これだけでワーカホリックとは診断できません。
時期的に忙しくなくても、家に仕事を持ち帰ってくるようになったら要注意。このような人は仕事を一晩でも手放すことができず、家に持ち帰るのです。これは明らかにワーカホリックといえます。
会社だけでなく、本来はくつろぐ場所であるはずの家庭にも仕事を持ち込むようになったら、立派なワーカホリックですよ。
診断4. 体にムチを打ってでも仕事へ取り組んでいる
ワーカホリックになると、疲労が蓄積して肉体的にも精神的にも限界を迎えることがあります。本人はワーカホリックの自覚がないので、体調不良になっても仕事をしようとします。
体にムチを打ってでも仕事をするのは、高度経済成長の時代に社会人だった人には当たり前でした。その後、ワーカホリックという概念が生まれてからは、体にムチ打ってまで仕事をするのはあまり誉められたことではないと思われるようになりました。
もしも原因のわからない体調不良の場合は、ワーカホリックを疑ってみる必要があるでしょう。
診断5. 会社や上司からの評価は高いと感じる
仕事をして実績を上げれば、会社や上司からの評価が高くなります。それが励みとなって、さらに仕事に力を注ぎます。
この悪循環がワーカホリックを作り出している可能性も。会社や上司の評価など気にしない人はワーカホリックの心配はありませんが、異様に評価を気にするようになったら要注意。
本来、仕事の価値は成果にあるはずです。それ以上に会社や上司の評価を第一に考えるようになったらワーカホリックを疑いましょう。
ワーカホリックな人の特徴とは
ワーカホリックな人は自分ではわからないものです。それだけに、気づかないうちに仕事中毒になっているケースがほとんど。ここでは誰でもわかるワーカホリックの特徴について解説します。
近頃、疲労がとれないと感じている人、体調不良で悩んでいる人は参考にして自己診断をしてみてはいかがでしょうか。
特徴1. 休日も仕事のことばかり考えている
休日が怖いと思い始めるのは、典型的なワーカホリックの症状です。休日になると何をしていいのかわからなくなるので、仕事中毒のサラリーマンにとっては恐怖なのです。
普通の人は休日には家族でドライブに行こうとか、美味しい物を食べに行こうと考えるものです。ところがワーカホリックの人は休日も仕事のことばかり考え、余暇を楽しむという意識がありません。
ワーカホリックは休日も気難しい顔をして、仕事のことばかり考えています。
特徴2. 仕事を家に持ち帰るのもザラにある
仕事以外のことは考えられないのがワーカホリック。仕事から離れるのが嫌で、家にまで持ち帰ってくるようになったら要注意です。
仕事にはスケジュールが付きものですから、間に合わない時には持ち帰ることもあるでしょう。でも、それが日常的になるのはやはり仕事中毒の証拠。
家に仕事を持ち帰るとプライベートな時間がなくなり、一日中仕事漬けになります。プライベートより仕事の方を重視するのがワーカホリックです。
特徴3. 仕事では「やり甲斐」に一番重きをおいている
サラリーマンなら仕事にやり甲斐を持つのが当然でしょう。ただし、物事には優先順位があります。
家族が病気になっても仕事優先という考え方をするのがワーカホリック。やり甲斐を越えて、仕事が生き甲斐になってしまう状態です。
これでは何のために仕事をするのかわからなくなりますね。家族の幸せのために仕事をしている人は安心ですが、とにかく仕事のために仕事をするようになるのがワーカホリックの特徴です。
特徴4. 上昇志向がとにかく強い
仕事をする上での励みになるのが出世でしょう。出世は仕事の結果に与えられるご褒美です。
ところがご褒美をもらうだけでは満足できず、もっと上を目指すために仕事をするのがワーカホリックの特徴です。上昇志向が強く、出世が目的化していきます。
ある種の強迫観念が生まれて、それに突き動かされるように無我夢中で仕事を続けて出世の階段を上り、上昇志向に拍車がかかるようになります。
特徴5. 自分の仕事に対して、誇りや責任を持っている
ワーカホリックになると仕事第一になりますから、自分が手がけた仕事には誇りと責任を感じるはずです。誇りと責任は誰にも必要なものですが、ワーカホリックの場合はそれが特に強くなります。
仕事に関して他人の関与を嫌うようになり、自分の力で成し遂げようと全力を注ぐのがワーカホリックの特徴です。仕事を他人任せにできず、自分だけがやり遂げられるという自信が生まれます。
ワーカホリックになると、あまりにも仕事に対しての誇りと責任が強くなります。
特徴6. 定時過ぎでも残って仕事をするのがザラ
ワーカホリックになると、仕事以外の生き甲斐がなくなります。土曜も休日も祝日も仕事のことばかり考え、平日も自ら残業をするようになります。
定時で仕事を終えて帰宅しても、やることがなく不安に襲われるのです。早く帰ることよりも、会社に残って仕事をする方が楽しく感じられるのでしょう。
もしも必要のない残業をするようになったら、ワーカホリックの疑いがあると考えてください。
