天体望遠鏡の人気おすすめ15選。天体観測が楽しくなる商品の選び方とは
前提として「天体望遠鏡」とは?
天体望遠鏡とは、天体観測のために用いられる望遠鏡のこと。
月のクレーターや土星の環など、肉眼では見られない天体の姿を見れますよ。そのため、子どもの夏休みの課題や、大人が天文学の研究のために使用することが多いです。
でも、一言に天体望遠鏡と言っても、一般観望用から研究用まで種類は様々。
「何を見たいのか」、「どのようなことを観測したいのか」によって選ぶ天体望遠鏡が異なるため、まずは目的を明確にすることが大切になります。
望遠鏡の基礎知識|知っておきたいパーツの名称を紹介
望遠鏡は、様々なパーツによって構成されています。種類によって扱い方や見え方も変わってくるため、それぞれの名称や特徴を理解しておく必要がありますよ。
ただ、初めて購入する方にとっては、専門用語が多くて何が何だか分かりませんよね。そこで、望遠鏡選びをする前に知っておくべき基礎知識を解説します。
主要パーツの役割を理解しておくだけでも、最適な望遠鏡選びがしやすくなりますよ。
基礎知識1. 「鏡筒」
鏡筒とは、三脚に乗っている大きな筒です。中にレンズや反射鏡などが入っており、観測したいものを見えるようにする天体望遠鏡のメイン部分と言っても過言ではありません。
鏡筒は、レンズによって像を捉える「屈折式天体望遠鏡」と、反射鏡で光を集めることで天体を観測できる「反射式天体望遠鏡」、屈折式と反射式両方の要素を持つ「カタディオプトリック式天体望遠鏡」の3種類があります。
それぞれの詳細については後程解説しますが、像を見るための仕組みがそれぞれ違うため、扱いやすさやコストなどを考えて適した方を選びましょう。
基礎知識2. 「架台」
架台とは、鏡筒と三脚をつなぐ役割を果たす部分で、別名「マウント」とも呼ばれます。像を映す鏡筒は、非常にデリケートで風の揺れなどでも像がブレてしまうことがしばしば。そのため、それを支える架台は安定した天体観測に必要不可欠なものと言えます。
架台は、扱いが簡単な「経緯台式架台」と、天体撮影などに向いている「赤道儀式架台」の2種類があります。それぞれ扱い方が違うため、自分で操作できそうなものを選ぶと同時に、鏡筒を支えられるだけのしっかりしたものを探しましょう。
架台の種類① 経緯台
経緯台は、地面に対して垂直あるいは水平方向に動く仕組みの架台です。鏡筒を上下左右に動かすだけの単純操作なので、初心者向けの架台と言えます。
天体の動きに合わせて操作をする際は、上下・左右とそれぞれ微動ハンドルを両手で操作します。
長時間の観測や天体写真の撮影時には少々大変かもしれませんが、自分で好きなように天体を追えるので、自由に天体観測を楽しみたい方に最適なタイプです。
架台の種類② 赤道儀
赤道儀は、天球の軸に対して垂直あるいは水平方向に動く架台。そのため、地球の自転軸と並行になるようセッティングを行う必要があり、初めての方にとっては少々扱いが難しいです。
赤道儀は天体を追尾するのに適しているため、長時間の観測や天体写真の撮影に向いています。短時間天体を観測するのであれば経緯台で良いですが、「見るだけでなく美しい天体写真を撮りたい」と思う方はぜひ赤道儀に挑戦してみてください。
基礎知識3. 「三脚」
三脚は、鏡筒と架台を支える土台となる部分です。安定した状態で観測するために重要な部分なので、強度や安定性などを考慮して選びたいところ。
また、三脚の素材は一般的にアルミですが、商品によって重さは様々。重たいものは安定しているというメリットがある反面、持ち運びが大変というデメリットもあります。そのため、用途に合わせた三脚選びをしましょう。
基礎知識4. 「接眼レンズ」
接眼レンズとは、天体望遠鏡を覗く部分にあるレンズです。実像を拡大するためのレンズなので、種類や倍率によって見える範囲や明るさなどが変わります。
「高倍率だと星が良く見える」と思われがちですが、実際はそのようなことはありません。倍率を上げ過ぎると、像がどんどん暗くなってしまう場合があるからです。
そのため、接眼レンズは明るさを左右する対物レンズとのバランスが大切だと覚えておきましょう。
基礎知識5. 「対物レンズ」
対物レンズとは、接眼レンズと対極の部分に設置されているレンズです。天体の光を捉える働きがあるため、肉眼では観測が難しい星の輝きもしっかりキャッチします。
対物レンズの直径を口径と呼び、どれだけ光を集められるかが変わるので、天体望遠鏡の性能を左右すると言っても過言ではありません。
できるだけ視野を明るくしてたくさんの星を観測したい場合は、口径が大きなものを選ぶと良いですよ。
基礎知識6. 「ファインダー」
ファインダーとは、観測物が視界に入るよう手助けをする装置です。倍率が高いレンズは視野が狭く、観測したい月や惑星などがうまく視界に入らないことがあります。
それを倍率が低く視野が広いファインダーを使うことで、観測物が捉えやすくなるのです。ファインダーで見つけた観測物に合わせて望遠鏡の向きを調整すれば、レンズを通して明るく綺麗な天体の観測に成功します。
天体望遠鏡の種類|3つの種類の特徴を見てみよう!
