克己心の意味とは?意志が強い人と弱い人の違い&克己心を養う方法を解説!
克己心(こっきしん)について完全レクチャー
克己心とは、自分自身の感情や気持ちをコントロールする力です。
克己心が強いと、時間の使い方が上手で規則正しい生活ができたり目標に向かってコツコツ努力ができたりするメリットが。
そこで今回は、克己心が強い人と弱い人の特徴、そして克己心を養う方法などをまとめてご紹介します。
今は、克己心が弱くても心配ありません。ぜひ、今回の記事を参考にしながら、克己心の強い自分を目指しましょう。
「克己心」が強い人の意味とは?
克己心とは「こっきしん」と読みます。「克」には勝つという意味が「己」には自分自身という意味が。
そのため「克己心」は、自分自身の心に打ち勝つという意味を持っています。
克己心が強いと欲望や感情に流されないで、冷静な判断ができるところが特徴。自分の感情を自分でコントロールできます。
また、自分自身に厳しいのでストイックな一面も持ち合わせており、アスリートやスポーツ選手に多いタイプです。
克己心の強い人・弱い人の特徴
克己心が強い人と弱い人には、どのような違いがあるのでしょうか?
まずは、克己心が強い人と弱い人の特徴を具体的にご紹介します。
「自分はどちらに当てはまるんだろう」と日頃の習慣や態度をチェックしてみてくださいね。
克己心の強い人の8つの特徴
克己心が強い人は、目標や理想に向かってコツコツ努力でき、時間やお金の使い方が上手です。
まずは、そんな克己心が強い人の特徴をご紹介します。
ぜひ、克己心が強い人とはどのような人なのか確認してみましょう。
特徴1. 早寝早起きの規則正しい生活をしている
自分自身を律することができるため、1日のスケジュールを決めてそれに従い行動できます。
前日までには、次の日の行動やスケジュールを思い描けていることがほとんど。
ダラダラと1日を過ごすことが苦手で、無駄に遅く起きたり意味のない夜更かしをしたりすることが苦手な傾向にあります。
そのため、克己心が強い人は規則正しい生活や時間の使い方が板についており「朝は何時までに起きる」「遅くても何時までには寝る」と決めている人も多いです。
特徴2. 自分で立てた目標は必ず達成しようと努力する
克己心が強い人は、自分の目標や理想に対して妥協や甘えを見せません。
「これくらいでいいか」「これだけ達成できれば充分」と思えないので、必ず達成できる方法や手段を考えます。
また、結果にこだわる一面もあるため、どうしたら理想の結果を出せるのが試行錯誤することも得意。
まぐれで目標達成ができるのではなく、しっかりとプロセスを描いてコツコツと努力を重ねることができるのも克己心が強い人ならでわです。
特徴3. 我慢強く少しくらいの障害では諦めない
自分自身を甘やかすことができないので「このくらい頑張れないのは自分の甘え」「目標達成のためには我慢も必要」という考え方が身についています。
本人は我慢している意識はないのですが、嫌なことや辛いことがあっても簡単には諦めません。
また、一時の辛さよりもその先にある目標を重要視するので「辛い」「辞めたい」とネガティブな感情を抱えてしまうこともなく「これくらい当たり前」という姿勢で挑みます。
特徴4. 複数の選択肢あったときに、きつくても将来のためになる選択をする
「明日はゆっくりと過ごす」「明日は来月の大会のためにトレーニングをする」という選択肢があったときに、先を見据えて辛い方を選ぶことができるのも克己心が強い人の特徴です。
周囲は「今日くらい休んだら」と思っても、時間を持て余すことなく未来に向かって努力ができます。
1日の差がいつか大きな差となることを知っているので、自分を甘やかすことなく今できることを率先して行います。
特徴5. 自分の過ちを素直に認めることができる
克己心が強い人は自分の感情をコントロールすることが上手なので、卑屈になったり攻撃的になったりすることがありません。
周囲から指摘をされた場合にも、それをしっかりと受け止めることができます。
そして「次からはこうしよう」と、周囲からのアドバイスを取り入れて活かすことができるところも特徴です。
もし、その指摘が自分の意に反することであっても感情的にならず、指摘をしてくれた相手と最適な関係を築けます。
特徴6. 新しいことにも前向きに挑戦する
克己心が弱い人は「新しいことに挑戦することは面倒」「今の自分で充分」と考えてしまいますが、克己心が強い人は野心的で次々と新しいことに挑戦できます。
「もっとステップアップできることがあるかもしれない」「自分にもチャレンジできることがあるはず」と常に新しい刺激を求めているところが特徴。
そのため、年齢に関係なくいくつになっても楽しそうでキラキラとした印象を受けます。
特徴7. 自分に厳しく、周囲に優しい
