劣等感が強い人の特徴&原因とは?劣等感を克服する7つの方法を解説
劣等感が強いことを克服したい方へ。
自分に自信がない、人よりも劣っていると感じる、そんな感情が消えない状態は辛いものです。
何とか前向きに考えられるようになりたいと思っていても、きっかけや理由が見つからないという人もいるでしょう。
そこで今回は、劣等感の意味や劣等感を感じるメリットとデメリットを解説した上で、劣等感が強い人の性格や特徴、劣等感を克服する方法についてご紹介します。
劣等感とは?劣等感の意味を解説
劣等感とは、過去に勉強やスポーツなどの成績、仕事などにおいて周囲から低い評価を受け、自分もその評価を受け入れてしまう感情をさします。
一人で過ごしている時はあまり感じませんが、学校や職場といった集団にいる時に他人と比較することで生まれる感情です。
劣等感とは、低い評価を受け入れた時だけでなく、誰からも言われていないのに「自分ができない人なのは分かっているから」などと、他人から指摘される前に認めてしまう自己防衛の意味合いもあります。
悪いことばかりじゃない?劣等感を感じる事によるメリット/デメリット
「他人よりも劣っている」という劣等感が強いと、心理的に苦しい状態が続きます。何とかして劣等感を解消し、前向きに行動したいと思うのは自然なことですね。
しかし、実は劣等感を持つことは悪いことばかりではありません。劣等感を感じることのメリットとデメリットについてご紹介します。
劣等感を感じる事によるメリット
劣等感が強いのは、常に今よりももっと成長したいと無意識に感じていることの証です。
劣等感があると、攻撃的になったり不幸であるとアピールしがちですが、自分の中にはそういったコンプレックスがあるということを正面から捉えれば、自分の不完全さを認めて向上心へとつなげられます。
人よりも劣っているという気持ちをバネに、劣っていると感じる点を克服する、あるいは得意な点を伸ばすために努力していけるのです。
劣等感を感じる事によるデメリット
劣等感を持っていると、人よりも劣っていると感じるだけでなく、自分自身を否定する方向へいってしまうこともあります。
比較している相手に劣っているのは自分の中のたった一部にもかかわらず、「どうせ自分はダメな人間だ」などと自分の全てをマイナスに捉えてしまうのです。
そしてさらに劣等感が強くなり、また落ち込むという悪循環に陥る危険性があります。
劣等感が強い人の性格や行動の特徴から、原因を解説
劣等感が強い人は、基本的にマイナス思考です。努力する前から諦めてしまうことも多く、周囲からするともったいないと感じることもあります。
劣等感が強い人はどういった特徴があるのか、性格や行動について見られる特徴をご紹介します。
特徴や原因1. 他人と比較することが習慣になっている
劣等感とは、他人との比較によって発生する感情です。
「あの人は美人でいいな」「あの人は大学出身で羨ましい」など、相手を見ているようで実は無意識に自分と比較することが習慣になっています。
特に、他人が持っていて自分が持っていない要素に注目しがちで、常に自分よりも優れた面を持っている人を見ては、落ち込んだり悔しがったりしているのです。
特徴や原因2. 暇さえあれば、TwitterやインスタなどのSNSを見てしまう
劣等感が強い人は、他人のことが気になって仕方ありません。
TwitterやInstagramといったSNSで他人の日常生活を垣間見ては、「毎日いろんなお店に行っているんだな」「友達多いんだな」などとチェックし、自分の日常生活と比較してしまいます。
投稿でアピールできるような生活をしていない自分が情けないと感じてしまうのです。
特徴や原因3. 自分の短所ばかりに目を向けてしまう
物事を悪い方向へと考えてしまいがちなのが、劣等感が強い人の大きな特徴です。しかも、状況がよくないことを自分のせいだと転換して考える癖があります。
例えば、仕事がうまくいかず成績が上がらないという状況だった場合に、「自分が話下手だからだ」「あまりかわいくないから印象に残らないのかも」などと、自分の短所が原因だと思い込んでしまうのです。
自己肯定感が低いために、ネガティブな想像が多いと言えます。
特徴や原因4. 子供の頃に、正当な評価をされなかった
劣等感が強い人は、子供の頃に周囲の大人から低い評価を受けた経験をしていることが多いです。
兄弟姉妹や、よその子供と比較して「あなたはどうしてできないの?」と言われていた、学校のテストを頑張ったのに「1位じゃないのね」と認めてもらえなかった、「この子は運動音痴なんですよ」と知らない人に自分の苦手なことを言われたなど、親や教師から受けた冷たい言葉や待遇が劣等感の原因になっています。
特徴や原因5. 自慢話が多く、自分を大きく見せようとする
自分に自信がないため、劣等感が強い人ほど自慢話をする傾向が強いです。
人よりも劣っているという劣等感を隠すために、気持ちの裏返しで自分が優れているとアピールしたがります。
例えば、仕事では成績がパッとしない人が「大学院って色々大変なんだよ」などと暗に高学歴であることを自慢するといった状況が多いです。
自慢話をすることで周囲から褒められたい、認められたいという気持ちがあり、無意識的に自信がある面を強調しようとするのです。
特徴や原因6. 完璧主義で理想が高い
劣等感がある人は、真面目で「こうなりたい」という気持ちが強い人です。
「これくらいで良いだろう」という考えがなく、やるなら完璧に仕上げないと気が済みません。
しかし、ちょっとした間違いも許さないという気持ちがかえって理想を高くし、その理想と現実の自分とのギャップに気づいて、「私は全然できていない」と落ち込むことになるのです。
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特徴や原因7. 「私なんてどうせ」など自分を卑下する言葉を使う
