テクニックは先輩に教わる!吉原のソープ嬢に聞く「吉原ウラ話」
一般的に吉原というと、どんなイメージがあるでしょうか。
私の周りの20〜30代の男性に聞くと
「江戸時代に遊郭があったとかって。」
という声をよく聞きます。
じゃあ「今は?」と尋ねると
「分かんない。。行ったことないし。」
という人ばかり。
20〜30代の男性は吉原には行かないのでしょうか?
それとも、単純に私の周りにいないだけ?
気になったので、吉原で実際に働くソープ嬢の方に、色々とインタビューをしてきました。驚きやなるほどが詰まったウラ話が色々聞けたので、ぜひ一度覗いてってやってください。
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「吉原のお店は、マッサージ店として登録されてるんだよ。」
著者MAYU(以下:M):今日はよろしくお願いします。吉原のことを色々聞かせていただけたらと思ってます。
吉原で働くソープ嬢のお姉さま(以下、嬢):はい。こちらこそ。聞きにくいこともあるだろうけど、遠慮せずなんでも聞いてね。笑
M:突っ込んだ話も聞かせてください。笑 そもそも吉原ってどこにあるんですか?
嬢:実は、今はもう吉原っていう住所は存在しないのよね。駅でいうと南千住駅にあって、場所でいうと台東区の千束(せんぞく)っていうところにあるの。
M:へ〜!そのあたりだったんですね。
嬢:赤線・青線って聞いたことない?
M:???
嬢:知らないかw昔、政府から風俗営業が公認されていた地域のことを赤線っていうの。地図上に赤い線で囲ってたから、赤線。
反対に、風俗営業法の許可を取らないで、非公認で売春を行っていた地図のことを青線って言ってたの。吉原は赤線の中にあったのよ。
M:へ〜!
嬢:赤線の中じゃ風俗営業しても大丈夫って時代もあったんだけどね。少し前に法律が変わって、もう本番ありの風俗自体が禁止になって。いまは表向きはマッサージ店として運営してるって感じになったの。
「保健所が来たら、服着てマット隠して遮蔽取る!」
M:えっ、マッサージ店として登録されてるんですか?
嬢:そう、要はマッサージに来たら中の女性と恋に落ちちゃった〜っていうことなのよwマッサージ店だから、ちゃんと制服もあるの。可愛くないけどね。
M:なるほど〜。
嬢:だから、保健所が入るときは事前にマッサージ店の制服を着て、風俗っぽいものをいろいろ隠して準備するんだよ~。
(編集部注:風俗がちゃんと法律を守って運営しているか、保健所は定期的にチェックをしています)
M:準備ってどんな。
嬢:マットは屋上とかに隠す。
M:マットって?体育の?w
嬢:あ、体育のじゃないよw海に浮かべて寝転がったりできるような、空気入れて使うやつ。それでローションプレイするんだよ。
M:なるほど。
嬢:マット隠して、あと遮蔽(しゃへい)取って。
ソープランドって全部個室になってるんだけど、中で変なこと起きないようにドアに小さい窓が付いてるの。でも最中のことが外から見えたら嫌でしょ?だから小窓の上のバーにタオルとかかけて隠してるの。それを遮蔽っていうんだけど、保健所の人に見られたらまずい。「保健所が来たら、服着てマット隠して遮蔽取る!」が鉄則。
M:先ほどは保健所が来る前に準備するっていうお話でしたが、準備する時間なんてあるんですか?今聞いたお話だとかなり切羽詰まっているような。
嬢:基本的には前もって情報が入ってくるから準備できるのよ。保健所も明確にいつとは言わないけど「もうすぐ行くからね」とか情報が共有されるらしくて、お店がみんな身構えてるの。ソープランド協会っていうのがあって、そこに情報が入ってくるらしい。私も聞いた話だから、真偽のほどはわからないんだけど。
前に私がお店かけもちしていたときに、片方の店長に言われたことがあるの。「かけもちは全然良いけど、あそこの店もうすぐ警察はいるから辞めておけ」って。流行ってて悪いことしてるお店があるとチクられたりするらしいんだけど、その情報が入ってきてたみたい。
M:壮絶…。
嬢:あとは、保健所が摘発件数を稼ごうとしているときね。前に働いていたソープランドで一度、夕方に保健所が入ったのに同じ日の夜中にもう一度来たことがあって、「あ、本気だな」って思った。本当は深夜0時以降に営業してちゃいけないんだけど、0時を過ぎてから保健所がきて、一発アウトで1週間の営業停止くらった。保健所もお役所だから普段はそんな深夜に働かないんだけどねー。
M:基本は阿吽の呼吸で成り立っているということがわかりました。震える。
嬢:そうやって悪いとこは摘発もされちゃうから、今じゃ結構まじめなお店しか残っていかないのよ。
「0時以降の吉原は何もやってないから、気をつけてね。」
M:あと、0時までなんですね、ちゃんとしてる。
嬢:そうそう。0時以降に来てもほとんど何もないから気をつけてwって言いたい。笑
M:ワクワクして行って何もやってなかったら面白いですねもんねwちなみに、吉原全体にお店って何件くらいあるんですか?
嬢:今でも全国のソープランドの1割、150件くらいのお店があるの。
M:多いーー!!まだまだ栄えてるんですね。
嬢:ね。笑
「1回戦だけのときもあるし、3回戦するときもあるよ。」
M:ところで、吉原のソープランドでは3回戦が普通なんて聞いたことがあるのですが、実際はどうなんですか?