克己心が強い人は、自分自身にはとてもストイックで甘えや妥協を許しません。
しかし、自分に厳しい分、周囲には優しい気配りができます。自分自身に対する厳しさを、周囲に求めることはありません。
自己中心的になることはなく周囲に配慮した態度が取れるところが特徴。これは、自分の感情をコントロールできるから。
むやみに感情や思いを他人に押し付け、同調を求めることはありません。
特徴8. 何事にも全力でひたむきに取り組む
克己心が強い人は、常に目標や理想を秘めています。
また、その理想に近づくための計画を立てることも得意なので、どうにかして計画通りに理想を叶えようとひたむきに努力します。
また、どのようなことに対しても「手を抜いたら自分にはね返ってくる」ことを知っているため、ひた向きに取り組むところも特徴。
周囲から見ていても頑張っていることが分かるその姿勢は、会社や部活動などで評価されることも多いです。
反対に克己心の弱い人の7つの特徴
今までは克己心が強い人の特徴をご紹介しました。
ここからは、克己心が弱い人の特徴を具体的にご紹介します。
克己心が弱い人は自分に甘く、時間やお金の使い方が下手な一面も。
自分にも克己心が弱い傾向はないか、ぜひチェックしてみてくださいね。
特徴1. 感情の起伏が激しく、すぐに感情が顔に出る
自分に甘く感情や気持ちをコントロールする習慣がついていないため、喜怒哀楽を上手く隠すことができません。
よく言えば表情豊かということになりますが、会社などで急に怒ったり泣いたりと感情を出しすぎると「感情の起伏が激しくて扱いにくい」と思われてしまいます。
また、自分の感情を優先するので、その日の気分や一時的な感情によって態度が変わるため周囲が困惑することも多々あります。
特徴2. 自己管理ができていないため、太りやすい
「今日は1日ダラダラ過ごそう」「こんな時間だけど好きなものが食べたい」など、自分の気持ちを優先しがち。そのため、規則正しい生活をすることが苦手です。
特に、食生活の面では「ちょっとだけならいいかな」と自分を甘やかしてしまうため、太りやすい傾向が。
「太るから止めておこう」「こんな時間に暴飲暴食してはないけないな」という自制心よりも、今の気持ちを優先してしまいます。
特徴3. 決めたことを継続してやり遂げることができない
克己心が弱い人は、自分の弱さや怠けたいという気持ちに勝てません。そのため、継続して続けることや努力することが苦手です。
「1日くらいならサボってもいいか」や「今日は気分が乗らないからやらない」と考えがち。
継続することは1日止めてしまうと、再開することにエネルギーを使います。そのまま継続を止めてしまうことも多く、克己心の強い人のようにコツコツ努力することができません。
特徴4. 貯金が苦手で、無駄遣いが多い
自分の感情をコントロールして計画的に行動することが苦手なので、貯金をすることができない人が多いです。
ショッピングに行ったときに「これ欲しい!」と思うものがあるとグッと堪えることができず、浪費がかさむ一面も。
また、新製品や新しいものが好きで、「よく検討して購入しよう」とは考えないで、すぐに飛びついてしまいます。
このように、先を見越して計画的に貯金をすることができないところも克己心が弱い人の特徴です。
特徴5. 自制ができていなく、誘惑に弱い
克己心が弱い人は、「あれがしたい!」「これが欲しい!」という衝動的な気持ちや思いつきを一度押さえて、計画的に考え直すことが苦手です。
誘惑に弱く、衝動買いや無計画な旅行などを実行しようとします。
中でも、旅行やイベントなどの計画を周囲に話すのはいいのですが中身がないため、周囲はどのように行動したらいいのか戸惑ってしまうことも。
また、自分の意思や意見を持っているわけではないため、優柔不断で周囲を困らせます。
特徴6. 待ち合わせ時間によく遅れてくる
時間にルーズなところも克己心が弱い人の特徴です。自分を律することができないため、「この時間までにこれをしなければならない」という考え方があまりありません。
また、自分に対してだけでなく周囲にも「少しくらい遅くなっても大丈夫」という甘えがあるので約束に遅れることが多いです。
約束に遅れてしまっても悪いことをしたという気持ちが薄いので、繰り返し遅刻することがあります。
特徴7. 「どうせできない」と心の中で諦める癖がついている
自己評価が低く自分のことを信じてみよう、試してみようと考えないため、ちょっとした失敗や挫折で諦めてしまう傾向があります。
大きな目標や小さな失敗が立ちはだかると「どうせ自分にはできない」「やっぱり自分には無理だった」と自分に言い聞かせてしまいます。
その結果、何かを成し遂げたり目標達成をしたりする経験に乏しくいつまでも自己評価が低いままとなってしまうところも特徴です。
弱い人は必見!「克己心」を養う8つの方法