天体望遠鏡は、光の集め方によって3種類に分けられます。扱いの難しさや像の見え方などが種類によって異なるため、使用者がどんなものを使いたいかを明確にして選ぶ必要があります。
ここからは、それぞれの種類が持つ特徴を紹介するので、天体望遠鏡選びに悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
種類1. 「屈折式望遠鏡」
屈折式望遠鏡は、対物レンズで光を集め、接眼レンズで像を拡大して観測する仕組みの望遠鏡です。細長い鏡筒が特徴で、一般的に天体望遠鏡と言うとこの屈折式を連想する方がほとんどでしょう。
天体の光がぼやけないようきちんと一点に集めるようにする「光軸調整」という作業が不要なので、初心者の方におすすめです。
種類2. 「反射式望遠鏡」
反射式望遠鏡は、光を反射鏡で集めて像を見る仕組みです。屈折式に比べると鏡筒が太く短いのが特徴で、覗き口が天体から90度曲がった位置になるため、観測に少しコツがいります。
しかし、屈折式と違って対物レンズに反射鏡を使用しているため、色による屈折率の違いで実物と色のズレが生じる「色収差」が発生しないのが魅力。比較的シャープな像が映り、綺麗な天体を観測できるでしょう。
天体をはっきりと観測したい際におすすめのタイプですが、定期的なメンテナンスや光軸調整などが必要なので、ある程度扱いに慣れている方向きの望遠鏡です。
種類3. 「カタディオプトリック式望遠鏡」
カタディオプトリック式望遠鏡は、主鏡と副鏡と呼ばれるレンズ、そして補正レンズの組み合わせで作られているタイプで、屈折式と反射式それぞれの良い点を取り入れた望遠鏡です。
他の2種類に比べて圧倒的に鏡筒の長さが短いのが特徴で、楽に持ち運びができます。その上、高い補正力を持つため、像のぼけやゆがみなどの収差が少なく、綺麗な天体を映しやすいです。
ただ、光軸調整が難しい傾向にあるため、ある程度扱いに慣れている方向けの天体望遠鏡と言えます。
天体望遠鏡の選び方|長く使える商品を選ぶ方法とは?