特徴7. プライベートよりも仕事を優先している
人間にはバランスが必要です。仕事をやったら休息を取る、休息したら仕事をやるというように、仕事とプライベートを両立させるのが生活の基本。
ワーカホリックになるとプライベートは二の次三の次で、とにかく仕事が一番になります。仕事のないプライベートな生活に価値を見いだせなくなるのが典型的なワーカホリックです。
その結果、結婚しているワーカホリックは家族をないがしろにするようになります。
ワーカホリックに陥りやすい人の特徴
いくら仕事が好きでも、全ての人がワーカホリックになるわけではありません。ワーカホリックになる人とそうでない人の違いはどこにあるのでしょうか。
ここではワーカホリックを防ぐためにも、どのような人が危険なのかについて説明します。性格や気質が似ている人は気をつけてくださいね。
1. とにかく真面目で努力家な人
何事にも真面目で努力家な人は仕事に対しても疎かにしません。手を抜くことを極端に嫌がり、完璧主義者の側面があります。このような人はワーカホリックになりやすいといえます。
責任感が強く、自分が手がけた仕事は完璧に仕上げようと努力を惜しまないのです。もちろん仕事に打ち込むことは素晴らしいことですが、真面目なだけに自分が納得するまでやってしまいます。
このような人は他人が評価しても自分で納得がいかないとトコトン仕事に入り込むので、ワーカホリック候補の筆頭です。
2. 負けず嫌いで上昇志向の強い人
負けず嫌いな性格も要注意です。自分だけで満足するのではなく、常に競争相手を意識することによって仕事へのモチベーションを維持。そこには上昇志向の強さという面が隠されており、ワーカホリックの特徴そのものといえます。
負けず嫌いで上昇志向が強いというのは、それだけ仕事にかける情熱があるということ。そこには、仕事以外の趣味を楽しむといった考えが入り込む余地がありません。ワーカホリックに最もなりやすい特徴の1つでしょう。
3. 仕事以外にこれといった趣味がない人
趣味を持っている人は、休みの楽しみ方を知っています。このような人はワーカホリックになる危険はありません。
趣味がない人は休みの日でも仕事以外にすることがないので、ワーカホリックになる恐れがあります。
仕事が趣味といえる人は要注意。本来、趣味と仕事は別物で、趣味の効用は仕事のストレスを解消すること。
しかし、仕事を趣味だという人はストレスの解消ができず、必然的にワーカホリックになります。
4. 自己肯定感が低く自信がない人
ワーカホリックになっている人は仕事に対しての自信がないので、仕事を完成させることができません。満足いくまで何度も手直しをするので、作業時間が長くなり、帰宅しても仕事のことが頭から離れないのです。
自信がないと、自己肯定感が低くなります。自分がこなした仕事を積極的に評価できないので、常に不安に襲われます。不安を払拭しようとして、1つの仕事を終えていないのに別の仕事をやり始めたりします。
こうして未完成の仕事が積み重なり、いつも仕事に追われる状態になってワーカホリックに陥るのです。
5. 頼まれたら断れない優しい人
真面目で気が弱く、他人から頼まれたらイヤと言えない優しい人もワーカホリックの危険性があります。
頼まれた仕事を断れないので、次々と仕事が増えるばかり。しかも引き受けた以上はやりこなさねばならないという真面目さがあるので、気がついたら仕事中毒に陥っているというケースがあります。
このように心根の優しい人がワーカホリックになると、肉体的にダウンすることが多くなるので注意が必要です。
ワーカホリックの主な症状とは
ワーカホリックには仕事中毒ならではの症状があります。自己診断をするためにも、ワーカホリックを防ぐためにも、どのような症状なのか知っておくべきでしょう。
ここからはワーカホリックの主な症状を5つ取り上げていきますので、自分に照らし合わせて参考にしてみてくださいね。
慢性的な睡眠不足
ワーカホリックの人は休日も仕事のことを考えているので、心身ともにリラックスできません。常に緊張状態にあるため、睡眠も浅くなり、慢性的な睡眠不足状態に陥ります。
朝の寝覚めが悪くなったり、仕事にも集中力が欠けるようになります。また凡ミスが増えて仕事にも影響が出始めます。このような症状が起き始めたら、慢性的な睡眠不足を疑ってください。
どうしても睡眠不足が解消できない場合は、ワーカホリックを疑ってみる必要があります。
めまいや頭痛に苛まれる
ワーカホリックになると睡眠不足になりますが、それと同時にめまいや頭痛が起こる場合があります。
めまいや頭痛は慢性的な睡眠不足が引き起こす症状とも言われていますが、その根本的な原因はワーカホリック。そこに早く気づけば、ワーカホリックを改善することが可能です。
めまいや頭痛はいろいろな原因で発症するので原因の特定は難しいですが、仕事熱心な人は自分がワーカホリックかどうかをまず疑ってみてください。
自立神経失調症
