恋愛におけるサンクコストの効果。ダラダラ別れられない恋愛を抜け出す方法とは?

高峰ナナ 2024.05.08
恋愛で感じるサンクコストについて詳しく知りたい方へ。この記事では、サンクコストバイアスの意味から、効果を感じる具体的な場面、サンクコストにとらわれない方法から活かすコツ、その他の恋愛テクニックについて詳しく解説します!

「サンクコスト」とは?

恋愛におけるサンクコストとは?

「サンクコスト(sunk cost)」とは既に支払ってしまって戻ってこない時間や労力やお金のことを指します。

恋愛に置き換えると交際期間におけるデートにかかった費用や時間といったものになるでしょう。

本来であれば別れるべきだったとしても、労力や費用を取り戻そうとダラダラと付き合い続けてしまい、中々別れられないというのもこのサンクコストによる行動です。


恋愛におけるサンクコスト効果の具体例|よくあるパターンをご紹介!

「サンクコスト効果ってどのようなパターンがあるのだろう」

「もしかしたら自分もサンクコスト効果に陥っているかもしれない」

サンクコストにはどのような具体例があるかわからない方も多いでしょう。

ここからは恋愛におけるサンクコスト効果のよくあるパターンをご紹介します。

どのような気持ちがサンクコストに当てはまるのかを見ていきましょう。


具体例1. 脈なしだけど、尽くしてきたから諦められない

相手は自分のことは好きではないと分かっているのに、どうしてもアプローチをしてしまう事ってありますよね。

これは、今まで毎日してきたLINEやデートに費やした労力、相手のことを考えてきた時間がもったいなく感じてしまうという考えによる行動です。

尽くしてきた気持ちが惜しいと感じてしまい、諦めきれずに中々次へ進むことができないでしょう。


具体例2. もう好きじゃないけど、三年付き合ったから簡単に別れられない

今となっては長年付き合ってきた恋人に対して好きという気持ちはないのに、別れを切り出さずに一緒に居るカップル。

いざ別れてしまうと、これまで付き合ってきた三年間という長い月日が無駄になってしまうと思うと、別れる決心がつかなくなっているのでしょう。


具体例3. ヒモ男だけど、たくさんサポートしたから手放すわけにはいかない

ロクに働きもせずに、彼女の稼ぎだけで生活するヒモ男。

彼のために今まで生活費やファッション代、デート費用などを払ってあげてきたことでしょう。

そんな彼氏と付き合うのが嫌になっても、今まで自分がたくさん投資してきた様々な費用などが無駄になってしまうことが惜しく感じてしまい、手放せなくなってしまいます。


具体例4. 遠距離の間、お金も時間もかけて頑張ったから別れたくない

遠距離恋愛では頻繁に会うことができないため、彼氏彼女のことを想う時間が多くなると思います。

また、久しぶりのデートにおいては相手のところまで向かう際にお金や時間がかかってしまいがちです。

そのように苦労して付き合ってきた経験があると、少し気持ちが冷めたくらいでは我慢してしまうでしょう。


具体例5. 同棲を始めたばかりで浮気されたけど、我慢するしかない

相手に浮気をされると、相手の事が許せなくなるものです。

しかし、それが同棲を始めたばかりだと、改めて引越しするには、賃貸の初期費用や引越し費用、家具の購入などたくさんのお金が必要になってしまいます。

また、家の契約のことも重なって、すぐに別れるわけにはいかず我慢するしかない状況になってしまうでしょう。


恋愛でサンクコストにとらわれない方法|好きな人に振り回されないためには?