天体望遠鏡には様々な種類があるため、適切なものを選ぶにはコツが必要です。そこで、天体望遠鏡を購入する前に確認しておくべきポイントを解説しながら、正しい選び方を紹介します。
天体望遠鏡は決して安い買い物ではないので、買った後に後悔することがないように、以下の点を踏まえて品定めをしましょう。
選び方1. 予算を決めてから商品を選ぶ
天体望遠鏡は、数千円~数十万円とかなり価格帯が広い特徴を持ちます。その上、色収差を抑えるために別レンズを購入するなどカスタマイズも行うとなると上限がありません。
つまり、どこまでこだわるかを決めておかなければ、手が届かないほどの金額に跳ね上がってしまうこともあるのです。そのため、買える範囲内でバランスのとれた性能を見極めることが重要。
カードで購入した後、請求書を見て値段に驚くことがないよう、まず予算はきちんと決めておきましょう。
選び方2. 本体サイズや重量を確認して選ぶ
あまりに本体が重いと、毎回のセッティングに苦労します。また、「天気が良いから外で観測しよう」と思った際も、持ち運びが大変です。
場合によっては、子どもが天体望遠鏡の大きさと重さに耐えきれず、持ち運び中に落としてしまうなんてことも。
こういったリスクを避けるためにも、持ち運ぶ機会が多いと分かっている場合は、できるだけコンパクトで軽量なものを選ぶことをおすすめします。
片付けた際にどれくらいコンパクトになるのかを事前に知っておくと、自宅に収納スペースを確保しやすいでしょう。
選び方3. 観測したい天測に応じた倍率にする
レンズの倍率は、何をどう観測したいかで選び方が変わります。
例えば、星空の観測をするなら20~50倍の低・中倍率程度で観測可能。しかし、月面観測なら50~100倍くらいの倍率は必要になりますし、さらに木星など表面の模様までしっかり見たいなら150倍以上の高倍率が必要です。
このように、レンズによって天体の見え方はかなり違うので、事前に何を観測したいのかを考えて適した倍率のレンズを選ぶ必要があります。
選び方4. 集光力や極限等級を確認して選ぶ
集光力とは、文字通り光を集める力のことです。天体が持つ光をどれくらい集められるかで像の見え方が違うため、できるだけ集光力が大きい望遠鏡ほど星空を綺麗に観測できると言えます。
一方、極限等級とはどれだけ暗い天体が見えるかを示したものです。個人差はあるものの、人間は肉眼で見えるのは6等星くらいまで。それより暗い星は見えないため、望遠鏡の極限等級でより暗い星まで見えるよう補う必要があります。
どちらも、よりたくさんの星や惑星を見るために必要なポイントなので、天体観測を快適に行うためにも確認しておきましょう。
選び方5. 天体撮影できるかか確認して選ぶ
美しい天体を目に焼き付けておくのも良いですが、写真として形に残したい場合もありますよね。そんな時に行うのが天体撮影ですが、望遠鏡の選び方とは少し変わってきます。
例えば、天体撮影は天体の動きに合わせてカメラを動かさなければならないため、追尾しやすい赤道儀式架台が必要です。また、像がブレないよう安定した状態でカメラを構えることが大切なので、強度が高い三脚も用意したいところ。
このように、撮影の有無で機材の選び方も変わるため、天体撮影向きかどうかを確認して選びましょう。
選び方6. 『星どこナビ』に対応しているかで選ぶ
広大な星空で、目的の星や惑星を見つけるのはなかなか大変です。その上、目標の天体を視界に入れようとするとなると、レンズの調整なども必要となってくるでしょう。
そういった操作に不安を感じる方の強い味方が『星どこナビ』です。スマホで観測環境を操作するだけで、目標がある位置を教えてくれます。それに合わせて望遠鏡の向きを調整すれば良いので、初心者でも天体観測がしやすいでしょう。
このアプリに対応している天体望遠鏡であれば、比較的スムーズに天体観測が楽しめるはず。星どこナビの使用を考えている方は、天体望遠鏡がアプリに対応しているかどうかを確認して選んでください。
【種類別】天体望遠鏡のおすすめ人気モデル15選
初めて天体望遠鏡を購入する方の中には、「どれも同じに見える」と頭を抱えている方も多いでしょう。正直なところ、どのモデルにするか見極めが難しく、「高倍率」や「コンパクトで軽量」など様々な文言を鵜呑みにして選んでしまう可能性も。