今の時代、自律神経失調症にかかる人が増えています。これは神経のバランスが崩れて心と体にいろいろな悪影響がでる病気。自律神経失調症もワーカホリックの人に発症しやすい病気といえます。
常に倦怠感を感じたり、耳鳴りやめまい、手足のしびれを伴うこともあります。特に原因が見当たらない場合、ワーカホリックを疑ってみてください。
仕事に集中するあまり、知らない間にストレスが溜まって自律神経失調症を発症することがあります。
食欲がなくなる
食欲は健康のバロメーターです。1日3食をしっかり食べることで、1日のエネルギーを補給できます。病気でもないのに食欲がなくなったら、ワーカホリックが原因の恐れあり。
仕事中毒の人は仕事以外のことでストレスを発散できないので、自分で自分を痛めつける悪循環に陥ります。その結果が食欲不振。食欲がなくなると仕事に対する集中力も散漫になり、さらにストレスが溜まります。
朝起きて食欲がなかったり、食欲がないのに間食が増えたりした時はワーカホリックの可能性が高いです。
情緒不安定やうつ
ワーカホリックでも仕事をバリバリこなせている間は特に問題は起こりません。しかしこれまで説明してきたような症状が出始めると、仕事への集中力が衰え、満足のいく仕事ができなくなります。
大事な仕事に影響が出始めると情緒不安定やうつになることも。自分では仕事をやっているつもりでも捗っていなかったり、単純ミスに気づかないことが多くなるのは情緒不安定だからです。
また仕事がうまくいかないのではないかという根拠のない不安に襲われ、一人で悩み始めるとうつの可能性があります。自分で自分を責めて、自己否定するようになったら要注意です。
ワーカホリックの治療法や改善方法とは
ワーカホリックを放置すると、心身ともにダメージが大きくなって回復が困難になることもあります。それを防ぐには早めに対処することがとても大事。
ここではワーカホリックに対する治療法や改善方法について5つのポイントを紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
仕事以外に没頭できるものを見つける
ワーカホリックの人は仕事第一主義で仕事以外のことには興味がありません。もし仕事以外に没頭できるものが見つかれば、ワーカホリックを改善できる可能性が高まりますよ。
しかし、改善するのは簡単なことではありません。仕事以外に没頭できるものがないから、ワーカホリックになったともいえるのです。ポイントはワーカホリックの診断を受けたあと、何とか治したいと思っているチャンスを逃さないこと。
そのチャンスを利用して仕事以外に没頭できるものを見つけられたなら、ワーカホリックから抜け出せますよ。
休日は仕事のことを考えない
ワーカホリックの人は休日も仕事のことばかり考えています。休日を休日らしく過ごすためには、家族の協力が必要。
家族全員で積極的に外出して、本人に仕事以外のことに触れさせるように仕向けるのです。映画でもお芝居でもコンサートでも、仕事以外の楽しみを覚えてもらうこと。
休日は家族でスポーツを楽しむというのはおすすめの改善方法です。体を動かして汗をかく楽しさを知れば、ワーカホリックを断ち切れるかもしれません。
仕事を通じて自分がどうなりたいのかを書き出してみる
頭で考えるだけなく、考えたことを文字に起こすのも効果的です。ワーカホリックから抜け出たいと思ったら、まず仕事以外にやりたいことを実際に書き出してもらうこと。書き出すことによって、イメージが具体的になります。
初めのうちは仕事以外に思いつかないかもしれません。それでも根気強く書き出してもらうのが大切で、仕事からの切り替えが徐々にできてきます。さらに書き出したことを実際に行動に移すこと。
このように具体化していくことによって、ワーカホリックから抜け出せるきっかけになりますよ。
特に何もなければ、思い切って転職するのもアリ
ワーカホリックを断ち切る最後の手段として、思い切って職場を捨てるという方法があります。
転職して職場を変えることで、半ば強制的に仕事中毒を断ち切るのです。強引な方法ですが、実際に職場を変えてしまうと仕事への情熱が嘘のように消えてしまうことがあります。
ワーカホリックだけでなく、中毒と名のつくものと縁を切るのは大変なこと。ワーカホリックの大元である会社を転職することで縁を絶ちきれるのなら、それも1つの正しい選択肢でしょう。
ワーカホリックに当てはまったら、対処法を試してみましょう。
ワーカホリックの実態や特徴をはじめ、どのような人が仕事中毒になりやすいのか、その症状や治療法にはどんなものがあるかなど、深刻なワーカホリックについて説明してきました。
単なる仕事中毒と軽く考えるのではなく、ワーカホリックの恐ろしさがわかっていただけたと思います。この記事を参考にして、少しでもワーカホリックを防げるように力を尽くしてみてくださいね。
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