嬢:1回戦だけのときもあるし、3回戦するときもある。
M:本当に3回!すごい。普通の風俗は1回って聞きました。
嬢:まずベッドで1回して、移動してマットプレイ、最後に椅子。
M:椅子?
嬢:くぐり椅子って言って、男の人が座って女の子がもぐってするための椅子があるの。難易度高いんだけど、お客さんにはおすすめ。検索してみて!
M:(検索中)…これに男の人が座って、お姉さんが下から。わ、この画像すごい。
嬢:ふふふ。
「テク?先輩のお姉さんに教わったり、講習会に参加したり。」
M:その素晴らしい”ワザ”はどうやって身につけるんですか?
嬢:先輩のお姉さんにお金払って教えてもらう。
M:え!お金払って!?
嬢:そう。だって、お姉さんが普通に働いていればその時間でお金稼げるでしょ?サービス料と同じだけ払うのが普通かな。
M:衝撃。いくらくらい払うんですか?
嬢:お姉さんによって違うのよね。ソープランドって、元々は入店時に入店料だけお店がもらって、個室で女の子がサービス料を受け取るスタイルだったの。「マッサージ師とお客さんが部屋の中で何をしようと自由意志で、お店は関与していません」っていう。それで、入店料が2万5000円で、サービス料が4万だったら、この4万円をお姉さんに払ってワザを教えてもらうの。
M:なるほど。でも自由意志ってなんかちょっとお店冷たい。
嬢:このスタンスだと、お店も女の子も守られるんだよ。お客さんからお金を貰う時は、今はもう昔みたいに入店料とサービス料を分けたりしてないんだけどね。面倒だから受付でサービス料までまとめて6万5000円貰っちゃう。
M:そうなんですね。それにしても4万円。高い。
嬢:最近では大手のお店だと、お店が講習会開いたりもする。引退したお姉さんにお店側がお金払って、講習会するの。
M:それならわかる。
「シャワーを浴びずにいきなりするよ。」
M:これ、吉原ならではだな〜っていうワザあります?
嬢:ソクシャクソクベッドとか。
M:そくしゃくそくべっど???
嬢:うん、即尺即ベッド。お風呂に入る前に舐めるの。お店によってはそれを売りにしていたりするけど、高いお店なら基本のプレイ。まあ、吉原以外でも売りにしてるお店はあるんだけどね〜。
「私は必ずつけてする。」
M:でもそれだと、汚いまま始めることになっちゃうから病気とかこわくないですか。
嬢:うーんそうね。私も前はコンドームつけないで接客してたんだけど、やっぱり病気とか大変だから、今は必ずつけてするようにしてるよ。
M:えっ、そんなこと出来るんですか?
嬢:高めの料金設定のお店だとなかなか難しいけど、そんなに高くなければゴムつけてても大丈夫。料金高めのお店だと、やっぱり競争激しいから、つけることにこだわってると指名取れなくなっちゃう。
M:指名のために体はらないとなんですね。壮絶。
「最近の子って、吉原年齢とか知らないみたい」
M:これ、吉原っぽいでしょうって話ありますか?
嬢:吉原年齢って知ってる?
M:なんですかそれ。
嬢:プロフィールに年齢表記があるんだけど、実年齢を書かないことが多いの。
M:ふむ?
嬢:21才とか書いてあったら本当に若い子だったりするけど、24才だとだいぶ年齢が上がってきてたり、あるところより上の年齢には絶対ならなかったり。もちろん実年齢のお店もあるし、本当お店にもよるんだけど、年齢表記がアバウトだってこと、最近の子は知らないみたい。ビックリしちゃうよね。
M:知らずに行ったら詐欺にあったと思いそう。吉原以外のソープランドでは年齢表記ってあまり見ませんが、"アバウトに書く"のが吉原の文化なんですね。
嬢:最近は検索すればなんでも情報出てくるし、吉原年齢のこと、知っておいてほしいな。でも、女の子に年齢を聞くことってそもそも無粋でしょう?
M:(激しく同意)
嬢:ソープランドって大変な仕事なの。年齢よりもっと他のことを気にする方が楽しめるはず。
M:「そんな無粋なこと気にしない」という粋な考え方が街に根付いているのは、さすが歴史ある吉原って感じですね。この記事を読んで吉原に行く人には、女の子を気遣って吉原を楽しむ紳士で粋なお客さんになってほしいなって思いました!
「服脱いだら、あとは全力で楽しんで!」
M:ベテラン嬢の良さって何ですか?
嬢:やっぱり慣れてるから、テクがあるよねwあとは、お客さんの要望に合わせて最適なプランを提案できるよ。「この時間でそれだけのことをやりたいならこういうプランがおすすめ、でもやっぱりせっかくソープに来たならマットプレイはやっていった方が良いと思うしこんなプランでどうですか。」って。1回戦だけの時もあれば3回戦やるときもあるし、とにかく時間配分が大変なの。みんな最高に楽しんでいってもらえるように考えるけど、慣れてないとやっぱりちょっと難しかったり。
若い女の子だと、お客さんの要望をむりやり全部詰め込もうとして失敗しちゃったりする。でも、お客さんが無理言ってるのにクレーム言われてもちょっと可哀想だよね。
M:そうですね。
嬢:吉原だって食○ログと一緒。調べて行っても、ハズレだったりするでしょ。余程嬢にやる気がないとか、本当に嬢が悪い時は、お店に文句言って良い。でも、女の子が悪いわけじゃないなら、服脱いだらあとは全力で楽しんだ方がお得!脱いだら料金発生するからさ。
M:なるほど。歴史の話から赤裸々な裏話まで教えていただいて、今日は本当にありがとうございました!