ここまでは、克己心の強い人と弱い人の特徴についてまとめてみました。
克己心の弱い人が克己心を養うにはどのようなことが大切なのでしょうか?ここからは、克己心を養う8つの方法をご紹介します。ぜひ、参考にしてみてください。
方法1. 小さな成功体験をコツコツ積み上げる
克己心が弱い人は、自己評価が低く「どうせ自分にはできない」「自分には向いていない」と卑屈になってしまう人が多いです。
そこで、まずは自己評価を回復させるために小さな成功体験を重ねられるようにしましょう。
「1週間、決めたことを続ける」「1ヶ月、毎日ランニングをしてみる」など、どのようなことでも構いません。
今までできなかったことができるようになる成功体験は励みとなり、自信へと繋がります。
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方法2. 自分の目標を大きく宣言する
自分の目標に自信がない場合や目標に向かって努力することが苦手な場合は、周囲に自分の目標を話してしまうのも一つの手段です。
周りに宣言してし前ば食い下がれない状態になるのはもちろんのこと、自分自身に言い聞かせることにもなります。口に出すことで、心の中で思っているだけでとは異なるはず。
また、周囲に宣言すると応援やサポートをしてくる人たちに出会えます。「目標に向かって頑張ってる?」などと声をかけてもらえるだけでも、ぐんとやる気が出ます。
方法3. 成長につながることであれば、辛い道も選ぶ
「この方法なら目標が達成できるけど辛いかもしれない」「毎朝30分早起きしたらできることが増えるけど面倒」など、今まで諦めていたことや避けてきたことにあえて挑戦しましょう。
克己心を強くするには、自分自分の甘さや弱さに勝たなければなりません。その一歩として、分かってはいるけどできなかった辛いことに挑戦してみましょう。
まずは、1週間、3日間などと期限を決めると挑戦しやすいですよ
方法4. 引っ越しをするなど生活環境を大きく変え、気持ちを一新する
人の気持ちは環境に左右されます。今までの自分を断ち切りたい!と思ったら、思いきって環境を変えてみるのも一つの方法です。
引っ越しをしたり模様替えをしたりなど、克己心が弱かったころの自分を思い出さないような環境を作り出すのもいいでしょう。
見える景色が変われば1から再出発も切りやすいです。今までの自分とは違うんだ!と言い聞かせて、甘えや惰性のない規則正しい生活を心がけてみましょう。
方法5. 克己心が強い人と一緒に時間を過ごす
自分のどういう部分を改めたらいいのかいまいち分からないという場合には「この人は克己心が強いな」と思う人と過ごす時間を増やしてみましょう。
克己心が強い人の考え方や習慣、時間の使い方を知る近道です。また「自分とどこが違うのか」を探すヒントにもなります。
克己心の強い人の習慣や考え方が分かったら、自分の生活に少しずつ取り入れてみましょう。始めは真似から始めても、続けることで自分の習慣となるはずです。
方法6. 新しいことも積極的にチャレンジする
今まで居心地のいい今の環境から脱しようと考えることが少なかったはず。それは、新しいことに挑戦する恐怖や現状維持という甘えがあったからです。
しかし、克己心を強くするには、新しいことに挑戦する志を身に付けることが大切。挑戦を恐れずに、目標や理想に近づける積極性を養うことに。
「外国語を勉強してみる」「資格取得してみる」などどのようなことでも構いません。今までとは違うことに積極的に取り組んでみましょう。
方法7. 今日やるべきことは明日に持ち越さない
「今日は疲れたから止めておこう」「明日やればいいな」と、今日の予定を明日に持ち越していませんか?自分で決めた予定が守れないのは、克己心が弱いから。
先伸ばしにしてしまう癖を克服しましょう。
先伸ばしにしたくなる時は「今日決めたことをちゃんと守ろう」と自分の気持ちをコントロールすることが大切。
1日の予定が守れるようになれば、計画を立てて取り組む癖もつけられるようになります。
方法8. 決めたことは必ず達成する癖をつける
自分自身が一番信じられる自分であることも大切。そのためには、自分で決めたことを守るように心がけましょう。
決めたことを守るようになれば、目標や理想を貫けるようになります。「1日20分勉強する」「毎日トレーニングをする」など、自分で決めた目標をこなしていくうちに、目標に向けて努力をする習慣がつきます。
やめたくなっても、今までの自分とは違う!と言い聞かせて続ける努力をしましょう。
辛いときは、前向きな言葉を口にする
気持ちが折れてしまったときに「諦めた」「自分には向いていない」と止めてしまっては本末転倒。
こんな時こそ、ポジティブな言葉を読んで、気持ちを奮い立たせましょう。