自分への評価が異常に低いのも、劣等感がある人の大きな特徴です。
「能力がないから何をしてもうまくいかない」「どうせ私は学歴もないから」などと、自分自身についてとてもネガティブな捉え方をしています。
自己肯定感が低く、周囲はみな自分よりも優れていると思い込んでしまうため、苦しさから抜け出せないのです。
特徴や原因8. 恋愛においても自信がないため、恋人に嫉妬しやすい
劣等感がある人が、他人と自分とを比較して落ち込むのは、仕事だけに限りません。恋愛でも同じで、「〇〇さんのようにかっこよくないから振られた」などと考えがちです。
異性と恋愛関係になった後も、自分に自信がないため、恋人が離れていってしまうかもしれないという不安が常にあります。
そのため「昨日LINEをしてくれなかったのはなぜ?」「こないだは誰と遊びに行ってたの?」などと強く嫉妬する傾向が強いです。
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劣等感を克服するための7つの方法をレクチャー
劣等感があると、「私は何をやってもダメだ」「きっとできないに決まっている」などと自分を否定しがち。
多かれ少なかれ劣等感は誰もが持っていますが、劣等感が強すぎると辛いですから、少しずつ克服したいもの。
劣等感を克服するためにはどうしらいいのか、おすすめの克服方法を7つご紹介します。
克服法1. 周囲と比較することで、幸せにはなれない事に気づく
劣等感が生まれるのは、周囲と自分とを比較してしまうからです。
「あの人は美人だけれど私は普通」「彼は3か国語を話せるが自分は英語すら分からない」など、相手にあって自分にないものを比較によって探して嫉妬します。
人にはそれぞれ得意なものと不得意なものがあり、完璧な人は存在しません。他人と比較し続ける限り、幸福感は得られないと考えましょう。
克服法2. どんな事に劣等感を感じるのか自己分析する
劣等感を感じている時、劣等感の原因がうやむやになっている場合が少なくありません。
「何となく負けた気がする」「多分みんなは〇〇さんの方がすごいと思っているはず」など、悔しいと思いながらも自分が落ち込んだり、苦しんだりしている原因が分かっていないことがあります。
いつ、誰に、何について劣等感を抱いたのか、その時の状況を具体的に思い出してみましょう。
そして、「なぜ劣等感を感じたのか」を考えて原因を追求することで、克服するぴったりな方法がを見つけられるかもしれません。
克服法3. 将来自分がなりたい理想像を明確に決める
劣等感が強いと、つい「あの人と私」という狭い視野になってしまいがちです。優れているあの人と劣っている私、という図式が自分の中で成立してしまうから苦しくなると言えます。
劣等感は理想と現実のギャップから生まれるものですから、目指す理想をまずはっきりと決めることが大切。
仕事や恋愛で「こうなるんだ」という理想像が明確になると、その理想像がゴールになるため、周囲と比較する気持ちがなくなり行動しやすくなるでしょう。
克服法4. 劣等感を前向きに受け止め、行動に繋げる
劣等感はネガティブな感情と捉えられがちですが、上手に生かせば自分の成長につなげられる感情です。
劣等感を感じていることを自覚しているなら、まずはその感情をそのまま受け止めましょう。
その上で、劣等感を感じていることを克服するために、具体的な行動を起こすことが大切です。
劣等感を持っているのが英語が話せないことなら、毎日10個英単語を覚える、恋人を作りたいなら、まずは見た目を整えるためにウォーキングを始めて足腰を引き締めるなど、自分にできることに取り組んでみましょう。
克服法5. 他人との違いを理解し、劣等感を受け入れる
劣等感に苦しむのは、自分が決めたあるボーダーラインを基準にして、他人が優れ自分が劣っていると自己判断しているためです。
人の評価は「ここまでできること」「こういう才能を持っていること」ではなく、「自分の持つ才能を生かしている」ことで変わります。
仕事や恋愛などにおいて、誰にでも得意不得意はあるもの。
他人と自分とは違うことを理解した上で、「自分は背が低いけれど運動神経は抜群だ」などと自分が持っているよさを自分で認めてあげるようにしてみて。
克服法6. 感謝の気持ちを持って他人と接する
劣等感を持っている時は、自分を評価してくれない周囲に対して批判的になりがちです。
「自分の良さを認めてくれない」「誰も褒めてくれない」などと、自分が努力しているかどうかは棚に上げて周囲の態度に怒りを覚える傾向にあります。
しかし、仕事でも恋愛でも自分一人でできることなどありません。
周囲に支えてもらっていることに感謝して、何かをしてもらったら「ありがとう」と口に出してお礼を言う習慣をつけると、周囲の目も変わってくるはずです。
克服法7. 自分は完璧な人間でないことを認める
完璧主義な人ほど、劣等感を感じ安い傾向が強いです。抱いている理想形に自分が到達していないことにがっかりして、「やっぱり自分はダメだ」と落ち込みます。
しかし、自分も含めて、そもそも完璧な人など存在しません。
自分の短所を冷静に見つめ直しながら、長所にも注目して、理想形に近づくよう努力することが大切です。
劣等感を感じている人は、自分に合った克服方法を試してみて。
仕事や恋愛など、誰かと関わり合いながら生きていく限り、劣等感を全く感じずに過ごすのは難しいもの。
しかし、劣等感を感じるということは伸びしろがあることを意味しているとも言えますから、自己嫌悪に陥る必要はないのです。
現在、劣等感が強くて辛い思いをしているなら、この記事を参考に劣等感の原因やメリットデメリットを理解して、劣等感と上手に付き合っていけるよう行動して、充実した毎日を過ごせるように少しずつ頑張ってみてくださいね。
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