そんな方のために、ここからは数多く販売される天体望遠鏡の中でも、特に人気のモデルを厳選して15台紹介します。種類別に紹介するので、どの種類にするかをある程度決めた後の商品選びに役立ててくださいね。
『屈折式望遠鏡』のおすすめ人気モデル5選
一般的に天体望遠鏡と言われると多くの方が想像するのがこのタイプ。
レンズをたくさん使っているため少々重い傾向がありますが、メンテナンスがほとんど必要ないため初心者にはうってつけです。
では、どんな屈折式望遠鏡が人気なのか、おすすめを5台紹介します。
屈折式望遠鏡1. ビクセン ポルタIIA80Mf
- アクロマートレンズ採用によって色収差が抑えられるため、綺麗な像を観測しやすい
- 架台に付属工具を収納する場所が完備されているので、設置時に工具忘れの心配がない
- 手を離した位置で鏡筒が止まるフリーストップ式を採用しており、見たい方向に鏡筒をスムーズに動かせる
ビクセンは、天体望遠鏡や双眼鏡、顕微鏡など様々な光学機器を扱うメーカーです。知名度が高いため、安心感もありますよね。
そんなビクセンが販売する望遠鏡は、月や惑星の観測など様々な目的に幅広く対応できるスタンダードタイプ。架台と三脚がネジ一本で簡単に組み立てられるなど扱いやすさも抜群です。
オールマイティに活躍するので、「何を観測したいかははっきり決めていないけれど、とにかく綺麗な星空を見たい」という方に最適な望遠鏡ですよ。
Amazonで詳細を見る商品ステータス
- 脚の長さ/筒の長さ:90~130cm/86cm
- 重量:9kg(鏡筒+架台)
- 架台:経緯台
- 倍率: PL20mm(46倍)、PL6.3mm(144倍)
- 集光力:131倍
- レンズ口径:80mm(有効径)
- 極限等級:11.3等星
- 星どこナビ対応:ー
- メーカー:ビクセン
屈折式望遠鏡2.YsinoBear 天体望遠鏡
- アクロマートレンズ搭載で、色収差を抑えてシャープな像が見える
- 天頂ミラーが付属されており、真上の天体まで観測できる
- 天体専門ではなく、景色や野鳥観察などにも活躍
上級者から、子ども・初心者向けまで幅広い天体望遠鏡を販売するYsinoBearの商品です。
細長い鏡筒が特徴の屈折式と違い、この商品は比較的鏡筒の長さが短め。コンパクトなため、野外で使用する際も楽に持ち運べます。
また、水平ハンドルが大きくスムーズに回転するので、見たい方向に素早く操作できるのも嬉しいところ。天体観測だけでなく、美しい景色や動きが素早い野鳥の観察時にも役立ちますよ。いろんな用途で使用したいという方に、ぜひおすすめしたい商品です。
Amazonで詳細を見る商品ステータス
- 脚の長さ/筒の長さ:ー
- 重量:ー
- 架台:経緯台
- 倍率:ー
- 集光力:ー
- レンズ口径:70mm
- 極限等級:ー
- 星どこナビ対応:ー
- メーカー:YsinoBear
屈折式望遠鏡3. YsinoBear 天体望遠鏡セット
- 三脚が軽量のアルミ素材で、外で観測する際などに持ち運びが簡単
- バローレンズが最大3倍まであるため、倍率を3倍に引き上げて天体を細かく観測できる
- 地上のものを見るのに適した正立プリズムが付属品としてついているので、景色や野鳥観察など天体以外の観測も楽しめる
細長い鏡筒から一直線に光が集まるため、シャープで綺麗な像が見えるYsinoBearの天体望遠鏡です。重量が約3kgとかなり軽量で、子ども1人でも楽々と持ち運べます。
レンズも低倍率から高倍率まで3種類そろっており、観測対象に合わせて付け替えられるのが良いですね。わざわざレンズを買わずとも、この3つだけでもいろんな天体を楽しめますよ。
組み立ても簡単で、初心者でも扱いやすいです。10,000円未満とコスパも良いので、値段が気になる方でもこれなら買いやすいでしょう。
Amazonで詳細を見る商品ステータス
- 脚の長さ/筒の長さ:ー
- 重量:約3kg
- 架台:経緯台
- 倍率:20mm(35倍)、H-12.5mm(56倍)、SR-4mm(175倍)
- 集光力:ー