「同じような気持ちのときに頑張っていた先輩たちがいる」「みんな同じ気持ちを抱えて頑張っているんだ」と頑張って乗り越える糧になります。
ポジティブな気持ちになれる本や名言集など、お気に入りの一冊があるといいですよ。
克己心に関係する7つの名言
最後に、辛いときに克己心を奮い立たせる名言を厳選してご紹介します。心が折れそうな時に、ポジティブな言葉は勇気をくれます。
「もうこれ以上頑張れない」というときに、心を奮い立たせる糧にしてみてくださいね。
名言1. 「自制心のない者に、自由はない。」ピタゴラス
「自分をコントロールできない人に自由はない」という意味の名言。自分に甘く、好き放題に生きることが自由ではありません。
本当の自由は自分の感情や気持ちをコントロールできることで手に入ります。
自分の気持ちを把握できるようになるからこそ、本当に手にしたいものや大きな目標を手に入れられるようになるのです。
自分の気持ちをコントロールする大切さを感じられる名言ですよね。
名言2. 「苦しいから逃げるのではない。逃げるから苦しくなるのだ。」ウィリアム・ジェームズ
克己心が弱いままだと「自分にはできない」と逃げ出したくなることがあります。
しかし、よく考えてみると逃げたからといって楽になれるわけではありません。
一度、逃げると「逃げてしまった」という後悔や罪悪感が残るだけ。余計に辛くなり、もう一度気力を取り戻すのが大変です。
逃げ出したくなったときこそ頑張りどき。ここはグッと堪えて、目標に向かって頑張って進みましょう。
名言3. 「独立心と克己心の強弱が人の貧富の岐路となる。」安田善次郎
安田財閥創業者である安田善次郎氏の名言です。
独立心と克己心は豊かさを左右するポイントとなるという意味があり、独立心と克己心が強いことの大切さを語っています。
自分の感情をコントロールし、周囲に左右されずに貫けるかが、貧富の差を決めるポイント。
目標に向かい努力するためにも、この2つは重要な思考です。このように言われると、少しくらい辛くてもがんばろうという気持ちを持てますよね。
名言4. 「平凡なことを毎日平凡な気持ちで実行することが、すなわち非凡なのである。」アンドレ・ジッド
当たり前のことを当たり前に続ける、持続力の大切さを説いた名言です。人の上に立つ人達は、当たり前のことを当たり前に続けられます。
例えば、規律のある生活ができたり目標に向かいコツコツと積み重ねることができたりと、自分で決めたことがしっかりと守れるのです。
自分をコントロールできるからこそ、非凡な場所まで辿りつくことが可能。
小さな積み重ねを疎かにしないことが、成功には欠かせません。
名言5. 「努力を癖にしてし前ば苦労せずに成功できるだろう。」流 音弥
努力を努力だと思っているうちは、続けることが辛くなります。しかし、努力を習慣化し癖にしてし前ば、努力をすることが当たり前に。
苦痛や面倒くさいなどと、考えることもなくなります。
「今日はもうやらなくていいかな」と思ったときこそ、もうひと頑張り!この名言を思い出して、自分への甘えを払拭しましょう。
努力を習慣にできれば向かうところ敵なしで、目標に向かって突き進むことができます。
名言6. 「己れ自身と闘うことこそ最も困難な闘いであり、己れ自身に打ち克つことこそ最も素晴らしい勝利である。」ローガウ
自分自身と戦う困難さを説いた名言。自分自身の甘えや弱さに打ち克つことが困難だからこそ、自分で「自分自分に勝てた」と思える瞬間は、最も素晴らしいとのこと。
ストイックに自分を追い詰めることも大切ですが、自分自身の弱さに勝てたときには褒めてあげましょう。
この作業を繰り返すことで自己評価が高くなり、自信を持てるようにもなります。自信が持てるようになれば、弱かった自分とも決別できます。
名言7. 「志を守り抜く工夫は、日常茶飯の自己規律にある。」 ピーター・ドラッカー
生活をしていれば、毎日たくさんの情報が入ってきます。周囲の一言一句に動揺せず志を貫くには、日々の規律を正すことが大切だと説いた名言です。
生活の基盤を自分自身でコントロールできれば、必要なものと不必要なものを取捨選択できるようになります。
その結果、確固たる志を持てるようになるのです。周囲の意見に流されやすい場合には、まず毎日の生活を整えるところからスタートしてみましょう。
「克己心」を強くすると理想の自分に近づける
今回は、克己心が強い人と弱い人の特徴、そして克己心を強くする方法をご紹介しました。
克己心とは、自分の心をコントロールする力です。克己心を強くすることで、規律のある生活や目標に向かってコツコツ努力ができるようになります。
今までは行動する前に諦めていたことにもチャレンジできるように。ぜひ、克己心を奮い立たせて、理想の自分に近づいてみましょう。
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