「好きな人に振り回されない方法が知りたい」

「サンクコストを感じやすい自分でもサンクコストにとらわれない方法はある?」

恋愛ではサンクコストにどうしてもとらわれてしまいがちですよね。

ただ、サンクコストにとらわれなくなると、冷静な判断ができるようになります。

これから解説するサンクコストにとらわれない方法を理解して頭に入れておきましょう。

頭に入れておくことで、実際に自分がサンクコストに陥った時、冷静に考え抜け出すことができるようになりますよ。


方法1. サンクコスト効果が働いていることを理解する

自分にサンクコスト効果が働いていることを知っているだけで自身の状況を冷静に俯瞰できます。

冷静に俯瞰することでサンクコストとらわれて悩み続けることがなくなるでしょう。

例えば、恋人への気持ちが冷めたと感じているのに別れる決断ができない場合は、今までの時間などが勿体ないと感じていないか考えてみましょう。


方法2. サンクコストがゼロだったら「どうしているか」を考える

別れられない理由は、過去に恋人に捧げてきた時間や労力、お金が惜しいと感じているからです。

恋人と出会った時から現在までのことを忘れて白紙の状態なら自分はどのような行動を選ぶかを自分に問いかければ冷静な判断ができるはずです。

例えば、恋人の浮気が原因で別れるか悩んでいる場合に別れられない原因の1つはサンクコストが関係しているはずです。

1度冷静になり、そもそも浮気する恋人と付き合い続けるべきかと考えるようにしましょう。


方法3. 信頼できる友人など第三者に意見を求める

サンクコスト効果にとらわれていると恋人と過ごしてきた思い出が邪魔をして冷静に考えることができません。

自分の状況を説明し、友人などからアドバイスをもらうと自分の置かれている状況を客観的に見れるでしょう。

しかし、第三者に意見を求める際は、状況をしっかりと説明しないと伝わりづらいです。

そのため、自身で状況を説明できるように現状を頭の中を整理しておくとより良いアドバイスを貰えるでしょう。


方法4. 一方的なお願いをされても断る

好きな人からお願いをされてずっと聞いていると、積み重ねることで

「色々良くしてあげたから別れにくい」

という風に思うようになってしまいます。

そのため一方的なお願いをされた時には断る勇気も必要です。

たまのお願いや、いつも自分のお願いも聞いてもらっている場合を除いて、連続性のある一方的なお願いをされた場合は断るようにしましょう。


サンクコスト効果を恋愛で活かすコツ|好きな人を虜にするには?