- レンズ口径:60mm
- 極限等級:ー
- 星どこナビ対応:ー
- メーカー:YsinoBear
屈折式望遠鏡4. EMARTH 天体望遠鏡
- 三脚の先に滑り止めパッドがついているため、滑って位置がずれる心配が少ない
- レンズを通して強い光が目に当たらないよう、対物レンズにサンバイザーがついている
- 初心者でも扱いやすく10,000円未満とお手頃価格なので、子どもの勉強用としても便利
ブルーの鏡筒がスタイリッシュでカッコイイEMARTHの天体望遠鏡。三脚は最大120cmまで伸びるので、いろんな高さから観測ができます。
セットの中には、レンズやファインダーなど観測に必要なアイテムだけでなく、より天体観測を楽しめるよう星座早見表も付属。好きな星座を探したり、クイズを出し合ったりといろんな楽しみ方ができますよ。
コンパクトに収納できるので、「日中に登山やキャンプをし、夜は天体観測をしたい」というアウトドア好きにぴったりです。
Amazonで詳細を見る商品ステータス
- 脚の長さ/筒の長さ:40~120cm/40cm
- 重量:ー
- 架台:ー
- 倍率:14.4倍/36倍
- 集光力:ー
- レンズ口径:70mm(有効径)
- 極限等級:ー
- 星どこナビ対応:ー
- メーカー:EMARTH
屈折式望遠鏡5.MEADE 天体望遠鏡 EQM-70
- 天体観測のシミュレーションが楽しめるパソコンソフトが付属されているため、自宅でいつでもプラネタリウムを見ているような感覚が楽しめる
- 2倍のバローレンズがついており、よりはっきりとした像が見られる
- 天頂プリズムを使えば、頭上の星空も観測できる
MEADEは、コンピュータ制御の天体望遠鏡に強みを持つ光学製品メーカーです。メーカー商品は月観測用、惑星観測用、星雲観測用など様々なジャンルがあり、目的に合った商品選びができます。
今回ご紹介する商品は、初心者でも扱いやすい赤道儀式架台の天体望遠鏡。一般的に調整が難しく慣れた人向けと言われる赤道儀ですが、こちらは設定がシンプルなので比較的簡単に扱えます。天体を追尾したい場合も、微動ハンドル1本で楽々操作できますよ。
「初心者だけれど、長時間観測や天体を追尾して観測したい」という方にぜひおすすめしたい商品です。
Amazonで詳細を見る商品ステータス
- 脚の長さ/筒の長さ:ー
- 重量:ー
- 架台:赤道儀
- 倍率:MA26mm(34.6倍)/MA9mm(100倍)/MA6.3mm(142.8倍)
- 集光力:100倍
- レンズ口径:70mm
- 極限等級:ー
- 星どこナビ対応:ー
- メーカー:MEADE
『反射式望遠鏡』のおすすめ人気モデル5選
屈折式に比べると、圧倒的に短い鏡筒でコンパクトな反射式。口径が大きく光をたくさん集めやすいため、像が綺麗に見えると人気です。
ただ、光軸調整やメンテナンスが必要なので、扱いにはコツがいります。そのため、天体観測に少し慣れてきた方が2台目として購入するのにおすすめ。
そんな反射式望遠鏡の中で、特に人気のモデルを5台紹介します。
反射式望遠鏡1. ミード EQM-127
- 別売りのモータードライブを取り付ければ、モーターでの追尾が可能で操作がより楽になる
- 三脚がワンタッチ式で、一般的な三脚より組み立てが簡単
- 3種類の接眼レンズがそろっているため、目的に合わせた観測・撮影ができる
世界最大級の光学製品メーカーであるMEADEの人気シリーズ「EQM」の商品です。ブルーのスタイリッシュなデザインに、コンパクトな鏡筒が印象的で、持ち運びも楽々。
天体を追尾しやすいよう赤道儀を採用しているため、長時間観測をしたい方にはうってつけですね。
また、いろんな使い方が可能な天体望遠鏡で、月観測はもちろん、木星などの惑星や星雲の観測にも使えます。オールマイティに活躍してくれるため、長く愛用できるでしょう。
Amazonで詳細を見る商品ステータス
- 脚の長さ/筒の長さ:ー
- 重量:ー
- 架台:赤道儀
- 倍率:MA26mm(38.5倍)/MA9mm(110.1倍)/MA6.3mm(158.7倍)
- 集光力:329.16倍
- レンズ口径:127mm
- 極限等級:ー
- 星どこナビ対応:ー
- メーカー:MEADE
反射式望遠鏡2. Kenko Sky Explore SE-AT100N RD
- 軽量かつコンパクトで持ち運びが楽なので、屋外での観測がしやすい
- 卓上に置けるデザインとなっており、三脚がなくてもテーブル上などで安定した観測が楽しめる
- 集光力が高めで、しっかり光を集めてくれるため視界が明るく像もはっきり見えやすい
赤と黒のスタイリッシュなデザインが印象的なKenkoの天体望遠鏡です。自動追尾機能がついているため、手動で天体を追いかける必要がありません。そのため、「できるだけ操作を減らしたい」という方に最適な商品と言えるでしょう。
しかも、有線ではなく乾電池駆動。これならば、コンセントがない野外でも安心して観測できますね。
バローレンズは3倍を標準装備。高倍率に引き上げられるので惑星や星雲などの観測を楽しめます。
Amazonで詳細を見る商品ステータス
- 脚の長さ/筒の長さ:ー
- 重量:ー
- 架台:経緯台
- 倍率:ー
- 集光力:204倍
- レンズ口径:100mm
- 極限等級:ー
- 星どこナビ対応:ー
- メーカー:Kenko
反射式望遠鏡3. Vixen ポルタIIR130Sf 39954-3
- 三脚にアクセサリートレイがついており、接眼レンズを置いておけば観測時にすぐ取り替えができる
- 星座早見盤と星空ガイドブックが付属されているため、観測と同時に星空の勉強ができる
- 架台と三脚の接続がネジ1本なので、組み立ても片付けも簡単
数多くの天体望遠鏡を販売する人気メーカーVixenの反射式望遠鏡です。有効径が130mmと反射式の中でもかなり大きめなので、しっかりと光を集めてくれます。
ポルタⅡシリーズは、より多くの人々が天体観測を楽しめるように開発された商品。高い剛性と操作性が強みで、初めての方でも扱いやすいはずです。
また、視界も明るく色収差が発生しないため像もシャープに見えます。扱いやすさを重視する方に、ぜひ手に取ってもらいたい商品です。
Amazonで詳細を見る商品ステータス
- 脚の長さ/筒の長さ:90~130cm/57cm
- 重量:10.5kg(鏡筒+架台)
- 架台:経緯台
- 倍率:NPL20(30倍)、NPL6mm(100倍)
- 集光力:131倍
- レンズ口径:130mm(有効径)
- 極限等級:11.3等星
- 星どこナビ対応:ー
- メーカー:Vixen
反射式望遠鏡4. CELESTRON 天体望遠鏡 アストロマスター 114EQ
- 海外メーカーですが、日本語のマニュアルがついているため安心して使える
- 別途のモータードライブを使えば、天体の自動追尾も可能で操作の手間が省ける
- 比較的軽量で、楽に持ち運びができる
光学業界のリーダーとして50年以上も前線で活躍してきた世界的メーカーCELESTRONの商品です。技術の進歩とともに製品もどんどん進化を遂げ、常に新しいものを提供し続けています。
今回紹介する天体望遠鏡は、視界の明るさが強みの反射式望遠鏡。極限等級が12.8等級まで見えるため、肉眼では見えない暗い星の光もしっかりキャッチします。
また、赤道儀で天体の追尾が可能なので、天体撮影にも重宝します。「カメラで撮影したい」という方は、ぜひ検討してみてください。
Amazonで詳細を見る商品ステータス
- 脚の長さ/筒の長さ:ー
- 重量:約7.7kg
- 架台:赤道儀
- 倍率:20mm(50倍)、10mm(100倍)
- 集光力:265倍
- レンズ口径:114mm(有効径)
- 極限等級:12.8等星
- 星どこナビ対応:ー
- メーカー:CELESTRON
反射式望遠鏡5. Kenko 天体望遠鏡 スカイエクスプローラー SE-GT100N
- スカイコントローラーに記憶されている天体数は40,000個以上のため、いろんな天体が簡単に探せる
- 経緯台式で使い方が簡単なので、初心者でも扱いやすい
- コンパクトで操作性と携帯性に優れており、アウトドアのお供に最適
スタイリッシュなデザインが印象的なKenkoの天体望遠鏡です。スカイコントローラーを操作して見たい天体を入力すれば、自動的に望遠鏡が追尾してくれます。使い方もシンプルなので、「自分で目標を探すのが苦手」という方には最適ですね。