「好きな人を振り向かせる恋愛テクニックの使い方を身につけたい」

「サンクコスト効果を活かした心理学の具体的なコツを知りたい」

サンクコスト効果を知ったからには、恋愛における使い方も気になりますよね。

恋愛でどのように活かしていけばいいのか。

ここからは、サンクコスト効果を恋愛で活かすコツについて解説していきます。


コツ1. デートなどは相手に近くまで来てもらう

デートや待ち合わせは相手に近くまで来てもらうことで、相手の交通費や移動時間が貯まっていきます。

また、相手に来てもらうことにより自身のサンクコストが貯まるのを回避できます。

とは言え、何でもお願いしすぎると自分ばかりと不満に思われてしまう事もあるので相手お願いし過ぎないようにバランスを見ることも大切です。


コツ2. 些細な相談や頼み事をたくさんする

相談や頼み事をすることで、頼まれる側からすると相談や頼まれ事を聞いてあげるという時間や労力がサンクコストとして貯まってきます。

また、相手は頼ってもらえていることに嬉しさを感じる場合もあるでしょう。

些細な相談や頼み事はなんでもよく、

  • 少し悩みを聞いてほしい
  • ちょっと手伝ってほしいことがある

など、ことあるごとにあなただから頼るというスタンスを取ると良いでしょう。


コツ3. 食事代や飲み物代を払ってもらう

相手に食事代や飲み物代を支払ってもらうことで、その費用がサンクコストとして貯まってきます。

とは言え奢ってもらって当たり前という態度だと嫌われてしまう恐れがあるので、笑顔でしっかりお礼を伝えると奢った甲斐があったと相手は思ってくれるでしょう。


コツ4. 告白や誘いは毎回すぐには受け入れない

告白やお誘いを毎回すぐに受け入れないことで、相手はここまで粘ったのだからと後には引けない状態になります。

なので、告白やお誘いを受けた時には返答を濁したりしてみましょう。

そうすることで相手はもう1回チャレンジしようという気になるでしょう。

断る際は、相手が遊ばれていると感じないように丁寧に返答するようにしましょう。


サンクコスト効果以外で活用したい恋愛テクニック

「他にはどのような恋愛テクニックがあるのだろう」

「他の恋愛テクニックを使ってモテたい」

心理学をベースにした恋愛テクニックをたくさん学んで、試してみたい人も多いと思います。

ここからはサンクコスト効果以外で活用出来る恋愛テクニックについて解説していきます。

どんな恋愛テクニックがあるか把握していきましょう。


テクニック1. 好意の返報性

相手から受け取った好意は、自分も好意で返したいと思うようになることを「好意の返報性」と言います。

そのため、狙っている人に好意を持ってほしければ、まずは自分から好意を伝えましょう

そうすることで、好意を持たれたことが嬉しくて好きな人もあなたの事を意識するようになるでしょう。

しかし、知らない人から好意がある素振りを見せられても警戒されてしまいます。

最低限として顔見知りレベルになるようにまずは関係構築から始めましょう。


テクニック2. 単純接触の原理

人は頻繁に接する機会がある相手を好きになる傾向があり、接する機会が多ければ多いほど、関心や好感度が高ると言われています。

そのため、気になる人がいるのであれば、会う機会を意図的に増やしていくことが大切です。

気になる人になかなか会える環境がない場合は、小まめに連絡を取ると良いでしょう。

電話ができる場合、長電話ではなく短い時間で通話し、頻度を増やすとより効果的です。


テクニック3. フット・イン・ザ・ドア

最初から大きな頼み事をされても相手は戸惑って断ってしまうもの。

そこで、初めは小さくて断りにくいお願いから始め、要求を徐々に大きくしていく手法を取ると、そのまま流れでOKしやすくなります。

例えば、いきなり映画に誘っても断られそうな間柄なら

「××の漫画が好きって言ってたよね。読みたいんだけど」

と過去の会話から引き出して、漫画を借りる流れにして小さなOKを引き出します。

その後に、

「××の漫画面白かったよ!映画化されるよね。今度一緒に見に行かない?」

とデートのお誘いに繋げてみると、デートに繋げられるでしょう。


テクニック4. ランチョン・テクニック

人は美味しいものを食べている時はお願いを断りにくいという心理を活用する手法が「ランチョン・テクニック」です。

そのため、デートで食事を一緒にすると好意を持たれやすいですよ。

相手が食べ物を美味しいと感じることが大前提ですので、好きな食べ物と美味しいお店を押さえておくようにしましょう。


テクニック5. アンダードッグ効果

人は相手の弱い部分を見ると同情してしまう生き物だと言われています。

そこを上手く活用して、自分のダメな部分や弱みを見せると、相手の注意をひく効果がありますよ。

例えば、普段は滅多に弱音を吐かないような人が、珍しく弱音を吐いている姿を見るとどうしたんだろうと思ってしまうでしょう。

効果的に使うためには普段はあまり弱音を吐かないことがポイントです。

普段は頑張っている姿を見せて、たまに弱い姿を見せることでより注意を引くことができますよ。


テクニック6. YESの法則

YESの法則とは、相手から5回のYESを引き出すことができれば、6回目は必ずYESを引き出せる言われている手法です。

そのため、他の小さなお願いなどを重ねていき、そこでデートの誘えばYESと言ってもらえるようになるでしょう。

注意点としては、YESを引き出そうとして質問攻めをしてしまう点です。

とにかくYESを引き出そうとするとぎこちない会話になってしまい、相手が不安を覚えることでしょう。

あくまでも自然的な会話の中でYESを引き出すことが大切です。


テクニック7. 認知的不協和理論

認知的不協和理論とは、相手に好きな人にしかしない行動をさせることで、相手の好意を誘導することができるテクニックです。

家の近くまで送る行為は本来好きな人や恋人に対してするものなので、例えば、女性の場合、好きな人がいたら帰り道に家の近くまで送ってもらうようにお願いしてみましょう。

すると、相手は無意識のうちに認知的不協和理論によって、こちらへ好意を寄せる可能性があります。

注意点は、長期的にお願いばかりしていると相手にわがままな人だと思われてしまうかもしれないことです。

そのため、短い時間で好きな人から好意を持ってもらいたい場合に、当テクニックを活用していきましょう。


サンクコストを理解して、恋愛に役立ててみて。

サンクコスト効果の意味から、効果を感じる具体的な場面、サンクコストにとらわれない方法から活かすコツ、その他の恋愛テクニックについて解説してきました。

生きていく上で、サンクコスト効果を感じる場面は多々あるでしょう。

まずはサンクコスト効果を感じていることに気づくことから始めていき、徐々にサンクコスト効果から抜け出しましょう!

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