また、全体の重さが約5kg程度と軽量なのも魅力の1つ。軽いので、野外で天体観測をしたい時にすぐ持ち運べますよ。
月の観測はもちろん、木星などの惑星も綺麗に見えます。機能性が高い中では比較的安いので、コスパを重視したい方におすすめです。
Amazonで詳細を見る商品ステータス
- 脚の長さ/筒の長さ:840~137.5cm(架台込)/42cm
- 重量:5kg
- 架台:経緯台
- 倍率:有効最低倍率15倍、有効最高倍率200倍
- 集光力:204.08倍
- レンズ口径:100mm(有効径)
- 極限等級:11.8等星
- 星どこナビ対応:ー
- メーカー:Kenko
『カタディオプトリック式望遠鏡』のおすすめ5選
屈折式と反射式の性能から、美味しいところを取って作られたカタディオプトリック式は、軽量・コンパクトなど実用性の高さも人気の1つ。また、高い補正力も持つため、安定した像の観測が可能です。
そんな使い勝手の良いカタディオプトリック式ですが、特に人気のモデルを5台紹介します。
カタディオプトリック式1. ビクセン 天体望遠鏡 AXJ-VMC260L
- 変形しづらく丈夫で軽量なカーボン製の三脚なので、カバンに入れて楽に持ち運べる
- 一眼カメラやCCDカメラなどを取り付けた撮影が可能
- 高倍率での観測が可能で、惑星や細かい星雲などもしっかり観測できる
人気メーカービクセンの中でも、特に高性能な天体望遠鏡と言われる商品です。
例えば、天体望遠鏡の性能を左右する有効径ですが、サイズがなんと260mm。100mmでも大きいと言われることを考えると、かなりのビッグサイズです。それだけ光がしっかり集まるため、惑星の観測も鮮明に行えます。
その他にも、追尾精度を高めたり、自動的に見たい天体を導入してくれるコントローラーがついていたりと至れり尽くせり。値段が100万円超えとかなりの高額ですが、天体写真家など高性能の天体望遠鏡を求める方には最適な商品と言えます。
楽天で詳細を見る商品ステータス
- 脚の長さ/筒の長さ:54.5~90cm/68cm
- 重量:15.5kg(鏡筒+三脚)
- 架台:赤道儀
- 倍率:ー
- 集光力:1380倍
- レンズ口径:260mm(有効径)
- 極限等級:13.8等星
- 星どこナビ対応:ー
- メーカー:Vixen
カタディオプトリック式2. セレストロン社 CE11036 天体望遠鏡 NexStar SE
- オレンジの鏡筒とブラックのマウントでクラシックなビジュアルがカッコイイ
- コンパクトながらも焦点距離が非常に長く、倍率が出しやすくて鮮明な観測ができる
- 約40,000個の天体情報が記憶されたハンドコントローラーにより、見たい天体をすぐに探し出せる
時代に合わせて高性能な天体望遠鏡を展開していくセレストロン社。今回紹介する商品も、従来商品からさらなる改良を重ねてアップグレードされました。
例えば、光を反射するのに必要な主鏡と副鏡。どちらもコーティングを従来品より高性能なものにしたため、反射率が上がり像がよりはっきり見えやすくなりましたよ。
この他にも様々な仕様がアップグレードし、より快適に天体観測を楽しめるように進化しています。
土星の環もはっきり見えるほど、神秘的な天体の魅力を満喫できる天体望遠鏡。「宇宙にいるような没入感を感じたい」という方に、ぜひおすすめしたい商品です。
楽天で詳細を見る商品ステータス
- 脚の長さ/筒の長さ:ー
- 重量:12.7kg
- 架台:赤道儀
- 倍率:25mm(50倍)
- 集光力:329倍
- レンズ口径:125mm
- 極限等級:13.0等星
- 星どこナビ対応:ー
- メーカー:セレストロン
カタディオプトリック式3. Vixen SXP2-VC200L
- 大型になりがちなカタディオプトリック式ですが、この商品は比較的コンパクトなので移動におすすめ
- 架台の動きが非常に滑らかで、天体を追尾しやすい
- 三脚が伸縮可能で、組み立ても簡単なワンタッチ式なので扱いやすい
写野全面を無収差にすることを目指して作られたフォトビジュアル機が魅力の天体望遠鏡です。そのため、かなりハイクオリティな天体撮影ができます。
実際に、この商品を使って天体写真を撮影し、「写真コンクールで入選した」という方もいるほど。確かな結果を残せるのが実証積みなので、撮影をメインに天体観測をしたい方には最適。
また、赤道儀式架台の性能も高く、天体自動導入装置も装備。観測・撮影を最大限にサポートしてくれる機能がしっかり備わっているのも魅力的です。
楽天で詳細を見る商品ステータス
- 脚の長さ/筒の長さ:80.7~129.9cm/60cm
- 重量:12.4kg(鏡筒+三脚)
- 架台:赤道儀
- 倍率:SLV20mm(90倍)、SLV9mm(200倍)
- 集光力:816倍
- レンズ口径:200mm(有効径)
- 極限等級:13.3等星
- 星どこナビ対応:ー
- メーカー:Vixen
カタディオプトリック式4. ケンコー SE-GT102M
- 付属のコントローラーに見たい天体を入力すると、自動で追尾してくれるため探す手間が省ける
- 赤と黒のコントラストでデザインがおしゃれなので、より天体観測を楽しめる
- 極限等級が11.8等星のため、小さく暗い星までしっかり見える
大型になりがちなカタディオプトリック式ですが、この商品はかなり軽量なのが特徴。全体で約6kgほどしかないため、野外などへの持ち運びも簡単にできます。
コンパクトで可愛いだけでなく、60,000円台で購入できるという値段の可愛さも魅力の1つ。数十万円や数百万円という値段がつくことが多いカタディオプトリック式において、この価格は破格と言っても過言ではありません。「高すぎて手が出ない」と諦めモードに入っている方でも、きっと手が出しやすいはずです。
安いですが、快適な天体観測を楽しむ上で性能に申し分なし。値段とスペックのバランスが非常に良い商品と言えます。
楽天で詳細を見る商品ステータス
- 脚の長さ/筒の長さ:87.3~133.3cm/31cm
- 重量:6.1kg
- 架台:経緯台
- 倍率:ー
- 集光力:212.33倍
- レンズ口径:102mm(有効径)
- 極限等級:11.8等星
- 星どこナビ対応:ー
- メーカー:ケンコー
カタディオプトリック式5. ビクセン天体望遠鏡 モバイルポルタVMC95L
- 総重量が5kg未満とかなりの軽量なので、野外で観測する際の持ち運びも楽
- 手を離すと鏡筒がその位置で止まるフリーストップ式のため、見たい方向にスムーズに動かせる
- 星空ガイドブックや星空早見盤が付属でついているので、天体の勉強をしながら観測が楽しめる
全体的にコンパクトで、初心者からベテランまで幅広いユーザーが気軽に使える天体望遠鏡。視界が広いので、星雲や星団などの観測におすすめです。
そして、2倍のバローレンズが付属でついているため、倍率を引き上げてより鮮明な観測ができます。
「くっきりとした月面を見たい」
「子どもにたくさんの星を見せてあげたい」
このように、観測のしやすさを重視する方であれば、きっと気に入ってもらえるはずです。値段も50,000円台と比較的お手頃なので、初めての天体望遠鏡にも選びやすいでしょう。
楽天で詳細を見る商品ステータス
- 脚の長さ/筒の長さ:ー/36cm
- 重量:4.8kg
- 架台:経緯台
- 倍率:NPL25mm(42倍)、NPL8mm(131倍)
- 集光力:184倍
- レンズ口径:95mm(有効径)
- 極限等級:11.7等星
- 星どこナビ対応:ー
- メーカー:Vixen
お気に入りの天体望遠鏡で天体観測に出かけよう!
天体望遠鏡は専門用語が多いため、何を見て選んだら良いのか分からないという方も多いでしょう。そのため、なんとなく口コミで評判が良いものや、売り文句が魅力的なものを手に取ってしまいがち。
しかし、天体観測を楽しみたいのであれば、きちんと用途に合った選び方をすることが大切です。買ってから後悔するのを防ぐためにも、上記で紹介した正しい天体望遠鏡の選び方やおすすめ商品を参考にしてくださいね。
自分に合った望遠鏡を見つけることで、きっと天体観測がより楽しく感じられますよ。
【参考記事】はこちら▽
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